【フィクサー3】4話のネタバレと感想|埋立事業に隠されていた秘密

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WOWOWのドラマ【フィクサーシーズン3】4話のネタバレと感想をまとめています。

人質交換で渡辺が監禁されているアジトに、やってきたのは浜潮建設の大貫だった。人質解放の条件は埋立事業の中止以外ないという大貫だが、事業に関わる人たちの思惑があって中止の発表ができずにいた。

さらに黒羽が都知事選を勝つため、渡辺に妨害を始め……。

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【フィクサー3】4話のあらすじ

氏原早紀(大友花恋)の身代わりとして人質になっていた渡辺達哉(町田啓太)が、設楽拳一(唐沢寿明)の機転により解放された。記者会見で渡辺は埋立事業に反対の姿勢を表明した。

設楽は丸岡慎之介(要潤)に頼んで実行犯の男である小岩井俊(白州迅)を連れて来てもらう。約束の金を渡す代わりに、主犯の男が誰なのか聞くが、小岩井は名前も知らないと答えた。ただ、浜潮建設がやばいデータを隠しているから、脅迫すれば一生遊んで暮らせると言われたという。その話を聞いた設楽は、主犯の男が誰なのか、おおよその見当がついた。

そして板倉晃司(小泉孝太郎)に主犯は大貫英一(古田新太)だと思うと伝え、板倉は大貫の行動確認を始めた。

都知事選は四方田正美(高島礼子)と川本栄太(徳重聡)の一騎打ちと思われていたが、黒羽真二郎(石坂浩二)がとうとう川本を脱落させるための暴露記事を週刊誌に掲載させる。その結果、今度は渡辺と正美の一騎打ちの様相を呈してきた。

須崎一郎(小林薫)は渡辺に当選の目が出てきたことで、設楽との協力関係を解消することに決める。それを聞いた設楽は沢村玲子(内田有紀)に密約の音声データを託すことに決め……。

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4話のネタバレ

記者会見

渡辺達哉(町田啓太)が会見を開いて、身代わりになったことについて謝罪する。その場には沢村玲子(内田有紀)も姿を見せており、渡辺は応援してくれた人々に感謝の意を表明した。一方、渡辺の母の響子(斉藤由貴)はテレビでこの会見を見守っていた。

解放された経緯について質問が飛び交う。渡辺は隙を見て逃げたと説明した。その頃板倉晃司(小泉孝太郎)は監禁されていた現場を検証していた。

玲子は危険過ぎる行為ではと指摘すると、渡辺は氏原早紀(大友花恋)を救いたかったからだと答えた。他の記者からは売名行為とも言われていると問われ、渡辺は手柄を立てたくなかったと言えば嘘になるが、救いたいという気持ちのほうがはるかに強かったと釈明した。そうでなければ命を賭けることはできないとも言った。

テレビで会見を見ていた大貫英一(古田新太)は、小岩井俊(白州迅)に電話をかけるが繋がらない。逃げた小岩井は電話をゴミ箱に捨てていた。その後、丸岡慎之介(要潤)が小岩井に接触した。

玲子が犯人に言いたいことは何かあるかと問うと、渡辺は自首して欲しいですねと答えた。さらに犯人の要求についてはどう思ったのかと問われた渡辺は、意を決したように「僕は…埋め立てに反対です」と言い切った。

須崎一郎(小林薫)は不服そうな顔をしてテレビを見ていた。コメント欄は渡辺を応援するメッセージで溢れていた。

実行犯と接触

丸岡は小岩井を車に乗せて、設楽拳一(唐沢寿明)が待つ廃墟に送り届けた。設楽は手にアタッシュケースを持ってやってきて、「設楽です。あなたを救える唯一の人間です」と自己紹介をした。渡辺を解放してくれてありがとうと感謝の意を表すと、小岩井は約束を守ってくれれば別にと言い、警察に自分の情報を絶対に流すなと釘を刺した。

設楽は無言でアタッシュケースを開いて金を見せ、小岩井が飛びつこうとする前に閉じ、主犯の男が誰かを尋ねる。小岩井は誰だか知らないと答え、事の経緯を話し始めた

彼は仲間と一緒に大貫を襲って、金を奪おうとしたことを説明する。小岩井は「悪いな。俺等怖いもんねえんだよ。幸せになりたくないからさ」と言うと、大貫が「社会に、仕返ししたくないか?」と声をかけられたと説明する。

