【科捜研の女21】4話のネタバレと感想|靴磨き職人の空白の時間とは?

科捜研の女 2021秋ドラマ
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【科捜研の女シーズン21】4話「マリコの靴みがき」のネタバレと感想をまとめています。

遺体が発見されて靴磨き職人に疑惑の目が。空白の時刻に彼女は何をしていたのか?マリコが科学捜査で真相を暴く。

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【科捜研の女21】4話のあらすじ

金融業者の亀井淳平(阿部亮平)矢吹國男(吉田輝生)借金の取立てに来たところ、鈍器で殴られた痕のある横沢征(湯浅崇)の遺体が発見される。遺体は着ているものは普通だが、なぜか靴だけがピカピカだった。マリコが被害者の手に付着していた油のようなものを分析した結果、木蝋の成分が検出される。

被害者の弟はプロ野球選手の上杉栄太(梅原勇輝)だったが既に他界していて、その妻である上杉明里(音月桂)は靴磨き職人をしていた。マリコは早速彼女のとこへ行き、靴磨きのやり方を教えてもらう。しかし、彼女の店には木蝋はなかった。

そこで事件が起きた日のアリバイを確認すると、一人でやっているため証明ができなかった。しかし、常連客の赤宮公達(ダンカン)の靴を磨いていたという話を聞いて、マリコたちはその人物に話を聞きに行く。

確かに靴は預けられていたが、いつもとは違う輝きをその靴は放っていた。そこで、靴を調べてみることにすると、意外な人物の指紋が残っていて……。

←3話5話→

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【科捜研の女21】4話のネタバレ

今回は先週とは違い、意外と手の込んだトリックがある話です。被害者と加害者、その両方とも酷い人物でした。

事件関係者

  • 上杉明里…音月桂
    靴磨き専門店「磨き屋」店主
  • 赤宮公達…ダンカン
    陽介の父
  • 亀井淳平…阿部亮平
    金融業者「ヤブキファイナンス」社員
  • 赤宮遙…村崎真彩
    陽介の妻
  • 赤宮須磨子…山本志づ世
    陽介の母
  • 赤宮陽介…梅林亮太
    赤宮陽介税理士事務所 税理士
  • 矢吹國男…吉田輝生
    金融業者「ヤブキファイナンス」社長
  • 横沢征…湯浅崇
    ビリヤードバー経営者・栄太と異父兄弟
  • 上杉健太…栗田倫太郎
    明里の息子
  • 上杉栄太…梅原勇輝
    明里の夫・プロ野球選手

事件発生

借金の取立てに来た亀井淳平と矢吹國男が、店の経営者の横沢征の遺体を発見します。横沢は経営難で店を閉鎖し、方々に借金をしていた人物でした。

第一発見者の2人の話では、昨日の昼に横沢が食事をしているところを見かけて声をかけました。金も返さないくせにいいものを食べていることを指摘すると、今日中に金が入るから金は返すと横沢は答えます。そこで、金を返しにもらいに来たところ、遺体を発見したのです。

頭部には直径3センチほどの丸い形の打撲痕が4つほどあり、これが致命傷で亡くなったと考えられました。不思議なことに遺体の服装は普通なのに、靴だけはピカピカに輝いています。

さらに手のひらに油のようなものが付着していたので、マリコが成分を分析した結果、木蝋だと分かりました。また、現場のゲソ痕は第一発見者の2人のものしかなく、犯行後に犯人がモップを使って足跡を消した痕跡がありました。被害者の靴には身元不明の指紋があり、誰のものなのかは現時点では分かりません。

被害者の横沢の弟はプロ野球選手の上杉栄太という人物でした。2人の苗字が違う理由は、母親が離婚後、別の人物と一緒になって生まれたからです。父親違いの兄弟という関係で、借金のある横沢はよく弟に金の無心をしに行っていたそうです。

しかし弟は既に病死しており、残された妻の明里は現在靴磨き職人をしていることが分かりました。そこでマリコたちは妻の店に聞き込みに向かいます。

疑惑の靴磨き職人

明里は店を1人で切り盛りしていて、息子と2人で食べて行くために働いていました。夫の生前に確かに横沢はよくやってきて、金の無心をしにきていたと証言します。ただ、最近横沢には会っていないと言います。横沢の靴が綺麗だったので、明里が磨いたのではとマリコが聞いても、違うと否定しました。

そこで、横沢の死亡推定時刻であるおとといの午後3時から午後5時の間、どこにいたのかアリバイを確認します。明里は店で靴を磨いていたとは言いますが、1人でやっていたため証人はいません。ただ、常連客の赤宮遥という女性が3時頃に来て、5時頃取りに来るといっていたと言います。

1足磨くのに小一時間かかるので、5時に間に合わせるために集中して作業をしていたと明里は言います。マリコは遥の連絡先を聞き、事情聴取をしに行こうと考えました。ですがその前に、靴の磨き方を教えて欲しいと願い、土門さんの靴でやってみることにしました。

