【俺のこと、なんか言ってた?】第6話ネタバレ解説|ついにブレイク!変化する人間関係

連続ドラマ
記事内に広告が含まれています。

Netflixドラマ『俺のこと、なんか言ってた?』第6話「テンパったりバズったりする大物俳優」のネタバレ解説と考察をまとめました。

第6話では、田中卓として活動する高瀬川が、ついに俳優としてブレイク。しかし、その成功の裏では、川島の引退やマチ子、ヨウコとの関係の変化など、周囲の人々にもさまざまな転機が訪れます。

今回は、高瀬川の成功とともに動き出した人間関係を振り返りながら、最後のオーディションで名乗ろうとした名前の意味についても考察します。

スポンサーリンク

第6話「テンパったりバズったりする大物俳優」あらすじ

ドラマ『闇のダークネス』の撮影に参加する高瀬川。現場では、かつて関係のあった女優・峯さつきと再会するものの、彼女もまた高瀬川のことを覚えていなかった。

そんな中、高瀬川が演じた「闇の男」が第6話の配信をきっかけに大きな話題となり、田中卓の名前が一躍世間に知られることに。仕事のオファーが舞い込み、これまで距離のあった家族との関係にも変化が訪れる。

一方、川島の引退や刈谷の出演映画の公開など、周囲の人々にもそれぞれの転機が訪れていた。

そして1年後、高瀬川は『リア王2029』の主演俳優オーディションに挑むことになる。

スポンサーリンク

第6話ネタバレ解説

※ここからは第6話の結末まで触れています。

忘れられた俳優たちと『闇のダークネス』の撮影

ドラマ『闇のダークネス』の撮影現場で、高瀬川は自分と同じく世間から忘れられてしまった俳優・小日向と話をしていました。

ロンドンから戻ってきたら突然誰にも知られていなかった高瀬川とは違い、小日向の場合は徐々に忘れられていったそうです。

出演していた連続ドラマでは、第1話では普通に登場していたものの、第3話あたりからSNSでの反応がなくなり、第4話では現場でも無視されるように。そして第7話では、照明スタッフから脚立を押さえるよう頼まれ、そのまま撮影終了まで照明部の仕事をしていたというのです。

ところが、小日向は今の仕事が楽しいと言います。70歳を過ぎて、ようやく照明の仕事が天職だと気づいたのだとか。俳優しかないと考える高瀬川に、小日向は「案外そう思っているのは、自分だけかもよ」と語ります。

俳優として忘れられたことが、必ずしも不幸とは限らない。小日向の話は、俳優であることにこだわり続ける高瀬川とは対照的でした。そんな小日向から、ワクチン未接種者が集まる居酒屋「さきのばし」を紹介されます。

一方、撮影現場では、壬生から共演者の峯さつきを紹介されました。実はさつきは、かつて高瀬川と関係を持ち、週刊誌にも撮られた女優だったのです。3年前、高瀬川が開いたワークショップに参加していたさつき。当時はまだ地味な印象でしたが、高瀬川は「好いたらしい」と彼女に惹かれ、個別のワークショップと称して口説いていました。

その後、一夜をともにした高瀬川は、ロンドンで『リア王』を演じることや、さつきにも来てほしいと話していたのです。しかし、再会したさつきは高瀬川のことをまったく覚えていませんでした。

Tips|好いたらしいとは?

「好いたらしい」は、好ましい、感じがよい、かわいらしいといった意味を持つ言葉。

その後、居酒屋「さきのばし」を訪れた高瀬川は、久しぶりに自分を知っている人たちに囲まれます。ロンドンまで舞台を見に来たという客までいて、最初は大喜び。ところが、何でも褒められることにすぐ飽きてしまいます。ただ認められたいのではなく、俳優として正当に評価されたい。 高瀬川自身も、そんな承認欲求の強さを自覚しているようでした。

そこで高瀬川は、『闇のダークネス』第6話に登場する「闇の男」に俳優生命を懸けることを決意します。女刑事・佐伯に襲いかかるシーンを前に、かつて交際していたさつきとの関係を川島に明かし、インティマシーコーディネーターの導入を提案しました。

高瀬川は、さつきの安全が保証されなければ、思い切った演技ができないと考えたようです。もっとも、元恋人への未練もあるようで、何とも高瀬川らしい提案でした。

Tips|インティマシーコーディネーターとは?

