【虚ろな十字架】第3話ネタバレ解説|小夜子が追っていた史也の秘密とは

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『虚ろな十字架』第3話では、小夜子が生前に何を追っていたのか、その足取りを中原がたどっていきます。

小夜子の遺品に残されていた森の写真や、慶明大学病院のパンフレットを手がかりに調べを進める中原は、仁科史也と井口沙織が中学生時代からつながっていたことを知ります。

さらに、小夜子が取材していた沙織から語られたのは、史也とともに長年隠し続けてきた衝撃的な過去でした。

この記事では、第3話で明らかになった史也と沙織の関係や、小夜子がたどり着いた秘密、そして史也が今も背負い続けているものについて整理していきます。

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第3話3行まとめ

  • 中原は小夜子の遺品を手がかりに、史也と井口沙織の過去を追い始める
  • 沙織は中学3年生の時に史也の子を妊娠し、2人で秘密を抱えてきた
  • 小夜子はその過去にたどり着いており、中原も史也本人へ迫っていく

前回の第2話では、町村の供述に残る不自然な点や、小夜子の遺品から見つかった森の写真、慶明大学病院のパンフレットについて整理しています。

【虚ろな十字架】第2話ネタバレ解説|タイトルの意味とは?小夜子が11年間戦い続けた理由

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第3話あらすじ

史也は、小夜子の遺族が参加する「灯路の会」を訪れ、義父・町村の事件について謝罪する。しかし中原は、事件を起こしたのは町村なのに、なぜ史也がそこまで背負おうとするのか疑問を抱く。

一方、中原は小夜子の遺品に残されていた、慶明大学病院のパンフレットや森の写真を手がかりに、史也について調べ始める。そこで、史也と小夜子の取材相手・井口沙織が、中学生時代に交際していたことを知った。

沙織に話を聞いた中原は、彼女が中学3年生の時に史也の子を妊娠し、誰にも相談できないまま出産していたという過去を知ることに。

小夜子もまた、生前に沙織からその過去を聞いており、史也へとたどり着いていたことが明らかになった。

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史也はなぜ小夜子の遺族に謝罪しようとしているのか

史也は、小夜子の両親に手紙を送り、町村の事件について直接謝罪したいと申し出ていました。

しかし、事件を起こしたのはあくまで義父の町村です。史也自身が犯行に関わったわけではありません。それでも史也は、加害者家族として自分も責任を負おうとするような態度を見せます。

