11月29日放送の【ミスジコチョー】第7話「真奈子、寝落ちする」のネタバレと感想をまとめました。
今回は真奈子の人生最大の失敗と言われる元旦那が登場します。誰が演じたどんな人物なのか?離婚の原因なども含めて掘り下げます。
【ミス・ジコチョー】7話のあらすじ
とあるメガ銀行で、「ネットバンキングで振り込みが出来なくなる」システムエラーが発生。大きな混乱を呼ぶ。事故原因の調査に乗り出した真奈子(松雪泰子)だったが、鍵を握るプログラムの担当者・高坂はつい最近、くも膜下出血で死亡していた。タイムカードではほぼ残業の無かったはずの高坂が死亡した理由を探るうちに、高坂から話を聞いていたカウンセラーが調査に浮上する。そのカウンセラーはなんと、真奈子の離婚した元・夫だった。
公式HPより引用
【ミス・ジコチョー】7話のネタバレ
事故内容
- ネットバンキングのシステムの不具合
事故の流れ
- 3社が合併して始めたネットバンキングが、当日にシステムダウンを起こす
事故の原因
十井の高坂に与えた指示が間違っていた。十井は初の1000人規模のシステムリーダーになり、自らも余裕がなくなってしまっていた。そのため、高坂へも出した指示の内容も覚えてなかった。しかし、高坂は以前に十井との仕事で失敗した過去があったため、間違えないように音声に残していたのだった。
その時の失敗も、実は十井の指示が間違っていた可能性があるが、高坂は責めるでもなく仕事をすることに喜びを感じていた。
一番の問題
高坂は仕事に誇りを持っていたため、許容量を超えた仕事を抱えて張り切ってしまっていた。周囲の関係者たちは高坂に頼るばかりで、誰も代わりに引き受けたり気遣うこともなかった。その結果、高坂は過労死してしまった。
【ミス・ジコチョー】7話の感想
真奈子の元夫が登場しました。演じていたのは滝藤賢一さんです。カウンセラーという役どころで登場します。2人の関係は悪くなく別れた理由が謎に思えます。とても良い雰囲気の夫婦に見えました。
今回の事故は元を辿ると一人の優秀な人物に甘えた人たちが、彼を気遣うでもなく見過ごしたために起きた事故でした。また、今回のキーワードとして“偽ベテラン”というのがあります。本当に仕事ができる人とは、どういうものなのか?そんなことも教えてくれました。
真奈子の元夫がどういう人物か、偽ベテランについての話、過去に起きた事象などを掘り下げます。
ネタバレの詳細となります。未見の方はご注意ください。
真奈子の元夫について
真奈子は過去に結婚し離婚しています。どういう人物だったのか、なぜ別れたのか?今回登場しました。
- 名前:橘健介(たちばなけんすけ)
- 職業:カウンセラー
滝藤さん演じる橘の職業はカウンセラーでした。たちばなカウンセリングオフィスというところで開業しています。橘は真奈子のことを今も好いているような、そんなセリフが節々に見て取れます。橘と真奈子の言葉をいくつか抜粋します。
- 橘健介
- 相変わらず美しい、工学者にしておくのはもったいない
- 色んな女性と出会ったが、君より面白い人は見つからない
- 余裕がない時は立ち止まってみたら
- 真奈子の研究の愚痴、毎日聞いていた
- 研究の面白さに嫉妬するぐらい、楽しく話してくれたから何時間も聞いてられていた
- 真奈子
- 人生最大の失敗
- 離婚したあとすごい荒れていた
- 研究に嫉妬なんて、やっぱ変態
- 結婚している間に新しい研究をいくつも成功させた
- それが工学者のベースになっている
- おかげで賞も取れた
とても憎しみあって別れた2人には思えません。そんな結婚生活は1年半で終わってしまったそうです。また、真奈子の母である南雲博士とも仲がよいようで、お互いに連絡を取り合っています。南雲博士いわく、なんであんないい男捨てたの?といい、優秀なカウンセラーだと認めています。
なぜ別れたのか?真奈子が“人生最大の失敗”というぐらいなので、真奈子から離婚を切り出したのかと思いきや、実は橘から離婚を切り出しました。その理由はこうです。
真奈子は100年後の人類の未来を、家族の明日の未来と同じように考えられる人だから。…かな。
普通は見ず知らずの人の未来と、自分の身内の未来を同じに考えられる人はまずいないでしょう。しかし、真奈子はそういう人物だと橘は言います。だから、彼女を研究に専念させてあげたいと、自分が独占するのではなく自由にするために自ら身を引いたのか?そんな気にさせる言葉でした。
偽ベテランについて
ドラマの冒頭でどちらが優秀な店員か、真奈子と野津田で賭けをします。野津田が負けた理由、それは偽ベテランを見抜けなかったからです。偽ベテランとはどういう人物なのか?
