WOWOWドラマ【神の手】の各話あらすじとキャスト紹介

神の手 WOWOW
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WOWOWで6月23日22時から始まる、「神の手」のキャストと各話あらすじなどを紹介します。原作は現役医師でもある久坂部羊さんで、主演は椎名桔平さん。以前NHKで放送していた「破裂」というドラマと同様の組み合わせとなります。

安楽死の是非という題材も、以前やった「破裂」に似たような感じになります。あのドラマは仲代達也さんの演技が印象的な作品でしたが、今回のキャストはどんな感じでしょうか?

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WOWOWドラマ【神の手】の概要

  • 放送局:WOWOWプライム毎週日曜22時(全5回)
  • 放送開始日:2019年6月22日(日)22時~
  • 原作:「神の手」久坂部羊(幻冬舎文庫)
  • 監督:兼重淳(『キセキ-あの日のソビト-』『泣くな赤鬼』)
  • 脚本:田中洋史(「連続ドラマW 予告犯-THE PAIN-」「Re:Mind」)
       幸 修司(「バカボンのパパよりバカなパパ」)
  • 音楽:横山克(『22年目の告白-私が殺人犯です-』『コーヒーが冷めないうちに』)
  • 制作著作:WOWOW
  • 公式HP:https://www.wowow.co.jp/dramaw/kaminote/

WOWOWドラマ【神の手】のあらすじ

耐え難い痛みに苦しむ末期がん患者…、助かる見込みのない患者を前にしたひとりの医師は苦渋の決断をする。
安楽死――まだ多くの国で認められておらず、日本では殺人罪に問われる可能性もあるこの処置をめぐり、ひとりの医師の葛藤と、医学界、政界、マスコミ、市民団体を巻き込んだ大騒動を描く。
医師と患者、そして家族の想いと、それを利用しようとする周囲の思惑。
“終末期医療における安楽死の是非”という近い将来に起こりうるかもしれない重大な社会問題を真正面から取り上げながら、全ての人が迎える“人生の終焉”に問いかける社会派医療サスペンス。

公式サイトより引用
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WOWOWドラマ【神の手】の原作

現役の医師でありながら、数々のベストセラー小説や映像化作品もある作家です。実体験に基づいた医療関係の話を主に執筆されています。

映像化作品

  • 「第三のミス〜まず石を投げよ〜」2009年12月13日WOWOWで黒木瞳主演でドラマ化
  • 「無痛〜診える眼〜」2015年10月7日~12月16日フジテレビ系で西島秀俊主演でドラマ化
  • 「破裂」2015年10月10日~11月21日NHK総合で椎名桔平主演でドラマ化

今回久坂部羊さんの原作で2度目の椎名桔平さん主演となります。椎名さんは白衣の似合う俳優さんだと個人的に思います。

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WOWOWドラマ【神の手】のキャスト

武蔵野総合病院医療センター

白川泰生(椎名桔平)
武蔵野総合医療センターの外科部長/消化器外科医。腕が良く、患者にも信頼の厚い外科医。苦渋の選択で章太郎に安楽死の処置を施す。一度は逮捕されるが、不起訴処分となる。

山名啓介(杉本哲太)
武蔵野総合医療センター・医師/形成外科医。白川と同僚の外科医。今の医局制度に不満を持ち、「ジャモ」に入会する 。安楽死法案・推進派でジャモで理事になる。

