【アンチヒーロー】2話のネタバレと感想|ついに判決!無罪か有罪か?

2024春ドラマ
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【アンチヒーロー】2話「拒絶」のネタバレと感想をまとめています。

凶器が証拠として提出され、不利な状況となっても明墨は諦めていなかった。むしろその証拠が無罪を勝ち取るための、突破口になると考えていた。結審の日、有罪か無罪か?そして緋山は本当は人を殺していたのか、殺していないのか?衝撃の結末を迎える。

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【アンチヒーロー】2話のあらすじ

検察は見つかった凶器を証拠として提出する。弁護側に不利な証拠であるが、明墨正樹(長谷川博己)はまるで動じず、検察の姫野道哉(馬場徹)について調べていた。

姫野が取り扱った事件のうち、DNA鑑定が必要だった事件は9件あり、今回と同じ都立医科大学の中島忠雄(谷田歩)教授に依頼していた。

事件が起きた日からなぜ、起訴まで相当な時間を費やしたのか?明墨はその理由を考えていた。そして導き出した答えは、鑑定結果の改ざんをしているのではないかという疑惑だった。

そこで紫ノ宮飛鳥(堀田真由)、赤峰柊斗(北村匠海)、白木凛(大島優子)の3人は、DNA鑑定をした大学を訪れて不正の手がかりを探す。調べていくうちに空白の時間が見つかり、ねつ造するために2回目の鑑定をした疑惑が出てくる。

つかんだ証拠を手に明墨は公判に臨む。訪れる結審の時、無罪か有罪か?果たして真実は……?

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【アンチヒーロー】2話のネタバレ

改ざん疑惑

検察側が提出してきた証拠の凶器は、2キロ先の河原で発見され、3ヶ月間雨ざらしで被害者の血液反応が出るなんてことがあるのかと、赤峰柊斗(北村匠海)は怪しんだ。

明墨正樹(長谷川博己)は凶器のハンマーは、依頼人の緋山啓太(岩田剛典)の知らないところで盗まれ、偶然見つかっただけのことだと気に留めていなかった。

それよりも明墨が気になっていたのは、青山憲治(林泰文)に頼んでいた検事の姫野道哉(馬場徹)の経歴だった。姫野は毎年検事正から表彰されるほど、結果を出し続けている検事だった。

姫野が担当した裁判の中で、DNA鑑定が必要な事件は9件あり、その担当は今回と同じ都立医科大学の中島忠雄(谷田歩)教授だった。中島教授は法医学の第一人者といわれる人物だった。

毎回同じ人に依頼するのは普通のことだが、問題は起訴までに時間がかかったことだった。その理由はなんなのか?明墨はある推察をする。

上層部から大きな期待をかけられている優秀な検事が、殺人事件の担当となる。上層部も間違いなく有罪だと思っているが、集まった証拠はどれもこれも状況証拠ばかり。決め手に欠けていた。

そこで姫野は例えば爪の間からDNAが検出されたとしたら、かなり有効な証拠となると考え、改めてDNA鑑定に出すよう警察に指示をする。その後、深い繋がりのある教授に連絡し、鑑定結果の改ざんを依頼したのではないか。明墨はそう考えていた。

赤峰はまさかと信じなかったが、紫ノ宮飛鳥(堀田真由)は調べようと言い、パラリーガルの白木凛(大島優子)と3人で鑑定をした大学へ向かった。

見つからない証拠

青山の指示で検査室の使用履歴を3人は入手する。調書にあったとおり司法解剖の直後の2月1日にDNA検査は行われていた。検査結果は大体1週間で送られてくるので、検察が検査結果を見るのは2月7日か8日あたりとなる。

その検査では恐らく緋山のDNAは検出されず、焦った検察は教授に再鑑定の依頼をし、緋山のDNAを付着させるよう指示したに違いなかった。

データの改ざんに再鑑定が必要な理由は、DNA鑑定書には複製防止の透かしが入っているため、直接の書き換えが難しいためだった。

緋山のDNAは正当な理由で採取したDNAだが、被害者の爪の間から採取されたとするサンプルに混入させて、再鑑定をさせたのではないかと考えられた。行われたとすると2月9から15日のどこかのはず、教授は別の大学でも講義がある関係上、大学に来れる日は限られていた。すると15日に不自然な空欄が予定表にあった

