【しあわせな結婚】最終回のネタバレと感想|登場人物は最後どうなった?

2025夏ドラマ
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【しあわせな結婚】最終話のネタバレと感想をまとめています。

レオを警察に出頭させた結果、ネルラに離婚を切り出された幸太郎は、受け入れるしかなった。しかし幸太郎の思いはまだネルラにあり、別れてもなお彼女が気がかりで仕方ない。ある日、寛からネルラが戻って来ないという連絡を受け、幸太郎は再び鈴木家へ向かうが……。

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【しあわせな結婚】最終回のあらすじ

布施夕人(玉置玲央)殺害事件の犯人として、自首した鈴木考(岡部たかし)だったが、原田幸太郎(阿部サダヲ)が真実を追い求めた結果、鈴木レオ(板垣李光人)が犯人だとたどりつく。そして幸太郎はレオを説得し、警察に出頭させた。

だが、それが原因で幸太郎は鈴木ネルラ(松たか子)から離婚を切り出されてしまう。何とか考え直してもらおうと奮闘する幸太郎だが、ネルラの決意は固く2人は離婚した。

1人になった幸太郎は別れてもなお、ネルラのことが気がかりで仕方なかった。ある日、鈴木寛(段田安則)からネルラが戻って来ないという連絡をもらい、幸太郎は再び鈴木家に向かうが……。

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【しあわせな結婚】最終回のネタバレ

ネルラの残したメールを黒川に頼んで復元してもらい、布施の死にはネルラの遊び心が関わっていたことが分かる。

ある日ネルラは布施のタッチをまねて、布施風の絵を描いて遊ぶ。それを見た布施は驚くと同時に喜び、自分が描いたことにして画商に絵を渡す。すると画商は今まで以上の高値をつけた。

布施はネルラに代筆させ、自分は絵を描かずにいた。やがてネルラは自分の修復の仕事も重なり、過労で倒れてしまう。布施はようやく自分で絵を描き始めようとするが、まったく描けずにいた。そしてレオの偽装誘拐をし、あの事件が起きた。

自分の描いた絵が布施の絵としてオークションに出品されるのを阻止するため、ネルラはオークション会場のスタッフとして潜り込み、絵を切り裂こうとした。

そこにネルラのメールを見て気付いた幸太郎がやってきて説得し、2人はまた結婚することになった。鈴木家で再び暮らすことになった幸太郎は、ネルラとの幸せな日々を満喫した。

鈴木家の崩壊

鈴木考(岡部たかし)は布勢夕人(玉置玲央)殺害事件の犯人として逮捕されたが、鈴木レオ(板垣李光人)の出頭により殺人罪は犯人隠避罪へと切り替わった。死体損壊罪についてはすでに時効が成立しており、不問とされた。考の裁判には原田幸太郎(阿部サダヲ)と鈴木ネルラ(松たか子)が傍聴していたが、ネルラは途中で退席した。ネルラと離婚してから1か月が経過していた。

レオは警察の取り調べを受けたものの、刑法41条により罪には問われなかった。しかし事件の真犯人として一部の悪質なネット民に顔を晒され、アイドルのスタイリストを辞めざるをえなかった。現在は鈴木家のマンションを出て、デリバリーのアルバイトをしている

一方で、「弁護士原田幸太郎の“呪われた家族”」という記事が拡散され、幸太郎のテレビ復帰は完全に消えた。この影響で鈴木寛(段田安則)の新たな仕事の計画も一つ潰えた。皮肉にも、殺害された布勢の作品は中国人富裕層の目に留まり、値が上がったことで鈴木家への非難は一層強まった

断ち切れぬ思い

幸太郎は事務所で臼井義男(小松和重)と話していたが、呆れられる場面もあった。そこへ倉澤ちか(堀内敬子)が訪れ、コメンテーターを今泉憲資(金田哲)に依頼したいという相談を持ちかけた。

寛は考がもうここでは暮らさないだろうと語り、ネルラはかつてのように皆でここに住みたいと望んだ。寛は事件で多くを失ったが、それゆえに次の道が開けると考えていた。ネルラには東京文化美術館から修復依頼が届いていた

幸太郎は内藤つばさ(小雪)とレストランで会食した。つばさが裏で手を回し、顧問弁護士を務める美術館に頭を下げて依頼を実現してくれたのだった。会話の中でつばさに「なぜ簡単に別れたのか」と問われ、幸太郎は実は自分なりに粘ったのだと明かした。

離婚を切り出された翌朝、食事をとりながら「やっぱり離婚したくない、一緒にいたい」とネルラに訴えるも、彼女は無視した。弁護士として培ってきた技量は、ネルラの前ではまったく通用しなかった。さらに、つばさから事務所で雇わないかと提案されたが、幸太郎は「考えておく」と濁した。

