【わげもん】3話のネタバレと感想|父の真相と事件の黒幕

2022冬ドラマ
記事内に広告が含まれています。

NHKのドラマ【わげもん~長崎通訳異聞~】3話「苦い秘密」のネタバレと感想をまとめています。

森山に誘われて英語を学び始めた壮多は、やはり父の事が知りたくて内通詞の忠弥に話を聞こうとした。しかし、待ち合わせの場所に行くとそこには遺体があって、壮多が犯人だと疑われて追われることになり……。

スポンサーリンク

3話のあらすじ

森山栄之助(小池徹平)に誘われた伊嶋壮多(永瀬廉)は英語の勉強を森山の塾で始める。父のことがどうしても知りたい壮多は、同じ塾に通う大田清十郎(浅香航大)に内通詞の忠弥(蟷螂襲)に会わせて欲しいと頼んだ。

なぜ、長崎の人たちは父のことを知らないと言うのか、疑問を清十郎にぶつけると、昔医者のシーボルトの件で通詞が大勢罰を受けた事件があったことを口走る。しかし、詳細は分からないままだった。

そこで壮多は同じ医者のえま(浦浜アリサ)にのシーボルトについて話を聞く。シーボルトは国外に日本の詳細な地図を持ち出そうとしたことを幕府に咎められ、国外追放になっていた。その時に長崎の通詞も大勢捕まっていた。

トリ(久保田紗友)が出島から戻ろうとしていた時、忠弥が呼び止めて伝言を託す。それは、壮多に話があるから待ち合わせの場所に来るようにというものだった。

壮多が指定された場所へ行くと、そこには何者かによって殺害された忠弥の遺体があった。壮多は犯人だと疑われて奉行所に追われるはめになってしまい……。

←2話最終回→

スポンサーリンク

【わげもん】3話の再放送と配信先

1話の再放送は1月26日(水)23時35分~24時24分に放送予定です。

見逃し配信先はNHK+で1月29日の21時49分まで無料配信されます。

それ以降の配信はNHKオンデマンドで配信されます。NHKオンデマンドは有料の動画配信サイトですが、U-NEXTで31日間お試し無料キャンペーンがあります。(2022年1月現在)

ただし、自動で継続になってしまうので、退会を希望する場合は無料期間終了前に退会手続きを忘れないようご注意ください。

スポンサーリンク

【わげもん】3話のネタバレ

壮多が忠弥殺しの犯人として捕らえられてしまいますが、牢にやってきた森山が父の真相について話します。

容疑者・壮多

トリに言われた場所へ行った壮多が見たのは忠弥の遺体だった。頭から血を流して死んでいる忠弥の体は一部濡れていた。物音が聞こえて川の方を見ると、人影が逃げていく姿が見えた。壮多は持っていた提灯を置いて追いかけるが、行方は分からなかった。

翌日、忠弥が殺されたことで奉行所は壮多の行方を捜す。人相書きも張り出され壮多は忠弥殺しの容疑者として手配された。

同心の滝口は壮多が身を寄せる柳屋に行き、壮多の行方を知らないかとたずねる。なぜ壮多なのかと問うと、遺体のそばに柳屋の家紋が入った提灯が落ちていたと説明した。

清十郎は納得がいかずトリを捕まえて話を聞く。壮多が待ち合わせの後、どこに行ったかなんて分からないというトリ。待ち合わせをしていたことを知った清十郎は、忠弥を殺したやつは自分の手でしとめたいと言った。

追われていた壮多は未章に助けてもらい、出島に引き揚げる荷の中に隠れていた。そのまま運び込まれたのは畑の道具小屋だった。出島の中にいれば奉行所は手を出せない、そう思った未章がかくまってくれたのだ。

忠弥が自分と待ち合わせして殺されたということは、犯人は自分の父親のことも知っているはずだと壮多は考えた。

忠弥がいつもヤンセンと一緒にいたことから、彼の部屋に行けば何か手がかりが見つかるかもしれないと、壮多は彼らが夕食の時間に部屋へ忍び込むことにした。

ヤンセンの部屋で手がかりを探す壮多、そこへ人が近付いてきたため慌てて隠れる。ヤンセンが酒に酔い他の者に介抱されながら戻ってきたのだ。

付き添いで来たトリは壮多が隠れていることに気付いて驚く。やがて、ヤンセンたちはオランダ語で話し始める。新しい通訳を雇ったらどうだと勧める男にヤンセンは、彼の代わりはいないと言う。するともう1人の男が「確かに彼は危険な男だった。彼は密貿易の手引きをしていた」と語った。

