【石子と羽男―そんなコトで訴えます?―】6話のネタバレと感想をまとめています。
今回の依頼は事故物件とは知らずに、マンションに越してきた夫婦の元に手紙が投函される。それ以来、妻は幻覚や幻聴を訴えるようになってしまい、ついには倒れてしまった!不動産屋に交渉しに行く2人だが、交渉相手は一筋縄ではいかず……。
【石子と羽男】6話のあらすじ
大庭さん、ついに告白ーっ‼️
— TBS「石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー」【公式】第6話8月19日(金)よる10時! (@ishihane_tbs) August 12, 2022
さて第6話は、不動産トラブルの依頼🏠今回も #石羽コンビ 走る🏃!
みなさん、耳…ではなく鼻をさわる練習してお待ちください☺️💓
☂️#tbs #石子と羽男 #有村架純 #中村倫也 #赤楚衛二 #おいでやす小田 #さだまさし #ウエンツ瑛士 #西原亜希 #佐藤仁美 pic.twitter.com/xdemuPU9aI
羽男(中村倫也)のSNSに直接DMで依頼が入り、石子(有村架純)と共に依頼人の所へ向かう。高梨拓真(ウエンツ瑛士)と文香(西原亜希)夫妻は、1歳半になる双子の息子と共に1ヶ月前にマンションへ越してきた。元々育児ノイローゼ気味だった文香だが、ある日郵便受けに差出人不明の手紙が投函される。
それを読んだ文香は塞ぎこみ、今では幻覚や幻聴に悩まされていた。手紙には住んでいる部屋が事故物件なので引越しを促す文言が書かれていた。そこで拓真は事故物件であることを隠していた、不動産会社に責任を取らせたいという相談だった。
早速、不動産会社の社長・六車瑞穂(佐藤仁美)と交渉をする2人だが、六車は義務は果たしていると主張し、さらには裁判でも起こしたらいいと開き直られてしまい打つ手がなかった。そこで怪文書を送った犯人を探し出す方向に切り替えるが……。
【石子と羽男】6話のネタバレ
事故物件というだけでなく、さらなる問題が実はマンションにはありました。石子の恋も進展しますが、それは補足のほうに記載しています。こちらのネタバレでは事案についての説明になります。
今回の依頼
羽男(中村倫也)のTwitterのDMに直接依頼が舞い込む。依頼人は高梨拓真(ウエンツ瑛士)という人物からだった。拓真は妻の文香(西原亜希)と1歳半になる双子の息子と4人家族で、1ヶ月前に分譲賃貸マンションに引っ越して来た。中小企業向けの会計アプリを開発している会社を立ち上げ、拓真は仕事が忙しく子育てに参加できずにいた。
やがて妻が育児ノイローゼ気味になってしまう。そんな中、2週間前に郵便受けに怪文書が投函された。それを読んだ妻は塞ぎこむようになってしまい、4日前からは幻覚や幻聴が聞こえる状態にまでなった。クリニックで看てもらっても改善せず、夜泣きや幻聴で毎晩眠れない夜を過ごした。
その怪文書の内容はこういうものだった。
506号室でお年寄りが孤独死したことをご存知ですか?
