フライ定食と聞くと、アジフライにソースをかけてご飯を食べる。
そんな定番の光景を思い浮かべる人も多いかもしれません。
しかし『孤独のグルメ Season11』第10話で五郎が出会ったのは、そんなイメージを軽々と飛び越えていくフライ定食でした。
アジ、ハガツオ、白ナス、大根、半熟卵。
それぞれに塩、しょうゆ、鬼おろしわさび、タルタル、カレーを合わせながら食べ方を変化させていく五郎。
今回は「味変が完成させるフライ定食」という視点から、第10話を解説します。
『孤独のグルメ シーズン11』の各話で描かれる“五郎の食べ方”や味変、追加注文の流れについては、こちらの記事でもまとめています。
▶ 『孤独のグルメ11』全話まとめ|登場店・五郎の食べ方・味変を一覧で見る
3行まとめ(結末がすぐ分かる)
- 五郎はアジフライとハガツオフライの2種盛り定食を注文した
- 塩、ソース、鬼おろしわさび、タルタルなどを使い分けながら食べ進めた
- 最後は白ナスフライカレーで締め、“味変が完成させるフライ定食”を堪能した
お店はどこ?「FLYDAY(フライデイ)」(千葉県市原市高滝)
第10話で五郎が訪れたのは、千葉県市原市高滝にある「FLYDAY(フライデイ)」です。
アジフライ専門店として知られる人気店で、地元で水揚げされた魚や旬の野菜を使ったフライ定食を提供しています。
今回五郎が注文したのは、アジフライとハガツオフライの2種盛り定食。さらに鬼おろしわさびや半熟卵フライを追加し、さまざまな味変を楽しみながら食べ進めました。
フライというと重たいイメージがありますが、魚や野菜の素材感を活かした軽やかな仕上がりが特徴です。
■ 店舗情報
- 店名:FLYDAY(フライデイ)
- 住所:〒290-0553 千葉県市原市大和田618-1
- 電話:0436-63-5489
- 営業時間:
11:00〜16:00 売り切れ次第終了 - 定休日:火曜日
- アクセス:小湊鉄道 高滝駅からタクシーで約5分
- Googleマップ
※営業時間・定休日は変更となる場合があります。来店前に最新情報をご確認ください。
五郎が食べた料理まとめ(第10話)
- アジとハガツオ2種盛り定食(鬼おろしとわさび、半熟卵フライをトッピング)
(フライの内容)
・ハガツオフライ
・アジフライ
・白ナスフライ
・甘長唐辛子フライ
・大根の炊いたん
(付け合せ)
味噌汁、ライス、漬物、自家製タルタルソース、ちょいがけカレー - 赤しそソーダ
追加注文
- 白ナスフライ
- 半ライス
他の回で登場したお店や料理もまとめています
▶ 孤独のグルメ11 店まとめ|他の話を見る
第10話あらすじ(ネタバレあり)
千葉県市原市高滝を訪れた井之頭五郎は、干し芋直売所で商談を終えたあと、昼食を求めて周辺を散策。
タクシーで移動する途中、「アジフライ専門店」の看板を発見した五郎は、そのまま店「FLYDAY(フライデイ)」へ入店。アジフライとハガツオフライの2種盛り定食に、鬼おろしわさびと半熟卵フライを追加して注文する。
まずは何も付けずに素材の味を確かめ、その後は塩、ソース、鬼おろしわさび、タルタルソースなどを使いながら、それぞれのフライに合う食べ方を探していく五郎。さらに白ナスフライや大根の炊いたんフライ、甘長唐辛子フライなど、個性的な野菜フライにも驚かされる。
最後は追加した白ナスフライと半ライスを使い、定食に付いていた「ちょいがけカレー」で締めることに。さまざまな味変を重ねながら、“フライのテーマパーク”のような定食を最後まで満喫したのだった。
五郎の食べ方を解説|“フライのテーマパーク”をどう楽しんだのか
今回の五郎は、単にフライ定食を食べたわけではありません。
アジフライ、ハガツオフライ、白ナスフライ、大根の炊いたんフライ、半熟卵フライ。
さらに塩、ソース、鬼おろしわさび、タルタルソース、しょうゆ、カレーと、次々に食べ方を変えながら料理を楽しんでいました。
まさに五郎が言うとおり、“フライのテーマパーク”のような食事です。
① まずは何も付けずに素材を確認
店員から「まずは何も付けずに食べてください」と勧められた五郎は、その言葉どおり調味料を使わずに食べ始めます。
最初に選んだのはレア状態のハガツオフライ。
これは…カツオとは別物だ
と驚くほどしっとりした食感を味わい、素材そのものの個性を確かめました。
アジフライや白ナスフライも同様に、まずはそのまま食べてから味変へ進んでいます。
この“基準点”を作る食べ方は、五郎がよく使う方法です。
先に素材の味を知ることで、その後の変化もより楽しめるようになります。
② アジとハガツオで食べ方を変える
今回印象的だったのは、魚ごとに食べ方を変えていたことです。
アジフライには塩、ソース、タルタルソース。
ハガツオフライには鬼おろしわさびとしょうゆ。
同じフライでも、それぞれに合う食べ方を探しながら食べ進めていました。
特にハガツオフライは、鬼おろしわさびを合わせた瞬間に評価がさらに上昇。
一方のアジフライはソースやタルタルとの相性を楽しみ、最後には豪快にタルタルをかけて味わっています。
フライ定食でありながら、魚ごとに違う料理を食べているような感覚だったのかもしれません。
③ 野菜フライにも主役級の役割があった
今回の定食は魚だけではありませんでした。
大根の炊いたんフライ、白ナスフライ、甘長唐辛子フライなど、野菜フライも大きな存在感を放っています。
特に五郎が感動していたのが大根の炊いたんフライです。
衣の中から煮汁があふれ出し、
うわっ、これは…おでん!
