【相棒22】11話のネタバレと感想|触れたら最後!恐怖のぬいぐるみほっぺ丸

2024冬ドラマ
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【相棒シーズン22】11話「その頬に触れるな」のネタバレと感想をまとめています。

人気キャラクターほっぺ丸のデザイナーの息子が、誰かに誘拐される事件が発生。犯人の指示に従って行動する母親の後をつけた亀山が、ほっぺ丸のぬいぐるみを拾った瞬間ガスが噴出し……。

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【相棒22】11話のあらすじ

化学メーカーの研究員・梶川史彦(小林峻)の遺体が自宅で発見される。死因はTXガスという猛毒の神経ガスの中毒死だった。ガスは梶川本人が報酬目当てで作ったのではないかと噂された。

被害者の口の中に綿状のポリプロピレンが、微量にあったことを杉下右京(水谷豊)は気になった。

その頃、丹生初音(映美くらら)のもとに、息子を誘拐したという脅迫電話が入る。初音は警察には知らせずに、犯人の指示に従って行動しようとしていた。

偶然道に落ちていたぬいぐるみを見つけた右京と亀山薫(寺脇康文)が、書かれていた名前と住所を見て送り届ける。それは、初音の息子・湊人(松本瑛貴)のものだった。

右京は初音の様子がおかしいことに気付き、亀山に後をつけるよう促す。一方、右京は初音の勤務先に行き、社長の小園蓮太郎(山田太一)に話を聞く。

ほっぺ丸は元々持永凛(吉田凛音)という女性がデザインしたものだが、彼女は半年前に自殺していた。

綿のサンプルが沢山あるのを見た右京が、ほっぺ丸のぬいぐるみに使用された綿がポリプロピレン繊維であることに気付く。

そこで右京は、ぬいぐるみにTXガスが仕込まれている可能性があると、亀山に連絡をする。

犯人に指示をされた初音は、コインロッカーからほっぺ丸のぬいぐるみを回収する。そしてベンチに置こうとするが、謎の男にぬいぐるみを奪われてしまう。

亀山が急いで男を追いかけるとぬいぐるみは落下し、子供が拾ってしまう。子供がぬいぐるみのほっぺを押すのを見て、上着を脱いで子供に被せるが、代わりに亀山に向けてガスが噴出し……。

←10話12話→

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【相棒22】11話のネタバレ

恐怖のぬいぐるみ

亀山薫(寺脇康文)に向けて噴出されたものは、TXガスではなく抹茶だった。鑑識の調べではぬいぐるみには、ほっぺを押すとガスが噴出する仕組みが施されていた。

さらにぬいぐるみのポリプロピレン繊維が、被害者の梶川史彦(小林峻)の口の中から検出されたものと同じだと判明する。

つまり、梶川はぬいぐるみから噴出された、TXガスによって殺害された。杉下右京(水谷豊)はすぐさま、緊急配備を敷くよう上に掛け合った。

その頃、息子を誘拐された丹生初音(映美くらら)は、犯人から指示が入り、また新たなぬいぐるみを回収していた。

真の作者

右京は初音の勤め先から、ペン型のUSBメモリを拝借していた。中を土師太(松嶋亮太)に調べてもらったところ、ほっぺ丸のデザイナーである持永凛(吉田凛音)の行動調査報告書が入っていた。依頼人は初音だった

キャラクターグランプリの審査員長でもあるイラストレーターに、凛が金を渡している現場の写真もあった

初音はこの不正の証拠を掴むため、探偵に調査を依頼していたのかもしれないと右京は考える。

伊丹憲一(川原和久)ら捜査一課の面々も捜査に加わり、誘拐事件と毒ガス事件を追うことになった。

右京は部署に残り調べ物を続ける。以前初音の勤め先の社長・小園蓮太郎(山田太一)から聞いた話では、ほっぺ丸の真の作者は初音ではなく、凛だという話だった。

凛はキャラクターグランプリの大賞発表の前日に、会社で飛び降り自殺をしていた。パソコンに遺書があったことから、自殺と断定された。亡くなる3日前に初音に怒られていたという目撃証言もあった。