和田登紀夫(矢島健一)
武蔵野総合医療センター・院長。自分の任期中に事故が起きて欲しくない。保守的な考えを持ち、白川の安楽死処置を糾弾する。

石井光代(明星真由美)
武蔵野総合医療センター・事務員。

北野祐也(中島歩)
武蔵野総合医療センター・外科医。

松井由佳(早織)
武蔵野総合医療センター・看護師。

西田節子(菅野莉央)
武蔵野総合医療センター・看護師。医師と不倫しているらしく、康代に脅され真実を語る。

安楽死法案・推進派

佐渡原一勝(近藤正臣)
元内閣総理大臣。政界を引退後も大きな力を持つ重鎮。「ジャモ」の後見人を務める。

新見偵一(北村有起哉)
JAMO会長。ドイツ帰りの心臓外科医。医療行政の改革を目的とした団体「ジャモ」を設立。山名ら医師を取り込む。

柴木香織(芦名 星)
ジャモ副会長/麻酔科医。フリーの麻酔科医。ジャモで新見の右腕となり補佐する。

村尾由美子(河井青葉)
仁武レジェンド製薬・MR。新見の考えに賛同し、「ジャモ」に入会する。

センセイ(???)
謎の人物。佐渡原の背後にいる謎のブレーン。佐渡原が引退後に出会い、安楽死法にも大きく関わっている。

安楽死法案・反対派

古林康代(鈴木砂羽)
章太郎の母/ジャーナリスト。阻止連副代表。メディアに影響力を持つ。息子・章太郎の安楽死を巡り、白川を告発する。

大塚彰彦(井上 肇)
東京三田橋病院・医師。阻止連代表。安楽死の法制化に反対する団体「阻止連」を立ち上げる。

青柳公介(忍成修吾)
康代とともに、メディアを通じて白川を追及する。

その他の人物

古林章太郎(葉山奨之)
末期がん患者。肛門がんに侵され、21歳の若さで亡くなる。

古林晶子(坂井真紀)
章太郎の伯母で育ての親。苦しむ章太郎の姿を見かね、白川に安楽死処置を懇願する。その時のことを刑事に聞かれても一切言わずに黙す。

本村雪恵(星野真里)
横浜南部市民病院・看護師。かつて白川の下で働いていた良き理解者。苦悩する白川にアドバイスを送る。白川の考えに疑問を抱き、康代と接触する。

平野孝夫(正名僕蔵)
警視庁捜査一課・刑事。白川の安楽死処置を殺人容疑として取り調べる。

播戸恭一(信太昌之)
全日本医師会理事・医師。

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WOWOWドラマ【神の手】の各話あらすじと感想

※ネタバレ含みます。

第1話

武蔵野医療センターの消化器外科部長の白川泰生(椎名桔平)のところへ、21歳の古林章太郎(葉山奨之)が伯母の古林晶子(坂井真紀)と診断に来るが検査の結果肛門がんとわかり、すでにかなり進行していた。その後、転移が判明し放射線治療と抗がん剤での治療を始める。しかし、経過は良くならず痛みに苦しみ叫び出す。実母である古林康代(鈴木砂羽)にも来て欲しいと白川は電話をかけるが、康代は「治療をしてくれ」と言うだけで、白川の話をろくに聞かない。さらに病院に来ても晶子との確執があり、病室にも顔を出さずに帰ってしまう。

 付き添いで来ている晶子は、痛みに苦しむ章太郎を見るに耐えかねて安楽死を白川に頼む。だが、白川は積極的安楽死をするには、患者の明確な意思表示が必要という理由で断る。章太郎は痛み止めに強い薬を投与されていたため、意思表示をするのもままならない状態だった。回復の見込みは最早なく、ただ痛みを取るだけの治療を続けることに。強い薬を投与したその後、章太郎の病室に行くと章太郎は危篤状態に陥ってしまう。晶子が薬の投与をする点滴を勝手にいじったためだった。言葉を交わすこともできない章太郎の目を見て、白川は自ら決断を迫られるのだった。


第2話

 白川泰生(椎名桔平)は安楽死を処置した嫌疑がかけられ、診療停止処分を病院から受ける。テレビでは古林康代(鈴木砂羽)が安楽死法に反対する阻止連の副代表として、自分の息子が殺されたことを話しJAMOに対しても糾弾する。

 一方新見偵一(北村有起哉)柴木香織(芦名 星)佐渡原一勝(近藤正臣)のところへ行き、全日本医師会の解体をかけあっていた。新見は怠慢な医師たちを免許の更新制度を導入して“医師狩り”しようと考え、医師は医療行為に専念すべきと考えていた。

 病院では白川の安楽死を問う査問会が開かれている。院長の和田登紀夫(矢島健一)は自分の任期期間に事故が起きることを嫌がり、白川に責任を押し付け“安楽死”の処置をしたという風にしたがる。しかし、新見から白川の監視を任されている山名啓介(杉本哲太)が査問会の責任者で、看護師の西田節子(菅野莉央)や医師の北野祐也(中島歩)の証言を得て白川に安楽死の処置はしていない方向へ持っていこうとする。