義父・町村の事件なのに「縁を切って終わり」にはできない

史也は被害者遺族が集まる「灯路の会」に参加し、町村の義理の息子として謝罪します。

そこで中原は、史也に「事件を起こしたのは義理の父親なのに、どうしてそこまでされるんですか」と尋ねます。

それに対して史也は、「縁を切って、終わりにすることなんてできませんから」と答えました。

普通なら、町村との関係を断つことで距離を置くこともできるはずです。それでも史也は、自分まで事件を背負うような姿勢を崩しません。

この「終わりにすることはできない」という言葉は、町村の事件だけではなく、史也自身が抱えている過去にもつながっているように見えます。

灯路の会で被害者遺族に土下座

灯路の会では、里江をはじめとする被害者遺族から厳しい言葉を向けられます。

「謝罪なんて何の意味もない」と言われても、史也は言い返すことなく、その場で土下座しました。

町村の犯行について史也に直接の責任はありません。それでも、遺族の怒りを受け止めようとしています。

ここまで自分を責めるような態度を取る理由は、この時点ではまだ明らかになっていません。

中原が感じた史也への違和感

中原も、そんな史也の姿に違和感を抱きます。

義父の事件について謝罪するだけならまだしも、史也はまるで自分自身が何か重大な罪を背負っているかのようにも見えます。

さらに中原が、小夜子の遺品に残されていた慶明大学病院のパンフレットを見せ、「小夜子と会ったことはないのか」と尋ねると、史也は面識を否定してその場を去りました。

しかしその後、史也は花恵に「もう時間の問題かもしれない」と話しています。

町村の事件とは別に、史也には小夜子に知られたくなかった何かがある。

第3話では、そんな違和感が少しずつ、史也と沙織の過去へとつながっていきます。

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史也と花恵はなぜ結婚したのか

史也と花恵の結婚の始まりは、7年前の樹海でした。

当時の花恵は、交際していた田端が結婚詐欺師だったと知り、さらにその田端が知らぬ間に自殺。妊娠したまま絶望し、樹海で自ら命を絶とうとしていました。

そこへ偶然やってきたのが史也でした。

樹海で自殺しようとしていた花恵を史也が救う

史也は、森の中へ入っていく花恵の姿を見かけ、後を追ったと言います。

しかし、後になぜあの場にいたのかを花恵にきかれた史也は、「墓参り」だと答えています。

花恵が妊娠していることにも気づき、一緒に戻ろうと説得します。

花恵が戻ろうとしないと分かると、史也は「自分もここに残るしかない」とまで言いました。

こうして史也は花恵を樹海から連れ戻し、その後も食事をしたり、花恵の家を訪れたりするようになります。

それでも「父親になる」と結婚を申し込んだ

花恵のお腹にいる子どもの父親は、史也ではありません。

花恵自身も、結婚を約束していた男性との子どもだと史也に打ち明けています。

やがて史也は、花恵に「僕が、その子の父親になるというのはどうでしょうか」と告げ、そのまま結婚を申し込みます。

花恵にとっては突然の申し出でしたが、史也のほうは最初から母子をまとめて受け入れるつもりだったように見えます。

現在の史也が、翔が実の子どもではないと知りながら家族を守り続けている理由も、ここではっきりしました。

ただ、第3話を最後まで見ると、史也がここまで花恵と翔を守ろうとする姿には、単なる優しさだけではなく、自身が過去に背負ったものも影響しているのではないかと思えてきます。

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小夜子はなぜ井口沙織の過去に気づいたのか

小夜子と沙織の接点は、万引き依存症についての取材でした。

小夜子は当初から沙織の過去を探っていたわけではありません。しかし取材を重ねる中で、沙織の万引きには、他の人とは違うものがあると感じ始めます。

他の取材対象者とは違う「自分を罰するような万引き」

小夜子には、沙織が何かを得るためというより、まるで自分自身を罰するために万引きを繰り返しているように見えたのです。

そこで小夜子は、沙織が抱えているものを探るように、結婚や子どもについて尋ねます。

すると沙織は、自分は「母親になれるような人間ではない」と答えました。

「母親になれない」という言葉に自分を重ねた小夜子

沙織の言葉を聞いた小夜子は、レコーダーを止め、自分自身のことを話し始めます。

11年前に娘の愛美を殺されたこと。そして、あの日に愛美を1人にしてしまったことへの後悔が今も消えていないこと。

小夜子自身もまた、「愛美を守れなかった自分には、もう一度母親になる資格はない」と考えていました。

だからこそ、小夜子は沙織の「母親になれない」という言葉を聞き流せなかったのでしょう。

自分と同じように、沙織も過去の何かを理由に自分自身を責め続けているのではないか。

そう感じた小夜子は、自分の経験が少しでも役に立つならと沙織に語りかけ、ついに彼女が隠し続けてきた過去へと踏み込んでいきます。

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史也と沙織の間に何があったのか

史也と沙織は、中学生時代の陸上部で先輩後輩関係でした。

やがて2人は交際し、誰にも話せない重大な秘密を抱えることになります。

史也と沙織は中学生時代に交際していた

中学生2年生の頃、沙織はレンタル店で陸上部の先輩である史也と遭遇します。

借りようとしていたDVDを史也が譲ってくれたことをきっかけに、沙織は少しずつ史也を意識するようになりました。

その後は一緒に自転車で帰ったり、映画を見たりするようになり、やがて2人は交際するようになります。

中学3年生で沙織が妊娠

しかし中学3年生の時、沙織は妊娠します。

相手は史也でした。

突然の妊娠に、沙織はどうすればいいのか分からず、誰にも相談することができませんでした。

史也が妊娠を知った頃には、すでに中絶できる時期を過ぎていました。

誰にも相談できず、妊娠を隠し続けた

沙織は父親にも学校にも妊娠を打ち明けられませんでした。

父親は出張が多く家にいないことが多かったため、沙織は厚着をしてお腹を隠しながら学校へ通い続けます。

流産できないかと、自分でさまざまなことを試したことも明かしています。

しかし妊娠はそのまま進み、ついに出産を迎えることになります。

自宅の風呂場で出産

出産が始まった時、沙織は自宅に史也を呼びました。

痛みに苦しむ沙織でしたが、2人とも誰かに助けを求めることはできませんでした。

そして沙織は、自宅の風呂場で赤ん坊を出産します。

中学生だった2人だけで、出産という重大な事態を抱え込んでしまったのです。

生まれた赤ん坊を2人で樹海へ運んだ

出産後、史也と沙織は生まれた赤ん坊を連れて樹海へ向かいました。

第3話で描かれたのは、2人が赤ん坊を樹海へ運ぶところまでです。

沙織は中原に対し「私、人殺しなんです」と告白していますが、この時点では、何が起きたのかまでは明らかになっていません。

小夜子が残していた森の写真や、沙織が河口湖へのキャンプを激しく嫌がった理由も、この2人の過去とつながっていたと考えられます。

そして小夜子は、生前にこの秘密へたどり着いていました。

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コラム|史也と沙織は自分を罰し続けているのか

第3話を見ていると史也と沙織は、同じ過去を抱えながらまったく違う形で、自分を罰し続けているようにも見えます。

沙織は自分を傷つけるような生き方を選び、史也は誰かを救い、背負い続けることで過去と向き合っているのか。

「私、人殺しなんです」と自分を罰し続ける沙織

沙織は「母親になれるような人間じゃない」と語り、最後には「私、人殺しなんです」と告白しています。

誰にも知られていない過去であっても、沙織の中では終わっていません。

万引きを繰り返していたことも、過去の罪悪感から自分自身に罰を与え続けていた結果だったのかもしれません。

史也は「誰かを救うこと」で償おうとしている?

