【怪物】1話のネタバレと感想|安田顕と水上恒司W主演の韓国サスペンスドラマ日本版

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WOWOWのオリジナルドラマ【怪物】の1話のネタバレと感想をまとめています。

25年前に起きた猟奇的殺人事件の被疑者として、富樫浩之は逮捕される。やがて男は刑事となった。そして現在、その時と同じ手口の連続殺人事件が発生し、エリート刑事の八代真人はその真相を探るため、富樫のいる署に異動してくるが……。

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【怪物】1話のあらすじ

2000年、指の第一関節を全て切断された遺体が、河川敷の葦原で発見される。同時期に富樫琴音(糸瀬七葉)の第一関節で切断された指が、富樫家に置かれていた。だが、琴音の遺体は発見されず、行方不明のままだった。

遺体発見現場付近に落ちていたギターピックから、琴音の双子の兄である富樫浩之が逮捕されるが不起訴で釈放された。

2025年、富樫浩之(安田顕)は茨城県警 羽多野署の刑事となっていた。25年前の事件と似た手口の事件が、北関東を中心に発生していた。事件を担当していたエリート刑事である八代真人(水上恒司)は、富樫が怪しいと睨んで羽多野署に異動してくるが……。

2話→

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【怪物】1話のネタバレ

富樫は認知症の徘徊老人である阿部を、探しに河川敷に向かう。そこは25年前に香織の遺体が発見された場所だった。富樫は香織殺害の被疑者として逮捕された過去があり、遺族はいまだ富樫を疑っていた。

一緒に捜索する遠藤優がつまづいて転んだ先に、地中から白骨化した手が伸びていた。骨には指輪がはまっていて、真人はその手を見た瞬間驚く。

富樫は真人が遺体の身元を知っていると考えて問い詰めるが、真人は答えるどころか富樫に「本当に殺してないんですか?」と逆に尋ねた。富樫は笑いだし、質問には答えなかった。

全ての始まり

2000年、富樫琴音(糸瀬七葉)は自宅で試験に向けたピアノの練習に励んでいた。努力の末、彼女は有名音楽大学への進学を果たす。一方、双子の兄であるヒロ(shigetora)は大学受験に失敗し、以降は定職にも就かず気ままな生活を送っていた。ヒロは喫茶店でギターを演奏しており、阿部香織(髙橋ユウ)はそんな彼の様子に呆れていた。

ヒロには夢があった。将来はミュージシャンとなり、琴音のピアノと自らのギターでセッションをするというものだった。香織はその話を半ば聞き流しながら、ヒロとともに店を後にした。

その夜、琴音はひとりで外出する。河川敷の葦原を通りかかったとき、どこからか悲鳴のような声が聞こえた気がした。

翌朝、河川敷で遺体が発見される。指が切断されたその遺体の身元は香織だった現場にはギターピックが落ちていた

同じころ、富樫家の庭に置かれたテーブルの上に、第一関節で切断された10本の指が並べられていた。それを見つけた富樫紀子(内田慈)は、絶叫した。

エリート刑事の異動

2025年、羽多野町。富樫浩之(安田顕)は、今や廃墟のように荒れ果てた薄暗い自宅でひとり、壁に貼られた琴音に関する記事をじっと見つめていた。そんな富樫の家の様子を、八代真人(水上恒司)が遠くから見つめていた。やがて富樫が家を出ると、真人はその後をつけていった。

富樫は万引きをした少年を見つけて追いかける。真人もその様子を見て後を追った。少年がまだ未成年であることを理由に真人は制止を試みたが、富樫は聞く耳を持たず、強引に少年を捕らえた

その後、真人は羽多野署を訪れ、署長の秋山(利重剛)に挨拶をする。真人の父もかつてこの署で署長を務めており、秋山は当時刑事課に所属していたという。さらに、部屋に入ってきた森平三郎(光石研)にも真人は丁寧に挨拶を交わした。

