【人類学者・岬久美子の殺人鑑定8】の感想とネタバレ・後出し感ありすぎな犯人

岬久美子の殺人鑑定 スペシャルドラマ
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6月27日に放送された【人類学者・岬久美子の殺人鑑定】は、骨から死因や被害者を特定したりする日本版“BONES”のような話のシリーズです。今回も前回に引き続き幼馴染の二階堂が出演し、久美子と喧嘩になったりしながら事件を解決していきます。見つかった骨は誰なのか?そして犯人は?なぜ殺されなければならなかったのか?それはいきなりな展開でわかります。

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【人類学者・岬久美子の殺人鑑定8】のキャスト

  • 岬久美子(大塚寧々)
  • 二階堂達也(戸次重幸)
  • 守屋直樹 (渋江譲二)
  • 青嶋光留(金井勇太)
  • 立花かおり(黒川芽以)
  • 青嶋一彦(弓削智久)
  • 野口高史(吉見一豊)
  • 倉田俊郎(野添義弘)
  • 飯塚洋(寿大聡)
  • 遠藤亜由美(朝倉えりか)
  • 葉山梨香(和季明日香)
  • 住吉一郎(住吉晃典)
  • 二階堂信也(藤本悠希)
  • 日暮奈津(阿南敦子)
  • 織田康恵(峯村リエ)
  • 織田省吾(山口粧太)
  • 宮部保昭(深水三章)
  • 青嶋都和子(キムラ緑子)
  • 加治川法雄(渡辺いっけい)

【人類学者・岬久美子の殺人鑑定8】のスタッフ

  • 脚本:真部千晶、伊藤洋子
  • 監督:藤岡浩二郎
  • ゼネラルプロデューサー:関 拓也(テレビ朝日)
  • プロデューサー:船津浩一(テレビ朝日)、目黒正之(東映)
  • 制作:テレビ朝日、東映
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【人類学者・岬久美子の殺人鑑定8】のあらすじ

 人骨を専門に研究している人類学者・岬久美子(大塚寧々)は、ある夜、「調べてほしい骨がある」という男性からの電話で、とある建設現場に呼び出される。ところが、待ち合わせ場所に赴いたところ、血だらけの男がリュックを抱きかかえるようにして死んでいるのを発見! 現場から慌てて走り去る謎の人影も目撃する。

 久美子の幼なじみでもある捜査一課刑事・二階堂達也(戸次重幸)らの調べで、遺体の身元は清掃会社職員・宮部保昭(深水三章)と判明。なんと彼が抱えていたリュックの中から、人骨が見つかった。久美子に電話をかけてきたのは、宮部だったのか…。そして、犯人はこの骨を奪うために被害者を襲ったものの、久美子がやって来たために目的を果たせずに逃げたのだろうか…。

 宮部が命を懸けて守ったであろう人骨を調べはじめた、久美子。骨は20代後半の男性のものとわかるが、首を絞められたことによる窒息死なのか、はたまた首を吊って自殺したのか、死因を断定することができなかった。また、この骨の人物は10年以上前、肩を複雑骨折し人工骨を移植したことがあるともわかる。

 事件が起きた建設現場は、名門学校法人“青嶋学園”の初等部の建設予定地で、殺された宮部は事件当日、青嶋学園の理事長・青嶋都和子(キムラ緑子)に「“彼”を殺したのはあなたですか」と、謎の言葉をかけていたという。しかも、都和子のひとり息子・光留(金井勇太)が現在行方知れずで、複雑骨折の末に人工骨治療を受けていたことがわかる。都和子を直撃したところ、息子はアメリカで暮らしていると主張するのだが…!? 久美子が鑑定しているのは光留の骨なのか。そしてもし宮部の言葉がそのとおりならば、母親の都和子が息子を殺害したのか…。戸惑う久美子たちに、学園の卒業生で光留と同級生だったという教師・立花かおり(黒川芽以)が声をかけてくるが…!?

公式HPより
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【人類学者・岬久美子の殺人鑑定8】のネタバレ

犯人

野口高史(吉見一豊)

動機

たまたま青嶋学園の仕事をしていた時、青嶋学園の教師である立花かおりが、1歳の時に離婚した自分の娘だと気付く。子どもの時に何もしてやれなかったから、娘の付き合っている一彦を理事長にして、かおりを理事長夫人にしようと目論む。しかしそれは表向きで実際はかおりを理事長夫人にし、その親ということで金をせびるためのいい金づるを掴んだと思っていた。

1年前、学園に来ていた光留を見かけた野口は、落ちぶれた生活をしているのなら、理事長を失脚させるネタにしようと思っていた。しかし、光留はどん底から立ち直り始めていたため、そのまま落ちぶれていればいいのにと嫉妬する。さらに、いずれは学園に戻れたらいいと思っていると聞かされる。そこで野口は後から学園を継ぐといって出て来られては困ると思い光留を殺害。仮に見つかったとしても、光留なら自殺ということで済むと思っていた。

そして理事長に光留を殺したのかと詰め寄っていた宮部も、光留が死んだことを知っているので、後で調べられたら厄介になると思って殺害した。

逮捕への道筋

骨を調べた結果白骨遺体は光留だとわかり、様々な容疑者をあたっていく。白骨と一緒に発見された欠片が冬桜という花の花びらだとわかり、学生時代の写真で光留が冬桜を背景にしているものを見つけ、その場所が学園が農業体験させていた場所だとわかる。その村へ行き話を聞くと、光留がここで農業をやり始めていたことがわかる。そこにある小屋の中には白骨があり、梁に首吊り用のロープがかかっていた。自殺かと思われたが白骨の他に絆創膏が落ちていて、その中を調べた結果、爪が残っていた。その爪には皮膚片が挟まっており、持ち主は野口高史の持ち物だとわかって逮捕に向かう。

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【人類学者・岬久美子の殺人鑑定8】の感想

骨の身元がわかるのは早かったのですが、犯人は最後の最後に後出しな理由で捕まります。無理に意外な犯人とかにしなくてもいいのに、今までそんな様子あったか?という人が犯人として、最後に今まで容疑者だった人たちの前で暴露されます。

発見された骨は?