映画やドラマで性的な接触やヌードなどを伴うシーンを撮影する際、出演者の同意や安全、心理的な負担などに配慮し、俳優と制作側の調整を行う専門職。

「誰がおっさんや?」田中卓がついにブレイク!

いよいよ『闇のダークネス』第6話の撮影が始まります。

高瀬川が演じる「闇の男」が女刑事に襲いかかり、車のヘッドライトによって顔が照らされます。そこで放ったのが、「誰がおっさんや?」というセリフ。そのまま「To be continued」となり、エンドロールへ。田中卓の名前は壬生、峯さつきに続いて3番目に表示されていました。

そして配信が始まると、田中卓は一夜にして大ブレイク。「闇おじ」と呼ばれ、検索トレンドにも入り、『闇のダークネス』は第6話にして再生回数1億回を記録します。

クレジットカードを作りに行った銀行でも顔を知られ、バラエティ番組からもオファーが届くようになりました。『相席食堂』では、実際に千鳥の2人が出演。田中卓は「急激遅咲き売れオジサン」と紹介され、東京のダークスポットを巡っていました。

かつては誰からも知られず、エキストラとして現場に通っていた高瀬川が、今では街を歩けば気づかれる存在になったのです。そんな高瀬川を、コンカフェの仲間たちがお祝いしてくれました。「田中卓、ブレイクおめでとう!」その言葉に、高瀬川は涙を流します。

もう二度とこんなことはないと思っていた。それでも諦めずに続けてきてよかった。俳優としての自分を取り戻したというより、田中卓として新たな成功をつかんだ瞬間だったのかもしれません。

そして、うれしい出来事はそれだけではありませんでした。別居中の妻・マチ子から電話がかかってきたのです。

マチ子とツトム、家族との距離が縮まる

マチ子は『闇のダークネス』を見たと話し、今度ツトムと3人で食事をしないかと誘ってくれました。

しかも、外食ではなく家に来てほしいというのです。思いがけない誘いに、高瀬川はまたしても涙を流します。その後、高瀬川はマチ子とツトムのいる家を訪れ、3人ですき焼きを囲みました。

かつて自分が購入したマンションで、家族と食卓を囲む。高瀬川は、こういう時間を過ごすためにマンションを買ったのだと、今になって気づきます。そして肉を食べながら、しみじみと思うのでした。役者として認められ、天狗になり、忘れられ、そして再び認められた。だからこそ、今のすき焼きがおいしいのだと。

食事の後、ツトムから授業参観に来てほしいと誘われます。当日、高瀬川は「闇の男」の扮装で学校に現れました。マチ子からは着替えるよう言われますが、子どもたちは大騒ぎ。

するとツトムが手を挙げ、父親は俳優で、芝居がとても上手なのだと説明します。そして、プライベートなのでそっとしておいてほしいとお願いしたのです。世間から認められたこと以上に、息子から俳優として認められたことがうれしかった高瀬川。何千万回の再生回数や演劇賞よりも価値のある出来事でした。

ポイント|マチ子は高瀬川を許したのか?

マチ子は高瀬川を家に招き、授業参観への参加も認めた。今の高瀬川を少しずつ受け入れ始めたようにも見える。詳細は後のコラムで。

刈谷の喜びと、川島の突然の引退

高瀬川は、刈谷と一緒に映画『鬼平次』を見に行くことになりました。

もともとはエマと行く予定でしたが、上映が深夜1時からだったため、代わりに刈谷が同行することになったのです。劇場はガラガラ。高齢者向けの時代劇なのに深夜上映とは、何とも皮肉な話です。

ところが、映画が始まると刈谷は突然涙を流します。自分がちゃんと映画に映っていたのです。しかも、最初のシーンから自然に映り込んでいました。京都のスタッフの計らいだったのかもしれません。「溶け込んでいる」と涙を流す刈谷。目立つことではなく、作品の中に自然に存在すること。それがエキストラとしての刈谷の誇りなのでしょう。