紫ノ宮は教授が検査をした際に立ち会った助手である、水卜健太朗(内村遥)に学生のふりをして近づき、検査の詳細な記録について話を聞く。検察に提出したのが全てだからないと言うが、検査機に生データが残っているはずだという情報を得た。

その晩、明墨が水卜に接触し、2月15日の13時から18時の間、どこにいたかときいて揺さぶりをかける。翌日、赤峰は大学で張り込み、水卜がやってくるのを待つ。しばらくして大学から出てきた水卜に、赤峰は鞄の中を見せるよう迫る。だが、その中にはデータはなかった

怒った中島は弁護士会に訴え、呼び出された赤峰と明墨は謝罪をする。怒りが収まらない中島が凄むが、明墨は「どうぞご自由に」とまるで相手にしなかった。

証拠は何もなく打つ手がないと沈んでいた赤峰に青山は「弁護士が諦めたら、依頼人は誰を頼ればいいんですかね」と声をかけ、明墨がまだ諦めていないと教えた。

赤峰は個人的に緋山に面会しに行く。DNA鑑定に不正があったかもしれないと教えるが、不正の証拠が入手できないとも伝えた。赤峰は緋山に本当に人を殺していないのかと尋ねると、「はい」と緋山は答えた。

明墨が半年前にあった冤罪事件を解決したのを見て、赤峰は明墨に憧れて事務所にやってきた。今回も無実を証明するために動いていると思っていいのかと、緋山に問いかけると「俺は…」と口走る。そこへ明墨がやってきて「あなたが有罪になる理由はない」と告げてから、赤峰に向き直り「裁判というものの勝ち方を見せてあげよう」と告げた。

不正の告発

第3回公判が開かれ、明墨は中島教授に反対尋問をする。2度のDNA鑑定を行ったはずだと指摘するが、中島教授は否定する。そこで紫ノ宮が検査で着用した白衣が、検査室の使用歴に対して数が合わないという証拠を見せる。33着のはずが35着あるという

中島教授はそれが何の証拠になるのかと笑って取り合わず、では2月15日に何をしていたのかと明墨に訊かれると、水卜助教と打ち合わせをしていたと答えた。

明墨は不敵に笑って新たなる証拠を提出する。それは助教の水卜が明墨から聴取を受ける動画だった。水卜は2月15日に打ち合わせしていたというアリバイ工作を頼まれたという。極秘で再鑑定を行うのも、立場上逆らえなかったと告白する。

映像を見た中島教授が怒りだすと、そういう態度に怯えて水卜はビデオでの証言になったのだと注意する。水卜の署名つき告発文もあった

検査結果の生データは中島教授により、証拠隠滅されていた。しかし、不正の証拠は水卜が複製し保管していたので残っていた

明墨は「元々被害者の爪には、被告人のDNAなどついていなかった。ですがあなたは2度目の検査で、被告人のDNAを故意に付着させた。まあそうするように頼まれたのでしょう。あなたは検察側から金銭の見返りを受けていたんじゃないですか?」と尋ねる。

検事も被告人を起訴できる十分な証拠を揃えられなかったから、汚い手を使ったのだろうと指摘する。また、これまでも同じ方法が使われてきた可能性にも言及し、検察の起訴したら有罪にしないとならないというプレッシャーが、不正を生み出したと結論付けた。

そして人が人を裁くために、公正な審判を行う場であることを裁判長にも願った。

閉廷後、赤峰はどうやって水卜を味方につけたのか明墨に問うと、不正の協力者として罪に問われる可能性があると話したという。

明墨は水卜のところに行き、中島教授が最近発表した論文は本当は水卜が書いたものだろうと話す。筆癖でそれは分かった。中島教授は英文で否定形を使う場合、can’tやdidn’tといった省略形を使うが、水卜はcan notのようにnotを独立させることで、より強い打ち消しを伝えようとしていた。あたかもこれは中島教授の書いたものではない、と伝えているようだった

