【相棒20】13話のネタバレと感想|冥婚絵と似ている謎の女性の正体とは?

2022冬ドラマ
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【相棒20】13話「死者の結婚」のネタバレと感想をまとめています。

13年前に失踪した少女と思われる女性が生きて戻ってきた?冥婚絵を描いた元捜査官が、本人と思しき女性を見かけたと言う。果たして本当にその当時に失踪した少女なのか?

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【相棒20】13話のあらすじ

伊丹(川原和久)の所轄時代の先輩である、元似顔絵捜査官の黒瀬和成(勝部演之)が訪ねてきて、自分の描いた冥婚絵とそっくりな女性を見かけたと言う。冥婚とは未婚で亡くなった人の遺族が、弔いのために仮想の結婚式を挙げる風習の事で、多岐川直樹(筒井巧)愛子(宮田早苗)夫妻に依頼されて描いた。

伊丹が別件で離れると右京(水谷豊)冠城(反町隆史)が興味を持ち、黒瀬から話を聞きだす。その少女が13年前に失踪した事件は未解決のままで、少女が生きているのか死んでいるのかも不明だった。

その頃伊丹たちは殺人事件の現場に向かっていた。被害者は西條雅弘(横井翔二郎)というフリーターで、何者かに裁ちばさみで背中を刺され死後1週間経過していた。

室内を捜索するとそこには、黒瀬の描いたあの冥婚絵が見つかり……。

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【相棒20】13話のネタバレ

誰が少女を拉致監禁していたのか?事件の真相は思わぬ展開となり、最後に被害者家族の思いを知る話となります。

失踪した少女

13年前、10歳の時に失踪した少女は多岐川夫妻の娘・未来という名の少女でした。学校の帰り道で姿を消し、ランドセルはゴミ置き場で発見されますが行方知れずです。

両親は黒瀬に依頼をして、未来の冥婚絵を描いてもらいます。その絵は大人になったらこんな姿だろうと想像して描かれたものでした。

その絵にそっくりな少女を見たという黒瀬の証言の裏取りをするため、右京さんたちは多岐川家を訪ねます。そこには今まで誰かいたような雰囲気がありました。

右京さんは他に誰かいるのかと聞くと、いとこの遙香が来ていると言います。話を聞きつけて現れた遙香は、冥婚絵の未来そっくりの女性でした。遙香は放っておいてくれと告げて、右京さんたちを追い払います。

後に調べたところ確かにいとこの遙香は存在するが、イギリスに留学中だと分かりました。一時的に帰国しているのか?何とも怪しい状況です。

愛子は失踪当時に未来のランドセルを持った不審な男を目撃していました。そうして描かれた似顔絵は黒瀬が作成していました。しかし、黒瀬はなぜかこの事件の捜査員だったことを黙っています。

そこで、黒瀬に話を聞きに行くと別に隠すつもりはなかったと言います。その当時描かれた似顔絵は、細部に至るまで書き込まれていたため、容疑者として以前小学生の女子を拉致監禁した前科があった工藤雄一郎という男が浮上しました。

しかし工藤は容疑を否認し、犯行を裏付ける決定的な証拠がなかったため逮捕には至りません

冥婚絵との関連性

伊丹刑事たちが捜査していた事件の被害者、西條雅弘の家には黒瀬の描いた未来の冥婚絵がありました。そこで、黒瀬に西條の写真を見せますが面識はありませんでした。

ではなぜ西條の家に絵があったのか?それは恐らく黒瀬のホームページにあった写真をプリントアウトしたものだろうと分かります。

右京さんは失踪事件と殺害事件、全てが冥婚絵で繋がっていることに興味を抱きます。

さらに捜査を進めて行くと、西條と未来には同じピアノ教室に通っていたという共通点が見つかりました。そこで冠城がある仮説を立てます。

13年前、未来を連れ去ったのは西條ではないか?という仮説です。西條は未来を連れ去って監禁し、最近になって未来が西條を殺して逃亡した。事情を知った両親は警察に通報せず、いとこの遙香として未来をかくまっているのではないか?という仮説です。

