【科捜研の女シーズン21】5話「殺しのエチュード」のネタバレと感想をまとめています。
国際ピアノコンクールの日本代表を決める大会で、審査員が会場で殺害される事件が発生!容疑者は3人のピアニストと調律師だと分かり、マリコはピアノコンクールを開催して犯人を暴く!
【科捜研の女21】5話のあらすじ
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— 【公式】『科捜研の女』 毎週木曜よる8時❗️ 劇場版も上映中📽 (@kasouken_women) November 18, 2021
今夜の第5⃣話は…
🏆国際ピアノコンクール殺人事件‼
今回も🕵️怪しい人が続々登場します💨
皆様、ぜひ #リアタイ して
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ご感想もお待ちしてます!😌#沢口靖子#内藤剛志#崎山つばさ pic.twitter.com/mOXfxW5I4j
国際ピアノコンクールの日本代表を決める会場で、審査員長のハンナ・リーフェンシュタール(ミルタ)が遺体で発見される。マリコ(沢口靖子)が現場で関係者に聞き込みをすると、その日会場に入れる人物が限られていることが分かった。
現場で得た物証を分析した結果、犯人は指にケガをしている人物の可能性が高いとマリコは推理する。さらにピアノが調律後にも関わらず、鍵盤を拭いていなかったため4人分の指紋が検出された。
そこで調律師の和田優(崎山つばさ)に聞き込みをしに行くと、彼は指をケガしていた。その後、ピアニストたちにも聞き込みをするが、みな死亡推定時刻ころにアリバイがない状態だった。
マリコはある検証をするため、ピアノコンクールを開催して犯人を導き出そうとするが……。
【科捜研の女21】5話のネタバレ
ピアニストの癖を科学捜査で検証し犯人を導き出すという、ちゃんと科捜研な回です。
事件関係者
- 和田優…崎山つばさ
調律師 - 山崎永太…山岸門人
ピアノコンクール参加者 - 佐光真奈美…渋谷飛鳥
ピアノコンクール参加者 - 戸村康介…川野直輝
ピアノコンクール参加者 - 佐光真造…峰蘭太郎
真奈美の父 - 佐光恵子…楠見薫
真奈美の母 - ハンナ・リーフェンシュタール…ミルタ
ピアノコンクール審査員長 - 支配人…まつむら眞弓
事件の時系列
- 15:00~16:00佐光真奈美がピアノを練習
- 16:00~17:00戸村康介がピアノを練習
- 17:00~17:20山崎永太がピアノを練習
- 19:00~21:30和田優がピアノを調律
- 20:00~22:00被害者が殺害
事件発生
ザルツブルグ国際ピアノコンクールの日本予選の会場で、審査員長のハンナ・リーフェンシュタールの遺体が発見されます。
このピアノコンクールは著名な国際コンクールの中では、年齢制限が35歳までと緩やかなため、プロピアニストになる最後のコンクールと言われています。そのコンクールの日本予選最終日に、審査員長が遺体で発見されるという事件が起こりました。
死亡推定時刻は昨日の20時~22時の間で、首には索条痕があり、凶器の一部と思われる赤い繊維が発見されます。
昨日、このホールに来た人物は、予選参加者のピアニスト3人と調律師の合計4人です。出入り口の会場の裏口には毎日暗証番号が変わる扉がありました。昨日の暗証番号を知っていたのは、4人と支配人だけでした。被害者のハンナは暗証番号を知らないことになります。
つまり、暗証番号を知る人物に呼び出されて殺害された可能性があります。他の出入り口は鍵を壊された痕跡がありません。
ピアノからは多数の指紋が検出されますが、支配人は変だと言います。なぜなら、調律師は最後にピアノを綺麗に拭くからです。調律師はこのホール専属チューナーになる予定の人物で、仕事の手を抜くとは思えないと支配人は言います。
防犯カメラは昨日の映像が削除されており、復元することができませんでした。被害者のスマホの通話履歴が削除されていたので、呂太がおやつを食べたら復元する予定です。
