『孤独のグルメ シーズン11』第4話では、神奈川県厚木市元厚木のイタリアンレストラン「ラ・メッセ」が登場しました。
今回の食事は、これまでの定食や一品料理とは異なり、前菜からメイン、デザートまでが一つの流れとして組み立てられた“コース型”の構成が特徴です。
バーニャカウダの野菜の力強さ、脾臓のパニーニという異色の一皿、そして海の幸のリゾットへと続く流れの中で、レモンや青唐辛子による味変が、料理の完成度をさらに引き上げていきます。
この記事では、第4話で五郎が食べた料理の内容を整理しながら、その食べ方と味の組み立てを「地中海コース」という視点から分かりやすく解説します。
※『孤独のグルメ シーズン11』の全話のお店・料理一覧は、以下の記事でまとめています
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3行まとめ(結末がすぐ分かる)
- 厚木のイタリアン「ラ・メッセ」で、前菜からデザートまで地中海コースを堪能
- バーニャカウダ→脾臓のパニーニ→リゾットと続く“流れ”で味が完成する構成
- レモンや青唐辛子の味変が加わり、一皿ごとに印象が更新されていく回
お店はどこ?「タベルナ ラ・メッセ」(厚木市旭町)
神奈川県厚木市元厚木にある「ラ・メッセ」は、野菜や魚介、肉料理をバランスよく組み合わせた本格イタリアンが楽しめるレストランです。
店の外観にある大きなリボンが印象的で、どこか特別な時間を予感させる佇まい。店内ではマダムによる丁寧な接客が行き届き、料理だけでなく空間全体で“もてなし”を感じられる一軒です。
料理はバーニャカウダのようなシンプルな前菜から始まり、脾臓のパニーニという個性的な一皿、そして海の幸のリゾットへと続きます。それぞれが単品として完成されているだけでなく、流れの中で味わうことで印象が深まっていく構成が特徴です。
五郎もまた、その流れに身を任せるように注文を重ね、結果として“地中海のコース”を一人で組み上げる形となりました。
一皿ごとの驚きと、それらが連なったときの完成度。料理の積み重ねで満足感が高まっていく、そんな体験ができる店です。
■ 店舗情報
- 店名:タベルナ ラ・メッセ
- 住所:〒243-0014 神奈川県厚木市旭町3-3-17
- 電話:046-227-6164
- 営業時間:
水曜日~金曜日
11:30~15:00(L.O.14:00)
18:00~22:00(L.O.20:00)
土曜日・日曜日・祝日
11:30~15:00(L.O.14:00)
17:30~22:00(L.O.20:00) - 定休日:月・火(※定休日が祝日の場合は営業いたします)
- アクセス:小田急小田原線「本厚木駅」より徒歩9分
- Googleマップ
五郎が食べた料理まとめ(第4話)
- 山林檎とビルベリーのジュース
- ミネストローネ(パスタフリット付き)
- バーニャカウダ(フォカッチャ付き)
- 脾臓のパニーニ
- 海の幸いっぱいのリゾット
- イタリアンプリン
- カンノーロ
他の回で登場したお店や料理もまとめています
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第4話あらすじ(ネタバレあり)
井之頭五郎は、神奈川県厚木市で商談に臨むが、思わぬ形で話がこじれかける。しかし喫茶店の店員の一言がきっかけとなり、結果的には無事に商談をまとめることができた。
その後、空腹を覚えた五郎は店を探し、大きなリボンが目印のイタリアンレストラン「ラ・メッセ」に入店。ジュースでひと息ついたのち、前菜としてミネストローネやバーニャカウダを注文する。
さらに、豚の脾臓などを使ったパニーニという珍しい一品に驚きつつ、レモンで味を変化させながら楽しむ五郎。続いて海の幸のリゾットを味わい、青唐辛子で味にアクセントを加えることで、一皿ごとの印象を深めていく。
デザートまでしっかりと堪能し、満足して店を後にした五郎は、この店での食事を“流れで完成する一食”として噛みしめるのだった。
五郎の食べ方を解説|“軽→核→収束”で完成する地中海コース
① 軽やかな導入|ジュースとスープで体を開く
最初に五郎が口にするのは、山林檎とビルベリーのジュース、そしてミネストローネです。
「ほんとワインみたい。って下戸がよくいうよ」
果実の酸味とやさしいスープで、いきなり重い料理には入らず、体をゆっくり食事モードへと移行させていきます。ここで無理に食べ進めないことで、この後の展開がより活きてきます。
② 前菜で土台を作る|バーニャカウダの“野菜の主役感”
続いてバーニャカウダ。
「野菜がいきいきピチピチだ」
シンプルながらもソースの力強さで、野菜そのものが主役に引き上げられています。フォカッチャと合わせることで、軽さの中にも満足感が生まれ、ここで“食事の軸”が整います。
いわば、コース全体の土台を作るパートです。
③ 一気に核心へ|脾臓のパニーニで味のピークを作る
ここで登場するのが、脾臓のパニーニ。
「なんじゃこりゃ!ちょっと震えた」
ホルモンの濃厚な旨味が一気に押し寄せ、この食事のピークを形成します。さらにレモンを絞ることで味が一変し、“二段階で完成する料理”として印象を深めます。
