【科捜研の女21】11話のネタバレと感想|本当の思い人は誰なのか?

科捜研の女 2022冬ドラマ
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【科捜研の女シーズン21】11話「デジタル舞子殺人事件」のネタバレと感想をまとめています。

「デジタル舞子」なるアプリでオーダーする、出張お座敷サービスで働く女性が遺体で発見されます。調べていくうちにある男性を巡って三角関係にあったことが分かり……。

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【科捜研の女21】11話のあらすじ

公園で舞子姿の女性の遺体が発見された。マリコ(沢口靖子)たちが調べたところ、お座敷遊び風サービス「デジタル舞子」で働く本条奈々(三澤紗千香)と判明した。

代表の椎名美月(川津明日香)に話を聞きに行くと、奈々は半年前から働き始めたという。デジタル面をサポートしている会社の庄司直樹(南圭介)に頼み、奈々の足取りのGPSデータをもらって調べることにする。

遺体から採取した微物が立ち寄った場所にあるか、1つずつ調べていくマリコたち。その中のいくつかは立ち寄り先で発見することができなかった。

調べていくうちに庄司を巡って奈々と美月の三角関係疑惑が浮上し……。

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【科捜研の女21】11話のネタバレ

被害者が本当に好きな人が誰だったのかが分かると、とても切なく思える話です。

事件関係者

  • 椎名美月…川津明日香
    デジタル舞子オフィス 社長
  • 本条奈々…三澤紗千香
    デジタル舞子スタッフ
  • 庄司直樹…南圭介
    IT企業「アクロスラボ」社長
  • 速水祐斗…野島透也
    デジタル舞子スタッフ
  • 上里篤…佐渡山順久
    イベント企業「ATO企画」社長

デジタル舞子とは?

遺体で発見された本条奈々は『デジタル舞子』という仕事をしていました。デジタル舞子とはどういうものなのか?

  • 1ヶ所の滞在時間は約30分
  • お酒の相手はしない
  • 料金は1万円

という、舞子さんを配達してくれるシステムです。代表の美月は20歳過ぎたら舞子になれないと言われ、自分で“なんちゃって”舞子を始めます。

舞子さんがいるお座敷は料金も敷居も高いため、それならばと思い作ったのがこのお座敷出張サービスでした。

ただし、お酒の相手はしないので、基本的に舞子さんの踊りを見たりするものとなります。

帯にQRコードが印刷されており、町で舞子さんを見かけた人が気になってアクセスするという、広告宣伝もしっかりやっていました。

アプリで簡単予約決済ができ、気軽に舞子さんを呼んでお座敷遊びを体験することができます。中々面白いシステムです。

舞子さんたちは踊りの稽古をイヤホンから流れてくる音楽に合わせて、ゲーム画面と動きを一致させて練習します。

タイミングがぴったりだと「最高どす」、タイミングは一応合ってると「よろしおす」、ずれていると「おきばりやす」とアナウンスしてくれるゲームです。

初心者でも簡単に踊れるようになるそうで、練習の部分までデジタル化されていました。

出張依頼が入ると耳にGPS内臓のウェアラブルセンサーをつけて、舞子たちは向かいます。心拍数が上がったりすると警告音が鳴り、健康状態についてもちゃんと管理してくれる優れものです。

舞子さんの管理や手配、稽古など全てデジタル化されている会社です。

足取りを追跡

会社からGPSデータを借りたマリコたちは、それぞれ手分けして足取りを追うことにします。

奈々は殺害された日に苗原町のカフェ、イベント会社のATO企画、芦蔵町の居酒屋の3ヶ所に出張していました。

22時40分に最後の店を出た後、事件現場のあった公園のほうへ向かっていました。公園に来たのが11時10分で、その2分後にGPSが切れています。

被害者の着物や帯はクリーニングしたばかりで、草履は新品だったことが聞き込みから分かっています。

つまり、付着していたものは全て事件当日についたものです。ここから、デジタル舞子の営業中についたものを除外すれば、事件に繋がる手がかりを特定できるとマリコは意気込みます。

着衣から採取された微物は以下のものです。

  • ベニミョウレンジツバキの花粉
  • ビカクシダの胞子
  • 珪藻土
  • 黄色い塗料
  • アスファルト補修材

この中からベニミョウレンジツバキの花粉と、黄色い塗料だけが発見できませんでした。この2つが犯人の手がかりになるものではないかと、マリコたちは推察します。

しかし、帯にワインを零してしまったという証言を得ますが、奈々の帯からはワインの成分は出ませんでした。

何か間違っていたのかもしれないとマリコは思い、ある人物の帯を調べることにしました。

帯の謎

調べた人物とは同じデジタル舞子に勤める速水祐斗です。速水は男性ですが舞子の仕事をしていました。途中で奈々と入れ替わった経緯を速水から聞き出します。

あの夜、22時前に奈々から連絡があり、居酒屋での営業を代わって欲しいと言われます。その後、22時に神社で待ち合わせし、自分のGPSを切って奈々に渡します。代わりに奈々のセンサーは速水がつけました。