遺体解剖の結果、絞殺による窒息死だと分かります。首についていた繊維は、赤く染められたフェルトだと分かります。
遺体の歯から採取した微物は爪だと分かりますが、小さくて角質化しているためDNAは抽出できませんでした。
つまり、被害者は赤いフェルトで首を絞められた際に抵抗し、犯人の爪が被害者の歯に当たって欠けたと考えられます。ここからマリコは犯人は指をケガした可能性があると導き出しました。
調律師に聞き込み
死亡推定時刻である昨日の20時から22時の間、どこにいたかを聞くと、ホールで調律をしていたと答えます。19時にホールにやってきて、21時半頃に出たという調律師の和田。完全に死亡推定時刻の範囲内になります。しかし、自分が調律していた時に被害者はやってきてないといいます。
なぜピアノを綺麗に拭いていかなかったのかを聞くと、最後の磨きを忘れていたと答えました。さらに指にケガをしているのが分かり、原因は調律の道具で引っかいてしまったというものでした。
そこで調律道具を任意で提出を願いますが、調律の予定が詰まっているから駄目だといって和田は断りました。
参加者に聞き込み
今度はコンクール参加者に聞き込みを開始します。まずは佐光真奈美からです。彼女は15時から1時間練習し、16時に次の参加者が来たので交代したそうです。彼女の指紋を採取しその場でマリコが照合したところ、ピアノの鍵盤にあった指紋と一致しました。
死亡推定時刻の20時から22時の時間のアリバイを問うと、家にいたと父親が証言します。肉親以外で証明できる人はいません。ちなみに妻はなぜかその時間以降に実家へ戻ったそうです。
次は戸村康介に聞き込みをします。戸村は幼い頃に海外のピアノコンクールの賞を取ったりしていましたが、今はただの人だと自分が掲載された新聞記事を集めた資料を見せて自嘲します。
戸村は16時から練習して17時に終え、ホテルに17時半にチェックインをしていました。彼の指紋とピアノにあった指紋もマリコがその場で調べたところ一致しました。
20時から22時は自室にいたと証言します。しかし、宿泊している部屋が非常階段を使えば、防犯カメラに映らずに出入りできる場所だったため、アリバイにならない状況です。
最後に山崎永太に聞き込みをします。山崎は昨日の17時からホールで練習をしましたが、20分しか練習していません。指を休めることに専念したそうです。どこか具合が悪そうですが、本人は風邪だと言います。
死亡推定時刻の20時から22時は部屋にいたそうで、一人暮らしのためアリバイ証言をする人物もいません。こちらも非常階段を使えば防犯カメラに映らずに出入りできる部屋なので、カメラがアリバイにならない状況でした。
ちなみに山崎は深夜にピアノを弾いていたという証言を管理人から得ています。指を休めるはずなのになぜ?本人は緊張して眠れなかったので、ちょっと弾いていたと証言しました。
つまり、全員アリバイが証明できない状況となります。
凶器を特定
容疑者全員に聞き込みを終えて、一番疑わしいのは死亡推定時刻に現場にいた調律師の和田ではないかと科捜研のみんなは考えます。
ひも状の赤いフェルトで絞殺されたということも分かり、調律師が指をケガしていたこともあって怪しさが余計に増します。
そこで、和田のケガをした箇所を見せてもらうと、指は引っかき傷のような傷でした。拒む和田を説得して道具を借りて調べた結果、フェルトピッカーという道具から和田の血液が採取されます。つまり、和田はこの道具でケガをしたことになり、被害者に噛まれてできた傷ではありません。
さらにミュートフェルトという道具からは、被害者の索条痕から出たフェルトと一致しました。しかし、そこから被害者の皮脂や体液は出ません。凶器はこれと同じ商品であるということは分かったのです。
道具にはハンマーや殺害にもっと適した道具があるのに、わざわざフェルトで殺害するのだろうか?という疑問が浮かびます。
被害者と調律師の接点
