WOWOWドラマ【神の手】4話ネタバレ感想|安楽死法案がとうとう成立か?

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4話目になる神の手は主にJAMOが主催するセミナーの話が中心となります。白川もそれに参加をし話を聞きますが、誰も知らなかった展開になり会場は騒然とします。そして安楽死法が可決される見通しも立ちますが、白川は自らのしたことで医者であることを思い悩みます。

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WOWOWドラマ【神の手】4話のあらすじ

白川の記者会見を見て、安楽死法案成立の象徴として白川を担ぎ上げるべくひそかに動き始めたジャモ会長・新見(北村有起哉)。白川は悩みながらもジャモの医療改革を進めるためのセミナーに参加することになるが…。一方、記者会見によって安楽死に対する世論が賛成に傾き始める中、康代はひとり、新たな問題を世に訴え安楽死反対を唱え続けていた。そんな中、白川はとある患者から、2度目の「安楽死処置」を懇願されてしまい…。

公式HPより引用

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WOWOWドラマ【神の手】4話のネタバレ

  • 直接新見が白川を訪ねJAMOのセミナーに来てもらいたいという。白川はJAMOに協力をするつもりはないというが、セミナーへ顔を出す。
  • セミナーが始まり新見が医療庁の設立や医療改革について話していると、遮るように元日本医師会の播戸が話を遮る。理想でなく具体的な話をしろと揚げ足を取り、正しい考えを持った医師をどう見抜くんだと文句を言う。
  • そこで新見は播戸の病院が医療ミスと診療費の不正請求をしていることを指摘する、何も言い返せない播戸は立ち上がって元医師会の仲間を引き連れ出ていこうとする。新見は警察にこのことを報告するといい、JAMOが傷付いたとしても構わないと言い切る。
  • 白川は同じ安楽死をしたことがある人たち同士が集まる場で話を聞く。その後、安楽死のための条件を医者たちと討論し、それをJAMOのマニフェストとして検討することが決まる。
  • セミナーはさらに進み仁武レジェンド製薬のプレゼンが始まる。安楽死のための薬として「ラミエル」という新薬を紹介する。しかし、その薬はいわば麻薬のようなもので、“死”そのものをぼかしてしまうようなものだった。
  • しかも安全装置がついているといい、使用後3分以内に亜硝酸ナトリウムを投与すれば、シアン化水素の毒性はリバースされるという。だが、医師たちからはその時間はどうやって計算されたのか?検証できているのか?と質問が飛ぶ。
  • 事態を重く見た新見はプレゼンを中止させようとする。すると突然、仁武レジェンド製薬の村尾が、ラミエルを自らの体で検証すると言い出す。誰か投与してくれる医師はいないか?というがやるはずもなく、村尾はなら自ら投与するといい始めて場内が騒然とする中、警備員に止められて会場を追い出される。
  • ラミエルという薬に怒りを覚えた白川は山名に詰め寄る。しかし山名も知らなかったことで、新見も知らなかった。白川に信じて欲しい一緒にやろうと言う新見だが、医療を変えたいとは思っていないといって断る。
  • ラミエルがなぜあの場で発表されたのか?何も知らされていなかった新見は“センセイ”が狙ったものだと推理する。そしてセンセイのことをさらに調べようと考える。その頃、JAMOの告発で播戸の病院には警察が捜査に入った。
  • 康代は本村からもらったデータで安楽死をさせられた人の話をテレビで話す。意識がないと思われていた患者が、家族の話していた言葉を実は聞いていた。「もう生きていなくていいのに」という言葉を聞き、自分が生きることを誰も望んでいないと知る。そして日記にそれを書いていた。安楽死後にベッドの裏からUSBメモリーが見つかったという。遺族は今は後悔をしている、本当に理解しないまま死なせてしまったと。
  • 一方白川は担当している患者から安楽死をさせてくれと頼まれる。治る見込みがないなら、金を治療に使うのではなく家族に残したいというのだった。
  • 本村から連絡をもらった白川は会って話をする。康代にデータを渡したのは自分だと本村はいい、白川に安楽死反対を表明して欲しいと願う。しかし白川は自分が反対したら、章太郎の死はどうなる?と言って断る。
  • 執拗に患者に「殺してくれ」と願われる白川、自分がしたことで患者たちの生きる気力を奪っていることに気づく。そして院長に退職願を出し、医師自体を辞めようと考える。
  • 山名にJAMOを利用すればいいと引き止められるが、自分は医療に関わる資格はないといって断る。
  • テレビではニュース速報が入り、「安楽死法案が参院委可決。成立へ」というテロップが流れる。明日の衆議院本会議で成立する見通しだという。佐渡原はそれを聞いて「何とか間に合いました」とつぶやく。
  • 通勤の人が行き交う場所で倒れている死体があるが、誰も足を止めない。その遺体は新見だった。
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WOWOWドラマ【神の手】4話の感想

