【石子と羽男】7話のネタバレと感想|大庭と石子の初デート

2022夏ドラマ
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【石子と羽男―そんなコトで訴えます?―】7話のネタバレと感想をまとめています。

キッチンカーを破損した人物を探して欲しいという依頼を、羽男は仕方なく受けることになる。防犯カメラ映像から容疑者が見つかるが連絡が取れない。やがて、父親のDV被害に悩む家出少女たちの問題も解決するために動くことになり……。

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【石子と羽男】7話のあらすじ

羽男(中村倫也)が突っ込んだキッチンカーのオーナー・サティヤム(ラジャS)から、車のミラーを壊した犯人を見つけて欲しいという依頼が入る。自分にも非があるため、依頼を断りたくても受けざるをえない羽男は、石子(有村架純)と一緒に手がかりを探す。

丸来町の山室ビルの横にある広場にたむろする若者、通称“山ヨコキッズ”と呼ばれる子たちに聞き込みをするが、彼らは全く相手にしてくれなかった。やがて、「KNIGHT」というバーのオーナーではないかという情報が入り、店員の木崎成貴(若林時英)に防犯カメラ映像を確認してもらうと、山ヨコキッズたちの間でリーダー的存在と言われるK(湊さやか)という人物だと分かった。

何とかして連絡が取れないかと悩む羽男たちだが、聞き込みに行った時に名刺を渡した川瀬ひな(片岡凜)という女性から「助けて!」という電話がかかってくる。Kの情報を渡すからといい、切羽詰った様子のひな。同じ山ヨコキッズの友人・東美冬(小林星蘭)が大変な状況だという。

羽男たちが現場にたどりついた時には、美冬は階段から転落して救急車に運ばれる最中だった。意識不明の状態の美冬の所へ行った羽男たちは、そこで美冬の父・東辰久(野間口徹)と母の三奈美(坂倉奈津子)と会う。ひなは辰久が美冬をこんな目にあわせたと怒るが……。

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【石子と羽男】7話のネタバレ

キッチンカーの損害賠償と娘へのDV問題の2件を同時に解決する話です。

今回の依頼

羽男(中村倫也)がキッチンカーの看板に突っ込んでしまったせいで、オーナーのサティヤム(ラジャS)からキッチンカーのミラーを破損した犯人を捕まえて、損害賠償を請求したいという依頼を受けることになってしまう。

渋々依頼を受ける羽男は石子(有村架純)と一緒に手がかりを探す。防犯カメラの映像を見ると、停車中の車にフードを被った人物がぶつかり、ミラーが折れてしまった瞬間が映っていた。ただ、顔は分からないため、現場近くの丸来町の山室ビルの横にある広場にたむろする若者、通称“山ヨコキッズ”と呼ばれる子たちに聞き込みをする。

名刺を配りながら映像を見せて聞き込みをする羽男たちだが、まるで相手にされず何も証言を得られない。やがて、「KNIGHT」というバーのオーナーではないかという情報が寄せられた。羽男たちが店に行くとオーナーは不在で、店員の木崎成貴(若林時英)に確認してもらうことに。確かにオーナーのK(湊さやか)だという証言を得た。ただ、2週間近く連絡が取れない状況だった。Kという人物は山ヨコの子達の「リーダー的存在」と言われていて、相談に乗ったり食事を提供したりしていた。

事件発生

何とかしてKと連絡が取れないか、悩んでいる羽男の元に一本の電話が入る。相手は山ヨコキッズの川瀬ひな(片岡凜)だった。配った名刺を見て連絡をくれたらしいが、「助けて!」と告げるなりすぐに丸来町に来て欲しいという

Kの情報を渡すからとにかく来て欲しいというひな。どうやら切迫している状況なのは分かるが、肝心の場所の説明が曖昧で羽男たちは手間取る。

到着した時には同じ山ヨコキッズの友人・東美冬(小林星蘭)が階段から転落して、救急車に運ばれて行くところだった。それを見た石子は様子がおかしくなってしまう。羽男も心配して声をかけるが、石子は大丈夫だと答えた。

美冬が運ばれた病院に向かうと、美冬の両親である父親の辰久(野間口徹)と母の三奈美(坂倉奈津子)も来ていた。ひなは辰久に「お前のせいだ!」と食ってかかり、彼が美冬を追いかけて殴っていたという。状況の分からない羽男だが、ひなを何とか落ち着かせて話を聞きだそうとする。しかしひなは「弁護士なら助けられると思ったの!」というだけだった。