その後住んだ方も僅か2カ月で出て行きました
その部屋は呪われている幽霊物件です
災いが起こる前に立ち去ることをお勧めします
これだけでは脅迫とは言いづらく、警察を動かす事も難しいと羽男は告げる。拓真の望みは人が亡くなっているのを隠していた、この部屋のオーナーの不動産会社に責任を取らせたいというものだった。
ただ、礼金がなく相場よりも安い代わりに、2年以内に退去すると家賃半年分の84万円を請求されるという契約書を交わしていた。何とかして欲しいと願う拓真の依頼を羽男は「私にお任せあれ」と引き受けた。羽男はうまくいけば、拓真の会社の顧問弁護士になれるかもしれないという目論みがあった。
交渉開始
さっそく羽男は石子(有村架純)と一緒にオーナーの不動産屋へ向かった。告知義務があるのではないかと話していると、社長の六車瑞穂(佐藤仁美)がやってきて話を引き継ぐ。
老人の孤独氏や日常生活での不慮の事故の場合、告知は不要だと主張する六車。しかし、あの部屋では死後数日がたち周囲の住民が異臭に気付いたのちに死亡が確認されていた。つまり、特殊清掃の対象になったはずだと羽男は反論する。
すると六車はちゃんと告知した上で次の人に貸したという。では、なぜ2ヶ月でその人は出て行ったのかをたずねると、仕事上の都合だったと説明する。羽男はいずれにしても、高梨と御社の不動産賃貸契約書には、貸主の契約不適合責任が規定されていると追及する。
だが六車は1人住んだだけでなく、高梨に貸し出す前に物件のリフォームもしていると言い、これ以上何をやれるというのかと開き直った。幽霊が出るから契約違反だというなら、裁判でも起こしたらどうだと逆に言われてしまう。
強気な交渉相手の態度に怯んだ羽男は店を後にし、裁判を起こしても相手があの調子なら長引くことは間違いないと考える。そうなると高梨家が引っ越せない。何とかしてあげたいが、裁判は起こせない。悩んだ2人は矛先を変えることにした。
それは怪文書の犯人を見つけ、慰謝料を請求するというものだった。
妻、倒れる
住民たちを集めて怪文書を投函した人に心当たりがないかたずねるが、誰も分からなかった。そこで羽男たちはエントランスにある防犯カメラ映像を取り寄せて、探してみることにした。
拓真にそのことを報告する2人。感謝しながら子育ての苦労を懇々と拓真は語りだす。小さな会社だけに育休を取ることもできずにいる拓真に、正当な権利だと教えるが「法律としてはそうでも、きれい事だけじゃ生きていけませんから」と拓真は答えた。
妻も本当は保育園に預けて復職するはずだったのに、保育園はキャンセル待ち状態だった。石子はそれを“保活中”といって大変さに共感し、ポイントシステムがあるのだと羽男に説明した。
保育園に預けなければならないかの判断基準をするためのポイントで、より必要とみなされた方に高いポイントがつくのだという。そこで事前に調べておいたベビーシッターが利用できる補助金や、助成制度についてまとめた資料を拓真に石子は渡した。
そこへ一本の電話がかかってくる。妻の文香が鍋に火をかけたままうたた寝してしまい、ボヤ騒ぎが起きたのだ。幸い文香も子どもたちも無事だったが、過労で文香は倒れてそのまま入院することになった。
怪文書を投函したのは誰だ?
マンションのエントランスには防犯カメラが2台設置されていたはずなのに、取り寄せた映像は1台だけだった。なぜなら1台はダミーで、住人もそのことを知っている状況だった。
仕方なく1台のカメラ映像を見ていくと高梨家の郵便受けに投函する、フードを被った性別不明の人物が映っていた。ここで羽男は古畑任三郎のマネをして推察していく。
- 監視カメラの位置を知っている角度で入ってきている
- 2台のカメラを気にしている角度ではない
- 最後まで顔を見せずに出て行った
- つまり1台のカメラがダミーだと知っている
ここから羽男が導き出した答えは、投函した人物はマンションの住人である可能性が高いということだった。そこで、いつもと違う行動をしている人物がいないか、投函される1週間前の行動までさかのぼることにした。
やがてマンションで羽男たちが聞き込みをした日、エントランスを出た2人を追いかけてきた人物がいたことが分かる。話を聞きに行ったところ、8月29日に怪しい人物を目撃していたので、それを伝えようとしていたことを伝えようとしていた。
その人物とはマンションの住民である熊切恵(向里祐香)だった。2人は熊切を待ち伏せて事情を聞きだそうとする。羽男が脅迫罪が成立した場合、逮捕される可能性があると告げると、重い口を開き始めた。