優秀な水卜だか中島教授に逆らえず、都合よく利用されていた。明墨は「どうしますか?このまま、教授の共犯者となりますか?もしそうするのであれば、私はあなたも一緒に地の果てまで追い込むことになりますが」と迫る。

水卜は明墨の話を聞いて告発を決意した。「彼は自分で未来を選択しただけだよ」と明墨は赤峰に説明した。そして待ち構えていたマスコミに、検察が法医学者と共に不正を働いていた可能性があると話す。検察はきっと姫野が1人でやったことにして切り捨てるだろうが、本当に誰も知らなかったのだろうかと皮肉混じりに語った。

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【アンチヒーロー】2話の結末

下された判決は無罪だった。明墨は勝ち取った判決に一安心したのか、天を仰ぎながら判決理由を聞いた。外にはマスコミが大挙してやってきていた。明墨は緋山に「後は自分で頼みます」と言いながら、コインロッカーと車の鍵、さらにメモを渡した。それを見た赤峰は緋山の後をつけていった。

テレビでも検察と法医学者の不正について報じられ、金銭の授受もあったことが明かされる。白木はテレビを見ながら「すごいことになってきたね…」とつぶやいた。しかし検察は恐らく控訴し、意地でも緋山を有罪にしたいはずだと紫ノ宮が語る。

緑川歩佳(木村佳乃)は伊達原泰輔(野村萬斎)に部下の不祥事を詫びる。伊達原は君のせいじゃないと言い、姫野には覚悟が少し足りなかったのかもしれないという。さらに「組織っていうのは恐ろしいよね。検察は正義じゃなきゃならない、何が何でも有罪にしろ、そんなこと一度も言ったことないんだけどね。僕、そんなに怖いかな?」といって笑った。

緑川に明墨のことを知っていたのかと問われ、有名だから知っていると話し「でも、ちょっと…うるさいよね」とつぶやいた。

赤峰が追っていた車が停車し、赤峰も車から降りて運転席を見るが誰もいなかった。辺りを見ると産業廃棄物処理場があり、何台かの重機が作業をしていた。そこに立っている緋山の姿を見た赤峰は声をかけるが、緋山は何も答えずに持っていた袋と血のついた上着をゴミ山の中に投げ入れる

事件当時に着ていた上着かと赤峰が気づいたそばから、重機は上着をつかんで処理していってしまう。緋山はじっと赤峰の顔を見た後歩き出し、何も言わずに去っていった。雷鳴が鳴り響き激しい雨が降る中、赤峰はその背を忌々しく見送った。

ずぶ濡れで事務所に戻ってきた赤峰が、明墨に最初から全部分かっていたのかと声をかける。緋山は罪を犯していた、人を殺していた。依頼人だからといって、そこまでして無罪にする必要があるのかと詰め寄り「先生の正義がどこにあるのか、僕にはわかりません」と失望した。

明墨は立ち上がって例え話を始める。「例えば大切な家族に、命の危機が迫っていたら。眼の前でナイフを持った男に大切な家族が殺されそうになっている。こっちはその男を殺せるナイフを持っている。赤峰くんならどうする?家族を守るためにその男を殺すか?」と。

赤峰は「殺します」と答えた。すると明墨は「大事な人を守るためにやむをえず人を殺した者。殺意を持って人を殺そうとしたが、できなかった者。罪が重いのはどっちだろうね。正義とは何なんだろうね」と続ける。

そして「私は君の意思を尊重する。したいようにすればいい。ただ、君が君の正義を貫くように、私は私の道を突き進む」と明墨が告げると、赤峰は部屋を出ていった。

刑務官が面会希望だと言って囚人に手紙を渡す。差出人は明墨だった。開封しない手紙が何通も詰まれていた。

明墨は墓参りに行っていた。墓標には“REIKO MOMOSE”と名が刻まれていた。花を供えた明墨の目から、涙が零れ落ちた

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【アンチヒーロー】2話の謎

今回も新たに謎が出てきましたので、前回のと合わせて記載します。

1話の謎

  • 赤峰が会いに行った人物は誰なのか?
  • 明墨が語った事例の人物は誰なのか?
  • 獄中で絵を描いている男性は誰なのか?
  • 紗耶は誰の娘なのか?
  • 小国智浩とは誰なのか?