スーパーマンじゃないのだから無理だと言う羽男は、それなら警察を呼べば良かったのにとひなに言う。ひなは「案件やってるうちらが、警察呼べるわけないじゃん」と答えた。案件とは売春の隠語のことだった。怒りながらひなはどこかへ行こうとするが、石子は未成年をこのまま帰すわけにはいかないと言い、事務所に連れて行く。

悩む石子

美冬が階段から落ちた原因が、追いかけた父親にあったとして刑事責任を追及できないか。石子は優乃(MEGUMI)に相談する。だが、逃げ切った後に落ちたのなら、直接的な因果関係はないと判断されてしまうと答えた。何とかして美冬を救ってやれないものか、石子は悩んだ。

綿郎(さだまさし)はひなに食事を与え、彼女もおかわりするぐらい食べた。ひなに行く宛はないのか聞いたところ、両親は既に他界していた。児童相談所やシェルターに行く事を勧めるが、「大人は信用できない」と言って拒んだ。

自分なんかより美冬を助けて欲しいと言うひな。美冬は3年前に母親が再婚した相手である現在の父親から、ずっと暴力で支配されてきたという。1ヶ月前に激しい暴行を受け、それをきっかけに家を飛び出し山ヨコに来た。母親は父からの暴力を恐れ、娘をかばうことはしなかった。

自分があの父親を訴えると息巻くひなだが、羽男は難しいと思うとその理由を説明する。つまり、美冬か法定代理人の母親しか父親を訴えることはできないと教えた。ひなは何でもいいからアイツを何とかして欲しいと願うが、父親を裁くには証拠が必要だと諭した。

善人を冤罪にしないための推定無罪は、本物の悪人も守られてしまう。その理不尽さにひなは憤りを感じていた。

犯人を発見

事務所でテレビを見ているとある事件について流れてくる。それは桑田佳那美という女性が、土の中で埋められた状態で発見されたというニュースだった。19歳の少年が死体遺棄の疑いで既に逮捕されていた。この殺害された人物こそKだった。

女性だと知って驚く羽男は、さらに殺害された理由を知って驚く。Kは売春の斡旋に携わっていて、利権争いに巻き込まれて殺害されたのだ。

死亡推定時刻が9月9日の午後だと聞いて羽男は思い出す。キッチンカーのミラーが壊れたのは9月10日だったと。そうなるとあの映像は誰なのか?考えていたところにひなが戻ってきた。何か知っているのではないかとたずねると、あの映像に映ったKは美冬だと白状した。

ひなも美冬もお金がなくなると、Kに客を紹介してもらっていた。しかし、Kの取り分が7割だということに文句を言ったら、案件中に隠し撮りをされてしまった。その映像をネットに流すと脅された2人は、映像が入っているSDカードを取り返しに行こうと考えた。

美冬がKのふりをして店に忍び込んだ時、木崎がやってきたため慌てて2人は逃げ出した。その時、あのキッチンカーのミラーにぶつかってしまったのだ。

事情を知った羽男を石子は怪しく微笑む。車を傷つけたのが美冬なら、修理代を両親に請求できる。これで両親と美冬の関わり合いができたと喜び、賠償請求をする中で、父親の暴行の証拠を見つけてしまった場合は、それはそれだと高笑いした。

キレる石子

さっそく美冬の家に行き、辰久に賠償請求の話をしに行く2人。ドアごと取り替える必要があるので70万円かかると話し始めると、辰久は本当に美冬がやったのか?と怪しむ。横柄な態度を取り続ける辰久は、妻へも高圧的な態度だった。

黙ってられなくなった石子はつい「失礼ですが、美冬さんにも家にいられない事情があったのでは?」と切り出す。すると“事務員”扱いをして馬鹿にしてきた。石子はますます黙っていられなくなり「端的に言わせていただきますと、原因はお父様の暴力では?」と言ってしまう。キレた辰久は「どうぞ訴えるなり好きにしてください」と言って戸を閉めてしまった。

羽男は石子の発言により、思っていた展開と変わってしまい溜息をつく。今、美冬のために動いたら、利益相反になってしまうと石子を諭すが、石子は美冬もひなも助けてあげたいと感情移入していた。

なぜ石子がそこまで肩入れするのか?それは、ひなが自分に少しずつ心を開いてくれていたからだった。これをきっかけに美冬とひなの人生も変わるかもしれない。少しでも手伝いがしたいと強く思っていた

