【相棒25】第1話ネタバレ解説・考察|総理の秘密と補佐官殺害の謎

連続ドラマ
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『相棒 season25』第1話「PMクライシス~総理の秘密と密約の罠~」前編のネタバレ解説と考察をまとめました。

総理大臣補佐官の殺害事件をきっかけに浮かび上がる、総理の秘密。さらに、亀山の教え子が暮らすサルウィンや、ハドリア連邦の大使まで関わり、事件は複雑な様相を見せ始めます。

総理補佐官はなぜ殺されたのか。そして、隠されている総理の秘密とは何なのか。前編の出来事を振り返りながら、気になる伏線や登場人物たちの不可解な行動について考察していきます。

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第1話あらすじ

ハドリア連邦の駐日大使と密談した総理大臣・溝口飛駒(筒井道隆)。その場で明かされた秘密を、長年の盟友である総理補佐官・仲井戸秀敬(松村武)にも打ち明ける。

一方、亀山薫(寺脇康文)のもとには、かつてサルウィンで教えていたラ・ミン・タンダー(一宮レイゼル)から連絡が入る。日本に留学しているミンとの再会を喜ぶ亀山夫妻だったが、母国は再び軍事政権下にあり、民主化運動に関わったミンの兄も軟禁状態に置かれていた。

そんな中、仲井戸が都内の料亭で刺殺される事件が発生。捜査に乗り出した右京(水谷豊)と亀山は、4年前の再開発をめぐって仲井戸がホームレスたちと対立していたことを知る。

さらに、週刊誌「フォトス」に総理の秘密を2,000万円で売りたいという電話が入る。情報提供者の正体は、ミンが通う大学の助手・光屋大二郎(木村了)だった。しかし、光屋は約束の場所に現れず、行方不明になってしまう。

光屋の足取りを追う右京たちは、彼がサルウィン大使館に拘束されている可能性にたどり着く。総理補佐官の殺害、総理の秘密、そして光屋の失踪。別々に見えた出来事が、少しずつつながり始める。

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ネタバレ解説

※ここからは『相棒 season25』第1話「PMクライシス~総理の秘密と密約の罠~」前編の内容に触れています

※前編で判明した出来事を整理したものです。

総理とハドリア大使の密談

物語は、総理大臣・溝口飛駒と、ハドリア連邦の新任駐日大使ロバート・ラングリーがワインセラーで密談する場面から始まります。通訳も同席させない会談で、大使が溝口に見せたのは、ハドリア連邦のトップシークレットが記された書類でした。大使はそれを自分の切り札だと説明し、表沙汰になることはないと話します。

会談後、総理補佐官の仲井戸秀敬は、通訳をつけなかったことを不審に思い、溝口に会談の内容を尋ねます。すると溝口は、いい機会だから話しておくと、他言しないよう念を押したうえで秘密を打ち明けるのでした。

その後、仲井戸は溝口にある決断を促します。高い支持率を維持する溝口にとって、次の総裁選は大きな節目となります。仲井戸は一時的に大きな騒ぎになることを承知しながらも、その時に決断すべきだと考えているようでした。
この話の中では、溝口が仲井戸に禁煙を勧めていることも明かされます。どうやら、2人の間には何らかの交換条件があったようです。

ポイント|総理が抱える秘密は1つとは限らない

冒頭でハドリア大使が提示したのは、あくまでハドリア連邦の秘密。一方、後に週刊誌へ持ち込まれるのは「総理の秘密」。この2つが同じ情報なのかどうかは、前編では明らかになっていない。

亀山の教え子ミンと大学助手・光屋

一方、亀山薫のもとには、かつてサルウィンで教えていたラ・ミン・タンダーから連絡が届きます。ミンは現在、日本に留学し、新東京大学の大学院で学んでいました。亀山の連絡先が分からず困っていたところ、大学の助手・光屋大二郎から私立探偵を使って探すよう助言されたのです。

亀山は右京と美和子を伴い、ミンと再会します。ミンは、亀山夫妻がサルウィンに作った学校の一期生でした。15歳までそこで学び、その後は特待生として高校、大学へと進んだ優秀な学生です。しかし、母国サルウィンの状況は厳しいものでした。再び軍事政権となり、当局の監視も強まっているといいます。

亀山が、かつて親しくしていたミンの兄・トゥーラに連絡できないかと尋ねると、ミンは難しいと答えます。民主化運動のリーダー格だったトゥーラは、現在、軟禁状態に置かれているのでした。

