ラジエーションハウス ドラマ最終回 医療行為は?最後はどうなる?

ラジエーションハウス 2019春ドラマ
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杏の父親である甘春元院長の病気の原因が判明し、いざ手術となります。杏が執刀医を務めることになったのはいいものの、難しい手術になってくるとそこから手が進みません。そこで、唯織が杏の手を取り「僕がやります」と医療行為を自ら志願します。唯織は医療行為をしてしまうのか?

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ラジエーションハウス概要

月曜21時からフジテレビ系で放送している「ラジエーションハウス」は、放射線技師という立場から「視えない病」を見つける医療ドラマとなっています。

キャスト

  • 五十嵐唯織(窪田正孝)
  • 甘春 杏(本田 翼)
  • 広瀬裕乃(広瀬アリス)
  • 軒下吾郎(浜野謙太)
  • 威能 圭(丸山智己)
  • 悠木 倫(矢野聖人)
  • 黒羽たまき(山口紗弥加)
  • 小野寺俊(遠藤憲一)
  • 辻村駿太郎(鈴木伸之)
  • 鏑木安富(浅野和之)
  • 大森 渚(和久井映見)

スタッフ

  • 原作:「ラジエーションハウス」(原作:横幕智裕・漫画:モリタイシ)
  • 脚本:大北はるか
  • 音楽:服部隆之
  • 主題歌:MAN WITH A MISSION 「Remember Me」(ソニー・ミュージックレコーズ)
  • プロデュース:中野利幸
  • 演出:鈴木雅之・金井紘・野田悠介・関野宗紀

11話ゲスト

東根作寿英・仁藤優子・岩崎う大(かもめんたる)・田中泰生・井上肇・大野泰広・古澤裕介・名高達男・佐戸井けん太・八嶋智人

前回はこちら
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あらすじ

 唯織(窪田正孝)は、杏(本田翼)の父で、甘春総合病院の前院長・正一(佐戸井けん太)が、うつ病ではなく別の病気ではないかと考える。全身の慢性的疲労感、起立性頭痛に苦しんでいる正一は、発症前、自転車に追突され、その後、飛行機に乗っていた。ヒントになったのは、裕乃(広瀬アリス)が手伝っていた造影CTの際に、チューブから造影剤が漏れたことだった。

 小野寺(遠藤憲一)らの協力を得て唯織が行ったのは、MRI検査と、髄液漏れの検査だった。その画像を見た唯織は、正一が低髄液圧症であることを確信する。正一は、追突事故で硬膜に穴が開き、飛行機に乗った際の気圧の変化と乱気流の振動によって低髄液圧症を発症したものと考えられた。髄液が減って脳が下垂したために、起立時に頭痛やめまいに襲われていたのだ。正一の病気が手術で治る可能性があると知り、喜ぶ杏。

 ところがその矢先、正一が突然意識障害を起こす。辻村(鈴木伸之)ら甘春総合病院の医師には正一の治療をできる人間がいなかった。すると杏は、自分がやると言い出し……。そして、その杏を見つめる唯織はある決断をする……。

公式HPより
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感想

結果から言いますと唯織は医療行為をします。そして、そのせいでマスコミに叩かれ、甘春総合病院に派遣されていた麗洋大学病院の医師たちが引き上げてしまいます。さらに患者もいなくなってしまい、唯織は自ら“辞める”という決断をします。あくまで“技師”にこだわる唯織、杏との約束を頑なに守ります。しかし、杏は記憶が戻るどころか、また新たな約束をするというとぼけた女性でした。

医療行為は?

