【サイン ―法医学者 柚木貴志の事件―】最終回9話ネタバレ感想|証拠がないなら作れ

サイン 2019夏ドラマ
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【サイン ―法医学者 柚木貴志の事件―】最終回9話は、衝撃のラストを迎えます。見つけても見つけても握りつぶされてしまう証拠。もう手立てがないと諦めかけたその時、柚木は何を思ったのか、とんでもない行動に出ます。

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【サイン ―法医学者 柚木貴志の事件―】最終回9話のあらすじ

 警視庁捜査一課の管理官・和泉千聖(松雪泰子)とその部下・高橋紀理人(高杉真宙)は、次期総裁候補の娘・島崎楓(森川葵)が国民的人気歌手・北見永士(横山涼)を窒息死させるために使ったと思われる“青いぬいぐるみ”を押収。照合検査のために、新人解剖医・中園景(飯豊まりえ)は北見の喉から見つかった“青い繊維”を持って、解剖医・柚木貴志(大森南朋)らが待つ「日本法医学研究院」へと急行する。だが、景は“青い繊維”を柚木らに手渡すと、なぜか検査が始まるのを待たず部屋の外へ。その様子が気になった柚木は、彼女の後を追うが…。
 そんな中、あろうことか想定外の検査結果が出る。ぬいぐるみの繊維と“青い繊維”は「一致しなかった」というのだ! 真実を証明する最後の手立てを失い、苛立ちを隠せない柚木…。ちょうどその頃、「日本法医学研究院」の院長・伊達明義(仲村トオル)のもとには、意外な人物がやって来て…!?
 真犯人である楓を追い詰めようとするたび、権力によって次々と閉ざされていく真実追及への扉。それでも諦められず、事件当日の監視カメラ映像を再度チェックした柚木は“ある異変”を見抜き、そこに“真実”が隠されていると確信する。ところが、権力側は一枚も二枚も上手で…!?
 やがて柚木は何が何でも“真実”を明らかにするため、ある方法で楓の罪を暴く“真実のサイン”を手に入れようと思いつく。それは想像を絶する結末を伴う、まさに“決死の勝負”だった――。

公式HPより
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【サイン ―法医学者 柚木貴志の事件―】最終回9話のネタバレ