そこへ現れたのが、ミンに亀山探しを勧めた光屋です。光屋は大学の研究室で助手を務めており、優秀なため、教授に代わって講義を担当することもあるといいます。実際、暗号解読に関する講義を行う場面もあり、ミンもその授業を受けていました。右京は、光屋が「優秀すぎる助手」と評されていることに興味を示します。

その一方で、光屋には気になる行動もありました。ネットカフェでは金銭的な問題を抱えているような人物と接触し、競馬新聞を見た後、パソコンにUSBメモリを挿して何かを始めます。

また、ハドリア大使館では、大使のパソコンへの不審なアクセスが確認されていました。侵入が発生したのは午前2時17分。午前2時22分から大使のファイルへのアクセスが始まり、午前3時41分には圧縮ファイルが作成されていたといいます。

Tips|サルウィンとは?

サルウィンは『相棒』シリーズに登場する架空の国。亀山夫妻が移住し、現地で学校を開いていた。しかしシーズン21の2話で国外退去となった。→詳しい内容はこちら

総理補佐官・仲井戸の殺害

総理補佐官の仲井戸は、赤坂の料亭「赤坂森羅」で開かれる会合に出席するため、店を訪れていました。

店の外でたばこを吸っていると、一人の男が近づいてきます。仲井戸が声をかけても、男は反応しません。その後、仲井戸は胸から腹にかけて7か所を出刃包丁で刺され、遺体となって発見されます。

第一発見者の話によると、遺体が見つかったのは午後7時ちょうど。店では午後6時、7時、8時と、1時間ごとに灰皿を清掃する決まりがあり、その際に発見されたのでした。防犯カメラには、ホームレスと思われる人物が映っていました。男が現れたのは午後6時47分で、店を出たのは午後6時54分。滞在時間はわずか7分間でした。

また、店の包丁はすべてそろっていたため、犯人は凶器を外から持ち込んだと考えられます。捜査を進めた伊丹たちは、ホームレス仲間から「小鼓さん」と呼ばれている男が疑わしいと突き止めます。小鼓さんは、かつて歌舞伎の長唄囃子で小鼓を担当していたことを自慢していたため、そう呼ばれるようになったそうです。ところが、小鼓さんは事件の頃から姿を消していました。

その後、凶器とみられる出刃包丁を、事件当日の午後1時12分にホームセンターで購入していたことも判明します。店員は、写真の人物に確かに販売したと証言しました。

ポイント|計画的な犯行だったのか?

犯人と思われる男は、事件当日に出刃包丁を購入し、料亭に持ち込んでいる。仲井戸を狙った理由や、誰かの指示を受けていたのかどうかはまだ不明。

4年前の再開発と総理の証言

仲井戸の死を受け、溝口総理は自ら遺体に会いに訪れます。仲井戸と溝口は、大学の弁論部の先輩と後輩という間柄でした。政治家としての経歴は異なりますが、長年にわたって親交を深めてきたといいます。仲井戸は以前、国土交通大臣を務めていました。溝口が総理に就任した際には内閣に入らず、補佐官として支える道を選んでいます。

右京が溝口に話を聞くと、総理は仲井戸がホームレスから恨まれていた可能性を口にします。4年前、仲井戸が国土交通大臣だった頃、竜宮緑地公園の再開発をめぐってホームレスたちと対立していたというのです。事件の容疑者として浮上した人物もホームレスであることから、この再開発が殺害の動機に関係している可能性が出てきました。

しかし、右京は4年も前の出来事が、なぜ今になって殺人事件につながったのか疑問を抱きます。さらに右京は、仲井戸が禁煙を勧められていたことにも注目します。2人の間にあった交換条件について尋ねますが、溝口は何のことか分からないと答えるのでした。

ポイント|総理はなぜ交換条件を明かさないのか?