1時間後に同じ場所で会ってセンサーを元に戻す約束をし、速水は居酒屋の営業に行きました。23時に神社に戻りますが奈々は来なかったため、奈々の家に向かいます。

そこで遺体を発見しますがセンサーがなくなっていたため、未成年の速水は22時以降も仕事をしていたことがバレたらまずいと思い、公衆電話から通報をしたそうです。

つまり、イベント会社の新年会に行ったのは奈々本人で、居酒屋に行く途中の神社で2人は入れ替わったのです。

22時以降の足取りは奈々のものではなく、全て速水の足取りだったわけです。

奈々がどこに行ったか心当たりがないかたずねると、庄司に会いに行ったと思うと答えます。

奈々はデジタル舞子をやる以前、本屋に勤めていました。そこに庄司も出入りしていたので、2人は顔見知りだったのです。

しかし、その本屋が遠くに移転してしまい、庄司は来なくなってしまいます。すると奈々が退職してデジタル舞子を始めました。

奈々は庄司目当てでデジタル舞子になったのか?

疑惑の三角関係

最近の奈々は仕事の合間によく庄司の会社に寄っていたと言います。庄司と美月は交際をしていたため、それに気付いた美月が奈々を問い詰めます。しかし、奈々は「美月さんには言いたくありません」と言って答えません。

また、ある日は庄司のスマホケースを見て、自分もおそろいにしたいと言い出したりしていました。

美月は人の男にちょっかい出す奈々に怒りますが、奈々は奈々で悩んでいたそうです。

速水が奈々に好みのタイプを聞いたところ「なんにでも一生懸命で子供みたいに夢中になる人」と答えます。

そして「好きな人に好きな人がいるってきついよね…」と泣いていたそうです。庄司が好きなのは美月で、自分ではないと自覚していたとも思える発言です。

その後、風丘先生から連絡があり、遺体の右肩が亡くなったあとに脱臼していたことが分かりました。

つまり、遺体を誰かが運んだ可能性が出てきたのです。となると、殺害現場は公園ではなくなります。

庄司に会いに行ったのではないかと思ったマリコたちは、オフィスに向かうとそこにベニミョウレンジツバキがありました

さらに、被害者のかんざしについていた稲穂の欠片が落ちていたのです。庄司に聞き込みをすることにしました。

かんざしの謎

庄司は美月一筋だときっぱり否定します。奈々がよく来ていたことについても、正直迷惑だったと言います。

事件の晩は友人から新年会に来ないかと誘われて、20時にオフィスを閉めて出かけたため、奈々が来たかどうかは分からないと証言します。

マリコたちは庄司の会社の前にあるツバキの花粉と、奈々の着衣についていた花粉を検証します。その結果、DNAが一致しました。

しかし、落ちていた稲穂は被害者のかんざしと一致しません。あの晩、奈々以外に訪れた人は誰なのか?マリコは美月だろうとあたりをつけていました。

美月のGPSデータを確認してみると、庄司の会社に来ていました。到着した時刻から考えて、美月と奈々が鉢合わせした可能性もあります。その後、美月は遺体の発見された公園にもなぜか行っていました。

かんざしの稲穂の成分を調べたマリコは、美月のものと一致したと直接美月に告げます。事件の夜、行った事は認めますが奈々とは会っていないと否定しました。

美月が庄司につきまとう奈々を殺害して公園に遺棄したのか?動機としては十分可能性があります。

鳩と稲穂のかんざしは最初は目が描かれておらず、舞子さんや芸妓さんが一番思いを寄せている人に目を入れてもらう風習があるそうです。

美月のかんざしには目が描かれていませんが、奈々のかんざしには描かれていました。あの日は今年初めの営業だったので、仕事前にはまだ誰のかんざしにも目がないはずなのにです。

奈々はあの晩、庄司に会って目を描いてもらったのか?だから、奈々が怒って殺害したのか?直接美月に問います。

美月は確かにそう思って怒ったとは言いますが、殺害はしていないとやはり否定しました。

そこで、目の成分を調べたところ美月の使っているヘアカラーで描かれていることが分かります。このかんざしは、年末に更新したブログ記事用の写真を撮るために目を入れたものだったのです。

