【相棒24】第17話ネタバレ解説|倉石殺害の真相と“土蜘蛛”が残した影

連続ドラマ
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【相棒 season24】第17話「惡の芽」は、人気漫画の原作者・倉石治郎が、編集部の一室で死亡していたところから始まります。
毒物は本人が購入し、自筆の遺書も残されている。密室状態――。

状況だけを見れば、自殺は揺るぎません。

しかし杉下右京は、内鍵の“利き手”という小さな違和感から、
この死が巧妙に作られた他殺であることを見抜きます。

担当編集による分断、改ざん、そして逆恨み。
創作の現場で起きた支配の暴走が明らかになる一方で、
物語はそこで終わりません。

不自然な着信履歴。
過剰な亀山襲撃。
そして“土蜘蛛”と“マトリファジー”という不穏な言葉。

第17話は、単独犯による殺人事件でありながら、
もう一つの層を静かに示した回でした。

本記事では、
第一部で倉石殺害事件の真相を整理し、
第二部で南井側の影について「今回判明した範囲のみ」丁寧に整理します。

※本記事は視聴済みの方向けのネタバレ解説です。

※『相棒24』他話のネタバレ解説はこちら
【相棒24】全話ネタバレまとめ

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■ 第17話 3行まとめ

  • 漫画原作者・倉石治郎が編集部で毒殺される
  • 担当編集・湯田が分断工作の末に自殺に見せかけて殺害
  • 事件の裏で、南井側の“影”が再び示唆される
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登場人物

  • 湯田圭一:倉石の担当編集者。「月刊バンドデシネ」編集部員
  • 明智増夫:漫画「九十九神」作画担当者
  • 藤作均:物流会社アルバイト・「九十九神」原作協力者
  • 小森壌:「月刊バンドデシネ」編集長
  • 倉石治郎:「九十九神」原作者
  • 倉石真理:治郎の妻
  • 筒井順子:明智のアシスタント
  • 斉藤道雄:明智のアシスタント
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第1部|倉石治郎殺害事件の真相

1. 密室はどう作られたのか|“左手の内鍵”

完璧な自殺に見えた現場。

  • 毒は本人購入
  • 自筆の遺書
  • 内側からかかった鍵

しかし右京は、ある一点に違和感を覚える。

倉石は右利き。
ノートPC右側のマウス、水筒の指紋も右手。

だが――
内鍵のツマミだけは左手で回されていた。

右京は実演する。
外から左手で回せば、内鍵は操作できる。

完璧だった自殺は、利き手という事実で崩れた。

2. 毒はどうすり替えられたのか|購入履歴を利用した逆転トリック

倉石は毒物を身分証提示の上、領収書付きで購入していた。

一見、これが自殺の決定打に見える。
しかし実際は逆だった。

犯人は、倉石が買った毒と“同じ型の水筒”を用意。
席を離れた隙に入れ替えればよい。

毒の購入履歴は、犯人にとって最も都合のいいアリバイ材料だった。

3. 遺書の正体|“土蜘蛛”の台詞と構想ノート

遺書の一文。

「心も弱り 体も苦しく ただ終わるのを待つだけ」

右京は古典に目を向ける。
それは能の演目「土蜘蛛」に登場する台詞と酷似していた。

さらに倉石の構想ノートには、「九十九神」という作品案があり、
そこに“土蜘蛛”の記述があった。

つまり遺書は――
未完の物語の一節だった可能性が高い。

遺書は「絶望の言葉」ではなく、「創作の断片」だった。

4. 改ざんされた原作|48巻と49巻に何が起きていたのか

角田課長の指摘で明らかになる。

  • 過去作品「ブッ飛び勘太郎」と酷似するセリフ
  • 48巻と49巻だけ作風が変質

その時期から原作に関わっていたのが藤作。

倉石の作品は、
知らぬ間に内部から改ざんされていた。

倉石が殺されたのは命だけではない。
作品もまた、侵食されていた。

5. 分断と孤立|湯田が仕掛けた内部崩壊

湯田は

  • 藤作を巻き込み
  • 明智に毒購入を誘導し
  • 倉石を編集部から孤立させた

孤立は、精神を削る。

読者人気が落ち、打ち切りの危機。
倉石は湯田を遠ざける。

それが、湯田には「見捨てられた」と映った。

6. 動機の核心|「親の責任」という歪んだ依存

湯田は叫ぶ。

「一度親になったら、全部与えきるのが責任じゃないんですか!」

倉石を“親”に見立てた依存。

だが右京は冷静に返す。

「だから、殺してもいいと?」

それは怒りではない。
依存の裏返しだった。

7. 第一部まとめ|今回の事件が描いたもの

この事件は、
創作の現場で起きた“支配の暴走”。

分断し、孤立させ、
最後は排除する。

湯田は確かに犯人だった。

しかし――
右京の視線は、そこで止まらない。

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第二部|南井の影 ― 今回わかったことだけを整理する

※ここからはシリーズ継続要素の整理です。

8. 不自然な電話|偽装着信は誰が可能だったのか

美和子のスマホには発信履歴がない。
しかし亀山のスマホには着信履歴がある。

偶然では説明できない。

少なくとも、
誰かが意図的に誤認させた。

湯田単独犯にしては、やや手口が高度すぎる。

9. 亀山襲撃は偶然か誘導か

ハンマー落下。
倉庫でのパレット転倒。

湯田の動機は倉石への逆恨み。

だが――
亀山を消す必要は、本来なかった。

過剰な攻撃性は、
別の目的を感じさせる。

10. AI音声が語った「マトリファジー」

終盤に差し込まれた音声。

「ある種の蜘蛛は、母親が子に食われる」

土蜘蛛。
親を食う存在。

これは湯田の心理ではない。
もっと冷たい観察者の視点だ。

11. 倉石殺害は“餌”だった可能性

右京は口にする。

もし目的が亀山だったとしたら――?

