【相棒22】15話のネタバレと感想|雪山で遺体無き殺人事件が発生!?

2024冬ドラマ
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【相棒シーズン22】15話「マッターホルンの殺人」のネタバレと感想をまとめています。

土師が持って来た動画には、マッターホルンでテントを張っていた人物が何者かに襲われ、その後配信が途絶えるというシーンが映っていた。海外で起きた殺人を、右京が解決することができるのか?事態は思わぬ方向へ動き出し……。

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【相棒22】15話のあらすじ

土師太(松嶋亮太)が特命係にやってきて、杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)にある動画を見せる。

スイスのマッターホルンに登頂している人物が、テントの中から動画を配信していた。男が何者かに気付いてテントの外に出ると、戻って来た時には頭から血を流して倒れる。配信はそこで途切れた。

マッターホルンで起きた殺人事件を、解決することができるのかと土師に煽られた右京だが、映像に違和感を覚えていた。

配信者を調べてみたところ、芸能プロダクションに勤める善家光明(加治将樹)という人物だと判明した。

善家の家に行くが当然留守で、ドアにメモが挟まっていた。そこには善家が動画で呼びかけていた、宗介という人物が書いたメモだった。

右京たちは善家の勤め先に行って手がかりを掴む。そして向かった先はマッターホルンではなく、奥多摩の倉庫だった。

そこには動画で見た景色がスタジオ内で再現されていた。しかし、善家の遺体は見当たらず……。

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【相棒22】15話の見逃し配信

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【相棒22】15話のネタバレ

遺体なき事件

杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は事件現場と思われる、奥多摩の倉庫内を捜索する。スイッチを入れるとスノーマシンが作動し、吹雪のような音が鳴り臨場感を出す仕掛けがあった。

だが、肝心の配信者である善家光明(加治将樹)の遺体は見当たらなかった。テント内を調べてみると、血痕が付着したタオルが発見される。

右京は鑑識の益子桑栄(田中隆三)を呼び、現場を調べてもらうことにした。

次に善家の家を調べることにした右京たちは、早速スイス行きの航空券のチケットを予約していたことが分かった。だが、キャンセルされていた。

ここに来る前、善家の勤め先で聞いた話では、1週間前に善家は階段から転落して足を捻挫したという。だからキャンセルをしたのだろうと2人は考えた。

室内にあった将棋の駒に目を留めた右京は、それが奨励会を退会する時にもらう、退会駒だということに気づく。

恐らく善家は将棋の奨励会員だったのだろうと右京は考えた。部屋には“両国将棋センター”のチラシもあったので、そこに行ってみる事にした。

天才少年棋士

将棋センターの席亭である根室和晴(園岡新太郎)に善家の話を聞くと、1年ほど前から通っているという。宗介という少年に心当たりがないか尋ねたところ、ちょうど彼は対局中だった。

小学生の垣原宗介(伊奈聖嵐)は、中学生でプロデビューしてもいいぐらい、才能のある少年だと根室は語る。

右京が善家について話を聞こうとするが、宗介は「俺に勝ったら教えてあげる」と将棋の対局を右京に持ちかけてくる。右京は宗介と対戦するが負けてしまい、話を聞きだす事ができなかった

右京は対局の最中に「お母さんが来たよ」という、職員の声に反応した宗介が気になった。根室に母親の事をきくと、善家と母親が1週間前に揉めていたという。

部署に戻った2人は、犯人像について考えた。善家に何かしらの恨みを持ち、倉庫を借りていたことを知りえた人物。さらに顔見知りの可能性があった。

やがて益子から鑑定結果を知らされる。血痕は善家のものと一致し、現場にあったスノーマシーンの角から、血痕が付着した善家の毛髪が検出された。

さらに雪の中から、犯人の遺留品と思われるアクセサリーの一部か、紐を通す穴の空いた石が見つかった

再戦

右京たちは宗介の母親である、垣原七恵(真下玲奈)に話をきく。善家には宗介に構うなとお願いをしただけだという七恵。塾をサボって善家の家で将棋を指していた事について注意をした。

