『孤独のグルメ シーズン11』第8話では、埼玉県蓮田市の台湾料理店「翠芳」が登場しました。
今回の五郎は、料理を順番に積み上げていくというより、一つの料理から次の食べ方を生み出していくような食事をしていました。
水餃子のタレをイカ団子にも使い、台湾ラーメンにラー油を加え、最後には残しておいたスープへ水餃子を入れて“スープ餃子台湾風”まで完成させる。まるで食卓の上で料理が少しずつ育っていくような回です。
また、今回登場した台湾ラーメンも印象的でした。
「やっぱり赤くない」という五郎の言葉どおり、一般的にイメージされやすい激辛系の台湾ラーメンとは少し違い、家庭的で優しい味わいとして描かれています。
さらに、本編で2皿食べたうえで、帰りには水餃子を10個持ち帰るほど気に入る場面も登場。食事が終わってもまだ続きが欲しくなるような、そんな満足感が残る回でもありました。
この記事では、第8話で五郎が食べた料理や食べ方を整理しながら、“味が完成し続ける食事”の面白さを解説していきます。
『孤独のグルメ シーズン11』の各話で描かれる“五郎の食べ方”や味変、追加注文の流れについては、こちらの記事でもまとめています。
▶ 『孤独のグルメ11』全話まとめ|登場店・五郎の食べ方・味変を一覧で見る
3行まとめ(結末がすぐ分かる)
- 水餃子のタレが“全能”化し、料理同士を繋ぐ存在になっていた
- 台湾ラーメンは激辛系ではなく、家庭的で優しい味として描かれた
- 五郎は水餃子を2皿食べ、さらに10個持ち帰るほど気に入っていた
お店はどこ?「翠芳」(埼玉県蓮田市)
第8話で五郎が訪れたのは、埼玉県蓮田市にある台湾料理店「翠芳」です。
店内は町の中華料理店のような親しみやすい雰囲気ですが、今回描かれていたのは大皿料理を囲むような中華料理店ではなく、一人でも入りやすい家庭的な台湾料理のお店でした。
五郎も最後に、
「大きな中華料理店に行って、大皿をみんなで分けるのもいいけど、一人だとこういう家庭的な台湾料理が、本当にありがたい」
と語っており、第8話全体のテーマにもなっていたように感じます。
今回登場した台湾ラーメンも、一般的な激辛系のイメージとは少し異なり、どこか“お母さんの味”を思わせるような優しい雰囲気がありました。
また、明るく親しみやすい店主の存在も印象的で、本編でも五郎は「お母さんの愛情、たっぷりと感じています」と話していました。
■ 店舗情報
- 店名:台湾料理 翠芳(スイホウ)
- 住所:〒349-0111 埼玉県蓮田市東3-7-18
- 電話:048-769-6289
- 営業時間:
11:30~14:30
17:30~21:00 - 定休日:月曜日・日曜日
- アクセス:JR宇都宮線 蓮田駅 徒歩8分
- Googleマップ
五郎が食べた料理まとめ(第8話)
- 水餃子
- イカ団子
- 台湾ラーメン
追加注文
- 魯肉飯(ローバー飯)
- 水餃子(追加注文)
他の回で登場したお店や料理もまとめています
▶ 孤独のグルメ11 店まとめ|他の話を見る
第8話あらすじ(ネタバレあり)
埼玉県蓮田市を訪れた五郎は、仕事で立ち寄った書道教室で子どもたちと交流することになる。
書道用品の話をする中、生徒の雛乃から字を書いてほしいと頼まれた五郎は、とっさに難しい漢字でごまかそうとするものの、あっさり見抜かれてしまう。さらに雛乃が書いた「餃子」の文字を見たことで、五郎の空腹スイッチが入ってしまった。
店を探していた五郎がたどり着いたのは、台湾料理店「翠芳」。
相席になった持ち帰り客のおじいちゃんが注文していた水餃子に惹かれた五郎は、水餃子、イカ団子、台湾ラーメンを注文する。
ツルツルもちもちの水餃子と、万能とも思えるタレに驚きながら、さらにイカ団子や台湾ラーメンへと食事を広げていく五郎。ラー油を加えた味変も楽しみながら、最後は魯肉飯と追加の水餃子まで注文した。
さらに残していたラーメンスープへ水餃子を入れて“五郎考案・スープ餃子台湾風”を完成させ、食後には水餃子を10個持ち帰るほど満足するのだった。
五郎の食べ方を解説|“味が完成し続ける食事”
今回の五郎は、料理を一品ずつ食べ終えて次へ進むというより、一つの料理をきっかけに次の食べ方を生み出していくような食べ方をしていました。
特に印象的だったのは、水餃子のタレです。
最初は水餃子用だったはずのタレが、途中から別の料理にも使われ始め、最後には新しい食べ方そのものを作る存在になっていました。
まるで料理同士が少しずつ繋がりながら、食事全体が完成していくような回でした。
① 水餃子から始まる|主役は餃子ではなく“全能タレ”だった
最初に五郎が強く反応したのは、水餃子そのものだけではありませんでした。
「うわ、タレうまし。ニンニクにネギ……とショウガか」
そして続けて、
「このタレ万能、いや全能かもしれん」
とまで言っています。
普通なら餃子用のタレは餃子だけで終わりますが、今回は違いました。
このタレは単に味を変えるためのものではなく、次の料理へ橋渡しする存在になっていたのです。
② 台湾ラーメンは完成形ではない|料理同士が行き来し始める
続いて登場した台湾ラーメンでも、五郎は完成した味をそのまま受け取って終わりません。
まず最初に、
「やっぱり赤くない」
と反応します。
一般的にイメージされやすい激辛系の台湾ラーメンとは違い、今回登場したのは家庭的な優しい味わいの一杯でした。