と驚く場面もありました。
さらに白ナスフライについても、
白ナスってこんなにうまいの?いや~まいった
と絶賛。
野菜を脇役として扱うのではなく、魚と同じように食べ方を変えながら楽しんでいたのが印象的でした。
④ 最後は白ナスフライカレーで締める
食事の終盤になると、五郎は完全にフリースタイルへ移行します。
定食に付いていた「ちょいがけカレー」を見て、追加注文した白ナスフライと半ライスを組み合わせることを思いつきました。
白ナスフライをご飯にのせ、その上からカレーをかける。
いわば“五郎流フライカレー”です。
塩、ソース、鬼おろしわさび、タルタルソースを経て、最後はカレーで締める。
ひとつの定食を最後まで飽きずに楽しめたのは、味変そのものが料理の一部として組み込まれていたからでしょう。
今回の五郎は、フライを食べたというよりも、フライという舞台で次々と新しい楽しみ方を発見していたように見えました。
なぜフライなのに重く感じないのか
第10話を見ていて不思議だったのは、五郎がかなりの量のフライを食べているにもかかわらず、最後まで重そうな様子を見せなかったことです。
アジフライとハガツオフライだけでなく、白ナス、大根、甘長唐辛子、半熟卵フライまで完食。さらに追加で白ナスフライと半ライスも注文しています。
それでも「胃もたれしそう」という印象が薄かったのには、いくつか理由がありそうです。
パン粉が食材を包み込む調理法
その理由のひとつが、ふらっと久住で語られた店主の説明でした。
店主によると、フライはパン粉で食材を包み込むことで、食材が油に直接触れにくくなるそうです。
そのため、水分や香りを閉じ込めたまま火が入り、蒸したような状態に近い仕上がりになります。
実際、五郎が驚いていたハガツオフライはレアに近い食感でしたし、大根の炊いたんフライも煮汁があふれ出るほどジューシーでした。
揚げ物でありながら軽やかに感じられたのは、こうした調理法による部分も大きかったのでしょう。
魚と野菜中心だったことも大きい
今回の定食は、一般的なフライ定食と少し構成が異なっていました。
主役はアジやハガツオといった魚介類。
さらに白ナスや大根、甘長唐辛子などの野菜フライも多く含まれています。
肉中心の揚げ物と比べると脂の重さが少なく、素材本来の味や水分を楽しめる内容でした。
フライ尽くしなのに全然胃がもたれない
と五郎が感じたのも、この魚と野菜中心の構成があったからかもしれません。
鬼おろしわさびが口をリセットし続けた
もうひとつ大きかったのが、鬼おろしわさびの存在です。
ハガツオフライに合わせるために用意された鬼おろしわさびですが、実際には大根の炊いたんフライなどにも活用されていました。
揚げ物が続くと口の中に油の印象が残りがちですが、鬼おろしのさっぱりした風味がその都度リセットしてくれます。
鬼おろしめちゃくちゃいい仕事するな…
と、五郎も感嘆しました。
さらに塩、しょうゆ、ソース、タルタルソースと味変を重ねることで、同じ揚げ物を食べ続けている感覚も薄れていました。
だからこそ五郎は最後まで飽きることなく、フライのテーマパークを楽しみ続けることができたのでしょう。
ハガツオとは?|アジフライ専門店で選ばれた理由
第10話で五郎が注文したのは、アジフライとハガツオフライの2種盛り定食でした。
アジフライは馴染みのある料理ですが、「ハガツオ」という魚は初めて聞いたという人も多いかもしれません。
実はハガツオはカツオの仲間でありながら、一般的なカツオとはかなり違った特徴を持つ魚です。
今回のフライ定食が印象的だった理由のひとつも、このハガツオの存在にありました。
カツオなのに白身魚のような食感
ハガツオはサバ科に属する魚で、名前のとおりカツオの仲間です。
しかし身質は一般的なカツオより柔らかく、脂がのった時期には白身魚にも似た上品な食感になります。
五郎も一口食べるなり、
これは…カツオとは別物だ
と驚いていました。
実際、今回のハガツオフライはレアに近い揚げ加減で提供されており、しっとりとした身の質感がよく分かる仕上がりでした。
衣のサクサク感と、やわらかな魚の身との対比も印象的で、アジフライとはまったく異なる魅力を見せていました。
レアフライだからこそ鬼おろしわさびが合う
店員から勧められていたのが、ハガツオフライに鬼おろしわさびを合わせる食べ方です。
五郎はまず何も付けずに味わったあと、鬼おろしわさびとしょうゆを合わせてハガツオフライにのせていました。
ハガツオフライ、サイコーすぎる
これが大正解。