仲井戸の禁煙と引き換えに、溝口が何を約束していたのか。冒頭の会話を踏まえると、単なる禁煙の話とは思えない。仲井戸が総理に求めていた決断と、今回の殺害事件に関係はあるのか。

週刊誌に持ち込まれた総理の秘密

仲井戸殺害事件の捜査が進む中、亀山の妻・美和子が働く週刊誌「フォトス」に、奇妙な電話が入ります。電話の主は、日本国民が驚くような総理の秘密を知っていると話し、その情報を売りたいと持ちかけてきたのです。要求額は、なんと2,000万円。編集長と美和子は、情報提供者に指定された場所へ向かいます。しかし、約束の時間になっても相手は現れませんでした。

一方、ミンが通う大学では、光屋が午後の講義を無断で休んでいました。普段とは違う行動に、ミンも心配している様子です。ミンから相談を受けた右京と亀山は、光屋が姿を消す前の行動を確認します。すると、光屋はミンが作成していたプログラムに重大な間違いがあると指摘し、約30分間、その場を離れていたことが分かりました。

しかし、後になって光屋は自分の勘違いだったと謝っています。優秀な助手であるはずの光屋が、なぜそんな間違いをしたのでしょうか。右京は、光屋がミンをパソコンの画面に集中させ、その隙にスマートフォンを借りるためだったと考えます。実際、ミンのスマートフォンからは発信履歴が消されていました。

その後、通話先を調べた結果、光屋が電話していた相手は「フォトス」だったことが判明します。つまり、総理の秘密を2,000万円で売ろうとした人物は、大学助手の光屋だったのです。

ポイント|光屋はなぜミンのスマートフォンを使ったのか?

自分のスマートフォンを使わず、わざわざミンのものを借り、さらに履歴まで消去した光屋。単に電話をかけたことを隠したかったのか、それとも自分の電話が監視されていることを警戒していたのか。

光屋の失踪とサルウィン大使館

光屋の行方を追う右京と亀山は、彼の自宅を訪れます。部屋には、溝口総理の写真やサインなどが数多く飾られていました。光屋は、どうやら熱心な溝口の支持者だったようです。さらに、4年前の竜宮緑地公園の再開発に関する有識者会議の写真も見つかります。そこには、光屋と仲井戸が一緒に写っていました。

総理の熱心な支持者である光屋が、総理の秘密を週刊誌に売ろうとしていたこと。そして、殺害された仲井戸とも4年前の再開発を通じて接点があったことが明らかになります。

また、右京たちが部屋を訪れた際、パソコンには使用されたばかりのような温かさが残っていました。ところが、記録を調べると、パソコンは前日の昼過ぎにシャットダウンされて以来、一度も起動していません。右京は、USBメモリを使って別のOSを起動させた人物がいたと推測します。どうやら、右京たちより先に光屋の部屋を調べていた人物がいたようです。

実際、部屋に侵入していたのは、ハドリア大使館の職員・能崎嘉志智でした。能崎は右京たちの訪問を察して立ち去っており、その動向は国家情報局にも把握されていました。

一方、光屋本人は出国しておらず、スマートフォンの電波は22日午後2時13分に基地局へ接続した後、約6分で途絶えていました。その場所に注目した右京は、光屋の居場所について一つの可能性にたどり着きます。サルウィン大使館です。

右京は、光屋が「フォトス」にかけた電話をサルウィン当局が傍受し、約束の場所へ向かう途中で身柄を拘束したのではないかと考えます。そこで右京と亀山は、国家情報局の社美彌子に協力を求めます。しかし、社はただで協力するつもりはないようでした。右京に対し、引き換えに求めるものがあると告げます。

そして、場面はサルウィン大使館へ。そこには、実際に拘束されている光屋の姿がありました。光屋はなぜサルウィン大使館に拘束されたのでしょうか。そして、社が右京に求めたものとは何なのでしょうか。総理補佐官殺害事件と総理の秘密、さらに光屋の失踪。複数の出来事がつながり始めたところで、物語は後編へと続きます。

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第1話の考察

総理補佐官の殺害、総理の秘密を売ろうとした大学助手、そして外国の大使館への不正アクセス。一見すると別々の事件ですが、何らかのつながりがあるように思えます。前編ではまだ分からないことが多いため、ここからは気になった描写を振り返りながら、いくつかの可能性を考えてみます。

仲井戸は総理に秘密の公表を求めていた?

