『孤独のグルメ Season11』第11話で五郎が訪れたのは、千葉県横芝光町の林の中にひっそりとたたずむ「まぐろや」。
看板メニューのまぐろガーリック焼定食を味わった五郎は、そのおいしさに驚きながら、さらに特上2色づけ丼、ユッケ丼まで追加注文します。
今回印象的だったのは、焼き魚や刺身を食べ比べるのではなく、ひとつの食材である“まぐろ”を異なる調理法で味わい尽くしていったことでした。
焼く、漬ける、ユッケにする。同じまぐろでも表情はまったく違い、食べ進めるたびに新しいおいしさが現れていきます。
この記事では、第11話で五郎が食べた料理や食べ方を振り返りながら、「まぐろ尽くし」の食事がなぜここまで満足感のあるものになったのかを解説します。
『孤独のグルメ シーズン11』の各話で描かれる“五郎の食べ方”や味変、追加注文の流れについては、こちらの記事でもまとめています。
▶ 『孤独のグルメ11』全話まとめ|登場店・五郎の食べ方・味変を一覧で見る
3行まとめ(結末がすぐ分かる)
- 千葉県横芝光町の林の中で見つけた「まぐろや」で、まぐろガーリック焼定食を注文
- そのおいしさに惹かれ、特上2色づけ丼やユッケ丼まで追加して“まぐろ尽くし”を堪能
- 第11話は、ひとつの食材を異なる調理法で味わい尽くす“まぐろのフルコース”回だった
お店はどこ?「まぐろや」(千葉県横芝光町)
第11話で五郎が訪れたのは、千葉県横芝光町にある「まぐろや」です。
廃校を活用したキャンプ場での仕事を終えた五郎は、魚を食べたい気分のまま車を走らせます。しかし気が付けば林道へ入り込み、「戻るべきか、このまま進むべきか」と迷うことに。
そんな森の中で突然現れたのが「まぐろや」でした。
周囲を木々に囲まれた立地は、まるで隠れ家のよう。五郎も「夢かおとぎ話のようだ」と感じるほどで、まさかこんな場所でまぐろ専門店に出会うとは思っていなかった様子でした。
店内では定食や丼もの、刺身、持ち帰り商品まで幅広く扱われており、地元客や家族連れが次々と訪れる人気店。先会計方式のため、五郎は料理を決める前から長時間悩むことになります。
林の奥にありながら、多くの人がわざわざ足を運ぶ理由は、後に五郎が味わう“まぐろ尽くし”の料理を見れば納得でした。
■ 店舗情報
- 店名:まぐろや
- 住所:〒289-1741 千葉県山武郡横芝光町中台1509-1
- 電話:0479-82-0817
- 営業時間:
水曜日~日曜日 11:00~14:00 - 定休日:月曜日・火曜日
- Googleマップ
※営業時間・定休日は変更となる場合があります。来店前に最新情報をご確認ください。
五郎が食べた料理まとめ(第10話)
- まぐろガーリック焼定食
ご飯
味噌汁
大根の甘酢漬け
追加注文
- ミニ特上2色づけ丼
- ミニユッケ丼
他の回で登場したお店や料理もまとめています
▶ 孤独のグルメ11 店まとめ|他の話を見る
第11話あらすじ(ネタバレあり)
千葉県横芝光町を訪れた井之頭五郎は、廃校を活用したキャンプ場での仕事を終えた後、空腹を覚えて食事処を探し始める。
魚が食べたい気分のまま車を走らせるが、気付けば林道へ入り込んでしまう。引き返すか迷う中、森の奥で偶然見つけたのがまぐろ専門店「まぐろや」だった。
豊富なメニューに悩みながらも、五郎は看板メニューの「まぐろガーリック焼定食」を注文。ふわふわに焼き上げられたまぐろと、ニンニクの効いた特製ダレのおいしさに驚き、ご飯をかき込む。さらにタレが染みたキャベツとまぐろをご飯にのせた“ガーリックまぐろタレキャベ丼”まで生み出し、その味を堪能した。
しかし満足したはずの五郎は、「生のまぐろを食べずに帰れない」と再び注文口へ向かう。