「優しいけど奥深い」
という感想どおり、どこか落ち着くような味だったことが伝わってきます。
しかし五郎は、そのままでは終わりません。
イカ団子をスープへ浸し、「揚げ出し的」と新しい組み合わせを試し、さらに店員おすすめのラー油を追加。
味変というより、途中から別の料理へ育てていくような流れになっていました。
③ 最後は“終わらせない食事”になった
後半では魯肉飯も追加。
角煮、玉子、ザーサイをご飯へ混ぜ込みながら、
「これ絶対間違いない」
と満足感を積み上げていきます。
さらに印象的だったのが、スープを最後まで飲み切らなかったことです。
「スープを残しておいた俺に感謝」
そう言いながら追加注文した水餃子をスープへ投入。
「五郎考案、スープ餃子台湾風」
として、新しい料理に変えてしまいました。
食事の締めというより、最後にもう一段階進化させたような形です。
そして食後には、水餃子を10個持ち帰り。
今回は満腹になって終わるのではなく、「まだ続きが欲しい」と思わせる食事になっていたのかもしれません。
台湾ラーメンは別物だった|「やっぱり赤くない」の意味
台湾ラーメンが運ばれてきた瞬間、五郎はまずこう反応していました。
「やっぱり赤くない」
この言葉は、単純に見た目の感想ではなかったようです。
実は五郎は、以前『孤独のグルメ』大晦日スペシャル(2018年12月31日放送)で名古屋の台湾ラーメンを食べたことがあります。
その時の台湾ラーメンは、赤く染まったスープが印象的な辛味の強い一杯でした。
その記憶があったからこそ、今回目の前に現れた醤油ラーメンのような見た目に、「やっぱり赤くない」と自然に反応したのでしょう。
そして実際に食べた五郎も、
「優しいけど奥深い」
「これが家庭風味の台湾ラーメン」
と語っています。
今回描かれていたのは、激辛系の台湾ラーメンとは少し違う、一人でも入りやすい家庭的な台湾料理店の味でした。
最後に五郎が、
「味付けも油も量も優しい。でも滋味深い」
と話していたことを考えると、第8話の台湾ラーメンは単なるラーメンではなく、今回の“家庭的な台湾料理”というテーマそのものを表していた一杯だったのかもしれません。
コラム|持ち帰り水餃子10個が示した“異例の満足度”
今回の五郎は、水餃子をかなり気に入っていました。
最初に食べた時点で、
「ツルモチ」
「シンプルにして最強」
と強く反応し、さらにタレについては「万能、いや全能かもしれん」とまで表現しています。
ただ、本当に印象的だったのは食事の終盤です。
五郎は追加でもう一皿水餃子を注文し、さらにラーメンスープへ入れて「五郎考案・スープ餃子台湾風」まで作っていました。
それだけでも十分な満足度に見えますが、食後にはさらに水餃子10個を持ち帰り。
単純に「おいしかったから」だけでは、ここまで行かない気もします。
むしろ今回は、「食事が終わってほしくなかった」という感覚に近かったのかもしれません。
そして店を出たあと、五郎はこう言います。
「晩飯まで待てるかなぁ……」
普通なら食べ過ぎたと言いそうな場面なのに、頭の中にはもう次の水餃子がある。
本編で2皿、さらに持ち帰り10個。
第8話の水餃子は、五郎の胃袋だけでなく、食後の時間まで支配してしまった一品だったのかもしれません。
ふらっと久住|台湾の家庭料理と“常連の味”
今回のふらっと久住でも、本編と同じく“家庭的な台湾料理”の空気が強く出ていました。
久住が最初に注文したのは腸詰め。
台湾では生のニンニクを挟んで食べることもあるそうで、久住も実際にニンニクを挟みながら味わっていました。
続いて注文した葱脂餅(ねぎあぶらもち)は、常連人気ナンバーワンとのこと。
久住は玉子入りだったことに驚きながらも、その味をかなり気に入った様子でした。
そして最後に食べた肉燥麺(にくそうめん)では、「何より麺がうまいね」とかなり強く反応。
「お母さん思い出の味」と紹介されていたこともあり、本編の台湾ラーメンと同じように、派手さよりも家庭的な安心感が前に出ていた印象があります。
さらに最後には台湾ラーメンのスープまで味見させてもらう場面もあり、「でも今日はこっちが正解だったね」と締めていました。
本編では五郎が「お母さんの愛情」を感じていましたが、ふらっと久住でもまた、お店全体に流れる温かさのようなものが伝わってくる回だったように感じます。
まとめ|第8話は“料理が育っていく食事”だった
第8話では、水餃子や台湾ラーメンそのもののおいしさだけでなく、「どう食べるか」の面白さが強く描かれていました。
水餃子のタレがイカ団子へ広がり、台湾ラーメンはラー油で表情を変え、最後にはスープ餃子台湾風まで誕生する。
普通なら一皿ごとに完結するはずの料理が、少しずつ別の料理へ繋がりながら広がっていく構造になっていました。
また、今回の台湾料理は派手な刺激よりも、「優しいけど奥深い」という家庭的な味として描かれていた点も印象的です。
そして、本編で2皿食べたうえで水餃子を10個持ち帰った五郎の姿からは、単純な満腹感以上の満足度も伝わってきました。
第8話は“何を食べたか”だけではなく、“食事がどう変化していったか”を楽しむ回だったのかもしれません。
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