熊切は高梨家同様に保活中だった。子どもを保育園に入れるため頑張っていたが、そこへ高梨家が引っ越してきた。彼らは子どもが双子だったため、自分の家よりもポイントが高かった。だから、ついやってしまったのだと自白する。
熊切を拓真に直接謝罪をしに行かせると、腹は立つけどしんどさは分かると慰謝料の受け取りを断った。なぜなら妻の文香が買い物中に子どもが泣いて途方に暮れていた時、熊切が「大丈夫?荷物持つよ」と言ってくれたことに救われていたからだった。
だから拓真は妻もきっと慰謝料など求めていないと思い、熊切のことをそのまま許した。しかし、羽男は金が取れないとまた振り出しに戻ってしまうと困惑する。石子は不動産屋を何とかしようと励ました。
ルームロンダリング
どうやって不動産屋を攻めるか悩んでいた2人だが、高梨家の隣の住人である金子(伊藤修子)がやってきて、以前506号室に住んでいた住人が、回覧板を持って来た時のインターホン映像が残っているという。それを見た羽男はあることを思い出す。
男が着ていたジャンパーのマークが、以前、マンションを訪れた時に見かけた車にあったからだった。藤崎工作所という会社に2人は向かい、男の写真を見せて身元を探る。過去の履歴書のファイルをめくる羽男だが、コンプライアンス違反だと妻がやってきて止められてしまった。しかし、羽男は間一髪、男の履歴書を視認していたため、記憶に残っていた。
羽男たちは男の居場所を突き止め、自宅前で帰宅するのを待ち構える。やがて現れた以前506号室に住んでいた村井邦久(くまかつみ)から話を聞きだすことができた。
2人はその情報を元に不動産屋へ向かう。村井は不動産屋から金をもらい、一定期間あの部屋に住んでいたと証言していた。これはルームロンダリングに当たると羽男は主張し、告知義務違反どころか偽装工作をしていたため詐欺罪に当たると迫る。
さらに文香はアレルギー科でシックハウス症候群だと診断され、調べたところあの部屋はホルムアルデヒドの室内濃度が基準をはるかに超えていたことが判明した。つまり、あの部屋に入ってから文香は体調不良に陥ったという証明になる。
なぜこんなことになったのか?それは、高梨家が入居する前にしたリフォームに問題があったからだった。文香の症状は深刻で今後、柔軟剤、香水、整髪料など香料を含むものの使用が制限される状況であると畳み掛ける。
過去の判例で損害賠償請求などが認定された例を持ち出し、相手が怯んだ瞬間、違約金なしの賃貸借契約の即時解除を求める羽男。さらに様々な賠償金を積み上げていく。もし断るなら裁判をし、監督官庁に不動産屋を告発するといい、最悪の場合免許の取り消しもあると脅す。観念した六車は示談で済ませる方向で受け入れた。
ドラマの結末
高梨家はその後、マンションを引っ越して新たな場所へ移った。待機児童が少ないところだったお陰で、無事保育園も決まったという。羽男と石子は2人と会って報告を聞いた。
拓真は妻が倒れたことで子育ての苦労が身に染み、小さなことでも手伝って妻の負担を減らそうと思ったという。石子は社会が変わっていくきっかけになると、拓真の考えに共感した。拓真の会社の顧問弁護士を狙っていた羽男だが、まだ小さい会社なので断られてしまう。
高梨夫妻は学生時代に鉄道研究会で奥さんが先輩で夫が後輩という関係だった。最初は先輩という意識しかなかったが、一緒にいるうちにどんどん好きになって、今じゃ彼女がいないと生きていけないとノロケられたと羽男は石子に教える。
そして羽男は大庭との交際を悩んでいた石子の背中を押してやり、自分が依頼を持って来るから事務所の心配はいらないと告げた。
石子は大庭を呼び出して告白の返答を伝える。いい人だと思ってはいるが、それだけで付き合っていいか悩んでいた。でも、一緒に過ごすうちに100パーセントになったらいいのかもしれない、と思い始めたという。そして「ぜひ告白をお受けさせていただきたく存じます」と答えた。
大庭は喜びのあまり石子を抱き締めてしまうが、すぐに慌てて離れた。2人はこうして交際をスタートさせた。
一方、羽男は帰宅途中にキッチンカーの看板にぶつかり、外国人店主に酷い剣幕でまくし立てられていた。
【石子と羽男】6話の補足
大庭と石子が交際に至るまでの経緯と、気になる石子の病気について補足します。
石子の病気