病気の原因を見つけた後は、専門医に手術してもらうはずでした。しかし、突然意識不明になってしまいます。脳に血が溜まっていてすぐにでも手術が必要になりますが、血を抜いてしまうと空気が入り余計に脳が下がってしまうため、先にブラッドパッチという手術が必要だとなります。

誰もその手術が出来ない中、杏自ら志願をしてラジエーションハウスのみんなの力を借りて始めます。順調に行っていた手術でしたが、次は非常に難しい胸椎の手術となります。傷をつけてしまったら、運動機能を失ってしまうかもしれない、そんな場所の手術に杏はためらいます。そこで、唯織が「代わります。僕がやります」と言い出します。

唯織が医師免許を持っていると知らないみんなが反対する中、唯織は自ら告白します。「持っているんです、医師免許」と。驚くみんなを尻目に技師長に確認を取りながら、着実に手術を進めていく唯織。杏はただその姿を見つめているしかできませんでした。

その後の問題

唯織が医療行為をした姿を見てしまった麗洋大学病院から来ていた医師は、早速大学病院内でこの話を問題にします。さらにマスコミにもこの話をし、結果として甘春病院の前にはマスコミがたくさん押しかけてしまいます。

  • 唯織は技師長を除く他のメンバーとの関係がギクシャクする
  • 麗洋大学病院から派遣されていた医師が引き上げる
  • 検査の予約のキャンセルが相次ぐ
  • 院長が聴聞会に呼ばれる

院長は麗洋大学病院から呼び出しを受けて、辻村父など他の医師がいる前でハッキリと言います。唯織は医師免許を持っているので、違法行為ではないと。しかし、問題になっているのは、技師で雇用されている唯織が医療行為をしたことだと言われます。

目の前に助けが必要な患者がいるのに、見捨てることなんて出来ないと院長は抗いますが、唯織になんらかの処分をするよう求められます。院長は唯織に対して何か処分をしようとは思っていません。しかし、唯織はこの状況は自分が望んだものでなく自ら決断します。

最後はどうなる?

唯織は甘春病院に迷惑をかけるつもりもなかったし、このままでは病院に患者が来なくなってしまうと思います。さらにピレス教授から来て欲しいと呼びかけられ、しかも“技師”で雇うということで病院を辞めて向こうに行くことを選びます。それを知ったラジエーションハウスのメンバー一人一人の餞別の言葉が、良かったので紹介します。

たまき

「患者にいちいち肩入れする余裕なんてないからさ。技師は検査したら終わりって割り切ってやってきた。だからあんたみたいに暴走するやつ、ほんと迷惑だったんだよね。お土産はさ、向こうのカップラーメンでいいから

軒下

「お前のせいでいつも技師として出来ること考えるようになった。どうしてくれるんだよ。すっかりマッチングアプリやる時間減っちまったじゃねーか。だからワンチャン金髪美女連れて帰って来いよ。紹介してくれないと、俺孤独死するからな」

威能

「アメリカですか、いいですね。美容グッズの宝庫です。好きなんですよねアメリカ。向こうに行った時は家泊めてくださいよ。あ、でも、戻って来るほうが早いですかね

悠木

「僕は機械が好きで技師になったんだ。こんなに人に接する仕事とは思わなかった。IVRの知識では誰にも負けない技師になる。お前逃げんなよ。戻ってきたら次は僕が勝つ

裕乃

「五十嵐さんのような技師になりたいです。だからもっともっと勉強します。バスケやってたから根性だけはあるんです。諦めませんから、今度会う時はもう少し距離を縮めておけるように頑張ります

鏑木

「どこに行っても自由にやれると思ったら大間違いですよ。君にはまたどっかで会いそうな、嫌な予感がします。昔から私の嫌な予感は当たるんだよ。少しは大人になって戻って来てくださいよ

小野寺

どうせお前みたいな変わり者を大歓迎なのは、ウチぐらいなんだからな。また戻って来いな」

「私絶対に負けませんから。あなたが手出しできないくらい、優秀な放射線科医になってみせます。だから、必ず戻って来てください。約束です」

それぞれが“らしいセリフ”を言っていきます。そして杏は何かを思い出すでもなく、また懲りずに“約束”をします。唯織と軽々しく“約束”をするものではありません。唯織はその“約束”を守るために、医師であっても技師でいようとする男です。

