【相棒22】2話のネタバレと感想|全ての真相が明らかに

2023秋ドラマ
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【相棒シーズン22】2話「無敵の人~特命係VS公安…巨悪への反撃」のネタバレと感想をまとめています。

社美彌子が銃撃され、右京たちは甲斐から牧村という男が本当は何者なのかを聞かされる。捜査を進めていくうちに公安と教団の関係が分かり、その真実を知った時に右京の怒りが爆発する。そして婚約者をようやく捜し当てた阿佐子は、思いも寄らぬ行動に……。

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【相棒22】2話のあらすじ

社美彌子(仲間由紀恵)が『微笑みの楽園』の信者に銃撃されたことを受け、杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は見舞いに向かうが面会謝絶だった。ちょうどやってきた甲斐峯秋(石坂浩二)に、牧村克実は何者なのかを聞くと、本名は鶴見征一(市川知宏)という公安の捜査員で、3年前から教団に潜入していたが、教団に取り込まれてしまったという。その後、公安は失態を隠ぺいするため、爆破事件の直前に懲戒免職にしていた。

右京たちは社を撃った犯人の取り調べに割り入り、鶴見の写真を見せながら、彼の指示で銃撃したのか確認する。犯人は鶴見の指示だったことを認めた。

公安の中に鶴見と繋がっている人がまだいるはずだと、角田六郎(山西惇)は恐らく公安部部長の御法川誠太郎(田中美央)ではないかと右京たちに話す。何の繋がりがあるのか、どうやって連絡を取っているのか、右京たちは捜査をさらに進める。

美和子(鈴木砂羽)にかくまわれていた上原阿佐子(栗山千明)は、彼が今どこにいるのか教えて欲しいと右京に迫るが、右京は教えずにいた。

やがて公安が『微笑みの楽園』に銃刀法違反の容疑で捜索を始める。食料庫から出てきたのは、大量の拳銃だった。教団の幹部である坪内吉謙(伊東孝明)は、ハメられたと言って一切の否定をするが連行されてしまう。

右京は教団で見た鶴見の名簿から住所を記憶していて、自宅を捜索しに行く。そこには、牧村の部屋にあった靴のサイズと違う靴があり、さらにはまるでジャンルも巻数もバラバラな本が大量に置いてあった。

何かがおかしいと違和感に気付く右京、そこに美和子から阿佐子が消えたと連絡が入り……。

←1話3話→

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【相棒22】2話の見逃し配信

『相棒シーズン22』の見逃し配信は、TVerテレ朝動画で配信しています。無料配信終了後はTELASAで視聴できます。

本ページの情報は2023年10月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

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【相棒22】2話のネタバレ

逮捕された『微笑みの楽園』の幹部である坪内吉謙(伊東孝明)の指紋採取や、写真撮影などを行っているところに、伊丹憲一(川原和久)たちが割って入ってくる。公安の捜査員たちを部屋から出すと、鑑識に扮していた杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)が姿を現した。伊丹たちに協力してもらい、公安の目を盗んで坪内に聴取するためだった。

婚約者の上原阿佐子(栗山千明)を追い払うよう、吉川崇こと鶴見征一(市川知宏)が、彼の熱心な支持者である江端(安村のりひさ)に頼んでいたと坪内は教える。江端と吉川はどんどん過激になってきていたといい、2人の関係を危惧していたという。

1年前の爆破事件の実行犯である平井翔(桐矢一)は、教団にとって迷惑な存在だった。なぜなら、テロ行為から決別しようとして作った『微笑みの楽園』が、再び世間に危険な集団と思われてしまったからだ。