その後、小岩井だけが大貫から話を聞き、浜潮建設という会社がやばいデータを隠蔽しているため、それを脅せば一生遊んで暮らせる金が手に入ると言われたので、早紀を誘拐したことを明かした。設楽は笑い出し、「あなたは利用されたようですね」と言った。小岩井も主犯はパクられないようにするため、自分ににやらせたのだろうと言う。なぜなら証拠がないため、主犯は安全だからだった。

設楽は小岩井が危険な行動に出たことに呆れるが、仕返ししないかと問われた時、小岩井はこのおっさん分かってるなと思ったという。設楽は金を小岩井の前に置き、後は自分で決めろと言って去ろうとする。去り際、「ただし、私があなたを逃がすのは、あなたのためではありません」と設楽は言った。誰のためなのかと小岩井が尋ねるが、設楽は答えずに去っていった。

聴取

渡辺は板倉による聴取を受ける。監禁場所には何も残っていなかったが、足跡から犯人が2人でどちらも男性であることが判明したと伝えられた。さらに詳細な犯人の情報を提供するように求められるが、渡辺は見張り役が若い男だったが、ほとんど顔を見ていないと答えた。共犯者についてもはっきりと顔を見ていないと答えた。

板倉は他の捜査員を部屋から出して、渡辺と部屋に2人きりになる。犯人と取引したのかと板倉は切り出した。都知事選の宣伝活動と思えば安いものだと、その金は設楽が出したのか、最初から金を渡して解放してもらう手はずだったのかと推測する。

彼は設楽が仕掛け人なのかとも疑念を抱き、都知事選についても渡辺に忠告する。都知事選なんて降りろと言い、政治家なんて向いてないと説得する。あんなに真っ直ぐな奴だったのに、設楽に近付いて変わってしまったと、以前の渡辺ではなくなってしまったことを嘆いた。

だが、渡辺は板倉の目をじっと見つめたまま、「板倉さん。僕は変わってないよ」ときっぱり否定した。

巣立ちの時

渡辺は自宅に戻り、響子と話をする。響子はまず何か言うことがあるんじゃないかと言った。察した渡辺は心配かけて悪かったと謝罪した。

響子はそこまでして、どうして都知事になりたいのかを問う。渡辺は人の役に立ちたいからだと答えるが、政治家にならないとできないことなのかと響子は賛成していなかった。なぜなら、今の渡辺は設楽に乗せられているだけなのではないかと思っていたからだった。だから父親であることを言いたくなかったと、響子は後悔していた。

設楽にとって父親とか息子とか、そういったことは関係がない。自分の目的のための道具にしているだけで、いらなくなったら容赦なく捨てるのだと響子は心配していた。渡辺も血縁のことは関係なく、設楽が何を目指しているのかを知りたいのだと説明した。

響子はつれなく返事をすると、だったらこの家を出て行くよう告げる。「母親のそばで羽を休められるようでは、あの人のいる世界では戦えない」と響子は覚悟を迫った。納得した渡辺は立ち上がると、「ずっと2人だったから、母さんのことを俺が守らなきゃと思ってたけど、甘えてたのは俺の方だったのかもな」と言ってそのまま食事をせずに部屋を離れた。

主犯の正体

板倉が設楽のところにやってきて、なぜ渡辺は解放されたのかと聞く。誘拐事件は重大事案で、解放されたからといって終了ではないと言い、一刻も早く主犯を突き止める必要性を訴えた。

設楽は主犯は推測の段階だが分かっていると言い、「首謀者は大貫だと思います」と教えた。板倉は埋立事業の中枢にいる人物がなぜと驚いた。

その上、大貫の計画は完璧だと言う。なぜなら自分の身元がばれないように、実行犯を雇って早紀を誘拐し、証拠を残していないからだ。

板倉はなぜ彼だと思ったのか、根拠が知りたかった。設楽は犯人からきた12通目のメッセージを見せて説明し、『折衝は終わりだ』というフレーズに着目する。建設業などで働いている人は、用地買収などの交渉を折衝という。その習慣がつい出たのではないかと説明する。