和田にフェルトのことを聞くと、あのホールでなくしたかもしれないと言います。実は調律をした夜、和田はある出来事があったのです。
和田は以前、オーストリアにピアノ留学をしていました。その大学は被害者が教授をしていた大学でした。和田は被害者に師事していたのに半年で留学をやめて、日本に戻り調律師学校に入ります。
和田がピアノを弾けなくなった理由、それは被害者のハンナのせいでした。彼は毎日毎日ピアノを先生に酷評された結果、ピアノを続けることをやめて調律師の道を選んだのです。
和田はコンクールに先生が来ると分かっていても、顔を合わせるわけではないから大丈夫だと思っていました。しかし、調律を終えて一息つきに事務室にいった際、モニターに先生が映っているのを見かけて驚きます。
もし顔を合わせたら何て言われるか、自分が何かを言ってしまうかもしれない。そう思った和田は慌てて道具を片付けます。その際、指をケガしてしまい、フェルトを落としてしまったのです。
マリコたちは和田と被害者が鉢合わせたら、殺しに発展する可能性は十分あると考えました。
新たな容疑者
被害者の削除されていたスマホの通話履歴の復元を終えると、その中の一つに佐光真奈美の家の電話番号が発見されました。そこで真奈美に聞き込みに行きます。
コンクール前日の15時46分にかけた電話はなんなのか、参加者が審査員に連絡するのは禁じられているはずなのにと聞きます。すると、真奈美も父親も自分じゃないといい、なら母親は今どこにいるのかと問い詰めます。
科捜研では被害者のスマホの位置情報を探り、21時半ころにホールに行っていることと、16時過ぎにカフェに行っていることが分かりました。
そこで、カフェの防犯カメラ映像を取り寄せて確認したところ、真奈美の母親と映っている姿が撮られていたのです。何を言っているか母親の口の動きを分析してみると、恐るべき内容を話していたのです。
それは、被害者に金を渡す代わりに最終予選を通過させて欲しいというものでした。土門さんは真奈美たちにその事実を突きつけた瞬間、クローゼットに隠れていた母親が突然現れて夫に言われてやったと白状します。
ハンナ先生は昔は第一線のピアノ教師だったが、今は客員教授でたまに予選の審査員を務める程度だから裕福ではないはずだと、父親が母親に命じて買収を計画したのです。
しかし、ハンナ先生は優しく諭して断り、スマホの通話履歴も削除してくれたのです。それを知った真奈美は怒り、これでもう優勝は無理だ、私の夢を潰したと嘆きました。
買収の話を被害者がしたら、真奈美が最終予選に参加できなくなるので、ホールに呼び出して殺害をしたのか?調律師以外にも殺害の動機がある人物が、ここにきて出てきました。
新たな証拠
所長は科捜研でピアノの鍵盤についていた指紋を、課題曲の譜面と照合した運指表を作成していました。これにより、同じ曲でも弾き手によって指の運びが違っていたことが分かったのです。
絡みまくる感じの悪いマリコを置いて所長は説明します。1人だけホールで練習中に運指を変えたピアニストがいたと。本来、何度弾いても同じ運指になるはずが、1回だけいつもと違う運びになっていた人物がいました。それは小指で弾いていたところを、薬指で弾いていました。
小指をケガしていたから薬指で弾いたのではないか?被害者を殺した際にケガをして、その後にピアノを弾いていたのでは、と推理します。
さらに、ピアノのハンマーの弦を叩いた跡に注目します。同じ曲なら誰が弾いても同じ跡になるのかとマリコが聞くと、多分そうならないと所長は答えます。なぜならソフトペダルを踏むことで、ハンマーがスライドして弦の当たる場所が変わるからです。
同じ曲ならみんな同じ箇所で踏むものなのか、和田に聞いてみたところ、楽譜に指示されていればそうだが、普通は演奏者次第だと言います。
これを聞いたマリコは、ピアノが犯人を教えてくれるかもしれないとひらめきました。そこで和田に事件当日に調律したように再度調律を依頼します。
そしてマリコは最終予選参加者の3人に再び集まってもらい、調律済みのピアノを1人ずつ弾いてもらうよう頼みます。1人弾くたびにまた新たに調律するので時間がかかると言い、弾き終えた後にハンマーの写真を撮影していきます。
