【相棒22】9話のネタバレと感想|内村刑事部長が元に戻った!?

2023秋ドラマ
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【相棒シーズン22】9話「男の花道」のネタバレと感想をまとめています。

内村刑事部長が以前から懇意にしていた、指定暴力団「扶桑武蔵桜」の若頭が殺害される事件が発生する。しかし正当防衛となり、被疑者は無罪放免となった。内村は報復は確実だと判断し、右京と亀山にボディガードにつくよう命じるが……。

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【相棒22】9話のあらすじ

指定暴力団「扶桑武蔵桜」の若頭・鬼丸播磨(三国一夫)が、青年実業家の弓生崇智(赤ペン瀧川)とトラブルになり、弓生が鬼丸を殺害してしまう事件が発生する。

弓生の供述では鬼丸がナイフを持って脅してきたので、首を絞めて殺してしまったと証言する。警察は暴力団の組員が武器を持ったのなら、正当防衛が成立すると判断し、弓生を無罪放免にした。

内村完爾刑事部長(片桐竜次)と「扶桑武蔵桜」の組長・桑田圓丈(大石吾朗)は、正義に目覚める以前は懇意の仲だった。

内村は杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)を呼びつけ、組が報復をするのは確実だといい、弓生の警護にあたるよう命じる。

組員たちが敵討ちをしようと穏やかでない状況の中、なぜか組長は報復をやめるよう命じていて……。

←8話10話→

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【相棒22】9話の見逃し配信

『相棒シーズン22』の見逃し配信は、TVerテレ朝動画で配信しています。無料配信終了後はTELASAで視聴できます。

本ページの情報は2023年12月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

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【相棒22】9話のネタバレ

今回登場する「扶桑武蔵桜」の話は、シーズン19の1話と10話で登場します。10話では内村刑事部長が、正義に目覚める話になります。

事件発生

指定暴力団「扶桑武蔵桜」の若頭・鬼丸播磨(三国一夫)の遺体を検死したところ、死因は首を絞められて殺害されたということが判明した。

ろっ骨骨折があったことから、心臓マッサージをしたのではないかとも考えられていた。

伊丹憲一(川原和久)は加害者の弓生崇智(赤ペン瀧川)を取り調べる。弓生は大学時代にプロレス研究会にいたため、無我夢中で鬼丸を胴締めスリーパーで締め上げ殺害してしまったと供述する。

その後、ふと我に返って急いで心臓マッサージをしたことも認めた。殺す気はなかったという証拠となる行動だと、取り調べに割って入ってきた杉下右京(水谷豊)は語る。

あくまで自分の身を守っただけだという弓生は、正当防衛を主張した。

鬼丸の遺体を返して欲しいと、組長の桑田圓丈(大石吾朗)が警察に言ってくるが、渡そうとはしなかった。

警察署の外に右京たちが出ると、組員の虎太郎(田中俊介)が様子をうかがっていた。亀山は一波乱ありそうだと嫌な予感がした。

年貢の納め時

組に出入りしている弁護士の平田弁景(やべけんじ)に頼み、何とか鬼丸の遺体を取り返そうと組長はしていた。

若頭補佐である虎鉄(鳥谷宏之)は、鬼丸を殺した奴はどうなるのかと弁護士に聞くと、正当防衛を主張しているので認められれば無罪放免になると教える。

それを聞いた虎太郎は懲役に行かれるより、無罪放免のほうがいいと据わった目でつぶやいた。だが組長は「滅多なことすんじゃねえぞ」と虎鉄と虎太郎に忠告をした。

右京たちは検事の階真(辻本祐樹)に話を聞きに行く。不起訴処分が妥当という判断だった。なぜなら、ヤクザが刃物を振り回した時点で殺意があるということになるからだった。

心臓マッサージは条件反射という扱いになり、過剰な逆襲だったとは言い切れないという。

その後、内村の口利きで鬼丸の遺体は組に返された。内村は組長に連絡し、解散式はいつやるのかとたずねる。若頭をなくした今こそ、絶好のタイミングではないかと諭す。

「年貢の納め時だな、桑田」と告げる内村に、組長は「いいたいことは、それだけか」と言って会話を終えた。

無罪放免

内村は右京と亀山を呼び出し、弓生が釈放されたと教える。報復は100%確実だといい、2人に弓生の警護にあたるよう命じた

釈放された弓生がマスコミに囲まれる中、右京が車に乗せて連れ出す。ふと後ろを見ると一台の車が後をつけていた。額に“天誅”の文字が書かれた鉢巻をする、虎太郎がついてきていた。