食料庫にも拳銃なんてあるわけがない、ハメられたと主張する坪内。右京は供述を一通り聞いて、なるほどと納得して出て行った。

何者かに殺害された可能性がある平井翔の兄である蓮(永澤洋)の部屋にあった薬品から、指紋が一切なかったことにもっと早く気付けばよかったと右京は後悔する。

そこで角田六郎(山西惇)に、どのような経緯でこないだ暴力団を摘発することになったのかを聞く。匿名のタレコミがあって行ったら、拳銃が出てきたと答えた。

右京は早々と出て行き、タレコミのあった拳銃が、数日後に強制捜査で発見される。あまりにも出来すぎていると違和感を覚える。

さらに蓮の家にあった祭壇は南側を向いていたことがおかしいという。教団の教えではお祈りをする時は、南側を向いてすることになっている。だとしたら、祭壇は北側を向いていなければいけない。それなのに蓮の部屋にあった祭壇は南を向いていた。

最も基本的な行為を蓮が理解していなかったとなると、教団に入った目的は別にあると右京は言う。それは、弟の死の真相を探るために入団したのではないか。だから邪魔になって鶴見に殺害されたのだろうと右京は考えていた。

蓮は信者ではなく、爆弾など作らなかった。全ては鶴見がでっち上げたに違いない。そうなると、拳銃の件も怪しいと感じ始め、昨年の爆破事件も果たして真実だったのかと疑念が生まれる。そこで右京たちは爆破事件の資料を探しに資料室へ向かう。

調べていると美和子(鈴木砂羽)から亀山に連絡が入り、阿佐子が書置きを残して消えてしまったという。行き先の手がかりを亀山が問うと、内閣府のホームページを今朝見ていたと聞く。きっと阿佐子は青木年男(浅利陽介)のところだと、亀山が1人捜しに向かう事になった。

権力の暴走

資料を見つけて読んだ右京は、公安部部長の御法川誠太郎(田中美央)が戻って来た駐車場へ現れる。資料には「仲間らしき人物を見た」という証言があったが、捜査に反映されていないのはなぜか。らしき人物とは、潜入捜査員の鶴見のことだったからだろうと右京は推測する。

鶴見は『微笑みの楽園』を危険視し自ら志願して潜入したが、いくら調べてもその影はなかった。そこで鶴見は自ら爆破計画を立て、火の無い所に煙を立たせることにする。御法川は鶴見がやろうとしていることを承知で、懲戒免職にして送り出した。つまり、鶴見は教団に寝返ったのではなく、確固たる意思を持って教団を潰そうとした。

鶴見は熱心な信者である平井翔を実行犯に選び、「これは、神のご意思です」と言いながら爆弾を渡す。爆破の真の目的は教団がいかに恐ろしい集団か、世間に知らしめることにあった。その上で教団を摘発するのが、鶴見と御法川が描いたシナリオだった

だが、翔は熱心な信者であるがゆえ、口を割ることなく自殺してしまう。それにより、教団は生き残る事ができた。

そこで今度は拳銃を渡して、国家への反逆を企てているという工作を始める。だが、弟の死の真相を探っていた蓮の存在が邪魔が入った。蓮は弟が慕っていた鶴見に対して、本当に何も知らないのかと問い詰める。計画の妨げになると感じた鶴見は、蓮に睡眠薬を飲ませベランダから落として殺害し、爆弾の原料となる薬品を置いて教団の危険性をアピールした。

御法川は10年前のテロのようなことが2度とあってはならない。そのためには、二度と逆らう気が起きないように、警察権力の積極的な行使が必要だと語る。そのために一般市民が犠牲になっていると反論する右京に、御法川は多少の犠牲は仕方ないと開き直った。右京は「人を守らずして国を守れますか!それは、権力の暴走というものです」と怒った

さらに衣笠藤治(杉本哲太)もそのことを黙認し、支持しているのではないかと問うと、自らの意思でやっていると御法川は否定する。右京は権力の私物化がテロを招くと糾弾するが、御法川は逆にいち警察官の君に組織の何が分かると言い出す。「ならば、伺いましょう!あなたにいち市民の何がわかるというのですか!?」と右京は怒りながら反論した。

連絡方法

亀山は阿佐子の行方を捜すため、土師太(松嶋亮太)のところへ行って頼んでいた。その頃阿佐子は青木を監禁してナイフで脅しながら、婚約者の居場所を突き止めるよう命じていた

