【FBI:特別捜査班】1話のネタバレと感想|ブロンクス爆破事件

FBI:特別捜査班 海外ドラマ
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WOWOWで2020年4月18日から放送開始した【FBI:特別捜査班】の1話のネタバレと感想をまとめました。

初回からテンポのいい展開で進み、結末もスッキリと勧善懲悪で終わります。様々な人種が住むニューヨークを舞台にしているため、人種問題など社会的な側面も浮き彫りにする内容でした。

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【FBI:特別捜査班】1話のあらすじ

ブロンクスのアパートで爆発事件が発生し、駆けつけた捜査官のマギー・ベル(ミッシー・ペリグリム)は中に残る子供を助けに行こうとする母親を止める。すると、更なる爆発が起き、アパートは倒壊してしまった。泣き叫ぶ母親の姿が、マギーは頭に残って離れなかった。

爆発元になった部屋の住人がギャングだったことから、内部抗争かと思いきやナンバー2の男も爆死してしまう。アメリカ軍が以前使用していた手榴弾が爆弾に使用されていたのを見て、エルサルバドルで処分されたはずとOA(ジーコ・ザキ)は言う。

エルサルバドル出身の少年に、話を聞いていくとある組織が浮かび上がってくる。何のために爆発事件を起こしているのか?その背後にはさらなる憎しみが隠されていた。

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【FBI:特別捜査班】1話の犯人

ドラマのオチを先に知りたい人はこちらからどうぞ。

爆弾製造者

ブリック・ピーターズ

事件の黒幕

ロバート・ローレンス

事件の真相

ブロンクスのギャング、マック・ボーラーズの麻薬の縄張りを買おうとしていたローレンスは、MS13と組んでまずはフェルトン・エイムスの部屋を爆破して殺害。さらにナンバー2のウェイン・クリントンも車に爆弾を仕掛けて殺害した。

さらにローレンスは人種闘争をしかけ、白人以外の人種が互いに殺し合いをするよう仕向ける。そこで、各マイノリティのリーダーが集まる会議に爆弾を仕掛けて殺害を企てる。

しかし、企みに気づいたFBIにより爆弾は発見され解除される。それを知らないローレンスは、起爆装置の電話を鳴らすが爆発も起きず逮捕された。

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【FBI:特別捜査班】1話のネタバレ

爆発事件発生

ブロンクスのアパートで爆発事件が発生し、マギーは現場に駆けつける。子供が一人中にいると泣き叫ぶ母親を、マギーは制止して中に入れない。すると再び爆発し、アパートは全壊してしまう

爆発元の部屋の持ち主のことを、アパートの管理人に話を聞くと、マック・ボーラーズというギャングのフェルトン・エイムスの部屋だという。フェルトンは麻薬の売買で何度も逮捕されている男だった。瓦礫となったアパートで痕跡を探すマギーたち、そこにフェルトンのものと思われる脚と一緒に携帯電話が焼きついていた。

携帯電話を回収し解析を頼むと、同じギャングのナンバー2であるウェイン・クリントンと揉めているメールのやり取りなどが発見された。ギャングの内部抗争なのか、ウェインの行方をマギーたちは追うことにする。

第2の爆発事件発生

ウェインの行方の手がかりを得てマギーたちは、ある店のそばへ行く。外で張り込みをし、人物が特定できたタイミングで車を走らせ逮捕へ向かう。その瞬間、ウェインの乗った車が爆発してしまった

2ヶ所が爆発し死者は27名になった。ギャングの内部抗争ではなく、別の組織が狙ったのではないかとマギーたちは考える。しかし、分析官のクリステンは、他の組織では資金力不足だと言う。麻薬の売買をするには大量の金が必要で、ブロンクスの他のギャングにはその資金がなかった。

では、いったい誰がマック・ボーラーズを狙ったのか?考えているところに、市民センターで爆弾が見つかったという通報が入った。

爆弾が発見される

現場に駆けつけたマギーは爆弾がどんなものかを知らされる。それは手榴弾を6個を携帯で起爆する仕組みだった。OAはその手榴弾に見覚えがあった。仕官学校で見たもので、かつて米軍が使用していた旧型のものだった。今は使用されておらずエルサルバドルで処分したはずだという。