その夜、自宅に戻った幸太郎はベッドでひとり思索に沈み、隣にネルラがいないことを寂しく感じていた。ネルラは修復の仕事を続けながら、新しい仕事を探していた。

裁判の結果

考の裁判の判決は拘禁刑10か月、執行猶予3年であった。ネルラは判決直後に法廷を後にした。幸太郎は黒川竜司(杉野遥亮)と話を交わし、この件で刑事部長の笹尾明(亀田佳明)が警視総監に近づき、警備部長の佐久間次郎(野間口徹)は左遷され、黒川は一課に残ることになったて良かったじゃないかと皮肉をこめて話す。しかし黒川は「完璧だがつまらない、虚しい」と語り、幸太郎は「人生とはそういうものだ」と応じた。

テレビでは考の刑に関する報道とともに、布勢の作品に1000万円の高値がついたというニュースも流れた。

その後、幸太郎のもとに寛から電話が入った。ネルラが2日帰っておらず、そちらに行っていないかと問われる。寛が何度電話をかけても出ないという。幸太郎は鈴木家に向かうと伝え、黒川にも「法廷を出たまま行方不明だ」と話し、事故や事件の報告が入っていないか調べてもらう。

鈴木家に到着すると、そこにはレオも考も揃っていた。幸太郎は警察に確認した結果、交通事故や身元不明の被害者は報告されていないと説明し、自らの意思で家を出た可能性が高いのではないかと推測した。美術館を退職した事実もなく、寛の名前で捜索願を提出することに決めた。

さらに2階のネルラの部屋を確認し、ノートPCを立ち上げると、パスワードが分からず開かない。幸太郎がまさかと思いながらも自分の誕生日を入力し、ようやく解除された。メールを調べると、下書きフォルダに幸太郎宛の未送信メールが残されていた。幸太郎はそのPCを借り、メールの復元を試みることにした。

ネルラの秘密

幸太郎は黒川に依頼し、やがて文章が復元されてその内容が明らかになった。

そこには、修復の仕事を与えてくれたのが幸太郎であると気づいたこと、つばさの名前を見て理解したこと、気にかけてくれたことへの感謝、そして法廷で失礼な態度をとったことへの謝罪が記されていた。ネルラは「あなたを間近に感じるのが辛くて、あんな態度をとった」と書き、さらに「今、何かを語ろうとすると、あなたの顔しか浮かばない」と続けていた。

彼女は考の判決が出たら決着をつけようと思っていたと明かし、布勢の事件の始まりにはもうひとつ秘密があったと告白していた。

事件の少し前、ネルラが布勢の画風を真似て絵を描いたところ、布勢はそれを面白がり画商の三杉に見せた。三杉は疑うことなく高値をつけ、以後ネルラが絵を描くようになった。布勢はいつしか筆を取らなくなり、ネルラは布勢の名で数点を仕上げることになった。しかし修復の仕事と両立は難しく、疲労で倒れた。

その後、布勢は自ら描くと宣言し、作風を変えてネルラに頼らずにやると語った。そして「次の作品が完成したら結婚しよう」とプロポーズし、「次の絵は君を描く」とも言った。だが結局その新作は完成しなかった。布勢の焦りは次第にネルラや彼女の家族への憎悪へと変わり、やがてレオの誘拐偽装へと繋がり、あの事件が起きたのだった。

文章は「幸太郎さんと別れ、我が家はバラバラになり、もうどうにもならないのだなと諦めていましたが、ひとつだけ気にかかるのは」というところで途切れていた。

幸太郎は布勢の作品が高値をつけたというニュースを思い出し、スマホで何かを確認するや否や、慌ただしく飛び出していった。

粘り強い男

オークション会場で、ネルラはスタッフとして働いていた。会場に展示された布勢の絵を目にすると、彼女は取り出したハサミで切ろうとした。その場に駆けつけた幸太郎は、「ちょっとそれ置こうか」と説得を試みた。

ネルラは、自分が遊び心であんなことをしなければ、布勢は本来の道を堂々と歩み、今も生きていたはずだと語る。しかし幸太郎は、「思うからなんなのか。きれいごと言うな、それはただの自己満足だ。君は死ぬまで胸にしまっておけばいい。それで布勢は夭折の天才画家として永遠に語り継がれる。それが布勢の誇りを守ることだ」と返した。そして「この絵は明日さらに高値をつける。それでいい。『私が悪い』なんてナヨナヨしたネルラはネルラじゃない」と強く告げた。

さらに幸太郎は「15年前のことを今さら悔やんでも意味はない。過ぎたことは過ぎたことだ。今を大切に、力強く生きればいい。君は股関節の女だろう。股関節を開いて力強く生きる女が素敵だと言ったじゃないか」と語りかけた。

そして「もし君が背負う苦しみがあるなら、俺も一緒に背負う。だから、もう一度結婚しよう。離婚したくなったらまた離婚すればいい。そのときはまた追いかけて『結婚しよう!』って言うから」と告白した。