まず気になるのが、冒頭で仲井戸が溝口総理に求めていた決断です。溝口の支持率は86.2%と非常に高く、2か月後に控えた総裁選でも、対抗馬が現れなければ無投票での再選が見込まれる状況でした。そんな中、仲井戸は溝口に決断を促していました。一時的に大きな騒ぎになったとしても、今の溝口なら乗り越えられると考えていたようです。

ここで気になるのが、仲井戸が求めていた決断とは何だったのかということです。総裁選を前にして、わざわざ騒ぎになるような決断を求めるというのは、少し不自然にも思えます。考えられるのは、仲井戸が総理に対して、何らかの秘密を自ら公表するよう求めていたのではないかという可能性です。

秘密を隠したまま総裁選に臨むよりも、自分から明かして国民の信頼を得るべきだと考えていたのかもしれません。

そして、もう一つ気になるのが禁煙の話です。仲井戸は溝口から禁煙を勧められていましたが、それが何らかの交換条件になっていたようです。ところが、右京に交換条件について尋ねられた溝口は、知らないふりをしていました。
単に禁煙の約束をしただけなら、隠す必要はないはずです。

総理は、仲井戸との間にあった約束を知られたくなかったのか。ただし、仲井戸が公表を求めていたとしても、それがハドリア大使から聞いた秘密なのか、総理自身が抱えている別の秘密なのかは分かりません。

また、仲井戸が秘密を明かそうとしていたから殺害された、というところまで考えるには、まだ材料が足りないと思います。それでも、殺害される直前に総理へ重大な決断を求めていたことは、今回の事件を考えるうえで重要なポイントになりそうです。

仲井戸殺害は本当に4年前の復讐なのか?

仲井戸殺害の容疑者として浮かび上がったのは、ホームレスの小鼓さんでした。4年前、仲井戸が国土交通大臣だった頃、竜宮緑地公園の再開発をめぐってホームレスたちと対立していたことが分かっています。もし小鼓さんが再開発によって住む場所を追われたのであれば、仲井戸を恨んでいたとしても不思議ではありません。

ただ、右京が疑問を抱いたように、なぜ4年前の恨みを今になって晴らそうとしたのか。しかも、事件当日にわざわざ出刃包丁を購入し、仲井戸が訪れる料亭まで向かっています。偶然出会って口論になり、衝動的に殺害したという事件ではなさそうです。もちろん、長年抱えていた恨みが突然爆発することもあるでしょう。しかし、今回の場合はタイミングが気になります。

仲井戸は総理に何らかの決断を求めており、その直後に殺害されました。さらに、総理の秘密を週刊誌へ売ろうとする人物まで現れています。これらが偶然重なったとは、少し考えにくいところです。小鼓さんが仲井戸を殺害したとしても、誰かが復讐心を利用して犯行を仕向けた可能性はないでしょうか。

例えば、仲井戸が再開発に関わっていたことを改めて知らせたり、居場所や行動予定を教えたりした人物がいたのかもしれません。もっとも、現時点では小鼓さんが実行犯だと確定したわけではありませんし、背後に別の人物がいる証拠もありません。

もう一つ気になるのは、4年前の再開発について、最初に右京たちへ話したのが溝口総理だったことです。総理は、捜査に協力するために心当たりを話しただけなのかもしれません。しかし、結果的に捜査の目を4年前の恨みへ向けることにもなっています。

総理の証言が事件解決の手掛かりなのか、それとも別の可能性から目をそらすものなのか。この点も後編で確かめたいところです。

光屋とミンは協力していた? ハッキングしたのは誰か

今回、特に不可解なのが光屋の行動です。光屋は暗号解読に詳しい優秀な大学助手でありながら、借金取りに追われている様子でした。総理の秘密を2,000万円で売ろうとしたのも、お金が必要だったからだと考えれば、一応は説明がつきます。

ところが、光屋の部屋には溝口総理の写真やサインが大量に飾られていました。あれほど熱心な総理の支持者が、なぜ総理を窮地に追い込むような情報を売ろうとしたか。金銭的に追い詰められていたとしても、少し引っかかります。

さらに、光屋は自分のスマートフォンではなく、ミンのスマートフォンを使って週刊誌に連絡していました。ミンのプログラムに重大な間違いがあると指摘し、画面に集中させた隙にスマートフォンを借りるという、かなり回りくどい方法です。自分が電話をかけたことを隠したかったのは間違いなさそうですが、なぜそこまで警戒する必要があったのでしょうか。

ここで考えたいのが、光屋とミンが実は協力関係にあった可能性です。2人が一緒に行動していた場面はありますし、ミンは光屋の暗号解読の講義を受けています。ミン自身も優秀な学生で、プログラムを作成していました。そこで気になるのが、ハドリア大使館への不正アクセスです。

