【相棒21】13話のネタバレと感想|亀山の審美眼が事件を解決!?

2023冬ドラマ

【相棒シーズン21】13話「椿二輪」のネタバレと感想をまとめています。

“情熱の画家”の異名を持つ画家の追悼展で、遺作の作品が切り裂かれてしまう。愛人と心中したと言われる画家が残した絵の題材の椿は、果たして誰をイメージして描かれたのか?

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【相棒21】13話のあらすじ

“情熱の画家”の異名を持つ牧村遼太郎(小久保丈二)の追悼展が開催され、杉下右京(水谷豊)亀山薫(寺脇康文)の2人も訪れた。牧村は恋多き人物と知られ、愛人の大宮アカネ(花澄)と自宅のアトリエで心中した。彼の遺作である『椿二輪』は、牧村とアカネを描いたものと言われていた。

右京が亀山に絵の感想をたずねると、特に情熱は感じられないと亀山は答えた。やがて男が現れて絵を切り裂く事件が発生。亀山が後を追いかけるが逃げられてしまった。

それを知った妻の智子(中山忍)は怒り、この絵のモデルは自分だと主張する。しかも夫は心中ではなく殺人事件だと言う。右京は興味を抱き捜査に乗り出した。

牧村はアトリエで胸をナイフで貫いて死んでいた。その横でアカネも毒を飲み倒れていた。妻とギャラリーオーナーの薬師寺研吾(由地慶伍)が2人を発見した。ただ、アカネは助かり牧村だけが亡くなっていた。

アカネは“魔性の女”と言われ数々の男性と浮名を流す女性だった。右京と亀山は彼女に話を聞きに行き、2人の馴れ初めから死に至るまでの経緯を教えてもらうと、右京は違和感を覚えた。やがて絵を切り裂いた男が逮捕されるが、ダークウェブで依頼を受けたと供述した。

事件後、追悼展は以前よりも盛況となり、最初からこれが狙いだったのではないかと右京は疑いを抱く。だが、依頼者が誰かはまだ分からなかった。

美和子(鈴木砂羽)から借りた雑誌に牧村の描いたデッサンが掲載されていた。その中に『椿二輪』の元絵になったような絵もあった。絵を描いたと思われる寺を訪ねると、この椿は早咲きの品種だという。アカネが牧村と恋に落ちたという4月には、もう咲いていない椿だった。

だとすれば絵の椿はアカネでもなければ、智子でもないのではないか。それどころかアカネと牧村は交際の事実もなかったのではないか。右京は調べていくうちに椿の絵は単なる写生だったのではと思い始める。つまり心中も殺人もなかったのではないかと。

その後、展示されていた『椿二輪』は盗まれていた事実が判明し……。

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事件の真相

牧村宅にあった空の額縁を見ると繊維片が付着していた。右京はそこで絵が切り裂かれたあの日、人質で囚われた梅田という人物を思い出す。あの時、梅田の着ていた上着の裏布が破れていて、それと似たような繊維片だったからだ。

梅田に話を聞きに行った右京たちは、牧村のアトリエに盗み入ったのではないかと問いただす。額縁ごと盗み出そうとして上着でカバーしようとしたが、その時にフレームに引っ掛かり裏布が裂けたのだという。大きすぎて無理だと感じた梅田は、額縁から絵を外して持ち去る事にした。梅田の自宅を調べたところ、『椿二輪』が発見された。

なぜ盗難されたにも関わらず、妻は被害届を出さなかったのか?智子の所へ行った右京たちは、死の真相が分かったと話し始める。

梅田は窃盗に入った時、アトリエで牧村の遺体を発見していた。殺人を疑われる可能性があったため、そのまま逃げようと考えたが思わず絵を盗んでしまう。梅田の証言によると、牧村は1人で死んでいたという。つまり、牧村は単独での自殺だった。

翌朝、遺体を発見した智子は薬師寺を呼び、アカネを呼ぶよう命じる。そして偽装心中をすることを持ちかけた。牧村は画風に反して静かな性格で、恋多き人物でもなかった。そこで智子は牧村が数々の恋に身を焦がし、炎のような情熱をキャンバスにぶつけた画家として死を利用することに決める。アカネもこれを機に自分の絵の評価が高まる可能性を感じ、智子の話に乗った。

大衆は芸術作品の背景に物語を求める。物語性こそが、美を本物にすると智子は言い、絵が消えていたことをさらに利用することも思いつく。ギャラリーにアカネが描いた贋作を展示し、そこへ暴漢が現れ切り裂き事件を起こすことにした。結果、話題性が増し、追悼展は連日大賑わいとなった。

「1人の天才の存在を世の中に教えてあげたかったの。芸術離れが著しいこの世の中に」と語る智子。右京は芸術から最も離れた場所にいたのは、あなた方かもしれないと皮肉を言った。

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13話の結末

作品が本物なら、どんなに時間がかかろうと、正当な評価を得るはずだと告げる右京。亀山は智子に梅田がなぜ絵を盗み、自宅に飾って毎日眺めていたかを話す。あの日梅田は何も盗らずに帰ろうとしたが、なぜかあの絵を見て欲しくなってしまった。そして絵を毎日眺めているうちに、人生を変えたくなり真面目に働き始めた。「この絵を見て、人生を変えたくなった」と語っていた。

右京は智子に愚かなことをしたと呆れる。牧村の才能も絵の持つ力も信じていなかったのだろうと。梅田の話を聞き、智子はようやく夫が本物の芸術家だったのだと知った。

こてまりで飲む右京たち、なぜ絵が贋作だと分かったのかと亀山がたずねる。絵を見た時、右京は違和感を覚えていたが、自分の間違いかもしれないと思い亀山に感想を聞いた。すると亀山は情熱は感じられないと答えた。それを聞いて右京は先入観を捨てて改めて絵を見つめなおし、贋作だと気付いたのだ。

芸術から程遠いがゆえの亀山の審美眼のお陰だと語る右京。褒められているのか貶されているのか迷う亀山だが、右京に礼を言われると喜んだ。

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【相棒21】13話のまとめと感想

夫の才能を信じ切れなかった妻が事件を偽装したという話でした。

才能はあっても画壇からは貶され、日の目を見ない画家を妻は長年支えていました。しかし、夫は「自分の才能に絶望した」とひと言だけ遺書を残し自殺してしまいます。ショックを受けた妻は、世間に夫を認めさせるために死をプロデュースしました。

世間への復讐とも考えられる話ですが、結局のところ存命中に評価を得たかった妻のエゴとも取れる行動です。事実、右京さんは妻の行為を愚かだと評しました。夫の絵に感化された人物は確かにいて、窃盗に入った梅田は心改めます。妻は他者からの評価でしか、夫の本当の評価が分からなかったのです。

右京さんはドラマ内で、作品が本物ならいずれ正当な評価を得れると語ります。今は見向きはされずとも、いずれ評価が追いつく可能性があるわけです。とはいえ、評価されずに作品を生み出し続けるのは、精神的にも経済的にも苦しいものです。まるで現代のSNS文化を皮肉ったような話でした。

【相棒21】13話のいいセリフ

純粋な写実にすぎない絵が、見る者の魂を揺さぶる。それが芸術というものではないだろうかと、僕などには思えるのですがねぇ。

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