右京は爆破事件の起きたレストランへ行っていた。以前はなかった犠牲者の遺影に、オーナーの末次広平(俊藤光利)が手を合わせていた。捜査資料にあった仲間らしき人物を見たと、証言したのは末次だった

その仲間というのは彼かと、鶴見の写真を見せるとオーナーの怒りが蘇る。女房と店をを吹っ飛ばした奴だ、目に焼きついていると認めた。右京は犠牲者3人のうち、1人を見て「そういうことだったんですね。僕としたことが、すっかり騙されていました」と事件の真相を把握した

青木がようやく婚約者の居場所を見つけると、阿佐子は青木を拘束したまま放って出て行ってしまう。青木の居場所を土師が見つけると、そこは婚約者のマンションだった。その後、やってきた右京たちが、青木を助け出した。

どうやって鶴見と御法川が連絡を取り合っていたのか、やっとその方法が分かった。御法川と鶴見はネットで購入した本を送る時の、ギフトメッセージでやり取りをしていたのだ。互いに本を送り合い、その都度、ギフト配送を選択して、オプションサービスでメッセージカードをつけていた。そのメッセージカードに用件を入れて、伝え合っていた。

最後のメッセージの1つ前に鶴見は、クルーザーの鍵とパスポートを用意するよう送っていた。御法川からWAVEマリーナと場所をメッセージが来ていた。鶴見は国外逃亡をするために港へ行っていた

事件の真相

阿佐子は港に着くなり「やっと会えた」と言った瞬間、水筒を鶴見に向かって投げつける。空中で爆発する水筒に怯んだ隙に鶴見に走って向かい、ナイフで肩を突き刺した。阿佐子は笑いながらナイフで何度も刺そうと試みるが、もみ合ううちにナイフを落としてしまいやがて地面に押し倒されてしまう。鶴見は阿佐子の首に手をかけて、絞め殺そうとした矢先、亀山が鶴見を取り押さえた

阿佐子が必死に捜して相手は、婚約者ではなく復讐の相手だった。右京は犠牲者の遺影を見た時、阿佐子と揃いの腕時計をはめていた人物がいたことに気付いた。彼こそ阿佐子の婚約者で名前は村上巧(釆澤靖起)と言い、ローマ字にして並び替えると「まきむらかつみ」になるアナグラムだった。

そこに秘められた阿佐子の思いに、もっと早く気付くべきだったと右京は言う。牧村克実の部屋は村上巧の部屋で、阿佐子は思い出を失いたくなく今日まで部屋を解約できなかった。右京が吉川の部屋を見て、違和感を覚えたのは当然だった。別人の部屋だったのだから。

村上の家からフォーマルな靴だけなかったのは、あの爆破事件があった日、阿佐子にレストランでプロポーズをするためだった。村上は阿佐子が来た時には爆破に巻き込まれ亡くなっていた。阿佐子は手に箱に入った指輪を持ったまま、命尽きた村上の遺体を見て泣き崩れる。

1ヵ月後に翔が自殺したのを知った阿佐子だが、単独犯ではなく仲間がいたのを阿佐子は確信していた。なぜなら、レストランに向かう前、擦れ違った鶴見とぶつかっていた。鶴見は電話で「上出来です。神はお喜びになりますよ」と言っていた。

顔ははっきり覚えているのに、どこの誰だか分からない。同じ苦しみを抱えるレストランの主人と協力して、この計画を阿佐子は立てた。AIを使って鶴見の写真を作成し、自分の写真と合成してまるで恋人のような写真を作り、連絡が取れなくなったと言って右京たちを誘導した。

阿佐子は「本当にどうもありがとう。杉下さん、亀山さん」と礼を言うが、こんな計画だと知っていたら手を貸さなかったと右京たちは言った。

なぜあのレストランを狙ったのか、阿佐子が鶴見に問いかけると、攻撃対象は何でも良かったという。あのレストランを選んだのも、社会学者の風間義晴(東龍美)を選んだのも、最小限の被害で済み、かつ成功しやすそうだと踏んだからだった。