追加で頼んだミニ特上2色づけ丼では赤身とトロの違いを楽しみ、さらに持ち帰り用として注文したミニユッケ丼にも手を伸ばしてしまう。卵黄とご飯を混ぜ合わせた“ミニミニユッケ卵ごはん”を味わいながら、焼き・づけ・ユッケと、まぐろの魅力を最後まで食べ尽くしたのだった。
五郎の食べ方を解説|“まぐろ尽くし”はどう組み立てられたのか
今回の五郎は、いろいろな料理を少しずつ食べるのではなく、「まぐろ」というひとつの食材を異なる調理法で味わい尽くしていきました。
焼き、づけ、ユッケ。
同じまぐろでありながら、まったく違う料理として楽しむことで、最後まで飽きることなく食事を組み立てています。
まずは看板メニューのガーリック焼きから
最初に五郎が選んだのは、店の看板メニューでもある「まぐろガーリック焼定食」でした。
ひと口食べた瞬間、
「こんなまぐろ初めて」
と思わず驚くほどのインパクト。
ふわふわのまぐろに、ニンニクの効いた甘辛いタレがたっぷり絡み、ご飯が止まらなくなります。
さらにタレが染みた千切りキャベツまでおかずとして機能しており、最後はまぐろとキャベツをご飯に乗せた“ガーリックまぐろタレキャベ丼”へ発展。
まずは火を通したまぐろのおいしさを、思う存分堪能するところから食事が始まりました。
焼いたまぐろだけでは終われなかった
ガーリック焼定食を完食した時点で、普通なら十分な満足感があります。
しかし今回の五郎はそこで終わりません。
店内を見渡すと、多くの客が丼ものを食べたり持ち帰りを注文したりしていました。
その光景を見ているうちに、
「生のまぐろ食わずで帰れんだろ」
という気持ちが強くなっていきます。
焼いたまぐろがこれほどおいしいなら、生まぐろも絶対に食べてみたい。
そう考えた五郎は再び注文口へ向かいました。
づけ丼とユッケ丼で生まぐろへ向かう
追加で注文したのは「ミニ特上2色づけ丼」。
赤身とトロを食べ比べながら、今度は生まぐろの魅力を味わいます。
ガーリック焼が濃厚なタレでご飯を進ませる料理だったのに対し、づけ丼はまぐろそのものの旨味や脂の違いを楽しむ料理でした。
さらに持ち帰り用として注文したミニユッケ丼にも手を伸ばします。
卵黄とご飯を混ぜ合わせた“ミニミニユッケ卵ごはん”を作り、ごま油の香りと卵のまろやかさを堪能。
焼き、づけに続き、今度はユッケという第三のまぐろにたどり着いたのです。
最後は「まぐろを食べ尽くした満足感」に到達した
今回の五郎は、途中で別の料理へ寄り道しませんでした。
最初から最後まで主役はまぐろ。
ガーリック焼で火を通したまぐろを味わい、づけ丼で生まぐろの旨味を楽しみ、最後はユッケで締める。
ひとつの食材を調理法ごとに食べ比べることで、まぐろの幅広さを味わい尽くしていきました。
だからこそ食後には単なる満腹感ではなく、
「まぐろを食べ尽くした」
という強い満足感が残ったのでしょう。
第11話は、“まぐろのフルコース”とも呼びたくなる食事回でした。
まぐろガーリック焼とは?|なぜご飯が止まらなくなるのか
今回の主役だったのが「まぐろガーリック焼定食」です。
まぐろ料理といえば刺身や海鮮丼を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、この店の看板メニューはあえて火を通したまぐろ料理。
五郎も一口食べた瞬間、そのおいしさに驚いていました。
ふわふわ食感は焼き魚の常識を覆す
まぐろガーリック焼の最大の特徴は、その食感です。
一般的な焼き魚を想像していると、まず驚かされます。
五郎も
「焼いてるのにふわふわ」
と感心していたように、身は硬く締まるどころか驚くほどやわらかい状態でした。
まぐろは刺身で食べる印象が強い魚ですが、この料理では火を通すことで旨味が引き出されながらも、身のやわらかさはしっかり残されています。
だからこそ、
「こんなまぐろ初めて」
という感想につながったのでしょう。