2話の謎

  • 赤峰がノートに書いていた事件は何なのか?
  • 紗耶は児童施設になぜいるのか?
  • “REIKO MOMOSE”とは誰なのか?
  • 獄中の男になぜ明墨は手紙を出し続けるのか?
  • 緋山の動機は何なのか?

赤峰がノートに書いていた内容については、別途まとめていますのでそちらを参照ください。

紗耶は「ただいま」といって児童養護施設に入っていきます。彼女はなぜ施設にいるのか、親が事件の被害者なのか加害者なのか不明です。

最後に明墨が墓参り行った人物は“REIKO MOMOSE”という人物の墓で、1978~2018と墓標に記されているので、享年40歳で亡くなった人物となります。明墨は花を供えると涙を流すので、恋人とかそういった親密な関係な人かと思われます。

獄中の男性の元に明墨は面会希望の手紙を送り続けていますが、開封されないまま溜まった状態です。どうして手紙を送り続けているのか、謎です。

緋山は無罪になった後、上着を処分しに行きます。その上着には血がついていたので、緋山が人を殺したように見えます。しかし、彼の動機は語られていません。明墨の例え話が動機だとしたら、守りたい人は誰だったのかという謎も出てきます。

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2話の長セリフ

今回もラスト近くに考えさせられるセリフがありましたので引用します。

皆さんにも心当たりありませんか?組織に属する者なら誰しも、全体がつくりあげた考え方を前に、自分自身をねじ曲げてしまった経験が。

生活のため、家族のため、感情を押し殺すしかない。こうだと決められてることには、なかなか反対しにくいものではないですか?

緋山さんがパワハラに声を上げなかったのも、尾形さんが耳の病気のことを隠し続けたのも、全ては生きてくためしかたのないこと。残念ながら今の日本はまだ、そんな社会です。

ただ、我々を含め、司法に携わる人間は人の一生を左右する立場にあるということを、1秒たりとも忘れてはならない。

ゆがんだ思考が平穏な暮らしを求めていた、罪なき人の人生を奪ってしまう。それだけは絶対にあってはならない!

裁判長、あなた方にも同じことが言えます。裁判の数をこなすことに精一杯で、検察が提出する証拠を疑おうともせず、判決を下しているのなら、あなた方も役割を果たせてないのと一緒です。

この法廷が、人が人を裁くために公正な審判を行う場となることを、心より願います。

正義を貫くのは難しい世の中であること、そして裁判が惰性で行われていること、それらに対して警鐘を鳴らしているようなセリフでした。

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【アンチヒーロー】2話のまとめと感想

検察と法医学者の不正を暴き、依頼人の無罪を勝ち取ったという話でした。

有力な証拠がない上、検察の威信がかかっていたためか姫野は懇意にしていた、アカハラ法医学者と結託して証拠の改ざんを行いました。

実際は皮膚片などなかったのに、爪の間から検出されたとねつ造したのです。それを明墨に暴かれ、緋山は無罪になりました。

実際緋山はやっていたのかいないのか?正直言うとまだはっきりとは分かりません。血のついた上着を処分しには行きますが、それが緋山のものなのか?事件の時着ていたものなのかは、よく分からないからです。

どちらにしても家で燃やすなりして処分すればいいものを、わざわざ産廃処理場に持っていくのも謎です。

明墨が例え話で言ったことがもし緋山の動機だとしたら、彼は誰を守ったのか?動機について解明してほしいものです。

次回からは違う案件を扱うことになりそうですが、また数話続くのかもしれません。

【アンチヒーロー】2話のいいセリフ

大事な人を守るためにやむをえず人を殺した者。殺意を持って人を殺そうとしたが、できなかった者。罪が重いのはどっちだろうね。正義とは何なんだろうね。

←1話3話→

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