遙香が実は未来なのか?そこを証明しなければ、仮説も単なる仮説に過ぎないと右京さんは言います。そこにいた青木が冥婚絵を見て、何かを思い出したような素振りを見せますが、何かはまだ分かりません。

謎の手袋

右京さんたちは未来と西條の共通点であるピアノ教室に行き、講師の松尾紗月に話を聞きます。確かに西條と未来を教えていたと言いますが、2人が顔見知りかどうかは分からないそうです。

未来の失踪直後に西條もピアノ教室をやめていて、以来高校にも行かなくなってしまいます。そこで今度は西條の自宅に行き、何か手がかりになるものがないか探ります。

未来が監禁されていた痕跡はありませんでしたが、子供用の手編みの手袋が仏壇の引き出しから見つかります。その手袋を母親の愛子に見せたところ、未来の手袋だと言います。

未来はいなくなった日、この手袋の片一方をどこかに置き忘れたと言っていたそうです。西條の写真を見せてみまずが、知らない人だと言います。

西條の写真と愛子の目撃証言を元に作られた似顔絵、2人は似ても似つかない顔をしていました。愛子は本当にこの似顔絵の男を見たのか?と右京さんが問いますが、顔を一瞬しか見ていないと言うと、突然具合が悪くなって救急車で運ばれていきます。

夫の直樹の話では愛子は末期のがんで、余命半年と3ヶ月前に宣告されていたのです。どうかそっとしておいてくれないかと右京さんたちに願いました。

似顔絵の真相

愛子が救急車で運ばれたことで、いとこの遙香は黒瀬の家に怒鳴り込みます。お母さんは犯人の顔がはっきり見えなかったのに、なぜあんな似顔絵が描けたんだと怒りまくります。そこへ右京さんたちが割って入ると、遙香は怒って出て行きました。

右京さんは黒瀬に言います。似顔絵をねつ造したあなたを見過ごすわけにはいかないと。黒瀬は愛子の証言を元に似顔絵を描いたのではなく、工藤の写真を見て似顔絵を描いていたのです。

あの当時、愛子は犯人の顔を思い出そうと必死でしたが、日も沈んだ線路を挟んだ向こう側にいるフードを被った人物の顔などはっきり見えてはいませんでした。そこで、黒瀬が工藤に違いないと決め付けて描いたのです。

最初の犯行で工藤を逮捕したのは黒瀬でした。未来の事件も工藤の仕業に違いないと思っていたのです。そのため、工藤は容疑者に仕立てあげられてしまいました。

犯人は西條に恐らく間違いないと右京さんは言います。すると黒瀬は10日ほど前にあった匿名の電話の話をします。それは「冥婚絵を見て目が覚めました。僕が未来ちゃんを殺して…遺体は山の中に埋めました」というものだったのです。

それが西條だとするなら、自首する前にに何者かに殺された事になります。西條は当時高校生で1人で遠くの山の中に埋めたりできるのか?右京さんは疑問に思います。

そして、遙香の渡航暦を調べたところ、帰国している記録がなかったことが判明します。では彼女は何者なのか?

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【相棒20】13話の事件の真相

1人心当たりがある人物がいるといって来たのは、紗月のピアノ教室でした。事件があった日、未来は学校の帰りにこのピアノ教室に来ていたはずと右京さんは言い、西條の家から発見された手袋を見せます。

未来が手袋を取りに来たのはピアノ教室でした。その時、教室に西條と紗月がいました。2人は人に知られては困る秘密の関係だったのです。

西條の母親から預かってきたというブレスレットを見せる右京さん、壁にかかった写真を見て紗月も同じブレスレットをしていると指摘します。

そして決定的な証拠として、西條の遺体に女性の毛髪が付着していたと教えます。DNA鑑定して一致すれば、西條殺害は紗月の犯行であると明白だと証拠を突きつけました。

観念した紗月は真相を語り始めます。自首したいと西條が言い出したため殺害したと。そして未来殺害についても語り始めます。

あの日、2人がピアノのレッスンどころか、淫らな行為をしているのを未来は見てしまいます。見られたと気付いた西條は慌てて未来の後を追いました。逃げる未来は階段を踏み外し、転落してしまいます