ニンニクだれが“米どろぼう”だった
もうひとつの主役が、たっぷりとかかったニンニクだれです。
まぐろそのものも十分おいしいのですが、このタレが加わることで定食としての破壊力が一気に高まります。
甘辛い味付けとニンニクの香りがご飯との相性抜群。
五郎も
「こりゃとんでもない米どろぼうだぞ」
と感じるほど、ご飯を食べるペースが加速していました。
焼き魚定食というよりも、どこか肉料理の定食にも近い力強さがあります。
だからこそ白飯がどんどん進み、気付けば箸が止まらなくなってしまうのでしょう。
キャベツまで主役になる定食だった
この定食で面白いのは、付け合わせの千切りキャベツまで重要な役割を果たしていることです。
普通なら脇役になりがちなキャベツですが、まぐろから流れ落ちたタレを吸い込み、立派なおかずへ変身します。
五郎もタレの染みたキャベツをまぐろと一緒にご飯へ乗せ、“ガーリックまぐろタレキャベ丼”を完成させていました。
まぐろ、タレ、ご飯だけではなく、キャベツまで含めてひとつの料理として成立している。
だから最後まで食べ飽きることがなく、むしろ食べ進めるほどおいしさが増していく定食になっていたのです。
まぐろガーリック焼は、ご飯を進ませる力強い味付けが特徴でした。
一方、第10話のアジフライ回では、ソース・タルタル・鬼おろしわさびなどを使った“味変”が食事の主役になっていました。
▶ 【孤独のグルメ11】第10話|アジフライとハガツオフライを解説
ミニ特上2色づけ丼とユッケ丼|同じまぐろなのに別の料理になる
まぐろガーリック焼定食だけでも十分な満足感がありました。
しかし五郎はそこで終わらず、ミニ特上2色づけ丼とミニユッケ丼を追加注文します。
この流れが面白いのは、単純な“食べ足し”ではなく、まぐろという食材の別の顔を確かめる行為になっていたことです。
焼きまぐろを堪能した五郎は、次に生まぐろの世界へ進んでいきました。
赤身とトロで変わる味わい
ミニ特上2色づけ丼には、赤身とトロの2種類のまぐろが使われていました。
同じまぐろでも、その印象は大きく異なります。
赤身はまぐろ本来の旨味をしっかり感じられ、
「これぞまぐろの醍醐味」
と思わせる王道のおいしさ。
一方のトロは脂の甘みと口どけが特徴で、
「めちゃくちゃいい脂」
と感じるほど濃厚な味わいでした。
さらに、どちらも絶妙なづけ加減によってご飯との一体感が生まれています。
ガーリック焼がタレの力でご飯を進ませる料理だとすれば、づけ丼はまぐろそのものの魅力を味わう料理。
同じ魚でも、まったく別の楽しみ方になっていました。
ユッケ丼は“締め”ではなく第三のまぐろだった
ユッケ丼は本来持ち帰り用として注文したものでした。
ところが目の前に置かれたままぐろユッケを見ているうちに、五郎は我慢できなくなります。
卵黄とご飯を混ぜ合わせながら作った“ミニミニユッケ卵ごはん”。
ごま油の香りと卵のコクが加わることで、まぐろは再び違う料理へと変化します。
これは単なる締めの一杯ではありません。
焼きまぐろ、づけまぐろに続く、第三のまぐろ料理だったと言えるでしょう。
第11話の面白さは、まぐろを大量に食べたことではなく、同じ食材を違う調理法で味わい続けたことにあります。
だからこそ最後には、「まだまぐろを食べている」のではなく、「また新しいまぐろを食べている」という感覚になっていたのかもしれません。
コラム|第11話は“まぐろのフルコース”だった
今回の五郎は、驚くほど寄り道をしませんでした。
焼き魚定食の店に入れば刺身を頼み、刺身の店に入れば揚げ物が気になり、別の料理へ手を伸ばしていく。それもまた五郎らしい食べ方です。
しかし第11話では違いました。
最初から最後まで、主役はまぐろ。
焼き、づけ、ユッケと形を変えながら、ひとつの食材を味わい続ける回だったのです。