一方、高瀬川には次の仕事が決まっていました。壬生から渡されたのは、『闇のダークネス』の前日譚となる『闇のビギニング ~episode 0~』の台本。今度は田中卓が主演です。そこで高瀬川は、監督も川島なのかと尋ねます。しかし、壬生から返ってきたのは、川島が引退するという思いがけない話でした。実は川島は、腎臓の病気を抱えており、引退を決めていたのです。

その話を聞いた壬生が、最後に一本撮ってはどうかと提案し、監督を務めたのが『闇のダークネス』第6話でした。高瀬川をブレイクさせた作品が、川島にとっては最後の監督作品だったのです。

高瀬川は川島の家を訪ねますが、すでに引っ越した後でした。最後にきちんと別れを告げることもなく、二人の関係は一区切りを迎えてしまいます。

【視聴メモ|気づかないうちに訪れた別れ】
大げさなお別れの場面があるわけでもなく、気づけばもう一緒に仕事ができなくなっている。川島の最後の仕事が、高瀬川にとっての飛躍のきっかけになったというのも切ない。

ヨウコとの再会、そして1年後のオーディション

壬生と峯さつきの不倫報道をスマートフォンで見ていた高瀬川は、街中で元妻の野々村ヨウコと再会します。

ヨウコは高瀬川に声をかけ、事務所に来ないかと誘いました。以前、高瀬川はヨウコに、自分のことを知らないのかと尋ねていました。しかし、今のヨウコは田中卓のことを知っています。

ヨウコによれば、名前も顔も知られていなかったおっさんが、突然現れてすごい演技をしたからこそ注目されているのだそうです。そして、ただのおっさんではなくなってしまう前に、スカウトしたいというのです。

視線の先には、高瀬川が出演する「コモンウインナー」の広告看板がありました。「誰がおっさんや?」というセリフとともに、今や広告にまで起用される俳優になっていたのです。

高瀬川は、頑張ってきてよかったとしみじみ感じ、頭を下げてヨウコの事務所に所属することを決めました。かつての妻から、今度は俳優として声をかけられる。高瀬川が以前言っていたとおり、声がかかるまで待ったのです。

そして物語は1年後へ。

舞台『リア王2029』の制作記者発表が行われ、主演俳優を選ぶオーディションのため、演出家が来日します。そのオーディション会場には、高瀬川の姿がありました。

自分の順番が来て立ち上がる高瀬川。「ハイ、マイネームイズ……」高瀬川玄と名乗るのか。それとも田中卓と名乗るのか。名前を告げる直前で、第6話は幕を閉じます。

第6話で変化した登場人物たち

登場人物第6話での変化
高瀬川田中卓としてブレイクし、主演作品やCMも決定
小日向俳優から照明スタッフへ転身し、天職を見つける
マチ子高瀬川を家に招き、家族としての距離が少し縮まる
ツトム学校で高瀬川を自分の父親であり、上手な俳優だと紹介
刈谷『鬼平次』に自分が映っていることを確認し、涙を流す
川島最後の監督作品を撮り、引退
ヨウコ田中卓を俳優として評価し、自分の事務所に迎える
チヂミ戻ってきた社長を、お金の持ち逃げがあっても受け入れる

こうして整理すると、第6話は高瀬川が成功するだけの回ではありません。周囲の人々も、それぞれの事情を抱えながら、少しずつ次の段階へ進んでいます。

高瀬川の物語を追っているはずなのに、いつの間にか周囲の人たちの人生まで見えてくる。そんな群像劇のような広がりを感じさせる回でもありました。

スポンサーリンク

考察|高瀬川玄か田中卓か?最後に名乗る名前の意味

第6話のラスト、高瀬川は舞台『リア王2029』の主演俳優オーディションに参加します。そして、自分の順番が来ると立ち上がり、「ハイ、マイネームイズ……」と言いかけたところで終了。高瀬川玄と名乗るのか、それとも田中卓と名乗るのか。なかなか気になる終わり方でした。

かつて高瀬川玄として名を知られ、ロンドンで『リア王』を演じたものの、帰国すると誰からも知られていない存在になっていた高瀬川。その後、田中卓という名前で活動を始め、『闇のダークネス』をきっかけに再び世間から認められるようになりました。つまり、2つの名前には、それぞれ違った意味があります。

