『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~Season2』第5話では、研修医・深堀健一のバイクが放火される事件が発生します。
捜査を進めると、現場には被害者と漢字まで同じ「深堀健一」という別の人物がいたことが判明。SSBCでは2人を「深堀A」「深堀B」と呼び分け、放火事件の真相を追っていきます。
さらに、深堀Aを撮影していたフリーライター・龍村要が遺体で発見され、放火事件は思わぬ殺人事件へとつながっていきました。
この記事では、深堀健一A・Bの関係、放火した人物とその動機、龍村が殺された理由、そして事件解決の鍵となったデジタルサイネージについて整理します。
3行まとめ
- 研修医・深堀健一Aのバイクが放火され、同姓同名の深堀健一Bが捜査線上に浮かぶ
- 放火の瞬間を撮影していた龍村要が殺害され、2つの事件がつながっていく
- デジタルサイネージの広告が手がかりとなり、龍村殺害の真相が明らかになった
『大追跡 Season2』の各話のあらすじや犯人、デジタル捜査、ゲスト出演者については、全話まとめ記事で随時更新しています。
→【大追跡 Season2】全話あらすじ・ネタバレまとめ|犯人・動機・デジタル捜査一覧
第5話「同姓同名」のあらすじ
研修医の深堀健一が暮らすアパートの前で、彼のバイクが何者かによって放火される事件が発生。
SSBCが防犯カメラや現場周辺の写真を調べると、火災現場には被害者と漢字まで同じ「深堀健一」という別の男がいたことが判明。捜査では研修医を「深堀A」、もう一人を「深堀B」と呼び分けることに。
深堀Bには火災現場付近にいた記録や右手のやけどなど不審な点があったが、決定的な証拠はなかった。
そんな中、放火事件の夜に深堀Aを撮影していたフリーライター・龍村要が遺体で発見。龍村のパソコンには、深堀Bが放火現場にいたことを示す映像が残されていた。
さらに捜査を進めると、龍村が放火の映像を利用して何者かを脅していたことが判明。SSBCはデジタルサイネージに表示された広告を手がかりに龍村と接触した人物を突き止め、放火事件と殺人事件の真相へとたどり着いた。
深堀健一A・Bとは何者なのか
深堀健一Aは注目を集める研修医
深堀健一Aは、蒼英会総合病院に勤務する研修医です。
現役で医学部に合格した優秀な人物で、容姿のよさもあってSNSでは「イケメン研修医」として注目を集めていました。
第5話の冒頭では、青柳遥の娘・美里も深堀Aについての動画を見ており、SNS上でも好意的な投稿が相次いでいます。
ところが、その深堀Aが暮らすアパートの前でバイクが放火されます。
深堀健一Bは医学部を目指して7浪中
一方、もう一人の深堀健一Bは25歳で、医学部を目指して7浪中でした。
父・健介は銀座エメラルド美容外科クリニックの院長で、裕福な家庭に暮らしています。しかし本人は受験勉強に専念している様子ではなく、仲間とのパーティーなど派手な生活をSNSへ投稿していました。
そのためネット上では「ドラ息子」として批判され、アンチも多く存在していました。
深堀Aのバイクが放火された現場には深堀Bの姿があり、さらに右手にはやけどを負っていたことから、警察は放火への関与を疑います。
同姓同名の2人は対照的な人生を送っていた
2人は漢字まで同じ「深堀健一」という名前ですが、その置かれている状況は対照的でした。
深堀Aは現役で医学部に合格し、研修医として働きながらSNSでも人気を集める人物。一方の深堀Bは医学部を目指して7浪を続け、派手な生活ぶりを批判されていました。
そこでSSBCでは混同を避けるため、研修医を「深堀A」、もう一人を「深堀B」と呼ぶことになります。
放火事件と龍村殺害事件はどうつながっていたのか
深堀Aのバイクに火をつけたのは深堀Bだった
深堀Aのバイクが放火された現場では、不審な人物こそ防犯カメラに映っていませんでしたが、野次馬が撮影した写真の中に気になる男が写っていました。