倉石殺害は、
右京と亀山を動かすための“舞台装置”だった可能性。

断定はできない。

だが、違和感は残る。

12. 南井十の影

過去に右京を執拗に追い詰めた存在。

心理操作を好み、
人の関係性を壊す。

今回の手口は、
その“系譜”を感じさせる。

確実に言えるのは一つ。

湯田だけでは説明しきれない層がある。

過去に右京を執拗に追い詰めた存在。

シーズン18で描かれた「逆五芒星事件」を経て、右京にとって特別な因縁を持つ人物である。

【相棒シーズン18】14話のネタバレと感想|逆五芒星事件とは?
【相棒シーズン18】15話のネタバレと感想|ライヘンバッハの滝?

さらにシーズン22では、まさかの再浮上も描かれた。

【相棒22】12話のネタバレと感想|あの男がまさか生きていた!?

13. 第二部まとめ

湯田は犯人だった。
だが、物語のすべてを動かしていたのが彼だったとは限らない。
第17話は、解決の裏で“不穏”を深めた回だった。

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■ Q&A|第17話で分かりにくかったポイントを整理

Q1. なぜ密室が成立していたの?

A. 内鍵は“外から左手で回された”可能性が高いからです。

倉石は右利き。
水筒やマウスの位置からもそれは明白でした。

しかし内鍵のツマミだけが左手操作。
右京は実演し、外から左手で回せることを示しました。

密室は内側からではなく、
外側から作られていたのです。

Q2. 毒はどうやって飲ませたの?

A. 同じ型の水筒と“購入履歴”を利用したすり替えです。

倉石は資料目的で毒物を購入していました。
犯人はそれを利用します。

  • 同型の水筒を用意
  • 席を離れた隙に入れ替え
  • 本人購入という事実が自殺を補強

毒を隠したのではなく、
証拠そのものを利用した犯行でした。

Q3. 遺書は本当に自殺の意思だったの?

A. 可能性は低いと考えられます。

遺書の文面は、
能の演目「土蜘蛛」の台詞と酷似。

さらに倉石の構想ノートには
“土蜘蛛”を題材にした作品案がありました。

遺書は絶望の吐露ではなく、
創作途中の文章だった可能性が高いのです。

Q4. 藤作と明智は共犯なの?

A. 共犯ではありますが、主導ではありません。

  • 藤作は遺書用ノートを入手
  • 明智は毒購入を誘導
  • しかし指示は湯田

二人は“利用された側”に近い立場。

ただし、
亀山襲撃などには関与しており、
責任は免れません。

Q5. 南井十は今回の事件に関係しているの?

A. 断定はできませんが、「関与を疑わせる要素」はあります。

今回明らかになった事実は次の通りです。

  • 美和子の発信履歴は存在しない
  • 亀山側には着信履歴がある
  • AI音声が差し込まれている
  • 亀山襲撃は湯田の動機としては過剰

これらは湯田単独では説明しきれないものを感じさせます。

ただし、現時点で確証はありません。

第17話では、
“違和感が示された”段階にとどまります。

過去の南井関連エピソードを振り返ると、その手口や心理操作の傾向がより見えてくるかもしれません。

【相棒シーズン18】14話のネタバレと感想|逆五芒星事件とは?
【相棒シーズン18】15話のネタバレと感想|ライヘンバッハの滝?
【相棒22】12話のネタバレと感想|あの男がまさか生きていた!?

■ Q&Aまとめ

第17話は、

  • 事件としては解決している
  • しかし構造としては完結していない

という回でした。

論理は解けた。
だが、不穏は残った。

それが今回の最大の特徴です。

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■ この回が刺さる人/刺さらない人

刺さる人

  • 創作の裏側に興味がある
  • 心理操作型ミステリーが好き
  • 南井十の再登場に震えた人

刺さらない人

  • 単発完結事件を求める人
  • 業界ドラマに興味が薄い人
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■ 総まとめ|第17話は“解決”と“不穏”が同時に進んだ回だった

倉石治郎殺害事件は、論理的には解決しています。

密室は“左手”で作られ、
毒は購入履歴を利用してすり替えられ、
遺書は未完の構想ノートから切り取られた。

犯人は担当編集・湯田圭一。
動機は、依存と逆恨み、そして作品支配への欲望だった。

ここまでが第一層。

創作現場で起きた分断と孤立、
「親の責任」という歪んだ価値観が生んだ殺人。

単話としては、きれいに決着がついています。

しかし――

第二層は別にありました。

  • 発信履歴のない着信
  • 過剰な亀山襲撃
  • “土蜘蛛”と“マトリファジー”という言葉
  • そして、右京が口にした南井十の名

今回の事件は解決しました。
しかし、すべてが湯田の意志だけで動いていたとは言い切れません。

第17話は、犯人逮捕で終わる回ではなく、
物語を一段深く沈めた回でした。

湯田は確かに“親を食った”存在かもしれない。
だが本当の“土蜘蛛”が誰なのかは、まだ明かされていない

右京の視線は、すでにその先を見据えています。

そして私たちもまた、
その糸の先を見つめることになるでしょう。

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