今回の神の手は色々なことが詰め込まれていた回でした。JAMOのセミナーで新見が熱く理想を語ったかと思えば、横槍を入れる播戸の不正の暴露から始まり、安楽死薬ラミエルの登場、康代の安楽死に対する糾弾と続き、安楽死法がとうとう可決の見通しが立ちます。そして最後にはセンセイに近付き過ぎたのか、新見が殺害されるという怒涛の展開です。

次回で最終回となる神の手ですが、全ての話を回収できるのか?全ては白川の行動に鍵がありそうです。

JAMOのセミナー

今回の話は主にこのJAMOのセミナーでの話となります。「医療庁新設と医療革命」という題でJAMO会長の新見が講演をします。どんな内容でしょうか?

  • 今までは現場を全く知らない人が好き勝手に行政を動かしていた
  • そこで医療庁を設立をすることによって、医師が動かして現場の医師の生の声が行政に届く
  • しかし医師の真価を問われる
  • 医療界を生かすも殺すも医師次第
  • 安楽死も正しい医師が使うから意味がある
  • 正義はいずれ多くの命を救う

医師としては理想的なことを新見は言います。しかし、元々新見が気に入らない元日本医師会の播戸は話を遮ります。

  • 青臭い理想論だ
  • 質ばかり求められても息苦しい
  • 安楽死法案によって生まれる市場について語って欲しい
  • もっと具体的な医師の環境を改善するための医療庁を提唱すべき
  • 正しい考えを持った医師をどうやって判断するのか?

具体的な話をしろと揚げ足を取って文句を言います。新見は話を中断されたこともあってか、個人的に播戸に対して攻撃をします。播戸の病院では3件の医療ミスがあると言い、アクシデントレポートという資料を画面に映し出します。

傷病名:急性心筋梗塞
発生時の状況:急性心筋梗塞で緊急搬送後、カテーテル手術処置。その際に保険適用されたばかりの最新機器(トランソニック)を使い治療を行う。その後、経過観察していたが2日後に亡くなった。
その後の対応:患者家族にはカテーテル検査による合併症と報告する予定。

この件のような説明義務違反がもう1件あり、それ以外にも検死によるがんの見落としが1件あります。さらに画面には診療報酬の不正請求をしている資料が映し出されます。「証拠にならない」という播戸ですが、“診療報酬総括請求書”という書類に思いっきり播戸が承認した印鑑が押されていました。

怒って帰る播戸は元医師会の人たちを引き連れて出て行こうとします。新見はそこで「警察に報告する」というと「JAMOの会員だぞ?」とJAMOも傷付くことを暗に言います。しかし新見は構わないと言って、出て行く播戸を止めません。

後にJAMOの告発で播戸の病院は警察の捜査が入ります。

安楽死法案の具体的提言

安楽死について白川を交え医師たちが話し合いをします。安楽死をしたことで夜も眠れないという人もいれば、患者家族が後で裏切ったという人もいます。安楽死は医師も強いストレスを感じる処置だということがわかります。しかし、法案に賛成する人は挙手をと言われたとき、白川は手を挙げません。なぜでしょう?白川は安楽死についてこう考えています。

  • 安楽死に反対ではないが安楽死は諸刃の剣。理由はどうあれ人の命を奪う行為。
  • 医師にとっても患者にとっても安楽死が軽すぎるのはダメ
  • 日頃から患者と家族の信頼関係を築き、焦らず対処することが重要

白川は章太郎に安楽死をしたのはあくまで尊厳を守るためであり、生きることを諦めた人にやるつもりはないということです。気軽に安楽死をしてくださいとか言われても困るわけです。
そして、安楽死法案のための具体的提言が出ます。

  • 安楽死の承認には家族と他院を含む3名以上の医師の同意を必要とする
  • 安楽死法の年齢制限は50歳以上とする
  • これはがん発生率の上がる年代を想定しているが、緊急処置が必要な場合は年齢よりも症状を優先することを認める

という内容をまとめます。ちなみに安楽死をするといくらかかるのか?そういったことはわかりません。それは次に紹介する薬の値段次第なのかもです。

安楽死薬“ラミエル”とは?