刑事課では粕谷(坪倉由幸)らが真人の経歴に驚いていた。東大法学部を卒業した超エリートであり、本来ならばキャリア組として警察庁に戻る年齢にも関わらず、なぜこのような地方の警察署に赴任してきたのか、誰もが不思議に思っていた。

やがて森平が真人を連れて課に現れ、皆に紹介する。そして唐突に、真人に富樫とコンビを組むよう命じた

逮捕歴のある刑事

中橋陽平(橋本じゅん)たちが建設予定地で田所加代(高畑淳子)に説明を行っていた最中、逃走中の男を追っていた富樫が現場に乱入した。その突発的な光景に、中橋をはじめとする関係者は言葉を失った。男にもみ合いの末、富樫は殴られたが、その場で公務執行妨害として逮捕に踏み切った。

富樫は25年前の事件で逮捕歴があり、彼の存在は周囲にも強く印象づけられていた。

粕谷たちに男を引き渡したあと、真人は富樫に「いつもこうなのか」と問いかけた。真人は、富樫がわざと殴られることで逮捕の正当性を作り出していたことを見抜いていた。強引すぎると批判する真人に対し、富樫は「所轄には所轄のやり方がある」と応じる。現場経験4年という真人に、富樫は「まだまだだな」と冷ややかに言い放った。

弱み

そこへ連絡が入り、富樫は「爺さん」を探しに行くという。認知症で、ときおり徘徊するのだという。富樫と真人は河川敷へと向かった。

河川敷に着いた真人は、辺りを見回しながらつぶやく。「ここは……」――そこは、25年前の事件現場だった

どこからかうめき声が聞こえ、富樫が音のする方へ向かうと、葦原の中で阿部の爺さん(螢雪次朗)を発見した。連れ帰ろうとすると阿部は激しく暴れ出し、真人も加勢して、なんとか警察署まで連れていった

署では娘の直美(岡本玲)に引き渡された。富樫が「葦原にいた」と伝えると、直美は「やっぱり」とつぶやいた。「どうせ早く老人ホームに入ってほしいって思ってるんでしょ。私だってそう思ってるわよ。うんざり」と語気を強める直美。そして突然、富樫に向かって「代わりに預かってくれない? それぐらいしてもいいじゃない」と言い出した。

富樫が何も答えずに黙っていると、直美は「無理よね」と吐き捨てて、爺さんを連れて帰った。

その様子を見ていた真人は、「何か弱みでも握られてるのか?」と尋ねたが、富樫はただ黙っていた

仲間

真人は潔癖症で、泥にまみれた体を念入りに拭っていた。そんな彼を、歓迎会だと無理やり連れ出し、同僚たちは行きつけの焼肉店・炎炎亭へと向かった。

店では食事を囲みながら、優が真人に「なぜここに来たのか」と尋ねた。真人は、子供の頃この町で暮らしていたことがあり、現場の経験をもっと積みたくて自ら希望して来たのだと答える。だが、父親の話になるとどこか意地を張るような態度を見せた。

やがて、遠藤翔子(真飛聖)たちも合流し、にぎやかな雰囲気となる。

その頃、富樫は厨房へ行き、店主の松田凛子(剛力彩芽)を手伝っていた。厨房の奥には女性の写真が飾られており、それに目をとめた富樫が「いなくなってから何年になる?」と尋ねると、凛子は「もうすぐ10年になる」と答えた。

「生きてると思うか」と富樫が問うと、凛子は「なんとも言えない」と苦笑する。そして逆に、「妹さんは生きてると思ってるの?」と富樫に問いかけたが、富樫は何も答えず、沈黙を保った。そんな彼の様子に、凛子は少し気を遣った表情を見せた。