板倉はそれだけではと疑問を抱くが、設楽は続けて説明する。大貫は自分と話した時も『犯人と折衝するのがあなたの役目だろ』と言ったと教える。板倉は可能性について考えた。

確かに警察がこれだけで引っ張るのは無理だろう。しかしもし自分の推測があたっていたら、彼は中止の要求に人生を賭けているといって間違いない。このまま終わるとは思えないと設楽は主張した。

板倉は大貫が次の手に出る可能性があるのか設楽に問う。設楽は「止められるのはあなた方、警察です」と答えた。板倉は言いなりになるつもりはないが、情報提供に感謝すると述べて出ていこうとする。設楽はできれば都知事選の投票日に逮捕するのは控えてくれるよう頼むが、板倉は「選挙は関係ない、刑事事件の捜査だ」と言って出ていった。

川本が脱落

川本栄太(徳重聡)はイライラしていた。30代以下の支持率が6.4ポイント渡辺が上回っていたことが明らかになったからだ。

川本のもとに加納弘樹(大倉孝二)から電話が入り、加納はこれから記事が出ると告げて、川本に内容をメールで送った。加納は須崎のところで電話をしながら、「後輩だから君を信頼した…私がバカだった」と言った。

川本は週刊誌のゲラを見て驚いた。記事は学歴詐称についてのものだった。記事が出ると玲子もニュースで取り上げ、都知事選に大きな影響が出るのは避けられないと報じた。

黒羽真二郎(石坂浩二)の前で記事を見ていた四方田正美(高島礼子)は、川本は脱落だと喜んだ。現在の支持率は四方田が45%、渡辺が33%、川本は8%になっていた。事実上、渡辺との一騎打ちになった

黒羽の読みではこのままいけば、投票の7日前には45対40と渡辺が追い上げ、3日前にはイーブンになり、前日に動画で肉声でも発信されたら、一気に30対70になると予想する。人生の9割を票読みに当ててきた黒羽は、残りの1割は裏工作だと豪語した。

黒羽は都知事になるためなら人を殺せるかと正美に聞く。正美は困惑して答えられず、例え話しだと覚悟を知りたいと言われると、「はい」と答えた。黒羽はくれぐれも気を抜くなと警告し、敵もきっと人殺しの算段をしていると忠告した。それを聞いた正美は慌てて出ていった。

須崎との決別

須崎と設楽は一緒に飲みながら話をする。須崎は埋め立て事業に反対したから、もう渡辺を応援できないと言う。渡辺に当選の目が出てきたため、正直降りて欲しいし、街頭演説も控えて欲しかった。

設楽はその程度では渡辺の人気は落ちないと言う。なぜなら日本人は政治においては特に大勢に流れる民族で、もはや本人も止められないだろうと設楽は予測していた。。

須崎は埋立事業の重要性について説明する。埋立事業には年間1兆円もの経済効果が見込まれる。渡辺1人のために無駄にできない。日本の将来のためにもならないと語った。設楽は「そうでしょうか?そんなことで日本は潰れたりしません。地位にしがみつく政治家の言いそうな理屈ですね」と反論した。

設楽は「私が宝物を持っているのだけはお忘れなく」と言うと「君とはもう、会うこともないだろう。体には十分気をつけるんだよ」と言って須崎は去った。

設楽はギャラリーで玲子と会う。やってきた玲子はこのところ、渡辺に対して偽善者だとか自作自演だという投稿が増えてきていることを報告する。投稿の出どころは近いところにあると設楽は考えていた。

設楽は玲子に対して折り入って頼みたいことがあると言う。壁にかかる絵は「水星天」という場所を描いた絵で、天国の中でも野心や執着が断ち切れなかった者が、置かれる場所だと説明を始める。やがて絵を壁から外し、裏側を開けて封筒を取り出すと、預かって欲しいと渡す。中には密約の音声データが入ったUSBがあった。

玲子は驚いた表情で封筒を受け取り、これを預けるということは、設楽の身に危険が迫っているということかと聞く。設楽は「もし俺に何かがあったら、自由に使っていい。ただし、使い方には細心の注意を払え。政府をふっとばす爆弾だ」と忠告して玲子に託した。

