【相棒シーズン20】1話「復活~口封じの死」のネタバレと感想をまとめています。
1話目は前シーズン最終回からの続きの話となります。逮捕された柾庸子が獄中で自殺をしたことで、右京さんと冠城は不審に思っていました。すると、弁護士の中郷都々子が、謎の鍵を渡してきますが……。
【相棒20】1話のあらすじ
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— 相棒 (@AibouNow) October 13, 2021
「復活~口封じの死」まで
放送開始前あと30分‼️#相棒 シリーズ20作目✨開幕🎉
ついに動き出す黒幕…
自殺した重要人物
捕まる冠城亘⁉️
特命係が国家権力の闇に迫る🔥
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元内閣官房長官の朱雀武比古(本田博太郎)が、異例の速さで仮出所をしてきたことに、杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は疑念を抱いていた。それは、朱雀の弟子である現内閣官房長官・鶴田翁助(相島一之)が裏で手を回したのではないかという疑念だった。
柾庸子(遠山景織子)の面会に向かった先、中郷都々子(織田梨沙)と右京たちは鉢合わせた。しかし、急に接見禁止になったため、誰も会えずにいた。
小出茉梨(森口瑤子)の店に行くと鶴田が先にいた。庸子が接見禁止の理由を尋ねると、彼女は拘置所内で自殺をしたというが、右京は疑問を抱いた。
同じく庸子が自殺したとは信じられない都々子は、以前加西に聞いた鍵のことを思い出して、弁護士事務所から盗み出してしまう。その鍵を呼び出した右京と冠城に渡し、どこの部屋のものか探して欲しいと頼んだ。
依頼を引き受けた右京たちだったが、突然大河内春樹(神保悟志)が現れ、冠城を窃盗の容疑で逮捕しようとする。決定的な証拠として弁護士事務所から鍵を盗み出す、冠城の姿が映った映像があったのだ。
冠城が取り調べを受ける一方、右京は都々子と会ってあの鍵の話を聞くが……。
2話→
これまでの経緯
前シーズンからの続きの話なので、これまでの経緯をまずは簡単におさらいします。
IT長者の加西周明(石丸幹二)は自分の作った仮想国家「ネオ・ジパング」内で、ミッションを達成した者に賞金を与えるゲームをしていた。それはある白バイ警官を殺害するというものだった。その白バイ警官は現・捜査一課の出雲麗音(篠原ゆき子)のことだった。
選ばれた朱音静(日南響子)が麗音を銃撃するが、未遂で終わったため報酬を得ることができなかった。恋人の万津幸矢(櫻井圭佑)がせめて半分の3億円を払うよう交渉すると、「高層ビルを登り切ったら払う」と言われるが失敗して死亡する。
静は捜査の手が自分に伸びて来たのを知り、幸矢の母・蒔子(松永玲子)を巻き込み幸矢が銃撃したように偽装する。しかし、右京に見破られ逮捕された。逮捕後、加西に教唆されたと自供するが、中郷都々子(織田梨沙)を通じて加西に6億円で買収され単独犯であると自供を翻す。その報酬で密かに蒔子に殺し屋を雇って、加西を殺害しようと企んだ。
同時に加西が目に余ると感じ始めていた 鶴田翁助(相島一之) は、加西暗殺を内閣情報調査室の柾庸子(遠山景織子)に命じた。都々子から静と蒔子が加西暗殺を企てているのを知ったの庸子は、それに乗じて自分の方で用意した殺し屋を使い加西を暗殺する。
庸子は逮捕後、加西は国のためにならない存在なので、自分の一存で殺害したと証言し、鶴田の関与を口にせず一人で罪を被った。
事件の詳細はこちら
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【相棒20】1話のネタバレ
結末は次回に持ち越しです。今回は冠城が逮捕され、さらに新たな犠牲者が出てしまいます。
柾庸子の死