顔認証で調べたところ、その人物も「深堀健一」という名前であることが判明。SNSには羽振りのよさそうな写真を多数投稿しており、その中には火災現場に落ちていたものと同じ高級ブランドのライターを持つ姿もありました。
さらに周辺の防犯カメラを確認すると、深堀Bが火災現場近くの駐車場に車を止めていたことも分かります。
青柳たちが自宅を訪ねた際、深堀Bは右手を負傷しており、その後の調べで火災現場近くの病院でやけどの治療を受けていたことも判明しました。
龍村は放火の瞬間を撮影していた
深堀Bの犯行を決定づける証拠を持っていたのが、フリーライターの龍村要でした。
龍村は放火事件の夜、深堀Aへ突然カメラを向けたあとも現場周辺に残っていました。
その後、龍村のパソコンを解析すると、ロックされたファイルから深堀Bが燃えた深堀Aのバイクのそばにいる様子を撮影した映像が見つかります。
深堀Bのスマホには龍村との接触記録がなかった
当初、警察は龍村が映像を使って、深堀B本人を脅していたと考えました。
そこで深堀Bのスマートフォンを押収して解析しますが、龍村とのメッセージや動画を受け取った記録は見つかりません。削除されたデータを復元しても、2人が連絡を取った形跡はありませんでした。
それでも龍村が深堀Bを追いかけていたことは確認されていたため、SSBCはスマートフォンを介さず、別の人物と直接接触していた可能性を考えます。
デジタルサイネージから冴子の存在が浮かんだ
捜査の転機となったのが、ショッピングモールに設置されていたデジタルサイネージでした。
防犯カメラには龍村が誰かと話している姿が映っていましたが、相手は画角の外にいて確認できません。
そこで伊垣が注目したのが、そばにあったデジタルサイネージです。
この広告は、カメラで前にいる人物の性別や年齢をAIが認識し、その人に合わせた広告を表示する仕組みでした。そのとき表示されていたのは女性用ウィッグの広告でした。
つまり、龍村と話していた相手は女性だった可能性が高いことになります。
さらに防犯カメラを追った結果、龍村と接触していたのは深堀Bの母・冴子だったことが判明しました。
冴子は3000万円を要求した龍村を殺害した
龍村は放火映像と引き換えに3000万円を要求し、冴子と地下駐車場で待ち合わせました。
龍村は映像データの入ったSDカードを冴子へ渡します。しかし冴子が持ってきたバッグに入っていたのは、現金ではなく雑誌などでした。
龍村がバッグの中身を確認している隙に、冴子は持参した包丁で背後から刺します。
冴子は、SDカードを取り戻しても龍村が動画のコピーを持っていれば、再び脅される可能性があると考えていました。
「どうせ動画のコピーとってるんでしょ?ずっと私をゆすり続けるつもりなんでしょ?」
そう問いかけた冴子は、「あなたが生きてちゃ、意味ないのよ!」と龍村を再び刺して殺害しました。
欠けた包丁の先端が犯行を裏付けた
龍村の司法解剖では、肋骨から刃物の先端が発見されていました。
青柳たちが冴子の自宅にある包丁を確認すると、その中から先端の欠けた一本を発見します。
遺体に残されていた刃物の先端と一致すれば、冴子の犯行を裏付ける証拠となります。
追及された冴子は龍村を殺したことを認めました。
さらに深堀Aのバイクを放火したのも自分だと主張しますが、警察は放火したのは深堀Bだと判断。最終的に深堀Bは放火容疑、冴子は殺人容疑で逮捕されました。
深堀Bが放火した理由は最後まで明かされなかった
深堀Bがなぜ、同姓同名である深堀Aのバイクに火をつけたのか。その理由について、本人の口から明確な説明はありませんでした。
SSBCでは、2人の対照的な境遇に注目しています。
深堀Aは現役で医学部に合格し、研修医として働きながらSNSでも人気を集める存在。一方の深堀Bは医学部を目指して7浪中で、SNSでは派手な生活ぶりを批判されていました。