一方の史也は、沙織とは逆方向に進んでいるように見えます。

樹海で自殺しようとしていた花恵を助け、翔が自分の子どもではないと知りながら父親になることを申し出ました。

さらに、義父・町村の生活を支え、町村が事件を起こした後も「縁を切って終わり」にはせず、自ら被害者遺族の前に出て謝罪しています。

史也は何かが起きるたびに、その責任を自分まで引き受けようとします。

もちろん、史也本人がそれを「償い」だと語ったわけではありません。ただ、今回明らかになった過去を踏まえると、誰かを救い続けること自体が、史也なりの罰になっているようにも見えてきます。

花恵と翔を守ることも過去とつながっているのか

特に気になるのが、史也が花恵と翔を守ろうとする強さです。

花恵と出会った時、彼女のお腹にはすでに別の男性との子どもがいました。それでも史也は、その子の父親になることを自ら選んでいます。

そこにはもちろん、花恵への思いや優しさもあるのでしょう。

ただ、かつて自分と沙織の間に生まれた子どもを守れなかった過去があるとすれば、今度こそ目の前の母親と子どもを守りたいという思いがあった可能性もあります。

沙織は自分を壊すことで過去を背負い、史也は誰かを守り続けることで過去を背負う。

方法は正反対ですが、2人ともあの日から前へ進めず、自分なりの「十字架」を背負い続けているように見える第3話でした。

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第3話で残された謎

小夜子が樹海で撮影した写真の意味

小夜子のカメラには、樹海と思われる森の写真が残されていました。

第3話では、史也と沙織が中学生の頃、生まれた赤ん坊を樹海へ連れて行ったことが明らかになります。

小夜子も沙織から過去を聞いたあと、実際に樹海へ足を運んだと考えられますが、そこで何を探し、何を見つけたのかまでは分かっていません。

残された写真は小夜子が史也と沙織の秘密を、どこまで突き止めていたのかを知る手がかりになりそうです。

町村はなぜ小夜子を殺したと供述しているのか

町村は自ら警察へ出頭し、小夜子を殺したと供述しています。

しかし、これまでにも凶器を処分せず持ったままだったことや、金目当てにしては小夜子を狙った理由が弱いことなど、不自然な点がいくつも残っています。

第3話でも、町村がなぜ小夜子を殺したと名乗り出たのか、その本当の理由は明らかになりませんでした。

史也と沙織の過去を守るためなのか、それともまったく別の事情があるのか。町村の供述には、まだ隠された意図がありそうです。

小夜子はなぜ殺されたのか

第3話で最大の謎として残ったのは、やはり小夜子が殺された理由です。

小夜子は万引き依存症の取材から沙織の過去を知り、さらに史也へとたどり着いていました。

そのため、小夜子の死と史也・沙織が隠してきた秘密が無関係とは考えにくくなっています。

ただし、小夜子がどこまで真相を知っていたのか、そしてそのことが本当に殺害の動機になったのかは、まだ分かりません。

町村の不可解な供述も含め、小夜子殺害の真相は次回最終回の大きな焦点になりそうです。

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まとめ|史也と沙織が背負ってきた「十字架」

第3話では、小夜子が生前に追っていた史也の秘密が、少しずつ明らかになりました。

史也と沙織は中学生の頃に交際し、沙織は史也の子どもを妊娠。誰にも相談できないまま自宅で出産し、その後2人は生まれた赤ん坊を樹海へ連れて行っていました。

それ以来、沙織は「自分は母親になれる人間ではない」と思い続け、まるで自分自身を罰するように生きてきたように見えます。

一方の史也も、花恵と翔を守り、町村のことまで背負い込むように生きています。

沙織は自分を傷つけることで、史也は誰かを救い続けることで、それぞれ過去から逃れられずにいるのかもしれません。

第2話では「虚ろな十字架」という言葉が死刑制度をめぐる問いとして示されましたが、第3話では、誰からも裁かれなくても人は自分自身に十字架を背負わせ続けることがある、という別の形が見えてきました。

そして小夜子は、その2人の過去にたどり着いていました。

なぜ小夜子は殺されたのか。町村はなぜ自分が殺したと供述しているのか。

史也と沙織が長年背負ってきた「十字架」が、小夜子の死とどうつながるのか。次回最終回で全て明らかになるのを期待しています。

第2話|町村の供述に残る不自然な点
最終回|放送後に追加 →

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