『孤独のグルメ シーズン11』第7話では、東京都北区東十条の洋食屋「吉良亭」を舞台に、カジキのムニエル ホーレン草のクリームソースを中心とした“街の洋食”が描かれました。
今回の特徴は、ただ洋食を食べるだけではなく、五郎の食欲が途中から“延長戦”へ入っていくことです。
最初はムニエル定食として始まった食事が、クリームソースと白飯の組み合わせ、箸への持ち替え、そして追加注文によって少しずつ広がっていき、最後には「ちょっと品はないけど」と言いながらソース飯へたどり着く――そんな“洋食屋の幸福感”が詰まった回でした。
さらに本編だけでなく、「ふらっと久住」で登場したわさび漬けディップのように、どこか懐かしいのに少し新しい料理も印象的です。
この記事では、東十条「吉良亭」の料理や第7話のあらすじを整理しながら、五郎の“クリームソースの食べ方”と、懐かしさと新しさが同居する街洋食の魅力を解説していきます。
『孤独のグルメ シーズン11』の各話で描かれる“五郎の食べ方”や味変、追加注文の流れについては、こちらの記事でもまとめています。
▶ 『孤独のグルメ11』全話まとめ|登場店・五郎の食べ方・味変を一覧で見る
3行まとめ(結末がすぐ分かる)
- 五郎は東十条の洋食屋「吉良亭」で、カジキのムニエル ホーレン草のクリームソースを中心に街洋食を堪能する
- 箸と白飯で“日本の洋食”として味わい、最後はクリームソースをご飯に絡める“ソース飯”へたどり着く
- さらに追加でパスタとクラムチャウダーも注文し、“懐かしさと新しさが同居する洋食屋”の魅力を満喫した
お店はどこ?「吉良亭」(北区東十条)
東京都北区東十条にある「吉良亭」は、魚料理や洋食メニューを中心にした街の洋食屋です。
店内はどこか昔ながらの空気感がありながら、カジキのムニエルやクラムチャウダー、トマトソーススパゲッティといった料理には、今でも通いたくなる“日常のごちそう感”があります。
今回の『孤独のグルメ』では、カジキのムニエル ホーレン草のクリームソースをきっかけに、五郎の食欲がどんどん広がっていく様子が描かれました。
特に印象的だったのは、「洋食屋=ハンバーグやオムライス」という定番イメージに収まらないことです。
クリームソースや魚料理、追加注文の柔軟さなど、“街洋食”としての自由さがありながら、食べるとどこか安心感がある――そんな独特の雰囲気を持った店として描かれていました。
また、番組内では本来ディナー向けと思われる料理にも柔軟に対応していましたが、実際の注文対応についてはタイミングや状況による可能性もあります。
だからこそ今回の第7話では、“常連に愛される街の洋食屋”らしい空気感も含めて魅力的に映っていました。
■ 店舗情報
- 店名:吉良亭
- 住所:〒114-0031 東京都北区十条仲原2-8-12
- 電話:03-5993-5969
- 営業時間:
12:00〜14:00(L.O.13:30)
18:00〜21:00(L.O.20:30) - 定休日:月曜日
- アクセス:JR十条駅 徒歩10分、JR東十条駅 徒歩10分
- Googleマップ
五郎が食べた料理まとめ(第7話)
- カジキのムニエル ホーレン草のクリームソース
- スープ
- サラダ
追加注文
- ナスとベーコンのトマトソーススパゲッティ
- クラムチャウダー
他の回で登場したお店や料理もまとめています
▶ 孤独のグルメ11 店まとめ|他の話を見る
第7話あらすじ(ネタバレあり)
東京都北区東十条を訪れた井之頭五郎は、画廊「画廊山河」のオーナー・山河省吾と商談を行う。
しかし山河は、ラーメン屋に並んでいたせいで待ち合わせに遅刻。さらに“うまいサバの燻製”の話を始めたことで、五郎は14年前に立ち寄った店・「田や」を思い出して飛び出していく。
