【フィクサー2】最終回のネタバレと感想|新旧フィクサー対決は衝撃の決着

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WOWOWのドラマ【フィクサーシーズン2】最終回のネタバレと感想をまとめています。

何者かに襲われた被害者から、話を聞くことに成功した設楽はさらなる手を打つ。本郷はこのままではいられないと、ついに最後の手段に打って出る。

裁判の行方は?そして設楽と本郷の戦いがついに決着!

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【フィクサー2】最終回のあらすじ

設楽拳一(唐沢寿明)が被害者の横宮妃呂子(真飛聖)に会いにいくが、何者かに襲撃されていた。そこで設楽は妃呂子を保護して話を聞きだす。

全ての真相が明らかになった時、本郷吾一(西田敏行)は最終手段をとる。設楽の身に迫る危機、最後に笑うのは誰か?

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最終回のネタバレ

保護

設楽拳一(唐沢寿明)が病室に入ると、横宮妃呂子(真飛聖)はベッドの陰で怯えて縮こまっていた。その頃、丸岡慎之介(要潤)は地下駐車場に本郷の部下のリュウ(林勇輝)を連れていき、ボコボコにしていた。

一方、本郷吾一(西田敏行)は佐々木雪乃(江口のりこ)との会食を続け、犠牲を作って真実を作り出すべきかどうかを雪乃が問い続ける。

本郷は渡辺達哉(町田啓太)がただの犠牲ではなく、マスコミに釘を刺すための適任者であると主張し、雪乃に真の正義について考えるよう忠告する。雪乃はしばらく考えた後、本郷に感謝の意を示して立ち去ると、本郷は彼女の変化が気にかかっていた

妃呂子は泣きながら、襲撃された時に別の男性がさらに現れたことを設楽に説明する。男の特徴からすぐにそれが丸岡だろうと設楽は察知する。

妃呂子に事件の真犯人は夫である横宮三郎(石黒賢)だろうとたずねるが、妃呂子は答えを拒絶する。設楽は妃呂子に救命処置をしたのは渡辺であり、むしろ命の恩人だと教える。

さらに、秘密を知る人物はいずれ邪魔になり、歴史的に見ても陰謀に関与した人物は粛清されてきたと語る。もし、勇気を出して真実を公にすれば、世間の目が守るだろうと説得し、妃呂子に手を差し伸べた。

その後、横宮が病室にやってくると、もう妃呂子は姿を消していた。テーブルには指輪と離婚届が置かれていた

妃呂子は杉谷菜穂子(鈴木保奈美)と沢村玲子(内田有紀)に連れられ、板倉晃司(小泉孝太郎)が待つホテルの地下駐車場にやってきた。

板倉は設楽の指示で保護に来たことを告げ、まだ警察には伝えていないと明かす。ここに来た事を妃呂子は後悔はしておらず、夫と別れなければ真実を話すことはできないという覚悟を決めていた

非情

横宮は妻の行方がわからないことを須崎一郎(小林薫)に報告するが、須崎は冷淡に明日にでも辞表を提出するよう命じた。横宮は須崎のつれない態度に、見限るのかと逆ギレする。だが、須崎は見苦しいと言い捨てて立ち去った。横宮は愕然としてその場に崩れ落ちた。

横宮は畳の上で倒れたまま、事件当日の出来事を振り返る。その日、妻が倒れているそばで、自首しようと思うと須崎に電話をした。すぐさま須崎は本郷に連絡すると、折り返し本郷が部下を送るので横宮は待つよう指示をした。

横宮は指示に従って渡辺を呼び出し、その隙にプールの更衣室に向かい、リュウに凶器のワインオープナーを渡す。その後、横宮は平然とホテルの従業員と共に部屋に戻り、悲鳴が聞こえたと従業員に同意を求めた。