前回倒れてしまった石子ですが、その後の経過はどうなったのか?今回も少しだけ触れられます。
「薬のおかげで落ち着いています。今度、手術すれば心配ないようです」と体調を聞かれた石子は答えます。それに対して羽男は「うん。まあ、無理せずで」と答えました。実際のところどんな病状なのかは、石子の言葉からでしか分かりません。
羽男は何となく察しているのか、曖昧な返答をするだけでした。石子の性分を思えば無理するだろうなと分かっているでしょうし、ダメといってもついて来てしまうのは分かっているでしょう。それを理解した上での曖昧な返答のように思えます。
また病について触れる回があるのか、そのまま何事もなかったかのようにフェードアウトするのか、今後の展開を注視する必要があります。
石子と大庭
前回、大庭からの告白を石子が何て答えたのか、しばらくしないと分かりません。石子は告白された時、「とってもありがたいのですが、もう少し考えさせていただけますか」と答えました。それを聞いた大庭は「ゆっくり待ちます」と伝えたそうです。
大庭は告白後も石子に変な気を遣わせまいと、なるべく普段と変わらない様子で接します。告白したことを羽男に伝え、羽男はその後、石子に直接告白された話を聞きます。
最初は関係ないと答えない石子ですが、いいなと思えば付き合えばいいし、嫌なら断ればいいと言われると「そんな単純なものじゃないんですよ」と口を開きます。
石子は大庭を良いと思う部分は沢山あるといいますが、自分の気持ちが100パーセントと言いきれない中、交際をしていいものなのか悩んでいました。それを聞いた羽男は固いなと呆れます。
さらに事務所の経営が苦しいから仕事に専念しなければならないのに、恋愛するのはどうなんだろうと悩んでいました。
羽男が結びつけた恋
羽男は本当に石子に興味がないのか、何なのか分かりませんが2人の恋を応援します。ワザといなくなって大庭を呼び、石子の手伝いをさせたりして2人の時間を作ります。
そして今回の高梨家の2人の馴れ初めを話し、まるで石子と大庭のような関係性だったことを教えます。「プライベートが充実しているほうが、仕事を頑張れるという話もあるよ。事務所のこと心配だって言ってたけど、そこについては俺を信じなさいよ」と背中を押します。
その言葉に石子は決意し、大庭を呼び出して告白の返事をしました。おつきあいの定義が大庭とは違うかもしれないが、おいおい確認しつつでもよければと交際をオッケーしました。
真面目な石子だからこそ悩み、誠実な大庭だからこそ待ちました。それを結びつけたのは、チャラい羽男でした。石子が大庭への思いがは100パーセントではなかった理由、それは羽男への思いだったのか?と思いたくもなりますが、こうして大庭と石子は交際を開始しました。
【石子と羽男】6話のまとめと感想
幽霊のせいで体調不良になったかと思ったら、シックハウス症候群だったという話でした。
事故物件は1度次の誰かに貸したら、その後借りる人に事故物件ですと告知しなくても問題ありません。そうでなければ建物ごと毎回取り壊すか、別の土地に建てなくてはならないので、当然といえば当然な制度だと思います。
しかし、その点を悪用してルームロンダリングという手口を使うのは悪質です。今回の話ではお金を渡して2ヶ月だけ住んでもらい、次の人には告知をしないという手口でした。その上、ずさんなリフォームをしたせいで、シックハウス症候群を発症してしまいます。
そこで羽男と石子はこの事実をつかみ、不動産屋にかけあい示談に持ち込みます。高梨家はお陰で違約金も払わずに済み、無事次の引越し先で保育園も見つかりました。とはいえ、症状が発症してしまったことは大きな損失だったでしょう。
今回の話はこのルームロンダリングの他に、保活というワードが出てきます。より保育園が必要と判断された人が高ポイントがもらえるため、他の住人が足を引っ張るという事件が起きます。お互い支え合っていたはずの住人が、いざ自分の邪魔になると思ったら平気で嫌がらせをしてきたのです。ですが、お互い様の精神で高梨家は許しました。
石子と大庭の恋も実り、羽男は2人をくっつけるために動きました。羽男の石子に対する気遣いは、ちょっと分かりにくい部分があります。確かに大庭のようなストレートで誠実な人のほうが、愛情が分かりやすいです。どちらを選んだとしても、石子なら幸せになれそうな気がしますが、大庭を選択したようです。
次回以降、2人のおのろけシーンが増えるのか?またひと悶着あるのか?目が離せません。