トリが部屋を後にする背に隠れ、壮多は何とかバレずに館を後にした。忠弥が抜荷に関わっていると知った2人だが、このことは誰にも言わないでおこうと口止めした。

隠したい真実

壮多が小屋に戻ると何者かが潜んでいた。追っ手かと思った壮多は取っ組み合いになるが清十郎だった。清十郎は壮多が忠弥を殺したとは思っていなかった。なぜなら、忠弥から話を聞きたいのに口を塞ぐわけがないからだ。

しかし、周りはそう思っていないのは何かおかしい。壮多を邪魔だと思っている人物、忠弥の抜荷の手引きをしていることを知られたくない誰かがいる。壮多に罪をなすりつけて、できるだけ早く終わらせようとしていると。

奉行所では奉行の井戸対馬守が、家老の周田と杉原から状況を聞いていた。殺されたのが通詞ということから、身辺に何か他に怪しいところはないのかを問う。しかし、杉原はきっぱりと否定して何も告げなかった。

なぜ、奉行はあの一件を気にするのか不審に思っていた杉原に、周田は本当に壮多が犯人なのかとたずねる。すると杉原は周田こそなぜこの一件を早く収めたいとしているのかと聞き返した。お互いに何か隠したい事があった

壮多・逮捕

清十郎の父である大田崇善は、杉原に忠弥から聞いた話があると告げる。亡くなる前に忠弥は大田のもとを訪ねてきていた。

そこに壮多が現れて一触即発な雰囲気になる。大田は壮多にオランダ語で話しかけ、壮多は流暢なオランダ語で返した。やっぱりいい発音だと感心した大田は「帰る」と言い、自分の聞きたいことは壮多が聞くと告げて去っていった。

壮多は杉原に直接父の事を聞く。父の事を探しに長崎に来たが、誰も父のことを知らないというのは、父が何か禁を犯したからなのかとたずねる。

するとその場にいた森山がそれは違うと割って入った。壮多の父・周吾はたやすく禁を犯すような人じゃないと否定すると、やはり森山は父を知っていたのかと悟った。

通詞は世襲なため、家名にあぐらをかいて勉強もしない子息たちの面倒を周吾は見ていた。森山も幼い頃、野田と一緒に周吾から教わっていた。ここにいる通詞たちは皆周吾に世話になっていると語る。

壮多は神頭が言っていた父が仲間を売ったという話を思い出す。しかし、父が裏切り者なら自分はもっと罵られるはずなのに、誰も何も言わずただ隠し続けていた。それは、まだ知られたくないことがあるからだろうと壮多は追及する。

するとそこに滝口がやってきて壮多を捕まえてしまう。森山はずっと自分を見張っていたのかと言う壮多、森山が否定するとだったら本当のことを言ってくれと告げて連行された。

森山の葛藤

壮多が連れ去られた後、森山は杉原に本当のことを話すべきだと詰め寄る。隠そうとすればますます暴こうとするし、何よりもう壮多に隠し事をしたくないと訴えた

だが、杉原は許可しなかった。なぜなら、オランダとの交易が冷え込んでる今、長崎の通詞が江戸に隙を見せるわけにはいかないという理由だった。

納得いかない森山に、野田は自分も周吾に育ててもらったと語り始める。自分はこれが道だと思っていた、この20年必死にやってきた。誰よりも立派な通詞にならないといけないと思っていた。シーボルト先生のことはよく覚えていると。

その話を聞いた後、森山は酒を飲みふらふらになるまで泥酔し、柳屋の前で倒れこんでしまう。やがて目を覚ました森山は、えんま先生ことえまと話をする。

「産まれるより大事なことなんかなか」そう言っていたえまの言葉を思い出していた。えまの母親はえまを産むことと引き換えに死んだ。オランダ人とのハーフであるえまは、長崎で育ててもらったようなものだと語った。

森山はえまの話を聞いてウソをつきたくない相手がいる、大切な人の息子ですと話し出す。きつけの薬を飲まされ、思わずその苦さに咳き込んでしまう。えまは「苦かですよ。治す時は何でも」と教えた。