そのため、自分と同じ名前でありながら順調な人生を歩んでいる深堀Aへの嫉妬や苛立ちが、放火につながったのではないかと推察されます。
ただし、これはあくまでSSBC側の推測です。深堀B自身が動機を語っていない以上、なぜ深堀Aを狙ったのかについては最後まで明確にはされませんでした。
コラム|冴子は本当に健一を守っていたのか
「親が子どもを守るのは当然」と語った冴子
龍村を殺したことを追及された冴子は、青柳に対して「あなたお子さんいらっしゃる?親が子どもを守るのは当然でしょ!」と訴えました。
冴子にとって、龍村を殺したことも、深堀Bの放火まで自分の犯行だと偽ろうとしたことも、すべて息子を守るための行動だったのでしょう。
実際、龍村が持つ放火映像が表に出れば、健一Bが逮捕される可能性は高まります。冴子はその事態を何としても避けようとしていました。
息子の犯罪を隠すため殺人まで犯した
しかし、冴子が守ろうとしたのは息子そのものというより、息子が犯した罪から生じる結果だったとも考えられます。
健一Bは自ら放火事件を起こしていました。それにもかかわらず、冴子は息子に責任を取らせるのではなく、証拠を握った龍村を排除することで問題を消そうとします。
3000万円を払って動画を取り戻すだけではなく、コピーが残っている可能性まで考え、最終的には龍村本人を殺害しました。
息子を守ろうとした行動によって、冴子自身がさらに重大な犯罪を犯すことになったのです。
罪を肩代わりすることは子どもを守ることなのか
冴子は龍村殺害を認めたあと、深堀Aのバイクを放火したのも自分だと主張しました。
これは、健一Bが負うはずだった罪まで自分で背負おうとした行動と考えられます。
ただ、罪を代わりに引き受ければ、健一Bは自分のしたことと向き合わないままになります。
本当に子どもを守るのであれば、犯罪を隠すことではなく、自分の行動に責任を持たせることも必要だったはずです。
冴子の「守る」は、息子が傷つかないようにすることへ偏りすぎた結果、罪を犯した本人から責任まで取り上げる形になっていました。
「守る」ことが健一を子どものままにしていた
健一Bは25歳でありながら、医学部を目指して7浪を続け、問題が起きれば母親が前に出て対応していました。
警察が任意同行を求めた際にも冴子は強く拒み、龍村から脅された際には自ら解決しようとしています。
こうした姿を見ると、冴子は息子を大切に思うあまり、健一Bが自分で問題を引き受ける機会まで奪っていたようにも見えます。
守られ続けることで、健一Bは自分の行動に責任を持つ大人になる機会を失っていたのかもしれません。
冴子が最後まで「親が子どもを守るのは当然」と考えていたことこそ、第5話で描かれた親子関係の危うさだったのではないでしょうか。
まとめ|同姓同名の放火事件から母親の殺人へつながった第5話
第5話では、同姓同名の「深堀健一」が2人登場し、研修医の深堀Aを狙った放火事件から、フリーライター・龍村要の殺人事件へと捜査が広がっていきました。
放火したのは深堀Bでしたが、その瞬間を龍村に撮影されたことで、母・冴子が3000万円を要求されます。冴子は息子を守ろうとするあまり、龍村を殺害し、さらに放火まで自分の罪として背負おうとしました。
事件解決の鍵となったのは、龍村と会っていた人物を絞り込んだデジタルサイネージの広告です。防犯カメラに直接姿が映っていなくても、その場に表示された広告から人物像へ迫るという、SSBCらしい捜査が描かれました。
一方で、深堀Bがなぜ同姓同名の深堀Aを狙ったのかは最後まで明言されていません。
そして何より印象に残ったのは、冴子の「親が子どもを守るのは当然」という言葉でした。息子を守ろうとした結果、本人に罪と向き合わせるどころか、自ら殺人まで犯してしまった冴子。その姿を通して、子どもを守ることと、責任まで肩代わりすることは同じではないと感じさせる第5話でした。