その流れで空腹を感じた五郎は、新たな食事処を探し始め、街の洋食屋「吉良亭」を発見する。
店に入った五郎は、カジキのムニエル ホーレン草のクリームソースを注文。
クリームソースの美味しさや、白飯との相性、野菜の丁寧さに感動しながら食べ進め、途中からは箸へ持ち替えて“日本の洋食”として味わい始める。
さらに、残ったクリームソースをご飯と絡める“ソース飯”にたどり着き、「ちょっと品はないけど」と言いつつも、その美味しさに夢中になる。
本来ならここで食事は終わるはずだったが、五郎は「ごちそうさまはまだできん。サプライズゲームに突入だ」と宣言。
追加でナスとベーコンのトマトソーススパゲッティ、クラムチャウダーを注文し、“街洋食の延長戦”へ突入する。
どこか懐かしさのある味と、柔軟な洋食メニューを満喫した五郎は、「俺の十条めし屋リストが2軒になった」と満足気に店を後にした。
五郎の食べ方を解説|“クリームソースを最後まで食べ切る流れ”
① ムニエル定食で“洋食屋の土台”を確認
最初に五郎が向き合ったのは、カジキのムニエルそのものの完成度でした。
大きなカジキ、たっぷりのホーレン草、そして全体を包み込むクリームソース。
「洋の食。大ごちそう」と表現していたように、まずは“街洋食の安心感”をしっかり確認していきます。
さらに今回は、ムニエルだけで終わりません。
スープやサラダも丁寧に味わいながら、
- 野菜の存在感
- スープの優しい味
- 白飯との相性
を一つずつ確かめていくことで、“吉良亭の洋食”全体を整理していました。
特に、
「いい店は野菜をおろそかにしない」
という言葉からも分かるように、五郎は肉や魚だけでなく、付け合わせやスープまで含めて“洋食屋の完成度”を見ています。
② 箸に持ち替えて“日本の洋食”へ変化
途中から五郎は、ナイフとフォークではなく箸へ持ち替えます。ここが今回の食べ方の大きな転換点でした。
クリームソースのムニエルというと、どこかレストラン的な料理にも見えます。
しかし五郎は、白飯を持ち、箸で食べ進めることで、
「まさにこれぞ大和の国の洋食」
へ変えていきました。
さらに、
- ナスの素揚げ
- 白飯
- 野菜
- クリームソース
を自由に行き来することで、“洋食のおかず化”が進んでいきます。
今回の吉良亭は、昔ながらの洋食屋というより、“日本人が白飯で食べるために進化した洋食”として描かれていたのかもしれません。
③ 最後は“ソース飯”でクリームソースを完全攻略
今回最大の見せ場になったのが、クリームソースをご飯と合わせる“ソース飯”です。
ムニエルや野菜を食べ終えたあと、五郎は残ったクリームソースを見て、
「このクリームソース、残すのはもったいない」
と判断します。
そこで、ご飯を皿へ入れ、平らに均してソースと絡め、さらに箸ではなくスプーンへ移行。
「ちょっと品はないけど」と言いつつも、“最後まで美味しく食べ切るための選択”へ踏み込んでいきました。
ここで面白いのは、単なる行儀の崩しではなく、“洋食を最後まで味わい尽くす流れ”として成立していることです。
パンでソースをぬぐうのではなく、ご飯と合わせる。
しかも、それを自然に受け止められるのは、吉良亭の料理が“日本の洋食”として作られているからこそなのかもしれません。
これまでの『孤独のグルメ11』でも、
・味変によって完成形が変わり続けたベトナム麺(第5話)
・鉄板焼きのライブ感で食欲が加速した池尻回(第6話)
など、“どう食べるか”そのものがテーマになる回が描かれてきました。
▶ 第5話 横浜市上飯田町「タン ハー」ベトナム料理回はこちら
▶ 第6話 目黒区池尻「鉄板焼 不二」鉄板焼回はこちら