右京は車を一旦止めて降り、虎太郎に職質をかける。だが、特に何も見つからなかった。虎太郎は去り際に「弓生崇智に伝えてください。ゆっくり眠れって」と言い、鉢巻を解いて捨てた。

一方、警察では組対の部長・浅戸彰良(間瀬英正)が、角田六郎(山西惇)らに捜査会議で組に今後目を光らせておくよう命じていた。

鬼丸の遺体を運んだ寺の住職は、法海(直江喜一)というかつてヤクザだった男で、昔のよしみで葬儀を引き受けていた。角田はそのことを会議で教えた。

現場検証

右京は弓生の会社でも引き続き警護をしていた。事件が起きたのは弓生の社内だったため、右京はその場で現場を確かめながら弓生に話を聞く。

弓生の会社が資金繰りに困っていた時、多額の金を寄越してくれた人物が後でヤクザだと知ったという。鬼丸は影の役員だと思って金を寄越すよう、月々請求してきた。

正体を知った後も、資金を今引き上げられては困ると思い、渋々付き合っていた。しかし、要求してくる金額が次第に吊り上がってきた。弓生は金を支払うということ以上に、気持ちが限界になったと語る。

事件当時、弓生が鬼丸に飛び掛ったが、軽くあしらわれてしまう。そこで怒った鬼丸が果物ナイフを手にしたと弓生は証言する。亀山はよくナイフを持ったヤクザに向かっていったなと驚いた。

無我夢中でよく分からないまま向かっていったという弓生は、どうやって鬼丸のナイフを封じたのか今も記憶になかった。床にナイフが落ちていたのは記憶にあるが、なぜそうなったかは覚えてなかった。

右京はもしかしたら、ナイフは鬼丸自身が捨てたのではないかと推測する。突然牙を剥かれてカッとなり、目の前にあったナイフを手にしたがあくまで威嚇。一喝すると用済みだとばかりに、鬼丸はナイフを捨てたのではないかと。

その話を聞かされた弓生はそうだったのかもしれませんと、曖昧な返答をするに留まった。

解散

虎鉄の家に組長がやってくる。「おとなしくしてるつもりはねえんだろ?出しな」と虎鉄に告げる組長。虎鉄の妻と子供は実家に行っていていないという話を聞き、組長は確信したという。

見抜かれた虎鉄は渋々持っていた拳銃を組長に渡す。「没収だ」と言って拳銃を取り上げると、席を立って出て行こうとする。

虎鉄は「仇、取らねんですか!」と呼びかけるが、組長は無言のまま部屋を出た。

その後、事務所で組長は子分たちに「これが潮時ってやつかもしれないな」と語る。虎鉄は考え直すよう迫った。

美和子(鈴木砂羽)が取材で事務所を訪ね、応対した虎鉄に報復を計画していないのかをたずねる。虎鉄は計画していないといい、美和子を追い払った。

事務所の外で虎鉄と虎太郎が煙草を吸っていると、子分がやってきて仇は取らないのかをたずねる。虎鉄は「取るよ。取らないで済むわけねえだろ」と答えた。その頃組長は解散届を筆で書いていた

落とし前

弓生の電話に死んだはずの鬼丸からの着信が入る。会社で警護にあたっていた右京が見守る中、弓生が電話に出ると相手は虎鉄だった。弓生と会って話がしたいということだった。