大使のパソコンには何者かが侵入し、ファイルへアクセスしたうえで圧縮ファイルを作成していました。しかし、誰が侵入したのかは明らかになっていません。光屋には専門知識がありますが、専門知識があることと、実際にハッキングを行ったことは別です。むしろ、ハッキングを行ったのはミンで、光屋は入手した情報を週刊誌へ売ろうとしていたのではないかという可能性も考えられます。

ただし、ミンがハッキングできるほどの技術を持っているかどうかは分かりません。光屋と協力していた証拠もなく、現時点ではあくまで一つの仮説です。そもそも、ハドリア大使館から持ち出された可能性のある情報が、週刊誌へ売ろうとした「総理の秘密」と同じものなのかも不明です。

また、光屋がミンをだましてスマートフォンを借りていたことを考えると、二人が協力していたのではなく、光屋がミンを一方的に利用していた可能性もあります。

一方で、ミンの兄・トゥーラはサルウィンの民主化運動に関わり、現在は軟禁状態にあります。光屋がサルウィン大使館に拘束されていたことを考えると、ミンの母国の事情も無関係ではなさそうです。光屋が何を知り、ミンがどこまで関わっているのか。後編では、この二人の関係が重要になってくるのではないでしょうか。

総理の秘密とは何なのか? 社美彌子の思惑は?

今回の中心にあるのは、やはり総理の秘密です。ただ、前編では秘密の内容がまったく明かされていません。冒頭ではハドリア大使が自国のトップシークレットを溝口に提示し、その後、仲井戸が総理に何らかの決断を求めています。

さらに、ハドリア大使は持病の悪化を理由に急きょ帰国し、そのまま辞任してしまいました。そして、ハドリア大使館のパソコンには何者かが侵入し、光屋の部屋には同大使館の職員・能崎が入り込んでいました。ここまでハドリア連邦が関わっている以上、総理の秘密も外交や安全保障に関係するものなのかもしれません。

しかし、ハドリア連邦の秘密と総理の秘密が同じものだと決まったわけではありません。総理が隠しているのは個人的な問題なのか、それとも日本政府に関わる重大な情報なのか。現時点では、どちらとも判断できません。

もう一つ注目したいのが、社美彌子の動きです。社が所属する組織は、以前の内閣情報調査室から国家情報局へと発展していました。外国人研究者への不審な接触が続いていることも把握しており、量子暗号や衛星通信、次世代電池など、安全保障上の重要な技術に関わる研究者が狙われているといいます。

また、光屋の部屋にハドリア大使館職員が侵入していたことも、国家情報局は把握していました。つまり、社は右京たちが知るより前から、今回の事件に関係する情報を持っていた可能性があります。それにもかかわらず、右京からサルウィン大使館への調査協力を求められると、社は引き換えに「杉下さん、あなたを」と告げました。何をさせようとしているのかは、そこで明かされないまま前編が終わります。

社は右京の捜査能力を利用して、総理の秘密を明らかにしようとしているのでしょうか。あるいは、社自身もすべてを把握しているわけではなく、右京に真相を突き止めてもらう必要があるのかもしれません。

国家情報局が動いていることからも、今回の事件は単なる殺人事件では終わらなさそうです。仲井戸が総理に求めていた決断、光屋が売ろうとした情報、そして社が右京に求めたもの。この3つがどのようにつながるのかが、後編の大きな見どころになりそうです。

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第1話のまとめ

『相棒 season25』の幕開けは、総理大臣補佐官の殺害事件から、外交や国家の機密にまで話が広がる、スケールの大きな物語となりました。

特に気になるのは、仲井戸が総理に求めていた決断と、光屋が週刊誌に売ろうとした「総理の秘密」です。この二つが同じ秘密に関係しているのか、それとも別々の問題なのか。前編だけでは、まだ判断できません。

また、光屋とミンの関係や、4年前の再開発が本当に殺害の動機なのかという点にも疑問が残ります。登場人物それぞれに不可解な行動があり、誰が何を知っているのかも見えてこない状況です。

そして、最後に社美彌子が右京に持ちかけた取引。社は何を知り、右京に何をさせようとしているのか。前編は多くの謎を提示したところで終わりましたが、後編ではそれらがどのようにつながっていくのか。特に、仲井戸殺害の真相と総理の秘密がどう結びつくのかに注目したいと思います。

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