「どうしてそんなにまで言ってくれるの?」と問うネルラに、幸太郎は「好きになってしまったから仕方ない」と答えた。「しつこいのね」と笑うネルラに、「しつこいんじゃない、粘り強いんだ」と返し、ネルラは「幸太郎さんが粘り強くてよかった」と呟いた。ネルラはハサミを握ったまま幸太郎に抱きつき、一瞬ビビる幸太郎だったが「ま、いいか」と思いながら抱き返した。

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【しあわせな結婚】最終回の結末

今泉はニュースホープでコメンテーターとして活動を続けていた。レオは変わらずデリバリーの仕事をし、考はゴルフ場でキャディとして働いていた。2人がマンションに戻ることはなかったが、家族の食事会は今でも続けられており、週に一度だったものが月に一度となっていた。その日は幸太郎の誕生日を祝う会であったが、レオの姿はなかった。

寛は考に戻ってくるよう促したが、考は雇ってくれたゴルフ場に不義理はできないと断った。寛は「考には執行猶予があるが、レオには終わりはないのだろうか」と漏らす。幸太郎は「それは彼の心の問題であって、法律上はすでに自由だ」と答えた。そこへレオが帰ってきて、寛は思わず喉をつまらせた。幸太郎は「やっぱりこの家は疲れる。家族は苦手だ」と胸の内を吐露した。

その夜、自室に戻った幸太郎とネルラ。ネルラは「来週は2人で誕生日会をしましょう」と提案したが、幸太郎は「めでたくないからいい」と拒んだ。しかしネルラは「そんなことない。幸太郎さんが生まれてきてくれて、本当によかった。だからお祝いしたいの」と告げた。2人の間に良い雰囲気が流れ、キスをしようとしたが、ネルラはそのまま眠ってしまった。

幸太郎は寝相の悪い彼女の隣に横になり、ネルラが「Quando moriremo, saremo insieme.(私たちが死ぬときも一緒よ)」と寝言を言うのを耳にした。幸太郎は「今夜も妻は、果てしなく不思議だ」と思いながら彼女を見つめていた。

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【しあわせな結婚】登場人物のその後

  • 原田幸太郎(阿部サダヲ):『ニュースホープ』のコメンテーターは降板するが、弁護士事務所は変わらず。ネルラと再婚し鈴木家に戻った
  • 鈴木ネルラ(松たか子):幸太郎と再婚し、幸太郎にもらった修復師の仕事を続けている
  • 鈴木レオ(板垣李光人):事件時14歳に満たなかったため、刑事罰には問われなかったが、ネットにさらされスタイリストの仕事をやめる。その後鈴木家を出てフードデリバリーをしている
  • 鈴木考(岡部たかし):犯人隠避罪で拘禁刑10か月、執行猶予3年の判決が下る。鈴木家を出てゴルフ場でキャディーをやっている。
  • 鈴木寛(段田安則):新たな仕事の計画が事件のせいで潰える。鈴木家で再婚した幸太郎とネルラの3人で暮らす
  • 今泉憲資(金田哲):倉沢ちかに見出され、幸太郎の代わりに『ニュースホープ』のコメンテーターに就任
  • 黒川竜司(杉野遥亮):今回の再捜査のお陰で一課に残れた
  • 笹尾明(亀田佳明):今回の再捜査のお陰で、警視総監へ一歩前進した
  • 佐久間次郎(野間口徹):今回の再捜査のお陰で左遷された
  • 内藤つばさ(小雪):幸太郎の頼みで自分が顧問弁護士を勤める、東京文化美術館にネルラのことを売り込み、修復師の仕事を回してあげた。その後、幸太郎の事務所に雇わないかと交渉中
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【しあわせな結婚】最終回のまとめと感想

自分の遊び心が原因で布施は追い詰められたと後悔するネルラを、幸太郎は説得して再び結婚したという話でした。

2人は離婚してすぐまた結婚し、最後はハッピーエンドで終わりました。終始ネルラという不思議かつ魅力的な女性に、幸太郎は振り回されましたが、やっぱり好きで仕方ありませんでした。

ネルラのような女性が苦手な人は、見ていて辛いかもしれません。このドラマはサスペンス部分はありながらも、やっぱり恋愛ドラマだと思いました。従来のサスペンスドラマだと、恋愛部分は二の次になりますが、このドラマは違います。

逆に考察するのを楽しみに視聴していた人には、肩透かしを食らった気がするでしょう。自分もそうでした。伏線かと思われた五守の件は特に事件に関係なく、勝手にこっちが注目しているだけでした。なので、途中からそういうドラマじゃないのだと気付き、あまり気にしないで見ていました。

ネルラ役の松たか子さんと幸太郎役の阿部サダヲさん、そしてクセがある鈴木家の面々が織り成すホームドラマといった感じです。この配役だからこそ成立していたと思います。さらにゲスト的な役で、ちょいちょい有名な人が出てくるのも面白かったです。

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