元内閣官房長官の朱雀武比古が、異例の速さで仮出所したことに右京たちは、鶴田翁助が裏で手を回したに違いないと考えて会いに行きます。当然のごとく否定する朱雀はただ一つ言えることとして、鶴田は自分と違って女でしくじったりはしないだろうと告げました。
右京さんたちが拘置所にいる庸子に面会に行くと、中郷都々子が職員に接見禁止と言われていました。その理由はなぜか分からず、突然のことでした。都々子が担当弁護士に話を聞くと、本人から当分面会は無用だと言われたそうです。右京さんたちは検察に話を聞きに行き、警視庁の出る幕じゃないと追い返されました。
その後、小手鞠で鶴田と会います。単刀直入に庸子に接見禁止が出た理由を聞くと、庸子が死んだと衝撃の告白です。25日の未明に拘置所で自殺をしたといいますが、死亡してすでにいない未決拘禁者に接見禁止を出したのか?と右京さんが突っ込みます。
なぜもっと早く公表しないのかと問うと、速報で伝えることに何の意味があると言い、公表にもそれなりの配慮が必要だったと妙な理由をこじつけます。庸子の実況見分は警察ではなく地検の刑事部が行うというあたりも、何か隠したいことでもあるような雰囲気です。
青木がやってきてある画像を見せます。それは、地検のサーバーを覗き見している状態で、庸子の見分をした際に撮影された写真でした。右京さんはそれを見て違和感を覚えます。
鶴田は庸子が生きている限り、枕を高くして眠れない。加西を殺したように口封じで暗殺したのかもしれない。と考える冠城。朱雀が言っていた「女でしくじらない」の意味は、猜疑心が強いという意味ではないか。と考える右京さん。2人とも庸子の死には裏があると疑い始めます。
容疑者冠城
「エンパイヤ・ロー・ガーデン」所長の三門が、慌てて鶴田と話をします。事務所の金庫に入れてあった、加西からの預かり物である鍵が盗まれたといいいます。その鍵はどこの何なのかは分からないが、鍵を預かって欲しいと頼まれたそうです。
その頃、都々子は右京さんと冠城を呼び出し、カフェで会っていました。小箱の中に入る鍵を見せて、どこの部屋か探して欲しいと依頼します。理由を言わないため断りますが、加西の持ち物だと聞かされ受けることにしました。鍵を盗み出したのは都々子だったのです。鶴田も三門の部屋に勝手に仕掛けておいた隠しカメラの映像で、都々子が盗み出す姿を確認します。
右京さんと冠城が部屋にいると、大河内が捜査一課の面々を引き連れてやってきます。エンパイヤ・ロー・ガーデンから間もなく盗難届けが出されると言い、冠城に容疑がかかっていたのです。取り調べに同行するよう命じられる冠城が盗ったもの、それは都々子から渡された鍵だと言います。
青木に鍵を調べるよう頼んだところ、青木が盗品だと気づいて報告したのです。しかし、なぜ冠城が犯人だと疑われたのか?それは、鍵を盗み出している映像があったのです。右京さんは瞬時に裏で何か動いていると感じ、一緒になって冠城を問い詰めます。冠城もそれに応じて黙秘をしました。
なぜ、盗難届を出す前に警察に連絡が入ったのか不自然な状況です。情報は内調から寄越されたそうです。さらに、映像がディープフェイクではないかと問う右京さんに、青木はフェイク判定は出なかったと言います。
鍵の秘密
冠城が取り調べを受けている間、右京さんは都々子と密会してなぜ鍵を盗み出したのか聞きます。以前、加西が三門に箱を渡していたのを見た都々子は、それが何なのか教えてもらいました。加西は「切り札」だと言いますが、それが何なのかは分かりません。
鍵はきっと加西が窮地に陥った時の逆転の一手で、鶴田の弱点の可能性があると都々子は考えていました。そしてそれを使い、庸子のおかしな行動の訳を教えてもらう交渉に使おうと考えていたのです。
庸子がなぜあっさり殺人教唆を認めたのか、罪を1人で被ろうとしたのか。庸子は男を守ったりなどしない。庸子と恋仲だった都々子は納得がいかなかったのです。きっと殺されたに違いない、都々子はそう感じていました。