厨房に真人も入ってくる。どんな弱みを握られているのかと。しばらくの沈黙の後、富樫はぽつりと答えた。

「人を殺したんだ。あの家の、末娘を」

さらに何かを言いかけたが、「首を……」とだけつぶやき、その先は言葉を濁し、冗談めかして笑ってごまかした。

不仲な父娘

夜道で、富樫は柳美緒(久保史緒里)に声をかけられる。酔って帰る途中だった美緒に偶然出くわし、そのまま一緒に帰ることにした。

美緒は一人暮らしをしたいと口にする。富樫は「二人きりの親子なんだから、話し合え」と諭すように言った。

やがて柳辰夫(小手伸也)の店に着き、富樫は美緒を送り届ける。美緒は何も言わず、自分の部屋に戻っていった。

その後、富樫は近くの店で酒を買いながら柳と立ち話をする。娘とうまくいっていないのかと富樫が尋ねると、柳はどこかはぐらかすように「別に」とだけ答えた。

その頃、真人の携帯に父・八代正義(渡部篤郎)からの連絡が入る。電話越しに、父は「1年経ったら東京に戻れ」と忠告を伝えた。

北関東連続殺人事件

栃木県警察本部──八ヶ月前。

最初の事件が発生したのは二年前。羽多野町で当時27歳の阿部香織が絞殺された。遺体は両手両足を縛られた状態で発見され、指先は第一関節から切断されていた。

さらに、当時20歳だった富樫琴音の両手の十本の指、いずれも第一関節で切断された状態で見つかる。これらの指は富樫家の庭のテーブルに並べられていたもので、香織の事件と同時期に発覚した。

真人は、これら二つの事件が現在捜査中の「北関東連続殺人事件」と手口が酷似していると指摘する。

現在の被害者は4人。いずれも外国籍の女性であり、以下の通りである。

  • 栃木・万十一署管内:ジャニエル・メルヘナ・マリア(34歳)中国出身
  • 群馬・椿歩署管内:ファクトリア・キャメル(28歳)タイ出身
  • 埼玉・佐東署管内:チーソンチャニ・ミンジェ(38歳)ミャンマー出身
  • 埼玉・秦口署管内:イドンヒ・ヨンオ・ハニーチェ(33歳)モンゴル出身

いずれの遺体にも、手足の拘束と指の切断という共通した特徴が見られる。

当時、阿部香織殺害の容疑で逮捕されたのは富樫琴音の双子の兄、富樫浩之。現在は茨城県警羽多野署の生活安全課に所属している。かつては県警の捜査一課にも在籍していたが、25年前の事件では証拠不十分により不起訴処分となった。

さらに3年前、相勤者が被疑者に撃たれる事件が発生。その関係者に対し浩之が一方的に暴行を加え、重傷を負わせたことから、羽多野署へ異動となった経緯がある。

真人は、こうした経歴や事件との類似点から、富樫浩之が北関東連続殺人事件の犯人ではないかと疑っていた

逮捕の決め手

富樫は霞ヶ丘老人ホームを訪れ、母にジュースを差し出す。しかし、母は無反応のまま視線をさまよわせていた。そこへ偶然通りかかった柳が現れ、飲ませ方のコツを教えながら手伝い、ようやく母は少しだけジュースを口にした。柳は配達の途中だったという。

警察署に戻ると、また阿部の爺さんが行方不明になったとの知らせが入っていた。富樫は優とともに捜索に出る。

少し遅れて署に戻ってきた真人に対し、森平は「手伝ってやってくれ」と命じる。出発直前、真人は富樫に問いかける。

「あの葦原……25年前に遺体が見つかった場所じゃないですか?」

その場所で見つかった遺体の父親、つまり現在行方不明になっている阿部の爺さんは、いまも娘を探し続けているという。遺族はいまだ事件の解決に納得していない。

当時、富樫を逮捕したのは森平だった。決め手は何だったのかと真人が問うと、森平は「現場に落ちていたギターピック。富樫のものだった」と答える。さらに、被害者と富樫が揉めていたという証言もあったと付け加えた。