レア気味に揚げられたハガツオは脂の旨味もしっかり感じられるため、鬼おろしのさっぱり感とわさびの香りがよく合います。
一般的なアジフライがソースやタルタルで楽しむ料理だとすれば、ハガツオフライは刺身やたたきにも通じる感覚を持ったフライだったと言えるでしょう。
だからこそ五郎も、アジフライとは別の食べ方を選びながら楽しんでいたのだと思います。
コラム|第10話は“正解を決めない食事”だった
ソースだけが正解ではなかった
フライと聞けば、多くの人はソースを思い浮かべるでしょう。
実際、アジフライにソースをかけるのは定番中の定番です。
しかし第10話で五郎が楽しんだのは、「これが正解」という食べ方ではありませんでした。
塩で食べる。
ソースで食べる。
タルタルで食べる。
鬼おろしわさびで食べる。
さらにはカレーまで登場する。
ひとつの答えにたどり着くのではなく、いくつもの答えを行き来しながら楽しんでいたのです。
フライごとに主役が変わる
今回面白かったのは、主役が固定されていなかったことです。
店名からすれば主役はアジフライでしょう。
しかし五郎はハガツオフライに驚き、大根の炊いたんフライに感動し、最後には白ナスフライを追加注文するほど気に入っていました。
魚が主役になる瞬間もあれば、野菜が主役になる瞬間もある。
さらに鬼おろしわさびやタルタルソースが主役のような存在感を見せる場面もありました。
料理が一品ずつ順番に登場するコース料理ではなく、ひとつの定食の中で主役が次々と入れ替わっていく。
そんな面白さがあったように思います。
味変そのものが料理の一部だった
これまでの『孤独のグルメ』でも、五郎は味変をよく行ってきました。
ただ、多くの場合は「途中で味を変える楽しみ」という位置付けです。
一方で今回のフライ定食は少し違いました。
塩も、ソースも、鬼おろしわさびも、タルタルも、カレーも。
どれかひとつが正解なのではなく、すべて試して初めて料理が完成するような構造になっていたのです。
だから五郎は「フライのテーマパーク」と表現したのでしょう。
テーマパークに決まった回り方がないように、この定食にも決まった楽しみ方はありません。
自分の好きな順番で歩き回り、自分なりの楽しみ方を見つける。
第10話は、そんな自由な食事の面白さを描いた回だったのかもしれません。
ふらっと久住|パン粉が生む“軽いフライ”の秘密
ふらっと久住では、久住昌之さんがミックスフライ定食を味わいながら、店主から興味深い話を聞いていました。
それが、フライの調理法についてです。
店主によると、フライはパン粉で食材を包み込むため、食材が油に直接触れにくくなるとのこと。
その結果、水分や香りを閉じ込めたまま火が入り、蒸したような状態に近い仕上がりになるそうです。
実際、第10話で五郎が食べたハガツオフライはレアに近い食感でしたし、大根の炊いたんフライも煮汁があふれるほどジューシーでした。
揚げ物でありながら軽やかに感じられた理由は、この調理法にあったのかもしれません。
また久住さんは、何も付けなくてもおいしいアジフライや、タルタルソースとの相性が抜群な鶏ささみフライを堪能。
さらに二枚目のアジフライを、付け合わせのちょいがけカレーに浸して味わっていました。
五郎が「フライのテーマパーク」と表現したように、この店のフライは食材ごとに楽しみ方が変わります。
ふらっと久住は、そのおいしさの秘密を調理法の面から教えてくれる締めくくりになっていました。
まとめ|第10話は“味変が完成させるフライ定食”だった
第10話で五郎が味わったのは、単なるアジフライ定食ではありませんでした。
アジフライ、ハガツオフライ、白ナスフライ、大根の炊いたんフライ。
それぞれに塩、ソース、鬼おろしわさび、タルタルソース、カレーを合わせながら、次々と違う表情を楽しんでいきました。
どれかひとつの食べ方が正解なのではなく、自分なりの組み合わせを見つけていくこと自体が料理の魅力になっていたのです。
また、魚や野菜の素材感を活かした軽やかなフライだからこそ、最後まで飽きずに食べ進めることができました。
第9話がレバーを信じて食べ進める“一点突破”の回だったとすれば、第10話はさまざまな食べ方を試しながら楽しむ“多点展開”の回だったと言えるでしょう。
まさに五郎の言葉どおり、第10話は「フライのテーマパーク」であり、“味変が完成させるフライ定食”の物語でした。
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