  • 証拠の繊維を妹を助ける代わりに寄越せといわれていた景だったが、渡さずにそのまま分析に回す。だが、四方田がこっそりと入れ替えてしまう。その結果、楓のぬいぐるみの繊維とは合致しなかった。
  • 千聖は家宅捜索した結果、何も出なかった責任を取らされ、課長と共に異動の話と捜査をしないよう言われる。
  • 柚木は諦めずに防犯カメラを見ていたところ、ある違和感に気づく。それは映像のデータが一部削除されていたことを突き止める。元のマスターデータがあるはずだと、千聖に電話をする。千聖はみずからが動けないため、髙橋に合図をして送り出す。
  • 当時の鑑識を担当していた人物は警察を退職し、現在入院中だった。そこに柚木と髙橋が向かうが、知らないといって何も答えない。だが、柚木たちが帰った後、妻が話したほうがいいと口ぞえし思い直す。
  • 改めて柚木たちが病院に向かうと、既に佐々岡が身分を偽ってデータを回収してしまっていた。
  • 証拠をこれ以上探すことが難しい中、柚木は諦めずにある方法を考える。そして、景に頼み亜硝酸アミルを事前に入手する。
  • 楓に証拠の映像があるから見に来いと、柚木は自宅に彼女を呼び寄せる。そして景には「1時間後に来い」とそれだけ告げて電話を切る。
  • 景が1時間後、柚木の自宅を訪ねるが応答がない。中に入ってみると、そこには椅子に座ったまま息をしていない柚木がいた。急いで心臓マッサージをする景、だが息を吹き返すことはなかった。
  • 通報を受けた千聖がやってきて柚木の遺体を見つめる。すぐに証拠を探すため、室内の捜索が始まった。
  • 柚木死亡の一報を受けた伊達はショックを受ける。佐々岡が適当に処理するよういうが、伊達はそれに応じる気はなかった。柚木の解剖は伊達がすることになる。
  • しかし、景が遺体を運び出し解剖室に立てこもる。佐々岡が騒ぐ中、伊達は出て行けと追い出し景に解剖を任せる。
  • 解剖をした結果、永士の時と同様の窒息死であることがわかる。喉には繊維片が見つかった。
  • 千聖たちが調べているところに、捜査をやめるよう内通者である吉川が言いにくる。千聖は残るといって一切聞かず、捜索を続ける。すると、兵藤の書が入る額に気づき、額を開けてみるとカメラが入っていた。
  • 千聖はその映像を法医研のみんなと一緒に見て、解剖結果とのすりあわせをしに来る。柚木が楓に殺害される様子が映っている映像に、みな涙しながら目を背けずに見続ける。
  • 指に薬を塗った楓が柚木にキスをした後、唇にその指でなぞり毒を塗りつける。柚木は指で拭うが急に苦しみだし、その後を追ってそこにあったクッションで楓は柚木の顔を塞ぐ。そうして柚木は絶命した。
  • 伊達が少し戻して欲しいと指示して確認したところ、鏡に映る楓が毒を指に塗っているところを柚木は確認していた。みずからの体にサインを柚木は刻む。
  • 遺留品にあった亜硝酸アミルを見た景はようやく気づく。柚木は最後まで生きようとしていたと、これで解毒してそれでもダメな場合に備えて景を呼んでおいたんだと。しかし、解毒する間も無く柚木は結果的に殺害されてしまった。
  • 映像を証拠に千聖は楓を逮捕しに向かい、手錠をかける。さらに父親は衆議院議員を辞職した。
  • 一人で頑張っていけるか不安だと、病院で妹の手を握りながら景は言う。するとその手を握り返す妹を、父と共に見守るのだった。
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【サイン ―法医学者 柚木貴志の事件―】最終回9話の感想

衝撃的な最終回です。続編を作ることを一切考えず、潔く1つの物語で完結させます。ちょっと視聴率が良かったら続編を作ろうなんていう、いやらしい下心は全くありません。テレ朝の作るドラマとは正反対の方向性のドラマですが、放送局はテレ朝です。

全体的に陰謀をぶち込んでくるドラマだったので、すっきりしない回がどうしても何回かあります。最終回もなんだか嫌な流れだなと思ってみていたら、衝撃的な終わり方をします。証拠がないなら作ればいい、サインを刻め、そんな感じの終わり方です。

ハッピーエンドなのかどうなのか、事件は解決するからハッピーなのかもしれません。しかし、手放しで喜べる内容ではありません。この終わり方に悲しい気分になる人もいそうです。

主に柚木が思う景と千聖評と亜硝酸アミルについて、さらに登場人物たちのその後についてまとめました。

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柚木の贈る言葉

千聖と景、かつての彼女と現在の愛弟子に柚木は言葉を贈ります。憎まれ口の中にも愛情がある言葉でした。

千聖へ

柚木は以前千聖と婚約寸前までいったらしいですが破棄します。その詳しい理由については結局語られませんでした。ですが、柚木が千聖に対して思っていた感情を告げます。

人間はそう簡単に変わらねえな。
負けず嫌いで何があっても諦めない。
お前はそういう女だ。
変わるなよ千聖、そこがお前の取りえなんだから。

どっちが手放した手放してないと言い合いますが、どちらから別れを切り出したのかはわかりません。ただ柚木は千聖のそんなところが好きだったのかもしれません。

千聖も「生き急がないで」と心配そうとしていました。柚木はこの時、もう心に決めていたのだと思います。だから千聖と一緒に飲んだのでしょう。ただ、事件が終わったら行こうといっていた“寿司屋”には行けませんでした。