妃呂子は当時の出来事を振り返り、夫は自分が死んだと思い、須崎に指示を仰いだのだろうと語る。しかし、生きていたことで夫は逃げ場を失った。

菜穂子はなぜ嘘の証言をしたのかたずねると、都知事の妻という立場を守りたかったためだと妃呂子は答える。立場を守るためなら、無実の第三者を犯人にしても構わないと考えていた。「夫がクズなら…自分もクズです」と自嘲気味に妃呂子はつぶやいた。

全ておしまいだと悟った横宮は、ネクタイを外し欄間に結びつける。踏み台に乗り、目の前の輪に首を通す。死の恐怖に怯えながら首を吊ろうとするが、あまりの苦しさに耐えられずやめてしまう。横宮は死ぬことさえできなかった

別れ

丸岡は車と部屋の鍵を置き、設楽に感謝と同時に別れを告げる。自分が本郷に雇われた者で、これまで設楽の情報を報告し、裁判の情報を流したことを認める。

設楽は丸岡に今後どうするつもりかたずね、自分が本郷に話をつけてもいいと提案するが、丸岡は受け入れず、去り際に1つだけいいかと話す。雪乃は本郷のしてきたことを知らない、ただ真面目に生きてきた女だと丸岡はいう。

設楽が笑って「最後に女の心配か」と言うと、丸岡は二度と再会しないことを約束し、深々と頭を下げてから部屋を出ていった。設楽はその場で丸岡を見送った。

丸岡を失った後、設楽は自ら車を運転して湾岸に向かう。そこで物思いにふけっていると、新田さゆり(富田靖子)から電話が入る。

玲子と殿村茂(永島敏行)の関係を知ったさゆりは、自分が陥れられたのではないかと激怒し、須崎に足元を見られてもう都知事選に口を挟むことができないと怒る。設楽は須崎を解任すればいいと提案するが、そんなことをしたら党での立場を失うと言ってさゆりは電話を切った。

その後、設楽は玲子に会い、まだ出馬を考えているなら助けると提案するが、玲子は断る。玲子は殿村のおかげで政治に興味を持ち、今の立場の自分があるのだから、関係をなかったことにはしたくないという。

そして渡辺の裁判が終わったら、けじめをつけるため番組を降板する意向を示した。設楽が出馬を勧めたことに対して謝罪すると、らしくない態度に玲子は驚いた。玲子のような人材は多くの人が欲しがるだろうと語り、「例えば俺のように」と設楽は笑った。

正義

雪乃は仕事部屋に1人残り、明日の裁判の準備をしていた。しかし、渡辺の写真を見たことで過呼吸になり、慌てて外に飛び出す

そこに菜穂子が現れ、雪乃に自身が検察を辞めた理由を語り始める。雪乃との揉め事が原因ではなく、雪乃に期待していたからだという。入った当初は熱意を持って仕事をしていた雪乃が、上層部にいつの間にか振り回されていた。そんな組織に失望したためだと説明する。そして妃呂子から真相を聞いたことも明かし、「不意打ちはフェアじゃないから」と言って去った。

雪乃は考えた末に設楽に電話し、彼を港に呼び出す。現れた設楽になぜ裁判に関わろうとするのか問うと、この裁判が日本の未来を左右する重要なものだからだという。さらに丸岡は自分の元を去ったと教えた。そして設楽は「あなたがやるべきことはたった1つ。自分の正義を…見つけることです」と言って去っていった。

結審

第4回公判の論告求刑で、雪乃は渡辺が無罪と考える立場を示す。渡辺が犯人であることを証明できないこと、救急隊員の証言で渡辺が救命措置をしていたことが、確認されたことを理由に挙げる。また被害者と夫の供述の信用性にも疑問が生じたと述べ、被害者の供述を被告人有罪の証拠にできないと断言し、公正かつ真摯な捜査で事件を責任を持って究明することを宣言した。