コラム|“ちょっと品はないけど”が一番うまい
今回の第7話で印象的だったのが、五郎がクリームソースをご飯に絡めながら、
「ちょっと品はないけど」
と口にした場面です。
洋食屋でソースをご飯に混ぜる行為は、どこか“行儀が悪い食べ方”にも見えます。
しかし、『孤独のグルメ』では、こうした“最後のひと工夫”がむしろ食事の幸福感として描かれることが少なくありません。
例えば、
- タレをご飯に染み込ませる
- ソースを最後まで使い切る
- 丼化する
- 混ぜる
- 味を重ねる
といった食べ方は、見た目の綺麗さよりも、「どうすれば最後まで美味しく食べられるか」を優先した結果でもあります。
今回のソース飯もまさにその延長線上でした。
しかも五郎は、ただ勢いで混ぜたわけではありません。
ご飯を平らに均し、ソースと合わせ、さらにスプーンへ持ち替えることで、“最後の一皿”として完成させていました。
どこか背徳感がありながら、それ以上に「もったいないから最後まで食べたい」が勝っている。
だからこそ、視聴者側も「それはやりたくなる」と納得してしまうのかもしれません。
“品よく食べる”より、“美味しく食べ切る”。
今回の吉良亭回は、そんな『孤独のグルメ』らしい食欲の肯定が強く出ていた回でした。
“最後まで美味しく食べ切る”という流れは、第1話の豚汁うどん回でも印象的でした。
ふらっと久住|わさび漬けディップに見る“新しい洋食感”
「ふらっと久住」では、本編と同じ吉良亭を舞台に、“懐かしいのに少し新しい”洋食感がさらに強調されていました。
最初に登場したのは、わさび漬けディップ バケット付き。
わさび漬けというと、ご飯や酒のつまみをイメージしがちな料理ですが、吉良亭ではクリームチーズを合わせ、バケットにつけて食べるスタイルになっていました。
久住も「パンにつけて食べるのは初めて」と驚いていましたが、
- 和風のわさび漬け
- 洋風のクリームチーズ
- バケット
を組み合わせることで、“街洋食らしい自由さ”が生まれていたのが印象的です。
さらに後半では、十条ビーフカレーも登場。
久住は「インドカレーとはまた違う、洋食屋のカレー」と表現しており、本編のカジキのムニエルと同じく、“日本の洋食文化として進化した味”が描かれていました。
昔ながらの空気感がありながら、少しだけ今っぽい。
今回の吉良亭は、そんな“懐かしさと新しさの混ざり方”も魅力だったのかもしれません。
また、“流れで完成していく食事”という点では、第4話のイタリアン回も印象的でした。
まとめ|第7話は“懐かしさと新しさが同居する洋食”だった
『孤独のグルメ シーズン11』第7話は、東十条の街洋食屋「吉良亭」を舞台に、“日本の洋食”の魅力が詰まった回でした。
カジキのムニエル ホーレン草のクリームソースという少し現代的な洋食を軸にしながらも、
- 白飯で食べる
- 箸へ持ち替える
- ソースをご飯と合わせる
- ケチャップ感に懐かしさを覚える
といった流れによって、“街洋食ならではの安心感”が描かれていました。
さらに今回は、最初から豪華なコース料理を狙うのではなく、「まだ終われない」という食欲の延長線上で、パスタやクラムチャウダーが追加されていく構成も印象的でした。
だからこそ今回の第7話は、「特別なごちそう」というより、“普段の延長線上にある幸福な洋食”として心に残る回だったのかもしれません。
わさび漬けディップのような新しい感覚も含め、懐かしさだけでは終わらない。吉良亭は、“昔ながら”と“今っぽさ”が自然に同居している街洋食屋として描かれていました。
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