父の真実

牢に入れられてしまった壮太のところに、新たに捕らえられた男が入ってくる。男は手に隠し持った針のようなものを出し、壮太を殺害する機会を狙っていた。そこに、牢番がやってきて牢替えだと言う。壮太は別の牢に連れて行かれた。

1人で牢に入っている所に森山が話をしに来たと言ってやってくる。森山は壮太に周吾の真相を話すことを決めたのだ。

1人の子供の話だといって語られる始める話。その子は小さい頃から賢く、1人で書を読み一度聞いたオランダ語はすぐに覚え、10歳になる頃には一通りの通訳ができるようになった。やがて、その子は出島の医者と親しくなった。

ある日、彼は医者のために日本の地図を翻訳するのを手伝った。医者が日本の地理や海防についての図書を持ち出そうとしていることが発覚し、幕府は医者を国外追放した。

誰が翻訳して医者に与えたのか?幕府の取り調べが厳しくなり、その子の父親が息子が行ったと知った。いずれ大通詞として長崎を支える一人になる、そう言われていた子供だった。

そこで、重鎮の1人が身代わりを立てようと考えた。その話が周吾に行った。周吾は子供が生まれてそのために金が欲しいという理由から引き受けた

しかし、産まれた子供を見た周吾は、息子に偽りの姿を残したくないと思い直した。長崎から消えて二度と足を踏み入れないことを約束し、消えた自分にどんな罪を被せても構わない、名をどれだけ汚してもいいと。だが、この身と心は譲れないと

そして昨日、初めて森山を聞いた真実を話す。逃げた周吾に向けて追っ手が放たれ、江戸に戻る途中で周吾は襲われた。全てを知った男を長崎から遁走するのは、許されなかったのだ。

全てを知った壮太はショックを受け「長崎が殺した。江戸で生きようとした男を、お前たちが殺した!」と叫ぶ。森山は「知りたいと言うたとはお前たい」と告げ牢を後にした。残された壮太は1人、牢で叫び続けた。

森山は全てを話し終えた後、「苦かぞ。ばってん飲め。……飲め」と独りつぶやいた。

スポンサーリンク

3話の結末

夜中に不審な船が迷い込んできて、鐘がけたたましく鳴る。森山は力を貸して欲しいと頼まれて船に向かった。

船内は明るくたった今まで大勢がいたような気配があった。だが、どこにも人はいなかった。船内をさらに調べて行くと、天井や壁に色んな言葉が所狭しと書き連ねてある部屋が見つかる。そこに書かれていた文を森山は読む。

In the beginning was the word

and the word was with God

and the word was God

と書かれていた。

一方、壮太のいる牢の床板から音が鳴る。不審に思っている壮太のもとに、床板を外して現れたのは神頭だった

←2話最終回→

スポンサーリンク

【わげもん】3話のまとめと感想

殺しの容疑をかけられて囚われた壮太に、森山が父親の真実を教えるという話でした。

森山の語る“子供”とは誰なのか?文字で書き起こすと分かり辛いですが、ドラマを見ていると分かります。

森山が語る間に差し込まれる映像を順に追うと、医者と親しくなり地図を翻訳したという辺りで、若い頃の野田が地図を翻訳している姿が映ります。そして、いずれ大通詞になって長崎を支えるという辺りで現在の野田が映ります。

そして長崎から遁走するのは許さなかったという話の後に、映るのは杉原と周田です。最後に周吾と思われる人物が、虚無僧に扮した追っ手に背中から刀で切りつけられるシーンが出てきました。

つまり、野田がシーボルトに翻訳した通詞だったが、将来を見込まれていたため身代わりとして周吾が候補に挙がったのです。壮太が産まれたことで金が必要だった周吾は引き受けました。

しかし、産まれた壮多を目にすると、思い直して身代わりになるのを断ります。その代わり長崎に二度と足を踏み入れないことを約束して江戸へ向かいました。ですが、それは許されず殺されてしまいました。

想像するに周田と杉原が共謀して隠し、今の奉行はそのことについて何も知らないと思われます。

神頭は壮太の父を生きていると言っていましたが、本当に生きているのか?それらの謎を含めて次回の最終回で明らかになることを期待します。

次回は1月29日21時から放送予定です。

←2話最終回→

タイトルとURLをコピーしました