奈々はなぜそのかんざしをわざわざ使おうと思ったのか?それは好きな人が目を描き入れたかんざしを挿したかったからではないか

何度も庄司に会いに行っている奈々がなぜなのかと、美月も動揺します。

奈々の思い

蒲原は美月にある名簿を見せます。それはデジタル舞子のお得意様だと美月は答えました。しかし、その名簿は詐欺被害の相談をしてきた人たちだったのです。

お得意様の1人が奈々に効果の無い健康器具を高額で売りつけられたと話したら、奈々はそれは詐欺じゃないかと言っていたので警察に被害を訴えに来ていたのです。

奈々は恐らく庄司を疑っていたのだろうと、なので何度も庄司のオフィスを訪ねていたのではないかと。

美月の手がけたデジタル舞子が詐欺に利用されることが許せず、1人で真相を探っていたのです。

「美月さんには言いたくありません」といっていたのは、美月の大切な人である庄司が詐欺に加担していたのであれば、美月を傷つけることになってしまうからでした。

できれば美月に知られないまま庄司を止めたかったのです。奈々の好きな人、それは庄司ではなく美月だったのです。

犯人の手がかり

奈々の思いに気付いた美月はあの晩あったことを話します。庄司に会いにいったが留守だったので、戻ろうとしたら奈々の名刺が落ちていたのに気付きました。

そこで奈々に連絡をすると会いに行ったことを認めた後、「私、ケリをつけますから」と言って電話を切ったそうです。

美月は奈々のGPSを見ると自宅方面に向かっているのを知って追いかけます。そこで奈々の遺体を発見しますが、かんざしに鳩の目が描いてあるのを見て、庄司が会った後に殺害したのかもしれないと思って黙っていました。

何か手がかりはないかとマリコたちが聞くと、奈々との電話を録音していると美月は答えます。

その音声を分析したところ、何かの音が入っていました。それは、ウェアラブルセンサーが心拍数120を超えると鳴る警告音でした。

走っている形跡がないことから、心拍数が上がるとしたら坂道だろうとマリコは推測します。そこで、黄色い塗料がある坂道を手分けして探すことにしました。

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事件の真相

手分けをして探しても中々見つからず、ただ息を切らすばかりのマリコたち。ふとある家のガレージを見ると、そこの床に黄色い塗料で線が描かれていました。

そこは、ATO企画の上里社長の家でした。奈々が事件の日に出張したイベント会社です。

令状を取って塗料の成分を調べてみると、奈々の草履についていた塗料と同じ成分だと判明します。さらに、ガレージ内にあった工具から奈々の血液が検出されました。奈々を殺害し遺棄した人物は上里だったのです。

上里は庄司と知り合ってデジタル舞子の話を聞き、使えると直感します。庄司の会社は上里に融資をしてもらっている関係上、デジタル舞子の顧客データが欲しいと言われた時、断りきれなかったと言います。

データには顧客の連絡先が分かるだけでなく、センサーをつけて踊った客の心拍数も記録されていました。上里は心臓が弱い客を選び、でたらめな健康器具を売りつけていたのです。

あの日、上里は庄司に電話してデジタル舞子を使って金を引き出す算段を話します。奈々はその会話をこっそり録音していたのです。

すぐに止めなければと思った奈々は速水に仕事を代わってもらい、まずは庄司の所へ向かいますが留守でした。

もう上里の家に行ってしまったのではと思って向かっている最中に、美月から電話が入って話します。

奈々はその後、上里の家を訪ねて計画を止めさせるべく庄司を出すよう迫ります。しかし、庄司は本当に来ていませんでした。そこで録音した音声を聞かせ、警察に行くと言って帰ろうとしました。

まずいと思った上里は工具で殴って殺害し、遺体を公園に運んで遺棄したのです。

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ドラマの結末

奈々が最後に言っていたという話をマリコは美月に伝えます。奈々は偶然見たイベントで美月が舞子姿で踊っているのを見て感動します。その後に美月に声を掛けた時に世界が変わったそうです。

素敵だったと感想を伝える奈々に美月は一緒に踊らないかと声を掛けます。自分には無理と言う奈々に美月は、「無理って自分で決めてるだけじゃない?」と背中を押しました。

そして勤めていた書店を辞め、美月の会社に行ってデジタル舞子になることに決めたのです。それを聞いた美月は奈々を思って涙を流しました。

マリコは土門さんに「好きな人に好きな人がいた事ある?」とたずねます。まさかの問いに驚いた土門さんは「お前が恋の話をするなんてな」と告げると「いけない?」とマリコは告げました。

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【科捜研の女21】11話のまとめと感想

自分の好きな人がやっている会社を詐欺に使われそうになり、一人で止めようとした女性が犠牲になってしまうという話でした。

ずっと物語は庄司を巡る三角関係が裏にあったのではないかと思わせて進みます。しかし実際は奈々が好きだった人は同姓の美月でした。

「好きな人に好きな人がいるってつらいよね…」と奈々が言うため、美月に対して強い恋愛感情を持っているように見えますが、出会いのきっかけを思うと憧れの要素が強かったのではないかと感じます。

美月に相談したくとも、美月の好きな人が関わっているかもしれないので、奈々は言えずに1人で何とかしようと奮闘します。

その結果、美月に疑いをかけられてしまい、最終的には殺されてひと気の無い寂しい場所で発見されました。

一番好きだった人に嫌われ、誰にも知られずに1人寂しく亡くなったのです。それでも構わないという強い覚悟を胸に、愛する人を守るために奮闘した奈々が気の毒でなりません。

その強い気持ちに感化されたのか、マリコは土門さんに急に恋の話をします。2人の距離が縮まるのか、それとも今までとおりのままなのか?

もしかしたら、マリコのことなので特に意味なく言っただけかもしれません。

次回は1週お休みして2月24日20時から放送予定です。

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【科捜研の女21】11話のいいセリフ

無理って自分で決めてるだけじゃない?

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