右京は警戒を強めながら、港で待つ虎鉄のところへ行く。万が一を考え、伊丹たちも遠くでその様子をうかがっていた。

虎鉄のボディチェックをした右京は、伊丹たちに合図を送り弓生を連れてこさせる。怯える弓生に虎鉄は「鬼丸の兄貴殺した落とし前、つけてくれねえかな?」と言ってきた。

どうつけたらいいのかを右京がたずねると、「兄貴の葬式で線香一本あげてくれよ。それで手打ちだ」と言う。弓生はその条件を飲むことにした。

こてまりで飲んでいた右京の電話に角田から連絡が入る。「扶桑武蔵桜」の組員たちが、よその組に移る準備をしているという。解散をするのではないかと角田は右京に教えた

その頃、中園照生参事官(小野了)が内村に階段で話を伝えると、「何だと!」と驚いた内村が階段から転落してしまい、病院に緊急搬送されてしまった。

仇討ち

寺で鬼丸の通夜が始まる。右京たちに連れられて弓生がやってきた。緊迫する状況の中、亀山が組員たちのボディチェックをし、問題がないのを確認した後、弓生が中に通され焼香をする。

組長が鬼丸の顔を見てやってくれないかと頼み、弓生は恐る恐る棺桶に近付き顔を見ようとする。すると棺桶から拳銃を取り出した組長が、弓生に向かって発砲しようとした

気付いた右京と亀山が急いで行こうとするが、虎鉄たちが邪魔をする。一発の銃声が響いた瞬間、組長は銃を手から落とした。

撃ったのは伊丹だった。右京が事前に伊丹たちに頼み、寺に忍び込んでいてもらっていた。

実は組長は「仇は俺が取る」と、事前に子分たちに話していた。組の解散を決めた組長なりの落とし前だった。

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事件の真相

右京は弓生の会社で話をする。どうやって鬼丸のバックをとったのかということが、ずっと疑問に思っていたと右京は言う。右京は事件の真相を推理する。

あの時、逆上してナイフを手に取ったのは、鬼丸ではなく弓生だった。素手で向かって難なく払いのけられた弓生は、今度はナイフを手にして突進したのではないか。

しかし、喧嘩慣れしている鬼丸は、簡単にかわしてナイフを払い落とす。その時弓生は運良く鬼丸のバックを取れる体勢になった

そこで弓生は首に腕を回して締め上げ、そのまま倒れ込み胴締めスリーパーホールドに持ち込んだ。それが右京の考える真相だった。

いくら相手がヤクザでも、素手の相手にナイフを持って立ち向かったとなれば、殺人も視野に入ると右京は告げる。

ナイフの件を鬼丸に押し付けるため、死んだ後にナイフを握らせて指紋をつけたのだろうと、右京は見抜いていた。

全ての真相を明らかにされた弓生は、その場に崩れ落ちて観念した。

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【相棒22】9話の結末

右京たちは階に弓生がナイフを振り回したと認めていると報告する。しかし階はあまり興味を示さなかった。

死んだのはヤクザだし、暴力団が合法組織なんて笑えるといい、ヤクザとして社会に存在するのが罪じゃないなんて、馬鹿げた話だと吐き捨てた。

警察に「扶桑武蔵桜」の解散届が届き、組対の浅戸は1つまた組が消えたことを喜んで三本締めをした。

階段からの転落事故で入院していた内村は無事退院し、右京たちが今回の件について話をしにいく。内村はどうかしていたといい、「特命係は存在自体が非合法組織。その存在自体が罪深いことを肝に銘じろ」と言われる。

頭を打ったことで正義に目覚めた内村は、再び頭を打ったことでまた以前の内村に戻ってしまった

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【相棒22】9話のまとめと感想

組の若頭を殺害され仇討ちをしようとするが、右京たちによって阻止されたという話でした。

内村刑事部長が元に戻ってしまいます。これからの話で出てくるときは、以前と同じ敵対するポジションで登場することになりそうです。

基本的に警察側の人たちは、ヤクザを嫌い卑下した結果、弓生を無罪放免しました。しかし右京さんは相手が誰であろうと、真相を知るために調べました。結果的に正当防衛ではなく殺人だったと判明します。

警察としてするべきことは、真相を求めて犯人を捕らえることです。だから右京さんは相手に忖度も容赦もしません。罪犯した人が罰せられるべきというシンプルな考え方なので、視聴者も分かりやすいわけです。

バイアスがかかっていると、真実を見落としてしまう。そういったことを考えさせられる話でした。

【相棒22】9話のいいセリフ

せめて、自分らしく生きようぜ。昔みてえに。

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