そして、自分がかつて交通事故を目撃したことで、司法試験に落ち続けている理由を語る。誰かの人生が変わるのなんて一瞬なんだなって思ったという。もしかしたら、自分たちとの遭遇で彼女たちの人生が変わるかもしれない。石子はどこかで期待していた。だが羽男は冷静に「俺は期待しすぎない。この仕事、期待しても叶わないことが多すぎる」と答えた。

大庭と石子が初デート

営業初日で契約が取れたと喜ぶ大庭蒼生(赤楚衛二)から電話があり、石子は唐突に「おうち、伺ってもいいですか?」とたずねる。思いもよらぬ言葉に焦る大庭だが、必死に掃除をして彼女を迎えに行った。

室内に石子をあげた大庭は「初デートがうちってビックリして…」と率直に気持ちを伝える。石子は「お付き合いしている方の家には上がってもいいという、ルールですので」と堅苦しい口調ながら、戸惑いを見せなかった。

きれいに片付いた部屋にノートPCを置く石子。「パソコンに詳しい、大庭さんの知恵を拝借したく」と切り出した。石子はそのまま大庭と作業を続け、知らぬ間に眠ってしまい朝を迎えた。2人の初デートはデートというよりは、案件の問題解決のための時間で、いたって健全なものだった。

手がかり

翌日、石子は羽男に大庭の力を借りて鮮明にした映像を見せる。ミラーにぶつかって逃げる人物の肩口に、アザがあるのがわずかながら見えていた。このアザが一致すれば美冬だという証明になるのではないか?と石子は持ちかける。

ただ、これは2週間前の映像のため、さすがにもうアザは消えているのではないかと羽男は悩む。どうしたら証明できるのか、考えていたところにひながやってくる。Kに隠し撮りされた映像を使えばいいというひな。店に行ってみるがもう警察が全て押収してなくなっていた。

簡単には貸してもらえないだろうと羽男が悩んでいると、ひなに木崎から電話がかかってくる。SDカードを自分が持っているといい、自分がKの後を継いで売春の斡旋をするという。ひなを脅して無理に仕事をさせようとしていた。その場にいた羽男は電話を代わり、脅迫罪にあたると逆に脅す。そして、持っているSDカードを渡すよう命じた。驚いた木崎は素直に従って渡した。

いざ法廷

羽男は法廷で賠償問題について争う。辰久側の弁護士が辰久に質問し、映像は美冬ではないと断言できると辰久は答えた。羽男が質問する番がやってきて、映像を鮮明拡大したものを見せる。肩口にあるアザを見せた後、SDカードに入っていた映像を見せる。

美冬が客と話している映像で、アザどうしたのと聞かれると、美冬は「アイツにやられたんです」と答えていた。鑑定の結果、この2つの映像のアザは形状が一致していた。つまり、ミラーを壊した人物は美冬だという証明だった

そこで羽男はさらに「アイツ」というのは辰久のことだという。さすがに本件と関係のない質問だったため、裁判長からも諌められた。質問を終えた羽男は賠償を辰久に求めると、「分かりました。責任は取ります」と答えた。

判決は確定していないが、恐らくこの裁判は勝ったと羽男たちは確信した。ただ、暴行のことはまだ辰久は認めていなかった。ひなにそのことを突っ込まれると、それはこれからだと2人は意気揚々とした。

作戦開始

石子は大庭と塩崎啓介(おいでやす小田)を呼んである作戦に協力してもらう。2人にやり取りの仕方を指導し、いざ辰久が行き着けのバーへ向かった。

カウンターで酒を飲んでいる辰久の側に座り、何気ない感じで大庭と塩崎は話し始める。2人は部下と上司で子どもがどちらにもいるという設定だった。大庭が子どもが可愛いという話をし、唐突に塩崎が辰久に「聞いてもらえます?」と話しかける。

自分の娘が「アイツ」呼ばわりしてきて腹が立つという話をし、辰久の共感を得ようとする。やがて辰久は話に乗ってきて自分の娘も態度が悪いと零し始めた。そこで塩崎は「そういう子にはどうしたらいいですか?」ときく。辰久は「やるしかないだろう。殴るんだよ」と言い出した。

さらに「実際娘さん殴ってるんすか?」と問うと「ただ殴るんじゃない。俺に言わせりゃしつけなんだ。散々娘は殴ってきたよ」と辰久はペラペラ喋り出した。大庭は「それ暴行罪ですね」と言い、塩崎が刑法の話をしようとするが途中で詰まってしまう。

慌てる2人を助けるように石子が現れ、辰久に罪の内容を伝えた。今の会話は全て録音されていると言い、映像と合わせれば証拠として足りるという石子は「法廷でお会いしましょう」と言って去っていった

