【相棒22】14話のネタバレと感想|真の愛情とは?

2024冬ドラマ
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【相棒シーズン22】14話「亀裂」のネタバレと感想をまとめています。

右京とチェスで対戦していた人物が、連続美術品強盗の事件に巻き込まれる。しかし鍵は壊された形跡もなく、内部に手引きをした人物がいる可能性が高まる。盗まれた美術品はどこへ消えたのか?恐るべき策略が張り巡らされていて……。

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【相棒22】14話のあらすじ

杉下右京(水谷豊)が喫茶店でチェスの手合わせをした男・道明寺吉嗣(小林隆)は、対局終了後に自宅で遺体が発見されたと電話で知らされ慌てて自宅に帰る。

話を聞いた右京が自宅に行くと、身元不明の男の遺体が発見されていた。道明寺は美術品収集家でもあり、自宅のコレクションも全て盗まれてしまっていた。

ちまたでは美術品強盗事件が発生し、今回も同一犯の仕業かと思われた。しかし、右京は手口が先に起きた事件と違うと違和感を覚える。

だが、捕らえられた男は強盗団の男だった。取り調べで盗みに入ったが盗んでいないと妙な供述をしていて……。

←13話15話→

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【相棒22】14話の見逃し配信

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【相棒22】14話のネタバレ

謎の遺体

杉下右京(水谷豊)は喫茶店でチェスをしていると、道明寺吉嗣(小林隆)がやってきて一局手合わせして欲しいと言って来た。

右京はその挑戦を受け入れ、再び駒を並べ始めた。ゲームが進む中、道明寺の電話が鳴り続けたが、彼はそれを無視し、チェスに集中し続けた。

最終的には右京が勝利し、道明寺は彼の棋風を「あなたの指し回しは全てが正しく、無慈悲で…冷酷だ」と評した。

ゲームが終わると、道明寺はようやく電話に出た。殺人事件が起きたとの報告を受け、道明寺は自宅へ急行した

家では身元不明の若い男性が死んでおり、貴重美術品なコレクションは全て持ち去られていた

右京と亀山薫(寺脇康文)たちは、最近発生している美術品強盗事件との関連を疑った。

これまでの手口は、美術コレクターの家に宅配便業者に扮した強盗が押し入り、住民を縛り上げてコレクションを強奪するというものだった。

しかし、今回の事件は侵入の手口が異なり、犯行時間も今までとは異なっていた。道明寺の家には窓をこじ開けたり、ピッキングの痕跡もなかった。右京は部屋の中に落ちていた、陶器の破片に注意を引かれた

伊丹憲一(川原和久)たちが道明寺に聞き取りを始めると、道明寺は事件の日、京都で美術オークションに参加していたと述べた。

やがて被害者が新田真司(祐楽)と判明し、窃盗の前科がある男だと分かった。さらに、残っていたゲソ痕から先の連続強盗事件と同一犯だと判明する。

右京は不可解に思いながらも、合鍵は鍵番号さえ盗み見れば作れるので、内部に手引きをした人物がいるのではないかと考えた。

パトロン

右京たちは道明寺宅で会った、洋画家の横井正孝(小野健斗)のアトリエに行って話を聞く。彼は道明寺に支援してもらい、パリに移住する予定だった。

その矢先に事件が起きたため、右京はあまりにもタイミングがいいと思っていた。アリバイを確認すると自宅で荷造りしていたといい、他に証言できる人もいなかった。

右京は道明寺の自宅の床の間にかかっていた掛け軸が気になり、横井に作者の関口倫之助(坂口辰平)について聞く。

関口は10年前に大変人気があったが、最近描いていなかった。横井の話では道明寺が最初に支援したクリエイターだったが、今はもう筆を折ってしまっていた。道明寺と関口の間で色々あったらしいと、横井は言う。