最終弁論で菜穂子は雪乃に頭を下げてから、冤罪という苦境を耐えた被告人を讃え、真相究明を願うと述べた。安堵した渡辺は涙を流しながら母親を見つめ、響子(斉藤由貴)もまた涙を流した。

渡辺の無罪の報告は設楽や本郷にも届き、横宮は辞職願を用意していた。玲子はニュースで渡辺の無罪と再捜査を報じた。

最終手段

丸岡は本郷の元にいた。本郷は雪乃がどうかしてしまったと嘆いていた。すると、本郷は車椅子を動かし、引き出しから拳銃を取り出し、設楽の描いた結末を受け入れられないと言いながら、丸岡に銃を渡した。

丸岡は設楽を呼び出し、廃墟となったバーで会う。本郷とは高校生になった頃に出合ったという。丸岡は父親に殴られ続けて育ち、家を出ると喧嘩にばかりして、少年院に入った丸岡に本郷が声をかけた。本郷は住む場所や食事を提供し、用心棒の仕事を丸岡に与えた。

働いて金をもらえるのが嬉しかった丸岡は、本郷の命令で人を殺した。服役中に設楽に近づくよう命じられた経緯も明かされ、嘘をついていたのに目をかけてくれた設楽に感謝した。設楽は自分も本郷と同じ、駒として使っていただけだと答えた。「だから、お前に殺されてもしかたない」と設楽は覚悟した。

丸岡は一度口にした約束は、必ず守る男だと設楽は知っていた。二度と会うことがないと言っていた丸岡がここにいる。つまり、自分を殺しに来たのだと設楽は察していた。目に涙を浮かべながら丸岡は設楽の後頭部に銃を向けるが、設楽は全く動じずに正面を見据えていた。撃鉄を丸岡が起こすと、設楽は「撃て」と命じた。

新時代

本郷が庭で寛いでいるところに、設楽はやってきた。預かったものを返しに来たと言いながら、丸岡の銃をテーブルに置いた。丸岡は命令に背いたのでもう戻ってこないが、追わずにやってほしいと頼んで帰ろうとする。

すると本郷は設楽に4年前の恨みを抱いているのか問いつつ、ルールを破ったのだから追い払われても仕方ないと開き直る。設楽はルールを作ったのは本郷だろうといい、金と人脈を持つ者だけがご馳走を独占し、下々の者はパンくずだけで一生働き続けなければならないと皮肉を言う。

東京湾埋立事業で与党の大物を操ろうとしたのも例の一つだと設楽は指摘し、「もう、そんな時代じゃない」と断言する。本郷は「なら、どんな時代にしたいんだ?」と問う。設楽は愚かな親の元に生まれ、不遇な環境で育っても、逆転できる時代だと語った。

衝撃の決着

設楽は自分の過去を話し始める。京都で代々続く老舗旅館を営む家庭に生まれたが、父親は経営能力の不足で借金を作って死んだ。父は経営が苦しくなると、総会屋や暴力団に密会の場所として旅館を使わせた。すると悪評が立てられた。

設楽はこの時、誇りのない人間はどこまでも落ちるものだと知ったという。しかし、本郷には国を動かしてきた誇りがあるだろうと信じていた。今回の事件で本郷は罪を問われるだろうが、堂々と検察の捜査に応じてほしいと訴える。

本郷は聞き終えると「どんな時代にも、闇を引き受けて生きる存在は必要なんだ」と語り、銃を手にして設楽に近づく。そして「坊主…日本を乗りこなせ」と言った瞬間、下顎に銃口を当てて引き金を引いた。その言葉にはっとする設楽だったが既に遅く、返り血で顔が真っ赤に染まった。設楽は衝撃のあまり、わなわなと震えながら立ち尽くした。

解放

雪乃は連絡を受けて遺体安置所に向かい、本郷の遺体を確認する。外で待っていた菜穂子に「私が本郷を殺したのかしら?」と雪乃は問いかける。弁護士にならないかと菜穂子が誘うと、雪乃は父のやってきたことを追及するのが、父への恩返しだと思っていると語った。

