【相棒21】12話のネタバレと感想|自己中男の贖罪

2023冬ドラマ
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【相棒シーズン21】12話「他人連れ」のネタバレと感想をまとめています。

財布をなくしたから車に乗せて欲しいと言ってきた親子を右京と亀山は乗せる。後にそれが殺人事件の関係者ではないかと分かり……。

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【相棒21】12話のあらすじ

杉下右京(水谷豊)亀山薫(寺脇康文)が親子連れを偶然乗せた付近で、殺人事件が発生した。被害者は元半グレのメンバー・安田幹雄(川並淳一)という男だった。半年前に5000万円の押し込み強盗で、中山昭二(福田雄基)という安田が所属する半グレ組織のリーダーが逮捕される。だが、盗んだ金は全て使い果たしたと主張した。その後、中山は獄中で死亡する。

安田の死は金絡みの犯行なのではないかと、右京たちが捜査に乗り出すことに。近所の住人である岡村(今里真)の証言によると、親子連れが現場から去っていくのを見たと言う。そこで右京たちは送り届けた親子連れのアパートへ向かう。

南野浩一(駒木根隆介)武志(潤浩)が実の親子ではないのではないかと右京は怪しみ、南野の勤め先に話を聞きに行く。南野にはやはり子供はいないという。そこで右京と亀山は2人の接点を調べに、南野が営業をして回ったと思われる住宅街を訪ねる。近隣住人の話で、工藤という家に武志という子供がいることが分かった。

工藤秀久(木下政治)という弁護士の家に立ち寄ると、南野が慌てて逃げ出すのを見つける。しかし、そこに偶然居合わせた南野の元彼女・三雲亜紀(土井玲奈)に気を取られている間に逃げられてしまう。家を調べたところ、工藤は中山の弁護を担当していたことが分かる。

右京の見立てでは中山が死んだことにより、安田が金を奪おうとしたが、既に工藤に取られていた。そこで工藤を拉致監禁して、金の在り処を探ったのではないかと考える。トランクルームの監視カメラ映像には、南野と武志が金を見つけた映像があった。

しかしその後に南野は1人で金を持って姿を消してしまい……。

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事件の真相

南野は自分では武志を救えないと気付き、金を持って遠くに逃げようとしていた。そこへ武志の携帯から電話が入り、金を持って来るよう言われる。南野が指定の場所へ行くと、武志が拘束されていた。急いで助けようとする南野だったが、男が現れて殺そうとする。そこへ右京と亀山が助けにやってきた。

犯人は安田のアパートの隣人である岡村だった。右京は岡村に聞き込みをした際、猫の絵が描かれたエコバッグがあったのを覚えていた。それは亜紀と南野がおそろいで作ったものだった。岡村の部屋を調べたところ、南野の財布も見つかった。空室の202号室に監禁されていた工藤も発見した。

元々、安田が工藤を監禁して金の在り処を聞き出そうとしていた。安田は自室に監禁するのはリスクが高いと思い、ちょうど空き室だった202号室に工藤を監禁する。金の在り処を聞き出す際、隣の岡村が盗み聞きしていた。安田は武志にトランクルームの鍵を202号室に持って来るようメッセージを送る。南野はとりあえず様子を見に行った。

岡村は202号室に安田が入って行った隙に、安田の部屋にこっそり入る。鍵をせしめた安田から鍵を奪おうと考えていた。だが戻って来た安田と揉み合いになり、ナイフで刺し殺してしまう。そこへ物音を聞いた南野がやってきた瞬間、岡村は頭を殴って気絶させる。

心配になった武志がやってくる足音を聞いて慌てた岡村は、倒れた南野の財布を奪って部屋に戻った。財布を調べ南野の名刺を確認し、工藤のスマホの見守り機能を使い、武志の居場所も岡村は把握した。

なぜこの場所が分かったのかと聞く岡村に右京は、以前部屋を訪ねた時に警備会社の制服がかかっていたことを覚えていたため、会社に電話をしたという。そこで岡村の勤務先で人けのない場所を教えてもらっていたため駆けつけられた。

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12話の結末

南野は警察で右京と亀山に事情聴取される。武志とはどうやって知り合ったのかと問われ、営業で家に行った時だと答えた。南野が訪問営業しに行った時、武志が出てきたので両親はいつ帰るのか聞くと、分からないと武志は寂しげに答えた。自分も同じ境遇だった南野は放っておけず、武志の話し相手になってあげた。

その後トランクルームを調べに行った時、大金があったのを見て父親がマズいことに巻き込まれているのではないかと考えた。なぜ警察に通報しなかったのかと右京に聞かれ、武志が止めたからだと答えた。父のせいでこんなことが起きているということは、父が警察に捕まってしまうかもしれないと武志は心配した。「僕、1人になっちゃう。助けて」という武志の訴えに、南野は父親のことがどうでもいいように言っていた武志が、実は心配しているのだなと思った。だから警察に言わずにいた。

まるで父親のような気分だったという南野だが、そんな資格はないと言う。なぜなら亜紀との間に子供が出来たと知らされた時、子育てする自信がないのを亜紀に見抜かれた。そして子供のことはもういいから、別れて欲しいと亜紀に言われた。

贖罪の意味もあって武志の側にいた南野に右京が諭す。自分の事しか考えられないと言う南野だが、つまり武志を自分のことのように考えたからではないかと。窓の外を見ると母親に連れられて警察から出て行く武志が、南野に向かって手を振っていた。

亀山が聞いた話では武志は今まで一緒に喜んでくれる人はいたが、一緒に怒ったり泣いたりしてくれた人はいなかったと言っていた。武志があの家で待ち望んでいたもの、それは南野のような人だったのかもしれないと右京は言う。

亀山は南野の財布に入っていた安産祈願のお守りを見せる。お前が持っていてもしょうがないだろう、渡しに行けと背中を押した。亜紀はお腹に子供がいるはずだと言い、それを聞いた南野は急いで亜紀の所へ行ってお守りを渡した。受け取った亜紀は泣きながら、南野のことを抱き締めた。

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【相棒21】12話のまとめと感想

自己中男が境遇が似ていた子供に共感し、自分の事のように考えたという話でした。

自分のことばかりしか考えられない男は、恋人に子供ができても育てる自信がありませんでした。彼女はそれを察して別れを決意します。南野は亜紀が子供を堕ろしたと思っていたようで、子供がいることを知らされて驚いていました。そうして今度は子供を自分の事と考えることができ、亜紀とめでたく復縁します。

右京さんも言うように、人は自分のためにしか生きられないのかもしれません。しかし、人のことを自分のことのように考えることができたならば、それは人のために生きるということになるのでしょう。無責任な南野も今回の件があって、少し考えが変わったのだと思います。

逆に言えば他人の事が他人事でしか考えられない場合、やはり自己中心になるだけなのだと思います。とはいえ、そんな人の周りには他人も寄り付かず、孤独を味わう事になりそうな気もします。自分好きな人なら1人でいたほうが幸せなのではないかと思いますが、自己中心的な人ほど他人に認めてもらいたがるので厄介なものです。そういう人とはなるべく距離を保ち、巻き込まれないよう注意が必要だと、改めて思う話でした。

【相棒21】12話のいいセリフ

人は、自分のためにしか、生きられないのかもしれません。

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