ドラマの結末

車の裁判は終わったと思っていた辰久に、暴行・傷害を理由に訴えるという人が現れたと連絡が入る。担当弁護士が病室に向かっているといい、訴えを起こした人物とは意識が戻った美冬本人だった

石子と羽男、さらに優乃も病室にやってきて美冬の話を聞く。民事事件として訴える手続きを石子たちは始め、美冬は警察に告訴をするのでいずれ辰久は逮捕されるだろうと本人に伝えた。

キッチンカーの賠償問題は解決したが、美冬とひなの2人で働いて返すという。ただ、一括で返して欲しいといわれていたため、綿郎が美冬にお金を貸していた。綿郎は美冬に父親を訴えるのか再確認する。美冬は「もう…逃げないで戦います」と答えた。やがて美冬とひなは施設に向かい、見送りに来た石子たちに別れの挨拶をした

大庭は御子神慶(田中哲司)の主催する、会社経営者たちと社員が参加する会合に出席していた。大庭の会社の社長・刀根泰士(坪倉由幸)と共にいる大庭の名刺は、グリーンエステートという会社の代表取締役だった。

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【石子と羽男】7話の補足

石子が司法試験に落ち続ける理由

石子は優秀なのになぜか司法試験に4回落ちています。これには何らかの理由があるのだろうと、当初から思っていましたが今回その理由が判明しました。

石子が初めて司法試験を受けに行った日、交通事故を目撃します。それは試験会場の目の前の横断歩道で、信号が赤だと気付かず渡ってしまった女性が、石子の目の前ではねられました。

その瞬間、石子は固まってしまいます。ふと足元を見ると飛沫血痕が靴に付着していて、戦慄を覚えました。しかし、試験へそのまま彼女は向かいます。試験中もそのことが頭を離れず、1回目の試験は落ちてしまいます。

それから毎年、試験を受ける度に思い出してしまい、4回落ちてしまったということでした。

大庭の名刺

ドラマの最後に御子神が怪しい会を催します。そこに大庭も参加しますが、名刺は自分が勤めている会社「ナカマル」のものではありませんでした。不動産会社なのか「グリーンエステート」という会社の名刺で、しかもなぜか代表取締役という肩書きでした。

この回の表向きの目的は、御子神と仲がいい経営者に集まってもらい、将来を嘱望する社員を選んで連れて来たというものです。横のつながりを作ってもらうために催したらしく、御子柴は「ホント成功する方法なんて簡単なんですよ。成功するまでやめなければいい」と、どこかで聞いたことのあるようなことを言います。

なぜ平社員であるはずの大庭が全く関係のない会社の社長なのか?どうやら御子神と刀根は何かを企んでいるような、そんな怪しさ満載の会でした。今後、大庭が詐欺被害か加害者に巻き込まれそうな予感です。

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【石子と羽男】7話のまとめと感想

賠償請求から始まり、最終的にはDV被害を解決するという話でした。

最初はミラー破損に関する相談が、やがて死亡事件まで起きてしまう問題に繋がります。行き場のない少年少女を助けるふりをして、実は上前をはねていたという何とも酷い話です。そんな彼女たちは弱みを握られているため、警察にも相談できず困っていました。

たまたま、別件で聞き込みに来た羽男たちが渡した名刺がきっかけで、人生が変わるかもしれないチャンスがやってきます。いわゆるトー横キッズ問題に絡めた話で、彼女たちが家にいられない理由は、親にもあるという展開になります。

石子はやっぱり綿郎の娘だなと思わせる人情派で、金よりも彼女たちの将来を考えて動きます。羽男も度々、お金にならないことは受けないんじゃないのと突っ込みますが、最終的に石子は金よりも人情を選択します。2人のお陰で彼女たちは自宅に戻らず、施設に行くことになりました。

人生が変わるきっかけは本当に一瞬だと、自分の身に重ねて石子はしみじみと語ります。当事者だけでなく目撃してしまっただけの人ですら変わるという、何かとの遭遇。今回自分たちとの遭遇により、彼女たちの人生を少しでも変えたいと石子は励みました。そうして、今回の話はいいように終わりました。

しかし、大庭は今まさに何かとの遭遇で、おかしな方向に行きそうな雰囲気が漂っています。石子たちが救ってくれることを願います。

【石子と羽男】7話のいいセリフ

弁護士なんて、所詮法律の範疇でしか動けない。スーパーマンじゃない。

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