久美子は電話をもらって夜中にも関わらず待ち合わせに指定された場所に行きます。すると、そこで襲われていた人が死んでしまいます。その人が持っていたバッグから人骨が出てきます。その人骨の特徴とは?

  • 全身の骨は揃っていない
  • 頭の骨も前頭部と頭頂部と側頭部がない
  • 土は付いていないから埋まってはいない
  • 20代後半から30歳ぐらいの男性
  • 上の歯と下の歯は全部揃っている
  • 奥歯に虫歯はあるが治療していない
  • 白骨化後に頭蓋骨は割れた
  • 謎の欠片が見つかる
  • 肩の所に人工骨が組み込まれている
  • 他の骨にも骨折痕がたくさんある
  • 死因は舌骨が折れているから、両手で首を絞められたことによる窒息死
  • 自殺か他殺かはわからない
  • 空気中に放置されていたなら死後一年くらい
  • スーパーインポーズをするには上顔面部が欠落しているので無理
  • 歯型の照合も虫歯がそのままなので、治療していない可能性がある

簡単に照合はできないらしく、人工骨のネオボーンを使った手術をした医療機関をあたります。すると一人の男性が浮かび上がってきます。それは建設現場の施工主である青嶋学園の理事長の息子である、青嶋光留という人物です。

青嶋光留とは?

青嶋学園の理事長の一人息子ですが、母親と折り合いが悪く行方不明になってしまいます。どんな人物だったのでしょうか?

  1. 親が教育者なため勉強をすごくやらされるが、やればやるほど成績が落ちた
  2. 高校3年の時に学校の屋上から飛び降りるが助かり、自殺未遂で終わる
  3. その後引きこもりになってさらに家出をする
  4. ホームレスになり野宿をしていた時に宮部と知り合う
  5. その宮部と実の親子のように仲良くなる
  6. 宮部に誘われてこの暮らしから脱出する決意をする
  7. 学生時代に思い出があった地で農家を始める

学生時代は笑顔の写真がなかったため、歯との照合ができません。その後、事務長が偶然会った場所へ行くと、そこで店をやっている人から話が聞けます。その人が持っていた写真では、光留は笑顔で笑っていました。そこで写真の歯並びと白骨の歯を比べてみると、同一人物だとわかります。見つかった骨は光留でした。

後出し感ありすぎな犯人

2時間ドラマあるあるといえばそうなのですが、“意外なあの人が犯人でした”にしたいがために、非常に後出しな設定を入れてきます。いつ、どこで、そんな素振りを見せたんだ?そんな人が犯人となっています。それだけならまだしも、殺害の理由もなんだかなあといった感じの理由です。
後出しにしないために少しでも素振りを見せると、みんなにバレてしまうというのもわかりますが、それにしたって唐突過ぎます。

仮に誰だったら納得できるのか?そしてその動機を考えてみました。

  • 青嶋一彦:理事長の座が欲しいので、後で光留が出てきたら困るから殺害
  • 立花かおり:一彦を理事長にしたいので、後で光留が出てきたら困るから殺害
  • 倉田俊郎:理事長戦に光留のことが出てくると厄介だから殺害
  • 青嶋都和子:光留は厄介者だから殺害

この辺りの理由のほうがまだ納得できます。仮にどうしても犯人を容疑者っぽい人たちから出したくないなら、行きずりの通り魔の犯行にするとか、事故で死んだなどいくらでもできそうなものです。しかしあえて意外な人物にしたがるのが2時間ドラマというものです。

その他気になった点

  • 夜にひと気がない場所で待ち合わせする久美子
  • 手ぶらで行って分析が後回しになる二階堂
  • 二階堂は久美子の子分扱い
  • 喧嘩して牛乳を飲む刑事たち
  • 犯人の告白をわざわざ場所を移動してまで聞く
  • 桜の花びらがワザとらしい上にしつこい
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【人類学者・岬久美子の殺人鑑定8】のロケ地

群馬県藤岡市にある冬桜が見れる公園です。

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【人類学者・岬久美子の殺人鑑定8】のまとめ

光留は母親が理事長なものだから、勉強はできて当然な状態で、それができないものだから自殺未遂までします。学校での写真は一枚も笑顔で写っている写真もなく、その後引きこもったら母親は“留学した”と嘘をつきます。

結局、光留は何もいいことのない人生で、強いて言えば宮部さんと過ごした日々が、人生で一番良い時だったと思いました。どん底から必死に這い上がって来た光留や宮部さんを、自分勝手な欲望で唐突な犯人が殺害なんてするものだから、光留がなぜこの場を選んだのか聞かされても感動している間がなかったです。

最後に宮部役の深水三章さんの姿が、まだ新作で見れたことにビックリでした。2017年の12月30日にお亡くなりになられているので、少なくともこのドラマは1年以上塩漬けになっていることは確実です。遺作は2018年2月公開の映画「羊の木」らしいので、それ以前に撮影は終わっているのだとは思います。それにしても、せめてテロップぐらい入れてもいいのでは?と思いました。

今回のいいセリフ

一人遅れても自分のペースで花を咲かせる。この遅咲き桜のような人間になればいいの。

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