- 仕事できるように見えてマニュアルと経験に縛られてる
- 過去の自分の経験ばかりに固執する
- 経験を盾に分かったふりを通す
無駄に年月だけがたってしまい、分かったふりで押し通す。情報はアップデートされずに、よく分からないまま下に指示をする。そんな人を偽ベテランと呼ぶと真奈子は言います。年功序列な会社だとこんな人はよくいるのだと思います。
逆に偽ベテランでない人がどういう人か、真奈子はこんな人のことを挙げていました。
- 鈍いように見えて自分で考えて動こうとしている
- 相手のニーズを理解して、それにどう応えるか柔軟に考えて仕事する
パッと見どんくさい人物が、ちゃんと頭で考えて行動しているため、臨機応変に対応できていました。対する偽ベテランはマニュアル通りの返答をするだけでした。相手のニーズが何か、それが分からない人はマニュアルに頼るしかないのでしょう。
立場が上になったら勉強しないではなく、上になったからこそ新しいことを学ばないとダメだと考えさせられる話でした。
【ミス・ジコチョー】7話の過去の事例
過去の事例を今回もドラマ内で教えてくれました。実際はどんな内容だったのか調べてみました。
事故内容
1962年7月22日に打ち上げられた、金星を目指した惑星探査機「マリナー」が、発射4分後に予定外の方向転換をしコースから外れた。飛行を続行か中止を1分足らずで決めなくてはならず、“中止”を選択しロケットは爆破された。
事故の原因
ロケットの無線誘導システムが本来の役目を果たさなかった
そのバックアップとして用意されていた、誘導コンピューターに問題があった
誘導コンピューターのプログラミングのミスの内容
プログラミングを書く過程で、平滑化を表す“上線(オーバーライン)”が数式から抜け落ちていた
一番の問題
今までのテストでは無線誘導システムが正常に動いていたので、バックアップ用コンピューターの不具合に気づく機会がなかった。
このオーバーラインのことをハイフンとして報告書に書いたため、“史上最も高くついたハイフン”とSF作家のアーサー・C・クラークは評します。
このロケットは8000万ドル以上し、1962年当時はUSドルは360円です。日本円にすると28億8000万円以上ということです。そんなロケットを壊したのが、たった1つのハイフンだったという事故でした。
参考HP:打ち上げ失敗、原因はハイフンひとつ 米探査機の教訓|ナショジオ|NIKKEI STYLE
【ミス・ジコチョー】7話のその他気になったこと
- 会議中にうとうとする真奈子
- 聖徳太子にできるなら自分にもできると言う真奈子
- 大賞に選ばれて文句言う真奈子
- 天才を上司に持ったのは、不運なのか幸運なのか悩む野津田
【ミス・ジコチョー】7話のまとめ
真奈子と夫は関係が悪化して別れたわけではありませんでした。真奈子のやりたいことをやらせてあげるために、橘が自分から離れていったような感じに見えました。今後もまた登場するのか分かりませんが、母親の南雲博士が結構登場するので、また出演するかもしれません。
今回の事故内容は仕事を無理矢理やらされていたわけではありません。もっとたくさん手掛けたいと、本人が望んだ結果の過労死です。本人は本望なのかもしれませんが、真奈子も言うように命を落としてしまったら、それは大きな失敗です。健康な状態で仕事に打ち込むことが大事です。
次回は12月6日放送予定です。事故の原因が呪いかもしれないという話のようです。