【特捜9シーズン3】6話「4色の殺人」のネタバレと感想をまとめました。
前回ソーシャルディスタンスを非常に意識した作りでしたが、今回は普通に撮影されていました。
死んだ男はいい人だったのか、それとも悪い人だったのか?割れる評価の裏側には、犯罪が隠されていました。
【特捜9シーズン3】6話のあらすじ
石段で死亡した天野祐介(橋本良亮)は近くの老人介護施設に出入りしていた人物だった。
彼の事を施設の人たちに聞くと、いい人だという話が多かった。しかし、施設利用者の大谷真二郎(原金太郎)は、天野のことを快く思っていなかった。
天野の職場で上司の三島亜希子(尾上紫)から話を聞いたところ、詐欺まがいの商品を売りつけていたことがわかる。天野は施設利用者から本当に金を騙し取っていたのか、大谷に再び話を聞きに行く。
すると、自分が殺害したと供述する大谷だが、まだ残る謎があった。
鑑識の猪狩(伊東四郎)から現場に残っていた車椅子の状況に合致する利用者がいないか、浅輪(井ノ原快彦)はある人物を思い出した。
条件に合致する人物である坂本満智子(山口果林)の所を訪ね、車椅子のタイヤの痕跡を調べると、現場に残された轍の跡と一致した。彼女もまた天野の詐欺の被害者だった。
大谷と満智子、この2人の老人が天野を殺害したのか?浅輪たち特捜班と猪狩が真相を突き止める。
【特捜9シーズン3】6話のネタバレ
今回のドラマは主に老人とその家族の話です。詐欺に騙された親を非難したり、親が逆ギレしたりといった身近な題材がネタになっています。
1:殺人事件発生
石段の下で死亡していた人物が発見されることから今回は始まります。
- 被害者:天野祐介 25歳
- 職業:ライフスタイルアドバイザー
- 第一発見者:老人介護施設の職員・安藤美鈴
- 死因:階段からの転落死
- 遺体の状況:財布は手付かず、スマホが見つからず
財布はあるので物盗りの犯行というより、顔見知りの犯行が推察されます。
今回は鑑識の猪狩さんも参加し、現場検証を行いました。
すると、謎のプラスチック片と現場を荒らすように車椅子の轍が沢山見つかります。
犯人の遺留品なのか?特捜班の捜査開始です。
被害者のスマホが見つからない
2:各所へ聞き込み
まずは老人介護施設で天野のことを聞いてみます。
天野は主に施設で何をしていたのか?
- 電気屋
- 食べ物を持ってきていた
- 仕事で来ていたのではなく、親切で来ていた
- みんなの雑用を買って出てた
随分いい人だったような、そんな人物に見えます。しかし、大谷はこういいます。死んで当然だと。なぜなのか?
天野の妻への聞き込み
天野は去年春香と結婚して、妻のお腹には赤ちゃんがいる状態でした。
優しくていい人だったといいますが、ここ2~3ヶ月は様子がおかしかったといいます。
口論になったりするようになり、死ぬ前日には離婚届を持ってきて何もいわずに判を押すよう言われます。
妻は両親も亡くなり、子供を抱えてこれからどうすればいいのかと路頭に迷います。
職場での聞き込み
天野の上司である亜希子に話を聞きます。
天野は優秀な社員でしたが、トラブルがあったそうです。
それはオーナー商法というリンゴの木を一本買って、毎年売り上げを手にするという詐欺まがいの商品を売りつけていたといいます。
それが発覚したのは大谷の息子が、被害を訴えてきたことで判明しました。
天野は詐欺まがいの商品を売っていた
3:捜査会議
それぞれが聞いてきたことを照合し、情報の整理と推理をします。
天野がやっていた詐欺
- 「天使のリンゴ」というオーナー商法
- 被害者は14人
- 被害総額は2000万円越え
- そのお金は見当たらない
遺体からわかったこと
- 全身あざだらけであちこちぶつけている
- 左胸に直径3センチの丸いあざがあった
- 杖の痕ではないか?