現場近くにいたエルサルバドル出身の少年、ウィルマーに話を聞くが知らないという。そこで現場近くの防犯カメラを確認したところ、ウィルマーがMS13の男から鞄を手渡されている映像が見つかる。

マギーとOAはウィルマーを取り調べ、その男が何者かを聞きだそうとする。何を書いているのかと聞かれたOAは、首をナイフで刺すイラストウィルマーに見せる。マギーはエルサルバドル支局のFBIに言って、家族への仕送りを路頭に迷うまで止めさせると脅す。

ウィルマーは2人の脅しに耐えられず、爆弾を渡した男のことを自供する。

指名手配

男の名はベルナルド・フェルスというMS13の一員だった。行方を探しに自宅にいるが既に消えていた。そのころ、刑務所に入ったばかりのウィルマーは心臓を抜き取られて殺害された。

ベルナルドの情報を公開し、広く目撃情報を集めることにFBIは切り替える。すると続々目撃情報が寄せられ、まだブロンクスにいることが分かった。目撃情報が多い場所の辺りをパトロールするマギーとOA、目の前に自転車に乗った少年がウィルマーのような服装をしていることから、仲間ではないかと察する。

2人は車で自転車の後を追っていくと、尾行に気づいた少年は逃げ出してしまう。だが、OAはショットガンを手に取りそのそばにある廃墟ビルの中に突入する。そこにベルナルドはいた。

生け捕りにしろと命じるマギー、ベルナルドは喉にナイフを当てていた。説得をして何とかその場で自殺は防ぐが、制止を聞かないベルナルドに向かいOAは発砲する。怒るマギーにOAは防弾チョッキの上から撃ってるから死んでいないと言った。

そこは爆弾ラボだと分かり、工具に血が付着しているのも見つかった。早速ベルナルドを取り調べるマギーとOAだが、爆弾を誰が作ったか一切話そうとしない。ウィルマーが殺されたように、どこにいてもやつらは殺しに来る。話せば入ったその日に殺され、話さなければ40年は刑務所の中で生きられる。自分の故郷よりもずっとマシだとベルナルドは語る。この言葉を聞いてこれ以上、彼から何も引き出せないだろうと判断した。

最早残された手がかりは工具についていた血液だけだった。しかし、DNAはデータベースとは一致しない。困っていたところ、ジュバルがFBIにある技術で見つかるかもしれないという。それは、表現型解析と呼ばれ、血液から遺伝情報を抽出して、人の外見を予測するというものだった

過去の爆破未遂事件との関係か?

爆弾の情報がさらに分かり、起爆に使われた携帯がベルナルドの隠れ家にあったものと同じ機種だった。それは古い携帯でバッテリーに温度センサーがないため、簡単に火がつくから使用されていた。さらに、去年あったシナゴーグ爆破未遂事件で使われた起爆装置とも一緒だった。

この時の容疑者だった男、ロバート・ローレンスにマギーとOAは話を聞きに行く。ローレンスはオルタナ右翼を煽動する人物として知られている男だった。去年の爆破事件にも関係ないし、今回の事件にも関係ないと彼は言う。

しかし、差別主義者でありOAに侮辱的な発言をする人物だった。OAは相手に好きに言わせ、他に何も言うことはないか?と聞かれた時、「あんたにはな」と皮肉で返した。

爆発事件の狙いとは?

ローレンスとMS13は恐らく繋がっているはずだとマギーたちは考える。しかし、爆発事件を起こす理由は何なのか分からずにいた。確かにMS13はエルサルバドル難民を守るため、黒人たちと敵対してはいる。

クリステンが分析したところ、目的は2つあると言う。1つは金が目的、ローレンスのやっている基金は資金不足であり、3つの銀行から500万ずつ借りているという。それはマック・ボーラーズの麻薬の縄張りを買うためではないかと予想する。ローレンスはMS13の金を調達し、MS13は汚れ仕事を請け負う。こうすることで両方の組織が大金を稼げるという仕組みだ。

もう1つの目的は人種闘争だとOAは指摘する。白人以外同士を互いに争わせて、ふっとばし合わせる。そうすることで残った白人が支配するという考えではないかと予想した。

血液から浮かび上がる人物とは?