その他気になったこと

  • 必殺仕事人のようなレントゲンのシーン
  • 「鋼の口のやっちゃん」という異名の鏑木
  • 「スチールマウスのノッキー」という異名の軒下
  • その辺の駐車場っぽいバスターミナル
  • バスターミナルシーンのエキストラの適当な感じ
  • 23年前の約束も覚えていないのに、また約束する杏
  • そして唯織に「約束今度は絶対忘れないでくださいね」と言われる杏
  • 新人技師は“フレッシュピチピチな45歳”なナレーションの八嶋さん

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ドラマの補足

低髄液圧症とは?

杏の父親である甘春正一のなった病です。当初は“うつ病”と言っていましたが、検査の結果髄液が漏れていたせいで、脳が下のほうに下がってしまったとのことです。脳脊髄液漏出症とも呼ぶそうです。

脳脊髄液漏出症は、脳を覆っている硬膜やクモ膜に何らかの理由で穴が開き、髄液が漏れ出す病気で、起立性頭痛(立ったり座ったりすると頭痛が起こり、横になると治る)や、めまい、吐気などの症状があらわれます。原因は頚椎から腰椎にかけての軽微な外傷と思われますが、はっきりと特定はされていません。

硬膜外自家血注入療法(ブラッドパッチ療法)を行っています。 病院からのお知らせ | 福井県済生会病院

そしてこの開いた穴を塞ぐための手術が、“ブラッドパッチ”というものでした。

脳脊髄液漏出症に有効な治療法として、硬膜外自家血注入療法(ブラッドパッチ療法)があります。この治療法は、脊椎硬膜外腔に患者さんご自身の血液(自家血)を注入して、硬膜外腔組織の癒着・器質化によって穴をふさぎ、髄液の漏出を止めます。自家血は20~30cc採血し、造影剤を加えてレントゲン透視下で硬膜外に注入します。

硬膜外自家血注入療法(ブラッドパッチ療法)を行っています。 病院からのお知らせ | 福井県済生会病院

この施術を胸椎にやる時に杏はためらい、唯織に手術を代わってもらいました。神経を傷つけてしまったら、運動機能が失われる可能性があったためです。

ドラマに出てきた本

息子に友人が不登校になった相談をされた、小野寺技師長が読んでいた本です。実在の本でした。

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ラジエーションハウス総評

最初見始めた時はまず本田翼さんの女医が、どうなんだろうと思っていました。失礼ながら医療用語を噛みそうな感じの喋り方がどうにも引っかかりました。しかし、周りの役者さんが良かったのか、脚本が良かったのか、次第にそういったことは気にならなくなりました。

良かった点

  • 主役の窪田さんの演技が良かった
  • 軒下役の浜野さんと、鏑木先生役の浅野さんがいいアクセント
  • 個別にスポットライトを当てる構成も悪くなかった
  • 大げさな演出もある意味ドラマに合ってた
  • サントラがいい。特に「必ずあるはず」というギターの曲が良かった
  • どの回もわりと良くまとまっている
  • スッキリするので月曜のドラマ向き

残念な点

  • 唯織の技師にこだわる動機がもどかしい
  • 唯織と杏との技術差がありすぎて気の毒
  • 威能と悠木の掘り下げが少ない
  • 恋の三角関係は必要だったのか?

やっぱり唯織が技師にこだわるのが、どうにももどかしいです。しまいには杏のせいで、唯織は本来救えるはずの患者を救えないのでは?という気すら起きます。もう少し杏にもできることがあるとか、杏の記憶が戻りかけるといったシーンがあっても良かったのではないかと思いました。

しかし、全体的に見るとやはりよくまとまっていて、最後は爽快感が残る良いドラマだったと思います。個人的には軒下回の7話と、鏑木先生絡みの6話が面白かったです。

今回のいいセリフ

あなたとの約束を守るために、あなたに会いに来ました。22年と128日かかっちゃいましたけど。

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