【滅相も無い】1話のネタバレと感想|怒ったことがない男

2024春ドラマ
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2024年4月17日(16日深夜)からドラマイズム枠で放送開始した、【滅相もない】の1話のネタバレと感想をまとめています。

突如現れた7つの巨大な穴。そこに入った者は誰一人戻って来なかった。やがて穴を“神”と崇める教団ができ、穴に入るために集まった8人がそれぞれの自分史を語り始め……。

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【滅相も無い】1話のあらすじ

合計7つの巨大な穴が突然現れる。いつどうやって、どこに繋がっているのか、穴とは何なのかは分からない。穴の調査は3年半にわたって行われ、17名の調査員が穴に入っていったが、誰1人戻らなかった。だが、伸びた紐からは調査員たちがまだ生存していることが、しばしば確認されていた。

国は調査を打ち切ることにし、封鎖を解除すると穴の中に入っていく人も多くいた。やがて穴を神とする小澤(堤真一)が現れ、「穴から帰ってきた人が誰もいないということは、穴の中には救済があるということだ」と説いた。

小澤をリーダーとする団体では、12月1日から30日までを穴の祝祭とし、希望者はこの期間中に穴に入る事ができるという決まりがあった。

ただし、穴に入るにはそれぞれの理由を、記録してからでなければならない。その教えを守るため、小澤の持つ宿泊施設に8人は集まった。

穴に入る日が近い人物から、記録をしていこうということになり、12月6日に入る予定の川端(中川大志)が自分の生い立ちを語り始め……。

2話→

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【滅相も無い】1話のネタバレ

怒れない男

川端(中川大志)は小学生の時、サッカーを始める。父親と一緒にパスをする練習をするが、父は上達の遅い川端に苛立つ。しかも試合には後から入ったため、試合に出る機会に恵まれなかった。やがて川端はサッカーをやめて、友人と野球をするようになった。

ある日、学校でお気に入りの消しゴムが紛失する。どこを探しても見つからず、自宅に誰かがやってきて母親が半分使われた消しゴムを持って来た。

父は盗んだ子が返しに来たのではないかと言い、男なんだからやり返して来いというが、川端はやり返さなかった。中学の野球部で先輩に理不尽なことをされるたびに、父は「やり返せ」と言うが川端はしなかった。

中学生、高校生になっても怒ることはなかった。大学生になった川端に彼女ができる。彼女がどんなに遅刻しても、朝帰りしても川端は怒らなかった。友人に呆れられるぐらいに、川端は彼女に怒らなかった

自宅で川端はなぜ怒ろうという気持ちになれないのかを考える。「怒る」ということが、昔から分からなかった。そこで怒る練習を始めてみることにした。しかし、怒る事ができなかった。

次こそは怒ってやると思いながら、いつも怒る練習を続けている。そうこうしているうちに穴が現れた。早い段階で両親は穴に入っていて、家族で入っていないのは自分だけだった。両親も小澤(堤真一)のことを知っていた。

川端は小澤になぜ怒れないのかを相談する。恐らく両親に合わせるため、川端の願望を抑えているのかもしれないという。大人になるに連れて今度は友人に合わせるために、自分の意思はコミュニケーションの邪魔になると思っているのだろう。

体にも脳にも刻み込まれている。怒りに限らず自分自身の気持ちが生まれそうになると、反射的に抑えてしまっていると小澤は説明する。つまり、社会に怒る事を諦めさせられていた。

だが、人に接することで改めて怒ってもいいと思い始めている。「怒れるよ、川端くん」と小澤が励ますと、川端は嬉しそうにした。

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【滅相も無い】1話の結末

彼女はまたデートに3時間遅れてきた。川端は懇々と彼女に遅刻されるのが嫌だと話しをする。お互い嫌な事をし続けては、関係を保てないと語る。だが彼女は謝るどころか、束縛されるほうが嫌だと言い始める。

川端は「なんで信用する側の負担ばっかりおっきいわけ?俺だけじゃない?しんどいの。おかしくない?」と立ち上がって声を荒げる。ついに怒れたが、そこからは溢れる感情が止まらない

「人間、2人以上集まるって、考えること1人の時よりあるんじゃないのって思うんだけど!」と言うなり、持っていたペットボトルを投げつけてしまう

川端は当時を回想する。言いあっているうちに収拾つかなくなってしまい、怒り慣れていなかった。「心と体をコントロールするって、難しいなって思いました」と反省した。

話を聞いていた男性陣からは、別れて正解だといわれるが、女性陣からは物を投げるのは怖いと引かれた。あとで書いたものを見せてもらってもいいですか?といって、川端はボイスレコーダーを渡す。

12月6日。人生を記録した川端は穴へ向かった。

2話→

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【滅相も無い】1話のまとめと感想

ずっと怒れなかった男がやっと怒り、穴へ入っていったという話でした。

「この物語は現代を生きる、穴に入ろうとした8人の自分史である」と物語の最後にナレーションが入ります。穴とはなんなのか?なぜ穴に入るのか?全ては謎のままで、ずっと謎のままのような気がします。

ドラマは紙芝居方式で進んだかと思えばドラマパートになり、その後は演劇の舞台のようになります。そしてまたドラマパートに戻り、最後は穴に向かうという流れです。

謎の教祖の小澤が語る怒れない原因は、川端のみならず多くの人にも当てはまる事だと思います。つまり、8人の人たちが語る自分史は、誰もが当てはまる可能性がある、トラウマや過去が語られるのかもしれません。すると“穴”は人によって違うもので、空白だったり闇だったり、または救いだったりしそうです。

巨大な穴があるのでSFといえばSFなのですが、どちらかというとヒューマンドラマ寄りだと思います。出ている人が結構豪華な深夜に見ると余計にシュールなドラマでした。

【滅相も無い】1話のいいセリフ

人間、2人以上集まるって、考えること1人の時よりあるんじゃないのって思うんだけど!

2話→

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