工具に付着した血液から分析した結果、似顔絵まで作成することができた。タブレットに現れたその人物を見たマギーとOAはある人物に似ていると分かった。

それは、市民センターで爆発物が発見されたときにいたブリック・ピーターズという人物だった

  • 元陸軍第20工兵旅団所属
  • 道路や塹壕作りに従事していた
  • “サッパー”の特殊技能を習得
  • 数年後、兵役で情報部門に所属していたローレンスと出会った

マギーとOAは取調べをし、爆発物製造の容疑で捕まえたことでよかったという。なぜならFBIの管轄ではなくなり、ローレンス関与の情報だけもらえればもう会わずに済むからだと嫌味を言う。

ブリックは起訴されることに怯え、自分の母親を悪い連中がいる街に残すことを危惧していた。やがてブリックの自宅から一万ドルの現金が見つかり、爆弾製造の報酬ではないかと思われた。

しかし、ローレンスとブリックのここ一週間の行動を比較してみると、どこで爆弾の受け渡しが行われていたのか、まったく分からなかった。マギーはある点に注目する。それは、ベルナルド逮捕の日、ローレンスはオフィスを18時6分に出るが、自宅に戻るのは19時35分頃だった。車で1時間程度の距離なのに時間がかかりすぎている、サウスブロンクスに立ち寄ったのではないか?と考えた。

ブリックの母親がやっている食堂に向かうマギーとOAだったが、母親はブリックでもコントロールできないようなとんでもない人物だった。憎まれ口を叩き続ける母親をよそに、2人は地下の食料庫を調べる。そこには手榴弾の箱があり30個入りのうち、全て空だった。

爆弾はアパートで2個、車の爆破に1個、市民センターで1個、手榴弾を6個ずつ使用するものなので現時点で24個使われていた。しかし、箱が空ということはもう1個爆弾があると2人は気づいた

残るもう1つの爆弾

残るもう1つの爆弾の行方は恐らくローレンスが知っているはずだが、現在ローレンスはテレビの生放送中だった。アリバイもある状況で爆破するつもりかと知り、局まで2人は急行する。

一方、エレンはブリックに場所の手がかりを聞く。取調室のドアを開けたまま、外を通る母親の喚く声が聞こえる。エレンはブリックのような人は大体マザコンが多いと言い、母親を逮捕したことにより動揺を誘う。耐え切れなくなったブリックは、今回の爆弾は釘を仕込んであることを言い、建物ではなく人ごみを狙っているはずだと自供する。

そして、携帯のバッテリーはすぐなくなるから、起爆装置として使えるのは24時間ほどだと言う。前日に爆弾を渡していたため、もうそろそろ爆発を起こすはずだとエレンはフロアのみんなに伝える。

テレビでは生放送中のローレンスが喋り、候補になりそうな人が集まっている場所が次々と映し出される。

  • 住民が街に出て変革を訴えるデモ
  • 爆発事件の犠牲者の追悼会
  • 人が集まる会議

そのどれもが怪しかったが、ローレンスの狙いは会議だとマギーは告げる。なぜなら、その会議はマイノリティーのリーダーが集まる会議だったからだ。

そこでクリステンに電話したエレンは、今すぐ会議から人を避難させるか、爆弾を見つけて解除することを命じる。警備員に話を伝えるクリステン、人々はみな怯えて外へ逃げ出していく。その中で一人、妙な動きをしている人物をクリステンは発見する。

視線の先を追って見ると椅子の下に鞄があった。開けてみたところ、中に爆弾が発見された

物語のラスト

逃げ惑う人々の様子に中継が切り替わり、撮影を中断しているローレンスと直接話をするマギーとOA。殺人の共謀容疑とヘイトクライムの共謀容疑で逮捕しようとする。“共謀”ということは自分がやった証拠はないのかと言うローレンス、以前OAを侮辱した時のセリフを引用し、OAは彼にこう告げた。「不愉快な事実に向き合えないのはアンタだ」と。

その頃、クリステンはタブレットを取り出し、設計図を頼りに爆弾の解除を試みていた。

弁護士に電話をしたいというローレンスに、どうぞとかけさせることを許可するマギー。ゆっくり携帯と弁護士の名刺を取り出し電話をかけると呼び出し音が鳴る。その電話を取ったのはクリステンだった。爆弾を起動させるためにした電話を、解除をし終えた彼女が取って応答したのだった