20年前、凛は母親に遊園地に連れてこられ、そのまま置き去りにされてしまった。凛には家族や恋人もいなかった。

その遊園地は現在閉園し、さっき初音が立ち寄ったショッピングモールになっていた。

半年前の自殺が今回の事件に関係しているのではないか?右京は早速、凛が自殺した時の調書を見る。

亡くなった現場にあったテラスの手すりの傷について、比較的新しいもので銀の成分が付着していたと鑑識の報告があった。

ぬいぐるみの行方

調べ物を頼んでいた芹沢慶二(山中崇史)から、右京のもとに連絡が入る。凛がいた児童擁護施設に、母親を名乗る女が訪ねて来ていたという。

女は凛が子供の時に書いていた、ほっぺ丸が残っていないかと聞いた。園長も凛が子供の時から書いていたのは知っていた。

母親を名乗る女性の名は、持永登紀子(山下容莉枝)という人物だった。

一方、亀山と伊丹が捕らえた男を取り調べすると、梶川と同じ会社の社員だった。右京が持永登紀子を知っているかと尋ね、子供の命がかかっていると訴える。

すると辺見岳(小野匠)は誘拐までしているなんて、知らなかったと驚いた。登紀子はTXガスが入ったぬいぐるみを、梶川に作らせていたと話し、事の経緯を辺見は自供し始める。

梶川は金に困っていたため、ガスを横流ししようと考えていた。それを聞きつけた登紀子が、度々梶川と話をしているのを辺見は見ていた。

ある日、TXガスの原料が持ち出されていることに気が付いた辺見は、梶川のことを調べると、ぬいぐるみにTXガスを仕込む設計図を発見する。

まさかと思って梶川の部屋を訪ねると、遺体を発見した。梶川を殺害したのは登紀子かもしれないと辺見は言う。

なぜなら、登紀子は昨日会社を辞める事になっていた。嫌な予感がした辺見が登紀子をつけると、初音のマンションのポストに何かを入れていた。

登紀子が初音に何かをするのではと思い、辺見はつけていたのだと言う。登紀子を止めて欲しいと頼む辺見、ぬいぐるみは全部で3つ作られたと思うと言う。

1つは梶川殺害に使用されたので、残りは2つだと予想した

人質の行方

警察はすぐさま登紀子の家に行って、人質の湊人(松本瑛貴)が監禁されていないか探すが見つからなかった。

部屋で小園宛に凛が送ったメールを印刷したものが見つかる。内容は初音のパワハラを訴えるものだった

登紀子は初音を恨んでいる可能性があると、右京たちは考える。

土師から連絡があり、湊人のスマホの電源が入ったという。それは被害者や登紀子の勤め先でもある、帝堂化学の敷地内だった。

その頃、牛乳入りのほっぺ丸のぬいぐるみが、アートギャラリーで見つかる。そこは凛が専門学生時代に卒業制作展を開いた場所だった。

初音は凛が自殺した場所に行き、置かれていたほっぺ丸を手にすると、凛さんのお母さんですねと話しかける。

そして湊人を助けて欲しいと願うと、顔の目の前でほっぺ丸のほっぺを押すよう命じられた

押そうとしたその瞬間、右京がやってきて止めた

登紀子は初音に凛の人生をたどらせ、最後は凛が死んだ場所で殺害するのではないか。それならば登紀子は初音の最期を見届けるため、近くにいるはずだと右京は考えた。

案の定、登紀子は現場近くで亀山に確保される。湊人の携帯の電源を入れたのは、警察に見つけてもらうためだった。やがて、湊人は保護された。

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事件の真相

亀山は登紀子を連れて右京の所へやってくる。なぜ梶川を殺害したのか、右京の問いに登紀子は追加の金を要求してきたからだという。払えなければ警察に通報すると言われたので殺した

初音は自分と凛の思い出のほっぺ丸を奪ったと登紀子は憤る。初音がぬいぐるみで殺されれば、あんな嘘にまみれたほっぺ丸は忘れ去られると思った

本当のほっぺ丸は、凛が自分のために書いてくれたものだといい、登紀子は過去を語り始めた。

夫が亡くなった後、登紀子は一人で必死に凛を育てていた

ある日、過労で倒れてしまった登紀子に、凛はほっぺ丸を書いて見せた。ほっぺを触ると元気になるんだよと、凛は子供心に母を労って絵を描いた。

だが生活は苦しくなる一方で、とうとう限界を迎えてしまう。最後の思い出にと、遊園地に凛を連れて行った。

そこで凛を置き去りにした登紀子は、逃げるように別の土地に移り住んだ。自分は最低の母親、凛に会う資格はないと言い聞かせていた。でも、凛を忘れたことは一度もなかった。