犯人を特定
コンクール最終予選当日、病を抱えている山崎は鬼気迫るものでした。山崎の病名は明かされることはありませんでしたが、強烈なめまいが突然襲ってくる耳の病気だと言います。長時間ピアノを弾くことはできないそうで、だから練習を20分で切り上げるしかありませんでした。
治すには長期の入院が必要なので、コンクールに出場できなくなってしまう。年齢的に最後のチャンスだったため、山崎は無理を押して参加していたのです。そして同様に年齢的に最後のコンクールだった人物かつ、事件当日に運指を変えていた者、それは戸村康介でした。
指をケガしていたのは殺害後だったからです。シラを切る戸村にマリコは証拠を突きつけます。それは、ハンマーに残った弦の跡です。他の参加者の弦の跡と比べて戸村の弦の跡は、少しずれたところにも弦の跡がありました。それは戸村だけ曲のある位置でソフトペダルを踏んでいたからです。
事件の後に撮ったハンマーの写真と比較してみたところ、戸村のものと合致します。事件の日、全員が練習を終えた後、調律師がハンマーをヤスリで削っていたので弦の跡は消えていました。なのに弦の跡が残っていた、しかもソフトペダルを踏んだことによってずれていた位置にありました。
調律後つまり、死亡推定時刻に戸村が弾いた動かぬ証拠です。
事件の真相
なぜ殺害後にピアノを弾いたのか?戸村は当日のことを話し始めます。
審査員長から電話があり22時にホールで会いたいと言われて行ってみると、最終予選を辞退するよう言われます。その理由は年齢詐称がバレたからでした。
戸村は幼少期の頃から海外の大会にも出場していました。戸村が持っていた記事の一つに1996年に出た大会がありました。そのコンクールの審査員に被害者の名前もあったのです。96年当時12歳だった戸村は、2021年現在37歳になります。
今回のコンクールの年齢制限は35歳です。その時も審査員をしていたハンナは年齢詐称に気付いたのです。そのことを公にしない代わりに、出場を辞退するように告げたのです。しかし戸村はこのコンクールを逃せば、著名な国際コンクールで入賞する事はもうできないと思い、落ちていたフェルトを拾い首を絞めて殺害したのです。
もう一度だけあのピアノが弾きたいと思った戸村は、遺体があるそばでピアノを弾きました。なので、調律後でもハンマーに弦の跡が残ったのです。
ドラマの結末
どんなことをしてもピアニストになりたかった。そう語る戸村は審査結果の発表を聞きに舞台へ戻ります。
そして、ピアノコンクールの最終予選の結果は、戸村が優勝しました。山崎はその場で倒れ、すぐに救急車に運ばれます。
その後、戸村は殺人の容疑で逮捕され、本選には出場できませんでした。代わりに次点だった真奈美が本選に進みました。
【科捜研の女21】5話のまとめと感想
年齢詐称をしてコンクールに参加した人物が、詐称がバレたので審査員長を殺害するという話でした。
幼い頃からの夢を叶えるため、最後のチャンスであるコンクールに、参加者は並々ならぬ思いを抱いて参加します。その結果、買収したり体調不良を押して参加する者や、ついには殺人を犯してまで参加する者が現れます。
その年齢まで芽が出なかったのだから諦める、もしくは別の形でピアノに携わる。そういった選択をせず、欲望に囚われた人たちが招いた悲劇でした。そんな中、調律師の和田は途中で諦めて、調律師として形を変えてピアノに携わります。
被害者のハンナ先生はいい人なのか、悪い人なのか?ちょっと分かりにくい人物です。和田にはピアノを毎日酷評する酷い人物として映りますが、買収の際になかったことにしてあげたり、辞退を勧める際も公にしないという配慮がある人物でした。因果応報のようにも見えますし、優しさのある人にも見えます。
自分の夢と世間の評価、その差に気付かずに固執するのは結果的に自分を苦しめることになるのだろうなと、今回の話を見ていて感じました。
次回は11月25日20時から放送予定です。