明里は夫のスパイクをよく磨いていたと、思い出話を始めます。夫が亡くなった後、息子を一人で育てていかなくてはならなかったと言います。

マリコは靴磨きを体験したことで、確かに1足終わらせるのには小一時間かかると判断しました。そして、磨いた靴についた明里の指紋を採取して、被害者の靴に付着していた指紋と比較したところ、明里のものだと判明します。

横沢の靴を磨いたのは自分ではないと言っていた明里なのに、なぜ嘘をついたのか?彼女が何を隠しているのか、怪しさが深まってきます。

謎の指紋

そこでマリコたちは明里が磨いた靴を確認しに、赤宮遥の家へ行って靴を見せてもらいました。そのそばで何やら騒がしい父親の公達が、沢山のグローブとバットを入れた箱をガレージに運び入れていました。それは以前、上杉栄太がやっていた、途上国に寄付してもらったスポーツ用品を送るという活動でした。

公達は上杉の出身校の野球部OBでした。だから明里の店を利用して応援していたと言います。明里の息子である健太もきっといい選手になるといい、その時また後援会長をするのが夢だと語ります。

ガレージにある沢山の箱の中に入っているグローブを見て、妻の須磨子はさっさと送れと言いますが、公達は一つ一つ磨いてから送るんだと言います。

明里が磨いた靴は2つあり、どちらもピカピカに磨かれていました。2足で1時間半だったとしても、事件現場からは往復時間を入れると明里には犯行は無理ではないかと警察は考え始めます。

須磨子が明里が磨いた公達の靴を見ると、いつもとは違うと言い出します。なぜなら、公達は光沢感がある靴が好きではないため、明里はいつもしっとりした仕上がりにしていたそうです。

マリコはそこでもしかしたら、この靴を磨いたのは明里ではないのかも知れないと思い始めました。そこで靴を調べたところある人物の指紋が付着していました。

それは、借金取りの亀井のものでした。

空白の時間

亀井は亡くなった上杉と同じ高校の野球部出身でした。しかし、卒業後に荒れてOB会には呼ばれなくなってしまいます。ですが、明里と上杉だけは学生時代と変わらず接してくれていたそうです。

横沢が上杉にたかっていたのを知っていた亀井は、あの日「今日中に金が入る」と横沢が言っていたのを聞いて明里にたかっているのではないかと心配します。

そこで亀井は仕事帰りに明里の店に立ち寄りました。横沢が来たかと聞くと明里は来ていないと答えました。スマホの通知を見た明里は「出かける用事が出来た」といって店を出ようとします。ただ、5時過ぎに遥が靴を取りに来るため困っていると、亀井が代わりに教えてもらったとおりに磨いておくと言います。だから亀井の指紋が靴に残り、磨き方がいつもと違ったわけです。

明里が店にいなかったのは50分ほどで、5時になる前には戻ってきたと亀井は証言します。

再び明里に話を聞くと、横沢と実は会っていたことを告白します。横沢は近くに来たから寄ったそうで、靴を磨くよう頼みました。弟が生きていればあんたも俺も幸せだったのにな、と他人ごとのように言う横沢を殺したくなったと明里は言います。しかし、自分は彼を殺害していないと否定しました。

では、事件の日の午後4時にどこへ行っていたのか?そのことを問うと、答える必要はないと言って教えません。マリコは道具箱に入っていた金槌のようなものを見て、ふとひらめきました。

そして同じものを買って調べてみたところ、被害者の頭に残っていた痕跡と同じ大きさのものだったのです。しかし、50分で往復して犯行に及ぶのは不可能なため、何かトリックでもあるのではないかと考えます。

そこに風岡先生がやってきて、マリコは遺体の検案書に目を通し、尾てい骨が骨折していたことに気付きます。この骨折は死亡した後にできた骨折だと聞いた瞬間、被害者は別の場所で殺害されたのかもしれないとひらめきました。

殺害現場が別なら明里にも犯行は可能で、令状を取って凶器と思われる金槌を押収します。すると、血液反応が出たのです。取り調べを受ける明里は、自分は殺していないとあくまで否定します。しかし、空白の時間にどこへ行っていたのかを問われると黙秘しました。

さらに明里の店から押収したものを調べていき、夫のグローブから木蝋が検出されました。しかも被害者の手に付着していた木蝋と一致します。横沢はこのグローブに触ったのかと思いきや、指紋はついてなかったのです。

明里のスマホを解析し、削除されていたメールを復元して確認します。そこには息子から「万引きして捕まった」という内容のメッセージがありました。

空白の時間の真相

マリコは息子の健太になぜ万引きをしたのか問います。彼は野球をやめたかったからだと答えました。母もコーチもやめさせてくれない、問題を起こせばクビになるかなと思いやったそうです。

