【科捜研の女シーズン21】12話「女優コート殺人事件」のネタバレと感想をまとめています。
サブスクの責任者である女性が遺体で発見され、その後に女優コートなる服が何者かに連続窃盗される事件も発生します。2つの事件は同一人物による犯行なのか?それとも……?
【科捜研の女21】12話のあらすじ
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— 【公式】『科捜研の女』 毎週木曜よる8時❗️ 次回2/24🎬 第12話✨ (@kasouken_women) February 24, 2022
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ゲスト #大久保桜子 #桃月なしこ #薄幸 pic.twitter.com/bNgFKrgJtk
百貨店の定額で服を借りるサブスクの責任者である、三宅百莉(篠原真衣)の遺体が発見される。サブスクの目玉商品である“女優コート”を巡り、客の島田茜(大久保桜子)とトラブルになっていた事が分かった。
遺体の手に付着していた繊維から、女優コートと比較するためサンプルを求め奔走するマリコ(沢口靖子)。しかし、コートを持つ人たちはみな窃盗被害にあっていて持っていなかった。
女優コートの生みの親であるデザイナーの山本ミサ(藤真利子)を訪ねるが、彼女も被害者とはサブスクの許可を巡って揉めていたことが分かる。
コートの窃盗事件と殺人事件、2つの事件の犯人はいったい…?
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【科捜研の女21】12話のネタバレ
女優コートなる商品を巡って事件が起こります。殺人と窃盗、それぞれ動機と犯人が別々のものでした。
事件関係者
- 山本ミサ…藤真利子
ファッションデザイナー - 島田茜…大久保桜子
サブスク利用者 - 川久保純…桃月なしこ
女優 - 三宅百莉…篠原真衣
西丸百貨店 サブスクリプション責任者 - ニーキュッパの女…薄幸
- 稲葉玲子…奥田ワレタ
純のスタイリスト - 菊池英梨花…しまずい香奈
雑貨店 店員・サブスクの利用者 - 山本荘一郎…柴田善行
ファッションブランド「Risa Yamamoto」社長・リサの弟 - 高田英恵…當島未来
西丸百貨店 社員 - 渡部智也…中尾聡
茜の彼氏
女優コートとは?
百貨店の服サブスクの目玉商品が、この“女優コート”なる服です。デザイナーの山本ミサが女優の川久保純のために作ったコートで一着48万円もします。
そのコートをサブスク用に3着だけ作り、1ヶ月9980円で借りれると宣伝して顧客を集めました。つまり、女優コートは3着+純の1着=合計4着あることになります。
今回、被害者の手に赤い繊維が発見され、もしかしたら女優コートのものではないかとマリコは推察します。
サンプルとの比較検証をして特定しようと考え、そのサンプルを取るためにコートを借りた人物に話を聞きに行きます。
女優コートにはそれぞれ1番から3番と番号が振られていて、3番が早速紛失していると分かります。
借りていた菊池江梨花に話を聞くと、期限ギリギリだったがちゃんと返却したそうです。どうやら返却されてからどこかへ消えてしまったようです。
2番のコートは現在島田茜という顧客が借りていました。しかし、茜はコートをなくしたから返さないと言い、被害者と揉めていたことが分かります。
サブスクの規約では紛失や破損をした場合、買取してもらうことになっていました。48万円の買取となると現物を手に入れて返すしかないと考えた可能性もあります。
そこで茜に直接話を聞きに行く事にしました。
女優コート連続窃盗事件
茜に話を聞いたところ、なくしたというか盗まれたと言います。先週日曜にカフェでトイレに行って帰ってきたら、コートがいつの間にかなくなっていたそうです。
それで被害者の由莉に買取を迫られてトラブルになったというわけです。茜の生活状況はカツカツらしく、とてもそんなお金は払えないと言います。
月額9980円も馬鹿にならないのではと蒲原が突っ込むと、毎日がつらいから逆にちゃんとオシャレがしたいというよく分からない主張をしてきます。
デートに着ていく服もないとぼやく茜、アリバイを聞かれると逆ギレします。部屋中の服が入っている場所を開き、この部屋全部捜してみなさいよと怒りました。
サブスクで借りた服以外、まともな服なんて1着もないとなぜかキレまくりです。捜した結果、女優コートは見つかりませんでした。
どうやら本当に盗まれたようです。しかし、被害届は出していないし、賠償金は踏み倒そうとする謎の女性です。
サブスク誕生のいきさつ
ならばデザイナーの山本ミサの所に行ったら、コートのサンプルがあるかもしれないと、マリコは向かいます。
由莉はサブスク立ち上げの際、ミサとも随分揉めたそうです。しかし、弟の壮一郎とは親しくしていたようでした。
デザイナーのミサは京都の生んだ世界的デザイナーと、バブルの頃に散々持ち上げられたせいで、プライドだけはエベレストよりも高い女だと弟は言います。
ミサはサブスクには猛反対していましたが、脳梗塞で倒れたのをきっかけに弟が社長になってしまい、サブスクの契約をしてしまいます。
由莉は若い人にはとても手が届かないミサヤマモトの服を、サブスクという形で素晴らしさを知ってもらいたいと考えて説得します。