右京たちは直接関口に話を聞きに行く。道明寺とはもう何年も会っていないという。

絵筆を折った理由を聞くと、世間に飽きられて絵が通用しなくなった時、自分に描きたいものがないことに気付いたからだという。

そんな関口は道明寺の支援も途絶え、わびしい生活をしていた。

今度は陶芸家の島川雪乃(清水葉月)に話を聞きに行く。彼女もまた、道明寺に支援されているクリエイターだった。

殺害現場に落ちていた陶器の欠片の写真を見せると、激しく動揺する雪乃は「器の悲鳴が聞こえて」と妙な事を言い出す

右京が不審に思っているとそこに道明寺が現れ、彼女に話があるので引き取ってくれないかと言われる。

右京たちは素直にその場を去ろうとすると、道明寺が急に苦しみ出して倒れてしまう

病院に運ばれた道明寺は実は余命3ヶ月を宣告されていて、病院で緩和ケアを受けながら日常を送っていた。

右京たちが帰った後、雪乃から連絡をもらった横井が病室に見舞いに来ると、道明寺は「横井君。自首しなさい」と告げた

だが、横井は戸惑い気味な表情を見せ、そのまま部屋を後にした。

強盗の依頼

伊丹たちはその頃、ゲソ痕から強盗団のメンバーを割り出し逮捕する。強盗団が盗んだ物は、スコルピオという半グレからブラックマーケットに流れていた。だが、道明寺の家から盗まれたものはまだなかった

逮捕された浅原亮(高尾悠希)が言うには、盗みに入ったが盗んでいないという。なぜなら自分たちが入った時にはもう空っぽだったからだ。

取り調べを別室で見ていた右京は部屋へ入り、道明寺の家にはどうやって入ったのかを聞く。

闇バイトで合鍵で入って美術品を盗むよう指示されたという。共犯者の名前も分からないと浅原は供述した。

その後、伊丹らが特命係にやってきて、写真をわざと落とし小芝居を始める。右京は落ちた写真を一枚手に取ると、あることに気付いた。

雪乃のところへ行った右京は、キャビネットの写真を見せて指摘する。ガラスに雪乃のしている耳飾と同じ耳飾が映っていると。雪乃は重い口を開き、何があったのか話し始めた。

ある日、雪乃と横井は道明寺の家に行く。そこで道明寺がコレクションの茶碗を取り出し、その場で叩き割ろうとした

驚いた2人に道明寺は自分が余命3ヶ月であることと、コレクションをすべて道連れにするつもりだと明かす。

横井が「だめです!どれもこれも芸術家が心血注いだ作品なんですよ!」と止めるが、道明寺は「だが今は私のものだよ」と言ってどこかに行く。

雪乃が茶碗を拾い上げ、欠片を探すが見つからない。代わりに鍵が落ちていた

そこで雪乃はコレクションルームの写真を撮り、画像をダークウェブに上げて盗みを依頼した

コレクションが裏社会に渡ってしまうとしても、破壊されるよりはマシだと思ってのことだった。

「住む部屋ももう用意しといたのにな。行きたかったな、ニューヨーク」と雪乃は後悔した。

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事件の真相

盗みに入った強盗団のもう1人の男、杉野雄大(川端康太)も逮捕された。あの日、盗みに入ったらすべてなくなっていたのを見て、殺された新田と杉野が揉める。

そして杉野が突き飛ばしたところ、新田が後頭部をキャビネットにぶつけ死亡した

美術品を盗み出したのは横井だろうと右京は考え、彼ならきっとちゃんと保管しているはずと調べた結果、貸倉庫ですべて発見された。

右京たちは道明寺宅で横井も呼んで話を聞く。雪乃を止めても合鍵を使って、盗み出すだろうと横井は思っていた。そこで自分が先に盗み出す事にしたと動機を明かす

話を聞いていた道明寺は全部自分のせいだと言いだし、右京は冷めた目で「演技は結構。そのへんにしておきましょう」と突き放した。すべては道明寺の計画通りだった

右京はなぜあの掛け軸だけが、この部屋にあったのか不思議だった。雪乃の撮った写真では、あの絵は先週はコレクションルームにあった。この部屋に移動させたのは、事件の朝だったと家政婦も証言している。