野球をするのが嫌いなのかと問うマリコ、嫌いじゃない、けどお金がかかると健太は答えます。大阪の高校からスカウトがあったが、私立なのでお金がかかると心配します。さらに母親が手を真っ黒にして、他人の靴を磨いていることを気の毒に思っていました。

自分が野球をやめれば母は無理して靴磨きをしなくて済む、そう思っていたため野球をやめようと思っていたのです。

あの日、明里がなぜ出て行ったのか?それは万引きで捕まった息子を引き取りに、スーパーへ行っていたからだったのです。

その後マリコは野球のグローブの手入れをするのに、木蝋を使ったりするのかを健太に聞きます。普通は専用グリースを使うけど、赤宮のおじさんは木蝋を使っているという情報を入手します。

公達は確かに木蝋で手入れをしているといい、その成分は被害者の手についていたものと一致しました。そこでマリコは海外に送るためのグローブをすべて押収し、一つずつ被害者の指紋がついていないか科捜研で調べます。すると、被害者の指紋が発見されました。

事件の真相

すぐさま令状を取って赤宮家のガレージを調べ、被害者のゲソ痕を発見しました。本当の殺害現場はここだったのです。

関係者を集めて真相をマリコは話始めます。税理士をしている陽介は、横沢の店に行っていました。その証拠にガレージから発見された横沢のスマホに、陽介が脱税を請け負う話をしている動画があったのです。横沢はこの動画をネタに須磨子と遥の2人を恐喝をしたのです。

遥は明里の店に行った本当の理由は、明里の使っている道具を持ち出すことが目的でした。明里が目を離した隙に、工具箱から金槌を拝借したのです。

その後、ガレージに金を渡すふりをして横沢を呼び出します。その時横沢は置いてあったグローブに触れました。須磨子が気を引いている間に、遥は金槌で横沢の頭を殴って殺害します。そして夜になったら遺体を運ぶつもりでした。

スマホを処分するよう遥は須磨子に命じますが、須磨子はグローブが入った箱の中に入れて海外へそのまま送ればいいと考えていました。

遥は靴を引き取りに行き、再び明里が目を離した隙に道具箱に凶器を戻します。夜になって遺体を運び出そうとした時に誤って落としてしまい、尾てい骨が骨折したのです。遺体を店へ置いた後、モップで足跡を消して立ち去りました。

ドラマの結末

なぜ明里の持ち物を凶器に使ったのか?その理由は横沢が明里が当てにならなくなったから、うちに狙いをつけてきた、だから明里にも責任があるというトンデモ理論でした。

一度もしたことがないのに息子はなぜ万引きをしたのかと悩む明里に、マリコは「あなたのためです」と教えます。健太は母が金を稼ぐために無理して靴磨きをしていると思っていました。しかし実際は好きでしていた仕事でした。

夫が亡くなる前、磨いたスパイクを履くと「よし頑張るぞ!」という気持ちになったと言ってました。その言葉を思い出した明里は、夫の葬儀の日に自分の靴を磨きます。不安だった気持ちが和らぎ、よし頑張るぞという気持ちになったのです。

あの時の自分のように、お客さんの気持ちも前向きになってくれたら。そう思って始めた仕事でした。だから靴磨きは好きでやっていると聞いた息子は、野球の練習に喜んで向かいました。

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【科捜研の女21】4話のまとめと感想

弟の家から金を引き出せないと知った兄が、恐喝ネタを見つけて別の家をゆすりに行ったら、返り討ちにあったという話でした。

被害者の横沢という男は本当にどうしようもなく、異父兄弟の弟にたかって生活していました。その弟が亡くなって新たな金づるを探していたら、いいゆすりのネタを仕入れました。まともに働こうとはどうも思えないらしく、何としても人から金を引っ張り出そうとします。その結果、返り討ちにあって死亡しました。

明里としても死んでくれて良かったのではないか?息子も将来有望らしいので、横沢はまた金の無心に来る可能性があります。そんな息子は何気に靴磨きという仕事をちょっとディスり気味です。

さらに被害者だけでなく加害者も同情の余地がない2人です。嫁姑の関係はあまりよくないようですが、夫が罪に問われそうになると殺人を企てます。もっとも夫のためというより、自分たちのためにでしょう。挙句、明里をトンデモ理論で巻き込みます。

今回の話はトリックが結構手が込んでいて、殺害現場と発見現場が違うだけでなく、凶器も人のものを拝借します。証拠隠滅するために足跡をちゃんと消したりと、意外と考えられた話でした。しかし、科捜研の女でやってしまうと、あっさりと見つかってしまいます。むしろ【相棒】でやったほうが面白かった話だったのではないかと少し思いました。

【科捜研の女21】4話のいいセリフ

きれいに磨いたシューズを履くと、「よし 頑張るぞ!」っていう気持ちになれる。

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