善家は宗介の将棋の腕は大したもんだと認めていたが、宗介には父親と同じ弁護士になるという夢があるのだから、妨害しないで欲しいと七恵はその時怒った。

そこへちょうど帰宅した宗介の父親である垣原駿作(越村友一)に話をきく。善家のことは知っているが面識はないという。

半年前、マッターホルンに挑戦しようとしたとが、失敗したという話を聞いた右京は、再び宗介に接触する。

そしてチェスも強いという話を父親から聞いた右京は、今度はチェスで勝負をし、勝ったら話をするよう条件を出した。

宗介は挑戦を受け、右京とその場でチェスの対局を始める。結果、右京が勝利し、善家との間に何があったのか聞き出そうとした

あまりにも善家が奨励会に入れとうるさいので、宗介は善家がマッターホルンに登れたら入ってやると約束した

父親が登れなかった山を善家が登れるはずがない。そう思っての約束だった。だが、善家は本気で登ろうと思い、トレーニングを開始したという。

何か変わった事はなかったかを問うと、一ヶ月前に事務所の社長とストーカーについて話し、謝っていたという話が聞けた。

転落の真相

右京は善家が勤める芸能プロダクションの社長・大菅泰平(平野貴大)に、ストーカーの件についてきく。

被害に遭っていたのは、事務所のアイドルグループ“さんくすがーるず”のメンバー・戸嶋有紗(松岡美那)だった。

母親の戸嶋佐奈子(柊瑠美)から相談をされていたのに、善家が報告を怠ったのであの時電話で注意したという。

右京たちはそこで佐奈子に話を聞きに行く。確かにストーカー被害はあったが、警察に相談したら止まったという。

さらに善家が階段から突き落とされたところを目撃したという。顔はよく見えなかったが、腰のあたりが光っていたという話を聞き、右京は相手が誰かピンと来た。

その人物のスマホに電話をかけると、キラキラと着信に合わせてスマホの背面が光った。さらに歩道橋近くの防犯カメラに、逃げる姿が映っていた。善家が転落した現場で目撃されていたのは、宗介の父・駿作だった

亀山はさらに追及する。以前の写真で手にしていたブレスレットの石が、善家が撮影していたスタジオに落ちていた石に似ていた。

すると駿作は「違う!私は殺してなんかいない!」と否定するが、突き飛ばしたのは認めるのかと右京に突っ込まれる。あれは事故だと主張する駿作。あの晩にあったことを話し始めた。

歩道橋で善家を待ち伏せしていた駿作は、宗介に近付かないように忠告する。そして「自分の叶えられなかった夢を、宗介に押し付けるな!」というと、善家は「押し付けてるのはお父さんじゃないですか」と答えた。

親なら子供の夢を見守ってあげて欲しいと言う善家に、キレた駿作は手すりを怒って叩く。その音に驚いた善家が持っていたおでんを顔にかけてしまう。すると熱さのあまり、階段から転落してしまった

自分が突き飛ばしたわけではなく、勝手に落ちたと弁解する駿作。ブレスレットのことを指摘すると、新田神社という神社で買ったもので、自分以外にも持っている人はいると主張した。

ストーカー行為の理由

右京と亀山は新田神社へ行く。するとそこに有紗の母親・佐奈子も来ていた。神社には確かに現場に落ちていた石を使用したブレスレットが売られていた

右京は有紗からストーカーされていた時の写真を見せてもらうと、車のドアミラーに善家の姿が映っている写真を見つける。ストーカー行為をしていたのは善家だった

だが、なぜその事を警察に通報しなかったのか?それは善家がストーカー行為をしたのは、有紗のためだったからだ。

有紗はアイドルをやめたかった。歌ったり踊ったりするのは好きだが、人前に出るのが苦手だった。しかし母親には言えずにいた。なぜなら母は自分のためにお金を注ぎ込んでいたし、周囲に期待されていたので言えなかった。

だがある日、とうとう抑えきれない思いがあふれ、外階段で有紗は泣き出してしまう。そこに通りがかった善家が話を聞き、無理して続けることはないと相談に乗った。

善家がストーカー行為をしたのは、それを理由に有紗がアイドルをやめれるようにだった。そうすれば母親も納得すると思ってしていた。

だが、それもバレてしまい、有紗は母に本心を打ち明けた。しかし佐奈子は有紗を説き伏せてやめさせなかった。

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事件の真相

以前の写真で佐奈子が神社のブレスレットをしている写真があった。亀山はその事を指摘し、右京は奥多摩の倉庫に行ったかたずねると佐奈子は観念して話し始めた。

佐奈子は善家が有紗に変な事を吹き込んだのが許せず、とにかく話をしたかった。そして倉庫に行き雪山で撮影をしている様子を見て、何が起こっているのか分からなかった。

ふらふらとテントに近付いていく佐奈子。善家は彼女を見て「なんで?」とつぶやいた。佐奈子はいきなり善家に掴みかかり、有佐が変な事を言い出したのはあんたのせいだと言いがかりをつける。