自分の外泊中にコレクションルームに盗みが入ることを知っていたから、特に思い入れのあるあの絵だけは持ち去ってほしくなかったのだろうと右京は言う。

横井も雪乃も道明寺に操られ、犯罪を起こすように仕向けられていた。コレクションルームに鍵を置いたのも、家を空けたのも全て計画のうちだった。

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【相棒22】14話の結末

いつから疑っていたのかと聞く道明寺に右京は、最初からだと明かす。なぜなら、挨拶を交わしたこともないのに、チェスの対局を申し込み、その直後に事件の一報が入るのはあまりに出来すぎだったからだ。

「一人の刑事を自分の駒として使い、窃盗犯の正体に導きたかったのでしょう?」と右京は皮肉を込めてきく。

なぜ道明寺がこんなことをしたのか、その始まりは関口にあった。人気がピークだった頃、関口が海外に出て自分の世界を広げようとすると、道明寺は反対した。

関口が反抗すると道明寺はおかしくなっていった。芸術を極めるために、あらゆる人間関係を絶つよう命じてきた。しかし関口は断った。

道明寺は「あいつは私の失敗作だ。同じ失敗を繰り返したくなかった」と語る。そして横井の手を握りながら「喜びなさい!犯罪者になれば周りから人が去る。おのずと一人で自分の作品と向き合わざるを得なくなる。その孤独の中で、本当の芸術を…」と言い出す。

横井は手を振り解き「やめてくださいよ!何言ってるんですか?あんた、おかしいですよ」と怒った。だが道明寺は君たちの成長のためだと、まるで悪びれずにいた。

見かねた右京が「遠くへ羽ばたこうとする若者を、自分の支配が及ぶ場所に繋ぎ止めようとするのは、愛情でも何でもありません。単なるあなたのエゴです。若者の自立を喜ばず、他者の自由を認めないあなたは、しょせん、自分の事しか愛していないんです」と諭す。

すると道明寺は逆ギレしたかと思うと、その場に崩れ落ちた。右京は穏やかに「あなたはそんな人間ではあってはいけない」と語りかけ、関口が再び絵を描き始めたと教える

関口の家に行った時右京は、画材があることに気付いた。聞くと最近また面白くなってと関口は語り、描いた絵を見せてくれた。

それは掛け軸と同じ百舌鳥が、羽ばたき飛び立って行く絵だった。「真の愛情とは、手放す事ではないですか?」と右京は道明寺に告げた。

その後こてまりで亀山は、右京に自分が作ったティーカップをプレゼントした。

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【相棒22】14話のまとめと感想

余命を宣告された男が、自分の手元にアーティストを置いておきたいため、犯罪を起こさせるようコントロールしていたという話でした。

今回、雪乃は窃盗の手引きをした罪になり、横井は窃盗の罪に問われることになるのだと思います。2人とも海外へ今まさに行こうとしていたところ、道明寺のエゴにより潰えます。

そもそも支援をしてもらっていたのだから、道明寺にコントロールされる可能性はあったわけです。

しかし、まさか犯罪行為に加担させられるとは思ってもみなかったでしょう。人に貸しを作る恐ろしさを改めて感じる話です。

自分のそばから離れていってしまうことを惜しみ、殺人が起きてしまうといった話は、相棒シーズン20の4話「贈る言葉」でもありました。

人間あと3ヶ月で死ぬと思ったら、人に嫌がらせをしている場合なのかとも思いますが、心残りだったのか余計な置き土産をしていきました。

2人は道明寺の言うように孤独の中で、真の芸術に嫌でも向き合うことになるという、何とも後味の悪い回でした。

【相棒22】14話のいいセリフ

真の愛情とは、手放す事ではないですか?

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