菜穂子は検察に敵がいるほうが燃えていいと言い、雪乃の様子に安堵して立ち去る。雪乃は去っていく菜穂子の背に向けて、深々と頭を下げた。その頃丸岡は港に行き、手にはめていた数珠を海に投げ捨てた。

無罪となった渡辺は記者会見を開き、怒りをぶちまけるのかと思いきや、第一声は関係者への感謝だった。今後は自分のような冤罪をなくすのを目標として、信じる道を歩みたいと渡辺は語った。それを聞いた玲子は局の腕章を外し、何かを決意した。

母の告白

渡辺はギャラリーを訪れ、設楽に支援の感謝を伝えた。すると設楽は都知事選に立候補することを渡辺に提案する。渡辺は当選の見込みがないと拒むが、設楽は自分が当選させると断言し、考えるよう促して去った。

響子は病院に戻ることになり、渡辺は設楽から出馬要請があったと母に話す。すると神妙な顔をして響子は「あなたに言ってないことがある。設楽さん、あなたの父親なの」と告白した。

驚く渡辺を尻目に響子は出生の秘密を話し続ける。渡辺がお腹にいることが分かり、響子から設楽に別れを切り出したという。なぜなら、設楽の影響を受けたら息子が危険な目に遭うと思ったからだ。

だが育てていくうちに、この子は何かを変えようとせずにはいられない人間だと知ったと響子は語る。そして、黙ってて本当にごめんなさいと謝るのと同時に、本人に任せる時が来たと響子は語った。

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最終回の結末

渡辺が出生のことを聞こうと設楽の元を訪れると、出馬を決意したのかと思った設楽は、部屋にいた須崎を紹介する。須崎は握手を求めて手を差し出すが、渡辺は戸惑ってなかなか手を出せずにいた。最終的に覚悟を決めて握手する渡辺を見て、設楽は満足げに見守った。

須崎と設楽が手を組んだのには理由があった。設楽は須崎を総理大臣にすることを約束し、代わりに都知事選に協力するよう要請した。玲子が候補者では無理だと断る須崎だが、設楽が渡辺を推すと聞いて驚く。なぜなら渡辺は今や冤罪のヒーローとして知名度が高いからだと説く。

これまでの裁判支援がその一環だったのかと須崎が呆気にとられていると、設楽は不敵な笑みを浮かべながら「私とは仲良くしといたほうが…いいですよ」と答えた。

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【フィクサー2】最終回のまとめと感想

渡辺は無罪になり、本郷は自らの手で幕を下ろしました。

雪乃と丸岡、この2人の心変わりがあって、渡辺は無罪になり、設楽は命を繋ぎとめました。渡辺も設楽も共に窮地にあっても決して諦めなかったのが、2人の心変わりを誘発したのかもしれません。

渡辺はやはり設楽の息子だったことも明かされ、さらに都知事選に出馬するようです。候補者にするために、裁判を支援していたというと、設楽がまるで恐ろしい人物のようにも思えますが、根底にあるのは息子への愛情だったのではないかと思います。

そして、本郷との戦いが本郷の死により決着します。死ぬ間際に本郷は、かつて子どもの設楽にかけた言葉を言います。設楽が自分の生い立ちの話をしたからなのか、それとも最初から知っていたのか?どちらにも取れる結末です。いずれにしても、西田さん演じる本郷がとても好きだったので、ここで退場してしまうのは寂しい限りです。

今後、本郷に代わって設楽が牛耳ることになるのか?どうやら須崎と手を組み、まずはさゆりを総理大臣から下ろすような雰囲気です。このままタッグを組み続けるともあまり思えず、どこかで手のひら返ししそうな予感です。

10月から始まるシーズン3の予告を見る限り、今度は誘拐事件の話がメインになるようです。次シーズンもどんな展開になるのか、今から楽しみです。

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