後を追って来た紗月は未来が死んでいることを知り、トランクに入れて隠します。そしてランドセルと手袋を西條に捨ててくるよう命じました。その時の姿を愛子は目撃していたのです。しかし、西條は手袋を捨てることができずに持ち帰ります。

自分には夫もいたし教室も生徒もいる、失うわけにはいかないからしょうがなかったと言う紗月。右京さんはそれよりも多くのものを未来と遺族は今も取り戻せずにいると言い、その気持ちを一度でも考えた事があったかと一喝しました。

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【相棒20】13話の結末

紗月の供述により未来の遺体は山中から発見されました。右京さんたちは遙香にそのことを報告します。そして、なりすましをいつまで続けるのか?と問います。

青木はかつて遙香こと梶本彩奈が勤めるガールズバーでぼったくり被害にあっていました。それを覚えていたため、彼女が何者か見破ったのです。調べたら補導暦がたくさんある女性でした。

彩奈は客引きをしている時に直樹に遭遇します。直樹は冥婚絵に生き写しのような彩奈を見て、思わず声をかけました。最初は気味悪がっていた彩奈ですが、毎日店に来て必死にあることを頼みます。

それは、妻の命が尽きる前に、未来が無事だったと安心させるため彩奈に娘のふりをしてもらうことでした。長い間監禁されていてそこから逃げ出してきたという筋書きで、周囲にはいとこいうことにしていました。

愛子を騙すことに胸が痛まなかったのか?と問われ、気付いてないと思う?と問い返します。自分が本物の未来ではないことぐらい、母親なのだから気付いていると。しかし、愛子は直樹の優しさをくんで気付かないふりをしているのだろうと。

彩奈が来たお陰で愛子の加減が良くなったと直樹は言います。そんな2人は本当に楽しそうだったと彩奈は思っていました。本当にいい人たちだと、自分もこんな家に生まれていたらなと彩奈は言います。

そして、「私を捕まえる?」と彩奈が聞くと、右京さんは「我々は捕まえたりしませんよ」と答えました。彩奈はお母さんが病院から戻ってると思うから行くね、と告げてその場を後にしました。

こてまりに行くと伊丹刑事がいて、これは独り言だと語り始めます。黒瀬は未来の事件で犯した過ちとようやく向き合えるようになったそうで、多岐川夫妻にも謝罪に行くそうです。

特命係の余計なおせっかいもたまには役に立つと言い、2人分のお代もこれでと支払いを済ませて去りました。

女将が言うには2人が来るのを伊丹刑事はずっと待っていたそうで、彼なりの自分たちに対する気持ちなのだろうと右京さんは言いました。

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【相棒20】13話のまとめと感想

冥婚絵にそっくりな女性が娘が失踪した家の娘になりすまし、それがきっかけで思わぬ事件の真相を暴くという話でした。

失踪事件の真相と殺人事件の真相、似てない似顔絵の真相、なりすましていた真相など、いくつもの事情が重なり合っている回です。

元をたどると2時間ドラマのような動機なのですが、失踪した娘になりすます女性と被害者遺族との関係がいい味付けになっています。

どうやら彩奈はあまり家庭環境に恵まれていないようで、なりすましとはいえ娘として愛される喜びを知ります。彩奈は血の繋がりのない関係であっても、2人のことをお父さんお母さんと呼んで慕います。そのため、2人を追い詰める警察や偽の似顔絵を描いた黒瀬に対して怒りました。

そして最後の自分を捕まえるの?という問いに、捕まえたりしないというやり取りが、ちょっと小洒落た昔の洋画のようで面白かったです。

恐らく大々的に報道されるであろう、未来の遺体が発見されたというニュースを聞いた愛子は、彩奈をどう思うのか?

きっと追い返したりはしない気がしますが、彩奈が自ら身を引いてしまいそうです。それまでの束の間の家族かもしれませんが、3人にとって一生の思い出になるのではないかと思います。

次回は2月2日21時から放送予定です。

【相棒20】13話のいいセリフ

その喪失感と絶望をあなたは、一度でも考えた事がありましたか?

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