名前からしてなんかヤバそうな雰囲気があります。この新薬の紹介をセミナー内の製薬会社のプレゼン時間にやります。仁武レジェンド製薬という会社が開発したものです。会社の名前もヤバめです、自ら“レジェンド”と名乗っています。ではどんな薬か紹介します。

  • 成分:モルオイド系新型合成麻薬T4A1
  • 組織式:JC11H17N203,T4A1
  • 質量:248,1236
  • 分子量:248,286
  • コード:同一コード:C07435 ATCコード:N05TA01 化学構造グループ:DG00923A1
  • クラス:精神神経系用薬

モルオイドというのは実在しない成分です。これだけ見てなんだかはわかりません。内容を製薬会社の二人が説明します。

  • 安楽死に携わる全ての人々のストレスをなくすために開発された
  • 患者に多大な多幸感を与えながら穏やかな死をもたらす
  • 特殊成分により血流と新陳代謝が活性化し、若返ったつややかな肌と肉体で死に至る
  • その姿は家族にも安堵感を与える
  • 死の概念を恐怖から救済へと変えてくれる
  • 安全装置がラミエルには備わっている

この安全装置というのは、投与後に患者の意思が変わった場合に備えて、使用後3分以内に亜硝酸ナトリウムを投与すれば、シアン化水素の毒性はリバースされる。というものです。
この後、質問の時間となり、さっそく医師たちは疑問をぶつけます。

Q:ラミエルのメカニズムは?
A:主成分はモルヒネの20倍鎮痛効果がある。体内にある酵素と反応してシアン化水素を発生させる成分も含んでいる。そして30分かけてゆっくりと死に至り、この間に十分な多幸感を味わってもらう。

モルヒネの20倍の鎮痛効果とか、もう多分これを投与された途端、人間の尊厳はなくなり廃人のような状態で死んでいくのが何となく想像できます。質問はこの後、それぞれが勝手にしていきます。

  • 3分というリバース可能な時間はどうやって計算された?
  • 患者の体格や病状によって違うはず。人体への投与ができていないならリバースの検証もできていないでしょう?
  • 実際にリバースを求められて、手遅れでしたなんてシャレにもなんない
  • そんないい加減なものを売ろうとしているのか?
  • 製薬会社のプライドはないのか?
  • 大体倫理的に問題があるのでは?

と、みんなラミエルに興味があるのか、非難したいのかとにかく質問します。しかし安楽死法が成立されれば、新しい倫理観になりラミエルは歓迎されると製薬会社は言います。このプレゼンを聞いていたJAMOの面々はこういいます。

  • 山名「何を言っているんだ。そんな薬、死をもぼやかしてしまう」
  • 柴木「確かに、これは患者の生きたいという気持ちを奪うかもしれません」
  • 新見「馬鹿げた薬だやめさせろ。あんな薬JAMOには必要ない」

医師であるからこそこれがどれだけヤバい薬かわかるようです。

そして中止させようとした途端、村尾は「ラミエルは私自身が証明します」と言い出します。そして会場の医師の人で誰か投与してくれないかと願いますが、当然誰もやりません。そこで村尾は「では、私が自分で投与します」と言ってラミエルを手に取ります。これにはさすがに警備員が駆けつけて取り押さえ、会場から連れ出していきます。

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WOWOWドラマ【神の手】4話のまとめ

今回の【神の手】は衝撃的でした。ラミエルをこの場で投与しようとしだす村尾に、最後は医療改革に理想を持って張り切っていた新見が死んでしまいます。患者は「殺してくれ」と治るかもしれないのにすぐに泣き言をいってくるので、白川は医師をやめようかと思い始めます。闘病に辛くなったら白川に言って殺してもらえばいい、みたいな流れができ始めています。

白川はこのまま医師を辞めてどうするのか?そして新見を殺した犯人は?センセイとは何者なのか?安楽死はどのように扱われるようになるのか?様々な謎を次回最終回で全て回収できるのか?楽しみにして視聴したいと思います。

今回のいいセリフ

問題は不正そのものじゃない、理想を持たなかったことだ。それが腐敗をも生んだ。

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