テレビを見ていたある日、ほっぺ丸がキャラクター対象を受賞したというニュースを見て、ほっぺ丸の存在に登紀子は気が付く。

子供の頃、凛が自分に描いてくれたあのほっぺ丸だと、すぐに気が付いた。凛が元気に生きていると思ったら、どうしてもひと目会いたくなってしまった

しかし、凛は自殺していたことを聞かされた。しかもほっぺ丸は凛ではなく、初音がデザインしたと聞いた。

凛のために真相を明らかにしたいと登紀子は思い、今回の事件を起こした。

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真犯人の正体

初音は凛が審査員長に金銭を渡そうと考えているのを知り、そんなことをして賞をとっても意味がないと止めた。だが、凛は結局お金を渡してしまった。

写真を見せながらなぜこんなことをしたのかと、初音が問い詰めると凛は「ごめんなさい。取り返しのつかないことをした」と謝罪し、最終選考が開かれる前に辞退するつもりだった

辞退をする前に凛は亡くなってしまい、不正の件を社長に初音が伝えると、口外しないよう言われた。

凛がパワハラを訴えていたと登紀子に社長は告げていたが、メールはねつ造されたものだと亀山は言う。

なぜならメールの送信時刻が皮肉にも、選考委員長に金を渡していた時刻だったからだ。つまり、凛がメールを送ることは不可能だ。

伊丹が捕まえた社長を連れてやってくる。なぜパワハラメールを偽造したのか、それは凛を殺害したのが小園社長だからだと右京は指摘する。

社長の持っていた腕時計の傷と、テラスに残っていた傷は一致すると思うと右京は言う。そもそも凛に不正をするよう促したのも社長だった。

金を渡したことを後悔した凛は、賞を辞退しようと思うと社長に告げる。

何とか踏み止まらせようと思った社長ともみ合いになってしまい、凛はテラスから落ちて亡くなってしまった。その後、自殺を偽装するために遺書を作成した。

パワハラメールを偽装したのは、登紀子がいつか初音に接触して、不正が明るみになるのを恐れたからだった

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【相棒22】11話の結末

「悪いのは全部、あんたの娘なんだよ!」と言い出す社長に、登紀子よりも先にキレた初音は「ふざけないで!どうして凛が死ななきゃいけないの!」と怒った。

全てを知った登紀子は作ったぬいぐるみの最後の1つを取り出し、「もう、生きてる意味なんかない…」と言ってほっぺを押そうとする

右京は「いけません!」と叫び、凛はあなたとの再会を願っていたと思うと説得を始める。

凛は母親に会いたくて、キャラクターデザインの道に進んだ。ほっぺ丸を見たら、自分を思い出してくれるのではないか、ほっぺ丸には人気者になって欲しいと生前語っていたと初音が教える。

「覚えていてくれてありがとう」もし、お母さんと再会したら、そう伝えたいと言っていた。それを聞いた登紀子は泣き崩れ、ぬいぐるみを右京に渡した

凛が不正をしてしまったのは、お母さんに会いたい一心だったからではないか、右京は登紀子に語りかける。

「あなたは、かつて凛さんを捨てた自分も許せなかったんですね?だから、復讐の矛先は自分にも向けられていた」と右京は登紀子の気持ちを知る。

その上で「あなたは生きなければいけませんよ。生きて罪を償ってくださいね」と告げた。登紀子は「ごめんなさい…」と泣きながら詫びた。

こてまりで飲む右京たち、実はほっぺ丸は便宜を図るまでもなく、満場一致で受賞していた。凛がデザイナーだと分かったのは良かった、彼女の功績が認められたのは何よりと右京は喜ぶ。

そしてみんなでほっぺ丸のほっぺを、ぷにぷにして楽しいと押して和んだ。

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【相棒22】11話のまとめと感想

娘を死に追いやった相手に復讐しようとした母親は、実は真犯人に騙されていたという話でした。

緊迫した話なのですが、ほっぺ丸が愛らしいため、妙に和む部分もある不思議な回です。

子供を捨てたのだから自業自得というのも含めた上で、さらに一歩先に踏み込んだ話となっています。

復讐対象は自分にもあったのです。だから登紀子は最後に自分も死のうとします。娘のデザインしたほっぺ丸で。

事件が起きたことで、社長の悪事も暴かれたわけですが、起きなかったらほっぺ丸は凛のデザインではなく、初音が生みの親のままだったのか?

あの社長のことですから、きっと初音がカミングアウトするのは許さなかったでしょう。皮肉にも事件が起きたのが、幸いとなった話でした。

【相棒22】11話のいいセリフ

あなたは生きなければいけませんよ。生きて罪を償ってくださいね。

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