都々子との密会を終えた右京さんは、取り調べを受ける冠城の元に行き「ただちに罪を認めてとっとと拘置所へ行きなさい!そして君は君のすべき事をなさい!」と怒鳴ります。それを聞いた冠城は罪を認めて逮捕されました。これは右京さんが冠城に合図をしたようなものです。
これを受けて週刊誌では息子に続き甲斐の部下が逮捕されたと騒ぎ立て、甲斐の責任問題を問うような記事が出ます。内調が子飼いのメディアを使って、邪魔者を排除しようと動いていたのです。甲斐と美彌子は右京さんたちが何か企んでいると気づき話を聞きます。
鍵を盗む映像は恐らく、ディープフェイクを研究していた鬼石美奈代が作ったものなので、だからフェイク判定が出ないと右京さんは考えていました。美奈代の研究を全面支援していたのは内調で、背後には鶴田がいました。
冠城が逮捕されたことで鍵は鶴田の元に戻ります。すると、騒ぎを大きくして鍵のことを探られたくないからか、示談にするようにと三門に命じます。その一方で内調の栗橋は殺し屋に「決行してくれ」と指令を出しました。
鬼石美奈代の事件詳細はこちら
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冠城の釈放
示談が成立したことで冠城は釈放され戻ってきました。しかし、ただで帰ってきたわけではありません。拘留されている間、手がかりを探すため冠城は拘置所内で仮病を使い、東京拘置所医務部病院へと運ばれていったのです。
医務室から脱出し、何か手がかりがないか院内を捜索しますが、すぐに刑務官に見つかり捕まってしまいます。しかし、医務室にいる他の人物から「先週の夜に続いて今夜もか!また自殺騒ぎかよ!」という怒鳴り声を聞きます。
庸子が自殺した日、彼女は一度病院に運ばれていたのです。実況見分の写真では蘇生の見込みがないような写真なのにも関わらずです。まだ息がある段階で運ばれたのだとしたら、写真とは矛盾すると右京さんは不可解に思いました。
ドラマの結末
右京さんは釈放された冠城と共に、都々子の家を訪ねます。チャイムが鳴っても出てくる気配がなく、郵便受けから部屋の中を覗き見ます。何も見えませんが室内が異常に冷えていました。ドアには鍵がかかっておらず、2人は中に入って呼びかけます。
鍵もかけていない、冷房も消していない不自然な状況です。ぎんぎんに冷えた部屋の奥にベッドに横たわる都々子がいました。しかし、声をかけても反応しないため上掛けを剥がしてみると、そこには左手にナイフを持ち右手首から血を流して死んでいる都々子の遺体がありました。
2話→
【相棒20】1話のまとめと感想
庸子が自殺し不審に思った都々子から加西が預けていた鍵を渡されますが、冠城がハメられて逮捕されてしまいます。その後、釈放されて都々子を訪ねると、今度は都々子が死んでいました。
庸子に続き都々子まで自殺っぽい雰囲気で殺されます。今回の話は誰が犯人かという謎を解く話ではなく、加西の預けた鍵は何だったのかという謎を解く話です。それにしても右京さんは、次に都々子が狙われると思わなかったのか?ワザと泳がせていたとしか思えません。
殺人犯は鶴田の命を受けた内調が雇った殺し屋です。内調の雇う殺し屋は変わった人が多く、今回は料理人ではなくフィットネスジムに通う女性です。ちょっとさすがに人を殺し過ぎじゃないかと思いますが、邪魔者はどんどん殺してしまう鶴田です。
冒頭で久しぶりに朱雀元官房長官が登場しました。鶴田が裏に手を回して仮出所させたようですが、再び何か関わってくるのか?タイトルの「復活」は彼かそれとも加西なのか?いずれにしても、今後の鶴田の去就に関係がありそうな予感がします。
鍵がどういうものなのか、次週の予告を見たところ加西のネオ・ジパングか何かにヒントがあり、鍵の場所がわかるような流れっぽいです。鶴田の弱点、それは殺人の証拠なのか、不正な金の流れなのか?いずれにしても失脚する可能性があるようなものと思われます。
ただし、次回で失脚するとは限りません。今シーズンの最終回にもう一度この話の続きをやり、そこで失脚なり逮捕なり死亡なりする可能性もあります。
2話→