現場検証からわかったこと
- 発見されたプラスチック片は、4色ボールペンのノック部分
- 現場付近に残されていた車椅子の轍と足跡に関して、以下の条件に該当する人物の捜索を依頼
- 条件その1:車椅子を使っているが、操作には慣れてない
- 条件その2:車椅子を自力で動かせるような腕力がない
これらの件を踏まえて、再びそれぞれ聞き込みに向かいます。
- 凶器は杖か?
- 条件に当てはまる人物を探す
4:殺害を自供?
村瀬と小宮山は大谷の元に詐欺の件について話を聞きに行きます。
なかなか感じの悪い人物ですが、長いものに巻かれるのが上手な村瀬が気分を良くさせ話を引き出します。
- 半年ほど前に営業に来た
- 冬にリンゴが1箱届いただけで、配当金が入って来ない
- 契約書を見た息子が詐欺だと気づいた
- 息子と大喧嘩になり、天野を呼び出して話を聞いた
- すると泣きながら土下座をするので腹が立った
- 自分の持っていた杖で突き落とした
- 空を見上げると夕焼けが血の色のようだった
殺害を自供するようなことを大谷は語ります。
小宮山は“夕焼け”という言葉に引っかかりを覚えます。
そばにいた息子は発言を制したり、老人のたわ言を信じるのか?と言ったりで怪しいです。
しかし、この場で逮捕などはしません。息子が現役官僚ということもあり、慎重に証拠を固めてから逮捕に踏み切ろうと考えてるのかもしれません。
大谷が天野殺害を自供
5:もう一人の容疑者
浅輪と猪狩は条件に合った人物の元へやってきます。
その人物はデイサービスを利用する、坂本満智子という老人でした。
猪狩は早速車椅子のタイヤを撮影し、データベースと照合を始めます。
一緒にいた娘の由利が、4色ボールペンを作っていた会社に勤めていました。
由利は“四色定理”なるものを知っているか?と聞くと、猪狩が内容を教えてくれます。
地図上の隣接する領域を塗り分けるには、4色あれば十分だ。
と、いう定理だといいます。由利がいうには、ボールペンのどの色が最初に無くなるかで個性が出るそうです。
その後、母親があんな詐欺に引っかからなければ、お金にまだ余裕があったと喧嘩が始まります。
そうこうしているうちに鑑識の結果が出て、満智子の車椅子のタイヤと現場付近にあった轍が一致したとわかりました。
タイヤ痕との間にあったものは、満智子が爪先を使って車椅子を動かしていたということもわかります。
満智子は実は歩けるのか?トイレといって部屋を出て行ってしまいます。
ようやくトイレから出てきた後、浅輪がトイレ内を捜索すると、タンクの中から4色ボールペンが発見されます。
そのボールペンは殺害現場近くで落ちていたものでした。満智子が犯人なのか?
- 現場付近にあった痕跡は満智子のものだった
- 現場に落ちていた4色ボールペンが発見される
6:状況整理
小宮山たちが大谷から見せてもらった携帯電話には、天野を死ぬ前日に呼び出した履歴がありました。
そして、死亡当日に今度は天野が大谷をメールで呼び出しています。
天野は恐らく、二度階段から突き落とされたのではないか?と推理します。
- 一度目:亡くなる前日の夕方。大谷に左胸を杖で突かれた
- 二度目:昨日の午前中。そのときに致命傷を負った
犯人は一度目のトラブルを知っていて、大谷に罪をなすりつけようとしたのではないか?