焼きまぐろ
最初に登場したのは、まぐろガーリック焼定食でした。
ふわふわの身にニンニクだれが絡み、ご飯が止まらなくなる力強い一皿。
刺身のイメージが強いまぐろですが、この店ではまず「焼いてうまい魚」として登場します。
まぐろという食材の入り口として、これ以上ない一撃でした。
づけまぐろ
ガーリック焼を食べ終えた五郎が次に向かったのは、生まぐろの世界でした。
ミニ特上2色づけ丼では、赤身とトロを食べ比べながら、まぐろ本来の旨味や脂の違いを楽しみます。
同じ魚なのに、焼いた時とはまるで別人。
火を通した力強さから一転して、今度は繊細な旨味が前面に出てきます。
ユッケまぐろ
そして最後に現れたのがユッケ丼でした。
卵黄とごま油が加わることで、まぐろはさらに違う表情を見せます。
刺身ともづけとも違う、濃厚でまろやかな味わい。
焼き、づけに続く第三のまぐろとして、食事の締めを飾るには十分すぎる存在感がありました。
一つの食材を食べ続けても飽きなかった理由
普通なら同じ食材ばかり食べ続ければ飽きてしまいそうです。
しかし今回は最後までそんな気配がありませんでした。
理由は単純で、五郎が食べていたのは「同じまぐろ」ではなく、「違う料理になったまぐろ」だったからです。
焼けば香ばしく、づければ旨味が際立ち、ユッケにすれば濃厚になる。
調理法が変わるたびに新しい発見があり、食べる楽しさが続いていく。
第11話は、まぐろという食材の奥深さを一皿ずつ確かめていく物語でした。
まさに“まぐろのフルコース”と呼びたくなる一食だったと思います。
▶ 【孤独のグルメ11】第10話|味変が完成させるフライ定食を解説
▶ 【孤独のグルメ11】第9話|レバステーキ定食と内臓料理フルコースを解説
ふらっと久住|まぐろ専門店だからできる希少部位料理
ふらっと久住では、本編以上に「まぐろ専門店らしさ」が伝わる料理が登場しました。
最初に運ばれてきたお通しセットは、本まぐろののど肉の煮付けと血合いの唐揚げ。
刺身や丼でおなじみの部位ではなく、一般的な店ではなかなか出会えない希少部位です。
久住も「血の味なんてしない」と驚いていたように、まぐろは赤身やトロだけではないことを改めて感じさせてくれました。
さらに注文したのは「まぐろ味噌ニンニク焼」。
本編で五郎が食べたガーリック焼とはまた違う味付けですが、こちらもご飯が欲しくなる濃厚な一品です。
途中でマヨネーズを付けて味変すると、一気に印象が変わることにも驚いていました。
今回のふらっと久住は、まぐろという魚がいかに幅広い料理へ姿を変えられるかを紹介する内容だったと言えるでしょう。
本編では焼き・づけ・ユッケという三つの楽しみ方が描かれましたが、久住パートではさらに希少部位や味噌焼きまで登場し、「まぐろ専門店だからこそできる世界」を見せてくれました。
まとめ|第11話は“まぐろの可能性を食べ尽くす回”だった
第11話で五郎が出会ったのは、林の奥にひっそりとたたずむまぐろ専門店「まぐろや」でした。
看板メニューのまぐろガーリック焼定食から始まり、特上2色づけ丼、ユッケ丼へと食べ進めていった今回の食事。
印象的だったのは、途中で別の料理へ寄り道することなく、最後まで“まぐろ”を追い続けたことです。
焼けば香ばしく、づければ旨味が際立ち、ユッケにすれば濃厚になる。
同じ食材でありながら調理法によってまったく違う表情を見せるからこそ、五郎は飽きることなく食べ続けることができました。
第9話が内臓料理のフルコース、第10話が味変のフルコースだとすれば、第11話はまぐろのフルコース。
ひとつの食材が持つ奥深さと可能性を、存分に味わわせてくれた一食だったと言えるでしょう。
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