しかし、ミサは自分の服をひと山いくらでレンタルされたくないと怒り、契約するつもりはまったくなかったのです。
マリコがサンプルを借りたいというと、女優コートはサブスク用の特別生産でサンプルはないそうです。
元々は川久保純のために作った一点もので、サブスク用に3着追加生産されたものだったのです。
狙われた風丘先生
ミサの所にはなかったためマリコは、純の所に行ってコートを借りようと考えます。しかし、純も盗まれてしまったというのです。
ロケの合間に車でドラッグストアに行ったら、ほんの一瞬の隙をついて車に入れていたコートがなくなっていたと言います。
コートはシーズンが終わったらミサに返すことになっていたので、盗まれたとは言い出せずスタイリストの玲子に似たようなコートを探してもらっているそうです。
京都と大阪、連続でコートが盗まれるという不可解な事件。コートは全部で4着しか存在せず、そのうちの3つが盗まれてしまっています。
残るはたった1つのコートです。誰が借りているのか調べてみたところ、風丘先生が借りていたことが分かりました。
その頃、風丘先生は大学で授業をしていました。授業が終わって帰る時、生徒たちは風丘先生のコートを見てあの女優コートだと分かり、こっそり隠し取りしてSNSに上げたりしました。
夜道を1人で歩く風丘先生に、フルフェイスのヘルメットを被った謎の人物が襲い掛かります。先生は必死に抵抗し、大声を出して助けを呼びます。謎の人物が逃げる際、足首を引っかきました。
警察で聴取を受けているところにマリコがやってきて心配します。幸い大したケガをせずに済みました。
風丘先生は犯人の足を引っかいたから、爪から皮膚片を採取するようマリコに言います。
マリコは皮膚片を採取しつつ、コートの鑑定をさせて欲しいとお願いしました。
コートの謎の数字
借りたコートをマリコは容赦なく糸を解いてバラバラにしてしまいます。そうして解体してみると様々な事がお陰で判明しました。
まず遺体の右手についていたものは、コートの接着芯についていた接着剤に含まれていたものでした。
つまり、由莉が握り締めていたのは接着芯がむき出しになった状態のコートだったということです。
さらにこの接着芯には謎の数字が書かれていました。筆跡鑑定の結果、ミサが書いたものだと判明します。
そこでミサに話を聞きに行くと、数字は銀行の口座番号と暗証番号だと言います。なぜ、書いたのか?ミサがその時の状況を説明します。
コートの最後の仮縫いの日、弟の壮一郎がサブスクを認めて欲しいといいに来ます。しかしミサはまるで聞かず相手にしません。その隙にミサは銀行の口座番号と暗証番号を接着芯にメモしておきました。
バブルの頃に儲けた金はどうしたとか、妙に人の金について弟は聞きたがります。さらに隠し口座を持っているに違いないと言い出し、ミサはスマホの口座の画面を見せます。
そしてすぐにスマホを初期化してしまい、自分の頭の中だけにしかもう残っていないと言います。ブランドの全てを決めるのは自分だと言った途端、ミサは脳梗塞になりその場に倒れてしまいました。
いきさつを聞いたマリコは犯人はコートが欲しかったのではなく、口座番号が書かれたメモが欲しかったのだと分かりました。
窃盗事件の真相
マリコは関係者を集めてDNAサンプルの提出を求めます。ただしあくまで任意です。弟の壮一郎は真っ先に名乗り出てサンプル提出に同意しました。
他にも同意する人が出てくる中、一人だけ足首を気にしている人物がいました。それは純のスタイリストである稲葉玲子です。
彼女の車のトランクからは盗まれたコートが見つかり、さらに肉襦袢も発見されました。玲子は署に連行されて取り調べを受けます。
風丘先生を襲った際玲子は男性に見せかけるために肉襦袢を着込み、体型を補整していたのです。
玲子はあの日、ミサが接着芯に番号を書き込んでいるのを見ていました。その後、弟と口論になったのを見て、口座番号を書き込んでいたんだと気付きます。
それでコートを盗み口座から金を引き落とそうと考えたのです。玲子は投資に失敗して借金ができたため、どうしても金が必要だったと動機を語ります。
純のコートを盗んだものの書いてなく、サブスクの方に回ったんだろうと考えました。
2着目のコートは金もないのに背伸びした大阪の女の子が、SNSにアップしていたのですぐに分かったと言います。
4着目も洛北大学の学生が教授が女優コートを着ていると、つぶやいていたのを見て分かったそうです。
しかし、西丸百貨店の百莉の件は向こうから連絡をもらったと言います。なぜなら、純のコートがなくなって撮影に困っていると伝えていたからです。
閉店後にデパートに向かいますが、商品管理センターには誰もいなかったそうです。そこに行くとコートが置いてあったので持って行こうとすると、ふらふらになった百莉がコートを持って行ってはダメだと言って掴みます。
しかし、玲子は強引にコートを持って行きました。百莉がケガをしているのにも関わらず、救急車を呼ぶどころか持ち逃げしたのです。
自分はコートを盗んだだけで殺していないと、殺害については否認しました。
マリコが商品管理センターを調べたところ、残されていた血液が被害者のものと一致します。しかし、凶器も犯人に繋がりそうな痕跡も見つかりません。
コピー商品を作っていた?