比較高瀬川玄田中卓
名前の意味かつて名を知られた俳優再出発してブレイクした俳優
これまでの実績舞台『リア王』など『闇のダークネス』で注目
名乗る意味過去の自分を取り戻す今の自分として勝負する
気になる点田中卓としての成功をどうするのか高瀬川玄としての実績をどう扱うのか

個人的には、田中卓と名乗ってほしいと思っています。というのも、高瀬川は一度、俳優としての自分を失っています。それでも諦めずに活動を続け、ようやく田中卓という名前で世間に認められるようになりました。それならば、今度は田中卓として『リア王』に挑戦してほしいのです。

そもそも高瀬川自身、居酒屋「さきのばし」で、自分はもう田中卓であり、高瀬川玄は超えなければならない存在だと話していました。かつての自分に戻るのではなく、かつての自分を超える。そう考えると、田中卓と名乗るほうが、ここまでの物語にも合っている気がします。

もちろん、高瀬川玄と名乗ることにも意味はあります。過去の実績をなかったことにする必要はありませんし、もう一度その名前で舞台に立つことができれば、それも一つの復活と言えるでしょう。

ただ、今回の高瀬川は、昔の名前に頼らずに再び成功をつかんだわけです。だからこそ、私は田中卓という名前を選んでほしいと思います。

チャーリーは高瀬川のことを覚えているのか?

もう一つ気になるのが、オーディションの演出家であるチャーリーです。そもそも、チャーリーは高瀬川玄のことを忘れているのでしょうか。

これまでの物語では、ワクチン接種によって高瀬川の存在が人々の記憶から消えてしまったことが描かれてきました。しかし、ロンドンで『リア王』を演じていた当時、チャーリーがワクチンを接種していなかったとすれば、高瀬川玄のことを覚えている可能性があります。

もちろん、実際にチャーリーが覚えているかどうかは、この時点では分かりません。ただ、もし覚えているのであれば、今回のオーディションは少し違った意味を持ってきます。かつて高瀬川玄として『リア王』を演じた俳優が、今度は田中卓として、同じ演出家の前に立つ。しかも、チャーリーがその正体を知っているとしたら、どんな反応をするのでしょうか。

一挙配信なので、このまま次のエピソードを見れば答えが分かるのかもしれません。それでも、あえてここで立ち止まって考えてみたくなる終わり方でした。高瀬川がどちらの名前を選ぶのか。それは単なる芸名の問題ではなく、これからどんな俳優として生きていくのかという選択にも思えます。

考察ポイント
  • チャーリーは高瀬川玄を覚えているのか?
  • 高瀬川は過去の実績を明かすのか?
  • 田中卓と名乗った場合、チャーリーはどう反応するのか?
スポンサーリンク

コラム|高瀬川は許されたのか?それとも認められたのか?

第6話では、高瀬川がブレイクしたことで、マチ子やヨウコとの関係にも変化が見られました。

マチ子は高瀬川を家に招き、ツトムと一緒にすき焼きを囲みます。さらに、授業参観にも参加できるようになりました。一方、ヨウコも高瀬川に声をかけ、自分の事務所に所属しないかと誘います。どちらも、これまでの関係を考えると大きな変化です。

では、2人は高瀬川を許したのでしょうか?個人的には、過去を許したというより、今の高瀬川を認めたというほうが近い気がします。

そもそも、高瀬川が過去にしてきたことが消えたわけではありません。マチ子との関係も完全に修復されたわけではなく、すき焼きを食べ終われば帰るように言われています。それでも、以前とは明らかに態度が違います。

ここで気になるのは、高瀬川自身が変わったからなのか、それとも世間の評価が変わったからなのかということです。それまでの高瀬川は、何をしているのかよく分からない、どこか怪しい人物だったのかもしれません。

ところが『闇のダークネス』でブレイクし、テレビにも出演するようになったことで、田中卓という俳優の存在が世間に認められました。そうなると、周囲の見る目が変わるのも不思議ではありません。