阿佐子はキレて鶴見に掴みかかるが、右京たちに止められる。何度も「殺してやる!」と鶴見に向かって気が治まらない阿佐子は叫ぶが、右京は「この男にそんな価値はありませんよ!」と言って制止する。

もう失うものなんて何もないと泣き叫ぶ阿佐子に、右京は本当に失うものはないのか、「出会えて良かった」と彼が言ったのは真実ではなかったのかと言う。彼の思い出も憎しみや絶望で消してしまうつもりなのか、と言われた阿佐子は泣き崩れた

そこに伊丹たちがやってきて、鶴見や阿佐子を連行した。

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【相棒22】2話の結末

社は無事退院して、車椅子に乗ったまま、衣笠のところへ向かう。鶴見は取り調べで何も話さないまま、今朝、舌を噛んで死んでたところを発見された。社は「このままでは、うっかり喋ってしまいそう。構わないかしら?」と衣笠に告げると、「退院祝いがまだだったかな」と衣笠は社に歯向かえなかった

こてまりで右京たちが飲んでいると、先ほど御法川の罷免が決まったと甲斐が教える。御法川は衣笠に挨拶に行った時、ほとぼりが冷めたらまた戻れるのかを問うと、衣笠は「私が一度捨てたものを、拾う男に見えるかい?」と言ってあしらった。御法川は自分が切り捨てられた知って怒り、衣笠と叫びながら自室を衝動的に破壊した。

社の手柄だという甲斐だが、右京は甲斐の意図を知っていた。少しでも組織の風通しをよくするため、社を選び特命係を貸し出した。勢力図を塗り替えるため、社は公安部の弱みを握りたかった。それには自分たちを使うのが手っ取り早かったのだろうと、右京は言う。つまり、内調が動いていたのは弱みを握りたかっただけ、事を有利に運ぶための弱みをと右京は察していた。

社に会いに行った右京は「あなたには、失望しました」といきなり切り出す。中途半端な幕引きをはかるとは、失望以外の何物でもないという右京、トカゲの尻尾きりだと亀山も批判した。隠蔽と捏造を知りながら、黙認していた衣笠副総監はじめ、上の上まで追求する事案だと右京は糾弾する。

社は警察組織を改革するには、自分自身が中枢に立つ必要があると言い、内調のトップなんて通過点でしかないと言い切った。衣笠に貸しを作っておいたほうが得だと判断したわけかと右京は軽蔑し、「あなたがおやりにならないなら、我々でやります」と言って去った。

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【相棒22】2話のまとめと感想

探していた婚約者は本当の婚約者を殺害した相手で、復讐のために阿佐子は行動を起こしていたという話でした。

タイトルの「無敵の人」はしがらみのない右京さんたちでもあり、恋人を失った阿佐子でもありました。最近は何も失う物がない人のことを、無敵の人と言ったりしますが、阿佐子は恋人を失ったことで生きる意味を失っていました。だから失う物は何もなかったのですが、最後右京さんに恋人との思い出も失くしてもいいのかと諭されて我に返ります。

一方、右京さんと亀山は、失う物がないわけではありませんが、忖度や警察で出世したいという欲などはありません。よって、真実を追究するためだけに好き勝手動きます。そんな2人をドラマ内で無敵の人だなと評されていました。

過去に事件を起こした教団から分かれた教団が、何も悪い事をしないため、信者をたきつけて犯罪を誘発させるという、とんでもない話です。真実を追うのではなく、自分たちの望む結果を追い求める公安のやり方に、右京さんは怒りを爆発させました。秩序と治安維持を目的としているはずなのに、自分たちで秩序をかき乱します。その結果、阿佐子のような人物が生まれてしまったわけです。

衣笠副総監が社に弱みを握られたため、今後は社が権力者になるのか?彼女を見限った右京さんたちが、今後どう動くのか?なんだか本当にラストが近付いてきているような気がします。次回はお馴染み陣川が登場する話です。

【相棒22】2話のいいセリフ

人の命に次はない。あの爆破で亡くなった人たちは、もう戻ってきませんがね。

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