家庭崩壊

富樫は当時、自宅から連行された。確たる証拠はなかったが、「自信はあった」と森平は語る。しかし結果的に立件には至らず、富樫は釈放された。

だが、それを境に富樫は変わった。殺人事件の容疑者として扱われただけでなく、同時に妹・琴音の行方もわからなくなっていた。その失踪にも関与しているのではないかと世間は噂し、疑惑の目を向けた。

しかし、琴音の行方を示す手がかりは何ひとつ得られなかった。

芦原の中を懸命に探し続ける紀子の姿を、浩之は黙って見つめていた。父・健一(戸田昌宏)もまた、雨の中でビラを配りながら、必死に妹を探し続けていた。

やがて健一は、心筋梗塞を起こしてその場に倒れた。遠くからその様子を見ていた富樫が慌てて駆け寄ったが、健一はそのまま息を引き取った

「あのとき、あいつの中で何かが壊れた。」

それが富樫の転機だった。追い打ちをかけるように、母もショックで正気を失った

忠告

かつて自らが逮捕した男が、今では部下として同じ署にいる――そのことに対し、真人は「人生、何が起こるかわからない」と口にする。森平はうなずきながら、「警察を憎んでもおかしくないのに、なぜ富樫は警官になったんですか」と問いかける真人に対し、こう答えた。

恨みを晴らすためだろう。妹のこと、両親のこと――。俺たちのように、合法的に銃を持ち、手錠をかけられる人間は、一歩間違えれば相手に大怪我をさせる。俺は、それを富樫にやってしまったんだよ」

森平はどこか皮肉を込めて「個人的な興味なんだろう。未解決事件を解決して手柄にしたいんじゃないか? 父親にそっくりだ」と言う。しかしその上で森平は忠告する。

「ただ、もう一度よく考えろよ。こんな、うんざりするような町からも離れられない人たちに手を出すってことがどういうことかをな」

一方、検察官の五十嵐(早乙女太一)は八代に報告を入れていた。25年前の事件資料を地検まで出向いて持ち帰ったことを伝える。

「余計なことに首を突っ込まなければいいが……」と心配する父に対し、五十嵐は「目を光らせておきます」と静かに約束した。

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【怪物】1話の結末

阿部の行方を捜していた富樫と優のもとに、真人が車で駆けつけてくる。優が富樫を呼び寄せると、その視線の先には、地中から伸び出た白骨化した手があった。指には指輪がはまっていた。

その光景に、真人は思わずあとずさる。優に「車に戻れ」と指示を出すと、富樫は骨の手を見つめたまま問いかける。

「誰だ?この女、知ってるんだろ?」

真人は静かに返す。

「どうして女だと断定できるんです?……富樫さん、今度は私から聞かせてください」

そしてまっすぐに富樫を見据えて言った。

「本当に、殺してないんですか?」

富樫はそれに答えることなく、歯を見せて笑うだけだった。沈黙の中、その笑みだけが場に残った。

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【怪物】1話のまとめと感想

連続殺人事件を追って赴任してきたエリート刑事と、その容疑者として逮捕された過去のある刑事が一緒にコンビを組むという話でした。

まずは韓国版を未視聴のまま、日本版を視聴して感想を書いています。話数や放送時間がオリジナルと随分違うので、比較するのは難しいのではないかと思ってます。

単純にWOWOWのドラマとして視聴すると出演者もよく、誰が犯人でもおかしくない配役となっています。小さな町の閉塞感も感じられ、住民同士のしがらみなども伝わってきます。

富樫は随分乱暴者な雰囲気ですが、同級生らとは仲が良さそうで、面倒見も良いように見えます。むしろ真人のほうがどちらかというと感じが悪く見えます。

誰が何のために犯した事件なのか?富樫の妹の行方はどうなったのか?色々と先が気になるドラマでした。

2話→

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