もちろん、マチ子やヨウコが有名になったからという理由だけで態度を変えたとは思いません。マチ子にとっては、ツトムが父親を誇らしく思っていることも大きかったのでしょうし、ヨウコは俳優としての高瀬川の価値を改めて見いだしたのかもしれません。ただ、世間から認められたことで、ようやく身近な人たちからも認められるようになったという見方もできそうです。

考えてみれば、これは現実の人間関係でも起こり得ることです。何者なのか分からないうちは信用されなくても、社会的な評価や実績ができた途端、周囲の態度が変わることがあります。それを打算的だと考えることもできますが、評価されることで初めて、その人の価値に気づくこともあるのでしょう。今回のマチ子やヨウコも、そうだったのかもしれません。

そして、もう1つ面白いのは、高瀬川が世間から認められたことで、これまでの「普通のおっさん」ではなくなってしまったことです。ずっと成功してほしいと思って見ていたのに、いざ成功すると、どこか遠い存在になってしまったような寂しさもあります。

高瀬川は許されたのか。それとも、ようやく認められたのか。はっきりとした答えは出ませんが、少なくとも第6話は、高瀬川の成功によって周囲の人々との関係まで変わっていく様子を描いた回だったように思います。

スポンサーリンク

第6話で気になったこと

『鬼平次』の映画泥棒と「太映」

刈谷と高瀬川が『鬼平次』を見に行く場面では、上映前にちゃんと映画泥棒の映像が流れていました。さらに、映画会社は「大映」ならぬ「太映」。こういう細かなところまで作り込んでいるのが面白いです。

コモンウインナーとロイヤルハム

高瀬川が出演するCMは「コモンウインナー」。以前登場した「ロイヤルハム」との対比になっている?ロイヤル(高貴な)に対してコモン(普通の)という名前が意味深です。

古田新太さんと生瀬勝久さんも出演

劇中の撮影現場には、古田新太さんと生瀬勝久さんも登場しました。生瀬さん演じる俳優は、川島監督に自由に演じてもいいかと尋ねます。困惑する川島でしたが、壬生に促されて了承。すると、撮影本番では2人ともそれまでとは違う演技を見せていました。俳優たちのアドリブや、撮影現場の空気を感じさせる場面でした。

『相席食堂』に本物の千鳥が登場

田中卓が出演した『相席食堂』では、なんと千鳥の2人もワイプで出演していました。架空のバラエティ番組ではなく、実在する番組をそのまま登場させるあたりも面白いです。田中卓が本当にブレイクした俳優になったような、妙なリアリティがありました。

スポンサーリンク

第6話まとめと感想

第6話では、高瀬川が田中卓としてついにブレイクしました。

誰からも知られなくなり、エキストラからやり直すことになった高瀬川が、ようやく俳優として認められる。ここまで見てきただけに、素直にうれしくなる展開でした。

ただ、その一方で、どこか寂しさも感じる回でした。それは川島の引退もそうですし、高瀬川自身が、もう普通のおっさんではなくなってしまったこともあると思います。

これまでは、誰にも気づかれず、周囲に振り回されながらも必死に俳優を続ける高瀬川の姿を見てきました。それが今では、テレビに出演し、CMにも起用され、街を歩けば声をかけられる存在になっています。

もちろん、それこそ高瀬川が望んでいたことです。それでも、あの冴えないおっさんの姿が見られなくなるのかと思うと、少し寂しい気もします。

そして印象的だったのは、高瀬川だけでなく、周囲の人々の人生も少しずつ動いていたことです。新しい仕事に居場所を見つけた小日向、映画に映っていたことを喜ぶ刈谷、静かに監督を引退した川島。大きな出来事として描かれるわけではありませんが、それぞれに人生があるのだと感じさせます。

高瀬川を中心に物語が進んでいるのに、いつの間にか群像劇のような広がりが生まれている。 今回は特に、そんな面白さを感じました。

そして最後に残されたのが、高瀬川玄と田中卓、どちらの名前を名乗るのかという問題です。ようやく手に入れた成功の先で、高瀬川はどんな俳優になろうとしているのか?成功の喜びと、変わっていくことへの寂しさ。 その両方を感じさせる第6話でした。

←5話|7話→

タイトルとURLをコピーしました