景へ

何となく師弟関係以上の感情を、特に景は持ってそうな雰囲気でした。柚木はあくまで師匠として、景に言葉を贈ります。

お前の欠点はいちいち向きになるとこ。
一つの事に夢中になり過ぎて、全体を見ることができなくなる。
ミクロを見る目とマクロを俯瞰して見る目を使い分けないと、
お前が目指している兵藤院長みたいな、一流の解剖医にはなれないぞ。
真摯に遺体と向き合え。
声なき声に耳を傾けろ。
目の前の遺体が発するサインを絶対に見逃すな。

この話の前に柚木のパワハラとセクハラがあります。それに対してむきになった景へ、柚木はいつもと違って諭します。景も「なんですか急に」と言います。

それでも柚木は景へ、伝えたいことを伝えます。後に分かることですが、父の寿司屋に時々柚木は来て景のことを褒めていたと言います。何だかんだ言って景のことを認めていたのでしょう。

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亜硝酸アミルとは?

柚木が美晴に頼んで寄越してもらった薬です。聞きなれない薬品なので、なんだろうと思ってましたが、最後にわかります。この薬品を知っている人ならこの時点で、最後が想像できたと思います。

亜硝酸アミル(あしょうさんアミル)は、主に狭心症等の心臓疾患に使われる薬品であり、薬理効果としては同じ強心剤のニトログリセリンや亜硝酸ナトリウムとほぼ同じとされている。またシアン化合物(シアン化カリウムなど)の解毒剤としても使用される。硫化水素もシアン化物と同様のメカニズムの毒性を有するので、硫化水素の解毒剤として使用されることがある。

wikipediaより

気化しやすく引火性が高いので劇物指定薬品です。柚木はあることに備えてこの薬品を所持してました。

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登場人物たちのその後

物語終わり頃に登場人物たちのその後が描かれます。具体的に立場や処分がどうなったということは描かれません。ただ、映像を見てわかった範囲でまとめました。

  • 千聖:警察で管理官のまま。当初予定されていた処分は回避
  • 髙橋:千聖と共に同じ部署。「一生ついていく」と発言
  • 景:法医を目指している人たちに、法医研の中を案内
  • 伊達:墓参りをしながら「一からやり直すよ」と墓前で誓う
  • 楓:殺害容疑で逮捕
  • 藤一郎:衆議院議員を辞職

みんな前を向いて終わるエンディングとなります。逮捕された楓については、まだこれから裁判なのでしょうから刑についてはわかりません。

結局楓はなぜ永士を殺したのか?それについてもよくわかりません。元恋人ということなので、一度は別れているのでしょうし、復縁でも迫って断られたのか?謎です。

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【サイン ―法医学者 柚木貴志の事件―】最終回9話のその他気になったこと

  • 柚木に無理矢理カードを渡す景
  • インターネットは万能の神ではない
  • 急に態度が変わる伊達
  • 映像をみんなで確認するというある意味拷問
  • 千聖が楓に突きつける逮捕状が近すぎ
  • 柚木いわく一人前になるにはあと100年かかる景
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【サイン ―法医学者 柚木貴志の事件―】最終回9話のまとめ

楓の動機や恐らく殺害したと思われる、会田や宮島についての殺害方法については語られません。刑事ドラマでなく法医学のドラマだからなのか?残念ながら投げっぱなしで終わります。

今シーズンやっていた【ボイス】もですが、韓国ドラマベースのものは基本“隠ぺい”です。隠すにしたって限度があるだろうに、すさまじい人数死んでいても隠ぺいします。

出演者のキャラが立っていたので、シリーズにしても面白かった気がします。テレ朝がオリジナルで作っていたら、シリーズ化していたかもしれません。

個人的には1話完結の回のほうが、遺体の声を聞いていて面白かったです。陰謀ものがメインになると、いくら遺体の声を聞いても握りつぶされてしまうので、何だかなという気分にもなりました。“法医”がメインであって欲しいです。

今回のいいセリフ

真摯に遺体と向き合え。声なき声に耳を傾けろ。目の前の遺体が発するサインを絶対に見逃すな。

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