善家が落ち着くように言うがまるで聞く耳を持たず、佐奈子は雪で足を滑らせて転びそうになる。慌てて善家が抱き寄せると佐奈子は「離して!」と言って善家を突き飛ばした

善家は佐奈子のブレスレットをたまたま掴み、それが千切れるとスノーマシンの角に頭を打ちつけてしまう

ふらふらになりながらも善家は「大丈夫です」と言いながらテントに入り、そのまま倒れこんでしまった。

有紗の夢を守るのに必死だったと弁解する佐奈子に右京は、本当に有紗の夢だったのか、あなたの夢を託していただけではと皮肉を言う。

遺体はどこに遺棄したのかと問うと、怖くなって逃げ出したと否定する。倉庫を出た時には電気がついていたという話を聞いた右京は、ある考えに至った。

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【相棒22】15話の結末

右京は宗介に話をしに自宅へ行く。全ての話を聞かされた宗介は、殺されてしまうなんて善家は本当にバカだと蔑んだ。右京は誤解していると言い、善家は生きていると教える。すると、亀山に連れられて善家が姿を現した。

右京は佐奈子が出て行った時、電気がついていたという話を聞いてピンときた。自分たちが倉庫に行った時には電気が消えていた、ということは善家が消した可能性がある。つまり、善家が生きているのではないかと考えた。

そこで善ちゃんねるの過去動画を探したら、奥多摩の山小屋に泊り込んで訓練している動画を見つけた。そこに行ってみたら善家が寝ていたのを発見した。

なぜ今まで善家が隠れていたのか?それは警察や病院に行ったら、日本にいることが宗介にバレてしまうし、佐奈子も捕まってしまうと思ったからだと善家は説明する。それを聞いた宗介はバカじゃないのと怒った。

マッターホルンに行かずインチキしてどういうつもりだという宗介に善家は、奨励会に入って欲しかったからと告げる。

すると宗介は「そんなもん、入るわけないだろ!もし入って、プロになれなかったら責任取れんのか!?」とまくし立てる。

善家は「取れるわけないよ!宗介の人生なんだから」と毅然と開き直った。そして本当は将棋を続けたいのだろうと、将棋を指している時の宗介が生き生きしている事を善家は知っていた。

話を聞いていた右京が助け舟を出す。善家は宗介の才能に可能性を感じて勧めているのではなく、両親の顔色をうかがって自分を押し殺していることを心配しているのだと諭す。

本当は奨励会に入ってプロ棋士を目指したいのではないか、善家が改めて問うと宗介は「俺は善家みたいな惨めな人生送りたくない」と蔑む。

善家は「後悔してないぞ、俺は。自分で決めた道を自分なりに努力して、納得するまでやりきったから」と誇った。

それを聞いた宗介は自分の部屋に逃げるように向かう。去り際、とにかく善家はマッターホルンに登ってないんだからなと捨てセリフを残して消えた。

宗介の家を出て右京と亀山、善家の3人で歩きながら話す。警察沙汰になったことを詫びると、右京たちは連絡しないのは問題なので大いに反省するようにと命じた。

佐奈子がどうなってしまうのか、善家は被害者なのに心配していた。初犯であることと殺意がなかったことから、執行猶予が恐らくつくだろうと右京は教える。

すると善家は自分が生きていたことで、罪が軽くなったことを喜んだ。筋金入りのお人好しだと右京は半ば呆れた。

結果的にはうまくいかなかったが、宗介に伝えたい事は伝えられたと善家は右京たちに感謝した。

その後、両国将棋センターの壁に「本年度奨励会入会者」の文字と共に写真が張り出されていた。そこには東日本で奨励会入りをした9人の集合写真があり、その中に宗介の姿があった

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【相棒22】15話のまとめと感想

子供の本当に叶えたい夢を応援していた男が、親に逆恨みされて殺されそうになったという話でした。

いわゆる毒親が登場し、おなじみの「あなたのため」と言いながら、実は自分のためという法則を発動します。

自分がパッとしないアイドルだったため、才能のある娘を無理にアイドルにさせようとする佐奈子は、娘が嫌がっていても聞く耳を持ちません。

気の毒に思った善家が何とかして、やめさせようとしますが、逆恨みして逆に襲い掛かってきました。

また、宗介の場合は本当は将棋をしたいが、もし失敗したらと思って踏み出せず、親の言いなりになることに逃げます。

そんな臆病な宗介は中々毒舌で、善家のことを完全にバカにしているように見えます。ですが、奨励会へ入った善家をどこか尊敬している気もしました。

善家はお人好しでバカに見えますが、宗介に罵られた時にキッパリと言い返します。自分は後悔していないと。むしろ言いなりになっているお前より、よっぽどいい人生だと言っているようにも聞こえます。

本当にやりたいことがあるならチャレンジすべきだし、やりたくない事ならやめたらいいと、善家は子供たちに寄り添いました。

肉親でない第三者だからこそ、見えるものもあるのでしょう。いずれにせよ、結果はどうあれ日々後悔なく生きたいものです。

【相棒22】15話のいいセリフ

後悔してないぞ、俺は。自分で決めた道を自分なりに努力して、納得するまでやりきったから。

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