爆弾を運んだ男も逮捕され、ローレンスも逮捕された。マギーは哀れだとローレンスを蔑み、OAはローレンスが国のためにできることは、牢屋へ入ることだと言わんばかりに手錠をかけた。

爆発事件の犠牲者である幼い子供の葬儀が教会で行われる。マギーが止めた母親の息子の葬儀だった。OAに送り届けてもらって参加したマギーは、静かに母親と目を合わせて追悼した。

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【FBI:特別捜査班】1話の感想

安定の面白さの内容です。事件が起きて容疑者を捜して逮捕する、というよくある刑事ドラマです。しかし、かかっているお金の額や、実際に存在する組織が登場したり、良くも悪くも本当に銃社会なため物語に説得力があります。

主人公のマギーとOAは初回を見た限り好印象でした。チームの他のメンバーもそれぞれ特徴があります。マギーは過去に夫を亡くしていて、悲しみを背負っている人のようです。OAは過去に潜入捜査官だったようで、ちょっと人間的感情が失われてしまっているような雰囲気です。

NYを舞台にしているため、様々な人種の人の話が出てきます。日本に住んでいるとなかなか実感できない部分ですが、“差別”という問題が根深くあるということを考えさせられます。結構ドラマ内でも相手を侮辱するようなやり取りがあります。聞いていて嫌な気分になっても、言い返す時のOAやマギーの皮肉が面白いのでスカっとします。

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【FBI:特別捜査班】1話の補足

アメリカでは当たり前なことでも、日本では馴染みのないこともあります。また、FBIでは当たり前でも、一般人は知らないこともあります。今回出てきた言葉や事柄で、気になったことがいくつか分かったので補足します。

MS-13とは?

マラ・サルバトルチャという名称の、中央アメリカやアメリカに存在する大規模なギャングのことです。アメリカでも結構問題になっていて、2019年12月にNYでも大掛かりな摘発作戦が行われました。

関連記事:CNN.co.jp : ギャング組織MS13を大規模摘発、96人逮捕 米NY州

オルタナ右翼とは?

オルト・ライトとも呼ばれる右翼思想の一種です。アメリカでは保守主義の代替案という意味で出現しました。今回のローレンスはこのオルタナ右翼な人物となります。

関連記事:「オルタナ右翼」とは何か 知的エリート風の白人たちが放つヘイトの恐怖 | ハフポスト

ゴドウィンの法則

オンラインの議論が長引くと遅かれ早かれ最終的に、誰かがヒトラーの悪事になぞらえることを指すインターネットの格言。1990年に弁護士のマイク・ゴドウィンが提唱したことでその名がついた。

爆発物製造の容疑で捕まえた話

ブリックに会わずに済むと嫌味を言う二人ですがなぜか?恐らくアメリカではこの容疑だとFBIの管轄でなく、ATFの管轄になるので“会わずに済む”ということだと思われます。

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【FBI:特別捜査班】1話のその他気になったこと

  • 人の脚に焼きついた携帯は平気でもクモは苦手なOA
  • 生け捕りにできるかは“アイツしだい”なOA
  • 飲んで昔話したいタイプではないブリック
  • ブリックの相手するには手当てが欲しいというマギー
  • 残された母親が心配なら刑務所のそばに引っ越してもらえというマギー
  • 息子よりある意味ヤバいブリックの母親
  • 逮捕されて初めて黙るローレンス
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【FBI:特別捜査班】1話のまとめ

初回はブロンクスで起きた連続爆破事件が題材でした。その背後に隠れていたのは、人種差別的思想がありました。いつも被害に巻き込まれるのは、真面目に生きている弱い立場の人々です。幼い兄弟の弟が犠牲になってしまい、マギーは捜査をしていても頭から離れませんでした。

そんなマギーをOAは心配し声をかけますが、マギーは今は大丈夫といって手助けを求めません。事件が解決して初めて助けを求め、犠牲になった少年の葬儀をしている教会に送ってもらいます。母親もマギーが来たことに気づき、言葉は何も交わしませんが目でお互いに語り合うようなシーンが印象的でした。

次回は4月25日23時から吹き替え版、字幕版は4月28日22時から放送予定です。

【FBI:特別捜査班】1話のいいセリフ

哀れなのはあなたが私たちを出し抜けると思ってたことじゃない。大勢が死ぬのを楽しみにしていたその顔よ。

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