天野は二度石段から突き落とされた
7:取り調べ
現場に落ちていたプラスチック片は、トイレから出てきた4色ボールペンのものでした。
満智子が取り調べを受け、当日のことを話します。
- 娘をあの日見た
- 石段で天野が死んでいるのを見て、娘がやったと思った
- 現場に落ちていた4色ボールペンを持ち帰った
- 犯人の足跡が残らないよう、車椅子で現場を荒らした
娘をかばうために隠ぺい工作をしたということです。では、娘の由利が犯人なのか?取り調べをします。
- 現場には行っていない。母は見間違えている
- お金を返してほしいと天野にいった
発見された4色ボールペンは緑色が極端に減っていて、由利は青色が最初になくなると言っていました。
ただ、天野の背中に残っていた痕跡は、由利が持っているトートバッグによく似てます。由利がやはり犯人なのか?
由利が犯人だと思い、満智子は証拠を隠ぺいしていた
8:証拠発見
青柳たちが天野の妻の家に行き、なくなった金の行方を捜します。
すると、子供用ピアノからメモリーカードが発見されます。
中のデータを調べたところ、それは天野と上司である亜希子の会話でした。
亜希子は天野に詐欺をするよう命じています。
さらに4色ボールペンから出てきた指紋は、亜希子のものだとがわかりました。
亜希子が天野に詐欺を指示していた
10:ドラマの結末
亜希子を逮捕し取り調べをします。
あの日、天野は大谷に突き落とされたといって、ボロボロになって帰ってきました。
天野は金は返せないか?と今までの録音データを持っていることを教え、亜希子にかけあいます。
金を返さなければ警察に届けるという天野、そこで亜希子は殺害を決意します。
当日、殺すために天野を石段に呼び出し、大谷に罪を着せようと計画します。
そして背中をトートーバッグで思いっきり叩き、その衝撃で天野は石段から転げ落ちました。
しかしその時、バッグの中から荷物が落ち、拾い忘れたのがあの4色ボールペンでした。
スマホにある音声データを消去するためスマホを持ち帰り、さらに大谷にメールを送ったのです。
亜希子は年寄りから奪って何が悪い、自分たちの世代は正社員になることも大変で、今の地位になるまで必死だった。と詐欺の動機を語ります。
それを聞いた小宮山はそれが殺しの理由?と呆れました。
その後、天野の妻に天野は子供が生まれるから、改心して詐欺をやめようとしていたことを伝えます。
被害者には被害額の半分程度ですが、お金も返ってくるそうです。
満智子はあの日、娘を心配するあまり偶然足が動くようになったそうです。
11:【特捜9シーズン3】6話のネタバレまとめ
天野祐介殺害犯
三島亜希子
動機
天野が詐欺で盗ったお金を返さないなら、詐欺を指示していた音声データを警察に持っていくと脅す。
そこで、天野が前の日大谷に石段から突き落とされたのを知っていたので、大谷に罪を着せさせようと、天野を呼び出して突き落として殺害した。
【特捜9シーズン3】6話のその他気になったこと
- 班長は現場に出ないわ、さっさと帰るきれい好きの変人という小宮山
- 老人にまで怖いおじさん呼ばわりされる青柳
- 浅輪と新藤は青柳よりマシでイケメン
- ゆとり世代の文章を読んでいると頭が痛くなる班長
- 報告書の修正で4色ボールペンは赤ばかりなくなるという班長
【特捜9シーズン3】6話の感想とまとめ
4色ボールペンがカギとなる話でした。割とミスリードしてくるので、最初は大谷やその息子が怪しいのではないか?とか、娘の由利が怪しいのではないかとなります。
さらに子供たちが親がボケているようなことをいうため、老人の言っていることが嘘なのか本当なのか曖昧です。
何気に大谷は天野のことを階段から突き落としているのに、何の罪にも問われません。天野の妻が訴えたほうがいいです。
家族は一番身近にいるせいか、どうしても親に厳しくいいがちです。親はそれが嫌で他人にいい顔をしたりするものだから、余計に子供たちはイラっとします。
そんなわけで他人である天野がいい人に見え、つい詐欺に引っかかってしまいます。
しかし、最終的には子供を思う気持ちの力が発揮されます。
動かない足が動くようになったり、詐欺から足を洗うきっかけになったりと、思いも寄らない影響を与えてくれるという話でした。
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