コートが見つかったことで借主である茜は早く返して欲しいと言ってきます。なぜなら、デートに着ていく予定があったからです。
しかし、コートはマリコがバラバラにしてしまったため、ミサの所へ行って直してもらうことにしました。
バラバラになったコートを見たミサは怒りますが、茜と風丘先生がコートに対する思いを熱弁したことで、ミサの心は動き修復を受けてくれました。
ふと見ると自分のところで仕立てたものではないと、ミシンの糸調子を見たミサは言います。そのコートは玲子が被害者から盗んだ3番のコートでした。
そこにあった商品は傷物として百莉が在庫から外していたもので、調べたところ複数の服の縫い糸から同じ唾液のDNAが検出されます。
つまり、誰かがサブスクで借りたものを一度ほどいて縫い直したのです。なぜそんな事をするのか?その理由はコピー商品を作るためでした。
ミサヤマモトの商品をバラバラにして型紙を取り、同じパターンで同じデザインの洋服を何着も作っていたのです。
百莉はその犯人を突き止めようと考えていたため、殺害されたのではないかと科捜研で仮説を立てます。
そこでマリコは当日出荷された商品を集めて調べてみると、血液指紋が検出された服が見つかりました。
事件の真相
証拠から導き出された犯人は、3番目のコートを借りていた菊池江梨花でした。糸から検出されたDNAと服から検出された血液指紋、2つの証拠を突きつけると江梨花は観念して自供します。
最初はデザイン学校の仲間とブランドそっくりの服を作って売っていたと言います。しかし、服のラインが再現できず、本物を買ってバラすしかないと考えました。
仲間と手分けしてサブスクで借りまくり、服をバラしてはコピー商品を作っていたのです。
しかし、百莉が異変に気付いて江梨花とトラブルになります。あの日、問い詰められた江梨花は、そこにあったハンガーを手にして百莉の頭を殴ってしまいました。
百莉はしばらくその後生きていましたが、警察に通報せずに本館のオフィスまで歩いていきます。できれば内々で済ませたいと思っていたのではないかと土門さんは言います。
殴った時に救急車を呼んでいれば、人殺しにならずに済んだんだと土門さんは江梨花に言いました。
ドラマの結末
ミサに縫い直してもらったコートを着てデートに行った茜は、相手の渡部智也という男性とカフェで話をしていました。
素敵なコートだと褒められた茜は、渡部がつけている時計を見て、そっちのほうがいいものばかり身に着けていると言います。
すると渡部は実はサブスクなんだと言い、ブランド品を買えるような高給取りではないと白状しました。
そして、それでもよければ自分と付き合って欲しいと茜に告白をします。それを聞いた茜は自分もと白状して告白を受け入れました。
そんな2人のやり取りを別のテーブルで見ていたミサはサブスクも悪くないと言い、同席していたマリコと風丘先生と一緒に乾杯をします。
その後、マリコは土門さんに茜が綺麗だったとその時の話をします。いい服には着る人を輝かせる力があると言うマリコに、土門さんは自分も服に助けられているかもしれないと言います。
なぜなら、スーツを着てネクタイを締めるとスイッチが入って、土門薫になれるからだと。だから着たままなんだと言って2人で笑い合いました。
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【科捜研の女21】12話のまとめと感想
服のコピー品を作っていたのを見破られて逆ギレし、殺害してしまったという話でした。
ブランド品と普通の服の違いとは何か?そんなことを気付かせてくれる話です。まったく同じ型紙を使って作ったとしても、縫製や生地が違うためやはりコピー品なのです。
ブランド品を着ていることで、気持ちが上向きになると茜や風丘先生は語ります。確かにそういう部分はあるのだろうと思います。
しかし、茜のように食費も切り詰めてギリギリの生活をしているのに、背伸びをして高い服を着たがるのはどうなのか。なんだかローン地獄に陥りそうな危うさを感じます。
なにげに盗まれたから返せないと買取を拒否する茜もどうかと思いますし、玲子はもちろん窃盗にあたります。ミサに至っては隠し口座を持っていて、むしろ脱税の疑いがありそうです。登場人物のほとんどが微妙な回です。
マリコが最後にいい服には人を輝かせる力があると語りますが、マリコほどの美貌があれば安物であっても輝く気がしてなりません。
余裕がある人が高級品を身に着ければいいと思う自分としては、何ともぼんやりする話でした。
次回は3月3日20時から放送予定です。
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