脅迫

秘書から報告を受けた須崎は、ホームページから送られて来たメッセージに目を通していた。

東京湾埋め立て事業を推し進めてきたのは須崎幹事長
『計画に問題がある』と指摘した報告書の破棄を命じた
この事実を公にされたくなかったら、都知事選投票日までに東京湾埋立事業の中止を発表しろ

という内容だった。須崎は誰が送ったのかを考えていた。

以前、須崎、黒羽、氏原、大貫の4人で話し合いが行われた。大貫はノートパソコンの画面を見せながら、現計画で埋め立てを行えば、佃島の周辺の海域で海洋汚染を引き起こす可能性が、8割以上だという調査結果を報告する。埋め立てに使用する土砂に、基準値を大幅に超えるエキソメタシンが含まれていることも判明し、漁業関係者への影響は避けられないと続けた。

氏原巧巳(加藤雅也)はその土砂を別のものに変え、工期を後ろ倒しにしようと提案するが、黒羽はこれ以上の遅れは許されないと却下した。大貫は佃島地区には江戸時代から佃煮屋を営む人もおり、文化的側面からも簡単に切り捨てられないと主張する。

黒羽が何件の店を畳む佃煮屋があるのかと尋ねると、大貫は8軒だと答えた。黒羽が須崎に埋立事業で及ぼす経済効果について尋ねると、10万人の建設雇用と諸裏的な経済効果は年1兆円に上ると答えた。須崎は報告書の存在を知っているのは我々だけかと聞き、大貫にこれらのデータを全て処分するよう命じた。大貫は渋々「はい」と答えた。

須崎はその時のことを思い出し、メッセージがプリントされた紙を破りながら、脅迫してきたのは大貫だと確信した

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4話の結末

板倉は大貫のことを車で尾行していた。大貫がガード下に車を止めると、誰かがやってくる。現れた人物は早紀だった

早紀は「私、後悔していない。偽装誘拐がパパにばれてもいい」というと、大貫は「いけません」と答えた。

板倉はその様子を見て驚き、設楽に電話をする。設楽は氏原早紀だろうと予測していた。板倉は早紀の事情聴取をした時に不信感を抱いていた。まるで彼女が犯人をかばっているようだったからだ。

設楽はどんな筋書きだと思うか問うと、板倉は「想像したくない筋書きです」と答えて電話を終えた。

大貫は早紀にメールや電話の履歴を削除したかと尋ねると、早紀は「うん、でも…」と答えた。何も知らなかったという約束だと大貫が言うと、「大貫のおじさん、捕まっちゃうの?」と早紀は心配した。大貫はそうなる覚悟は最初からしていた。しかし、その前に計画は実行すると決意する。そして何があってももう二度と、連絡をしてはだめだと釘を刺した。

設楽の携帯に須崎から電話が入る。須崎は「君にまた頼みたいことがあってね」と伝えた。設楽は「わかりました。私でお役に立てるのなら」と答えた。

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【フィクサー3】4話のまとめと感想

早紀と大貫が実は裏で繋がっていて、誘拐は偽装誘拐だったという話でした。

大貫の計画は最初からすべて完璧に考えられていました。しかし、渡辺が身代わりになると言い出したことで、計画に狂いが生じ始めます。そこで大貫は最終手段に出るようです。中止にしないのなら、分析結果報告書を公にするつもりのようです。

須崎は大貫が首謀者だと気付いたので、大貫の命が危ない気がします。同時に設楽とも関係を絶とうとしている須崎ですが、大貫を押さえつけるために再び連絡を取ります。親を殺した相手にでも、頭を下げることができる男だと須崎は豪語します。なので、設楽と決別をして日が浅いにも関わらず、連絡を平気で取りました。

計画を実行すると決意をした大貫が何とも物悲しく、そんな大貫を慕う早紀が切ないです。早紀は死ぬことはないと思いますが、何だか大貫は死んでしまいそうな雰囲気を漂わせます。設楽が止めに入ってくれることを願います。

最終回はどう決着がつくのか?都知事には誰がなるのか、そして事件はどう終わるのかを楽しみにしています。

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