 しかし、康代が白川を正式に告訴したため、警察が病院にやってくる。そこでカルテなどを押収し、関係各位に聞き込みを始め捜査が開始する。ようやく古林晶子(坂井真紀)と話すことができた白川は、晶子から康代とのやりとりの内容を知る。「章ちゃんを楽にしてくれた」と晶子が言ったら、康代が「先生を訴える」と言い出したという。晶子は白川に感謝をしているが、康代が訴えを起こしたことに対して申し訳ないと思っていた。

 そして白川にも警察は任意で出頭を命じ、担当刑事の平野孝夫(正名僕蔵)が取調べをする。白川はあくまで安楽死の処置はしていないと主張するが……。


第3話

逮捕された白川(椎名桔平)だったが、佐渡原(近藤正臣)が裏で手を回し不起訴処分となる。そのことでマスコミが騒ぎ病院にまで詰め掛けてくる。そこで記者会見を開いた白川は、安楽死処置はしたが章太郎本人の意思であること、家族が互いを思うその尊厳に触れたからこそ医師として決断したと語る。

その後マスコミでは白川はヒーローのような扱いに変わり、阻止連の存在は次第に小さくなっていく。そこで康代(鈴木砂羽)たちはドキュメンタリーを撮影することにするが、仲間割れが始まり患者は死んでしまう。
本村(星野真里)は白川の考えを確かめるため直接会って話をするが、医療関係者たちが楽をしたいような考えに失望する。そして本村は康代のところへ向かい、白川のところへは新見(北村有起哉)がやってきた。


第4話

新見(北村有起哉)に誘われJAMOのセミナーへ向かう白川(椎名桔平)だったが、セミナーは荒れていた。新見の考えを理想論だと指摘する播戸に、新見は播戸の病院が不正を行っていることを暴露する。その後、白川は同じ安楽死を処置した医師たちや、安楽死の条件などを決める懇談会に出席する。

セミナーはさらに進み仁武レジェンド製薬のプレゼンが始まる。安楽死薬“ラミエル”は安楽死用に開発された薬だった。その内容はあまりにも死というものを遠ざけしまう薬で、新見たちはあんな薬は必要ないと嫌悪する。会場もその薬について様々な質問が飛び交う中、村尾(河井青葉)は自らの体でラミエルの安全装置を証明すると言い出す。会場は騒然としセミナーは後味の悪い終わり方をした。

一方康代は本村(星野真里)からもらったデータで、安楽死をさせられた人の話をテレビでする。白川は病院の患者に安楽死をしてくれとせがまれ、自分が病院にいたのでは患者の生きる希望を奪うと思って退職する。その頃テレビで速報が入り、安楽死法案が参院委可決され成立へ向かう。


最終回第5話

白川(椎名桔平)は病院も辞め医師も辞めていた。かつて反対の立場だった医師の大塚(井上 肇)と会って話をし、病院に来てくれないかと言われるが即答できなかった。その頃公園で新見(北村有起哉)の遺体が発見されるが、死因は不明だった。

白川は大塚の病院に行き畠中という末期がん患者と面会する。自宅で戻って死にたいと願う畠中だが、近所に診療所もないような場所であるため病院としては戻せなかった。

白川は康代(鈴木砂羽)の事務所に行き、晶子(坂井真紀)と三人で章太郎(葉山奨之)が生前残した遺言のような動画を見る。その中で章太郎は白川へのメッセージとして「感謝しかない」と言うが白川は意味を考えていた。

再び畠中の病室を訪れた白川は、なぜ章太郎が自分に感謝をしたのかわからないと畠中に聞く。きっと最後までそばに寄り添ってくれると思ったから、そういったのではないかという答えだった。白川はその言葉を聞いて本村(星野真里)へ電話をする。そして安楽死は患者一人一人が答えを見つけるものだと、導き出した答えを告げる。

山名(杉本哲太)に連れられ佐渡原(近藤正臣)のとこへ行った白川だったが、安楽死処置をするよう佐渡原に求められる。安楽死に何かを求めているような佐渡原に処置をするつもりがない白川は、心停止となった佐渡原を心臓マッサージで蘇生させる。誰もいなくなった佐渡原の部屋にラミエルを拾い上げる、センセイがそこにいた。

JAMOは安楽死法案を巡る収賄罪で家宅捜索が入り、山名は逮捕されてしまう。白川は山名に面会に行き、今現在山梨で在宅医療を本村と一緒にやっていることを話す。白川は畠中と共に戻り、在宅医療をする道を選んだのだった。

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