ここが今回の中心となる一皿です。
④ 主食でまとめる|リゾットで“流れ”を回収
続いて海の幸のリゾット。
「地中海という3文字が、喉を通って胃袋に広がっていく」
魚介の旨味を受け止める形で、ここまでの流れが一つにまとまっていきます。さらに青唐辛子を加えることで味に変化をつけ、“完成した料理をもう一段階引き上げる”構成に。
ここで食事全体が収束していきます。
⑤ デザートで余韻へ|満足感を静かに閉じる
最後はイタリアンプリンとカンノーロ。
「これはボーノ、超ボーノ」
しっかりした食事のあとに、甘さで余韻を整えることで、満足感を穏やかに締めくくります。
単なる“締め”ではなく、食事全体の終着点として機能しています。
味変・構造まとめ|“変化で完成する”コースが満足感を生む理由
今回の食事は、単にイタリアンの料理を順番に並べたものではありません。それぞれの料理に“変化の余地”が用意されており、食べ進めることで完成していく構成になっています。
まず印象的なのは、料理が一度で完成しない点です。脾臓のパニーニはそのままでも十分に濃厚ですが、レモンを加えることで一気に印象が変わり、まったく別の料理のような広がりを見せます。
同様に、リゾットも青唐辛子を加えることで味が引き締まり、後半に向けて再び新鮮さを取り戻します。
このように、「完成→変化→再完成」という流れが繰り返されることで、食事全体に停滞が生まれません。
構造として見ると、
- バーニャカウダで土台を作り
- パニーニでピークを迎え
- リゾットでまとめる
という流れの中に、レモンや青唐辛子といった“変化のスイッチ”が組み込まれています。
さらに特徴的なのが、重さのコントロールです。ホルモンの濃厚さに対してレモンで抜けを作り、魚介の旨味に対して青唐辛子で輪郭を与えることで、重くなりすぎず最後まで食べ進められるバランスが保たれています。
つまり今回の満足感は、料理そのものの強さだけではなく、変化を前提に設計された“コースとしての流れ”によって生まれています。
一皿ごとに完結するのではなく、変化を重ねながら完成していく。その構造こそが、今回のイタリアン回の魅力です。
今回のポイント|“変化で完成するイタリアン”という構造
この回で印象的なのは、「一皿で完成している料理」を積み重ねるのではなく、変化を前提にした流れで満足感を作っている点でした。
バーニャカウダはシンプルな料理でありながら、ソースの強さで野菜の存在感を引き上げ、食事の土台を整えます。そこに続く脾臓のパニーニは、濃厚な旨味で一気にピークを作りつつ、レモンを加えることで別の表情を見せる一皿です。
さらにリゾットでは、魚介の旨味を受け止めながら、青唐辛子によって味に輪郭を加え、食事の終盤にもう一度“新しさ”を生み出しています。
このように、
- そのまま味わう
- 変化を加える
- もう一度完成させる
という流れが組み込まれていることで、食事全体に連続性が生まれています。
結果として生まれているのは、“コースとして完成するイタリアン”です。一皿ごとの強さだけで押し切るのではなく、流れの中で印象が更新され続ける構造。
五郎が感じた満足感は、この「変化を重ねて完成していく体験」そのものにあったと言えます。
ふらっとQusumi|もう一軒で見える“店の完成度”
「ふらっと久住」では、ドラマ本編で描かれたコースの流れとはまた違った角度から、この店の魅力が浮かび上がります。
まず印象的なのは、料理の完成度の高さ。カラスミとバターのブルスケッタやホタルイカのパスタなど、シンプルながら素材の旨味をしっかり引き出した一皿が続きます。
特にホタルイカのパスタは、ワタの濃厚な風味が前面に出ており、素材そのものの力強さを感じさせる仕上がりです。
そしてもう一つの軸が、接客の心地よさです。料理の提案やデザートの勧め方など、押しつけではない自然な距離感が、この店の居心地の良さにつながっています。
本編では“流れで完成するコース”として描かれていましたが、こちらでは一皿ごとの完成度と、それを支える人の空気感がよりはっきりと見えてきます。
料理と接客、その両方が揃って初めて成立する満足感。この店の“本当の強さ”が垣間見えるパートとなっています。
まとめ|“流れで完成するコース”という満足のかたち
第4話は一皿の強さで押し切るのではなく、料理の流れそのもので満足感を作り上げていく回でした。
バーニャカウダで土台を整え、脾臓のパニーニで一気にピークを作り、リゾットで全体をまとめる。それぞれが役割を持ちながらつながることで、自然と一つの“コース”として完成していきます。
さらに、レモンや青唐辛子といった味変が、料理に新たな表情を加え、食事の中で印象が更新され続ける構成になっていました。
完成されたものをただ味わうのではなく、変化を重ねながら完成へと向かう。そのプロセスそのものが、今回の美味しさの本質です。
流れに身を任せながら、一皿ずつ積み上げていく――そんな五郎の食べ方が、この回ならではの満足感を生み出していました。
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