【エルピス】3話のネタバレと感想|犯行時の新たな情報

2022秋ドラマ
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【エルピス―希望、あるいは災い―】3話のネタバレと感想をまとめています。

弁護士の木村の紹介で会った新聞記者から事件資料を入手した恵那は、事件当時の捜査をした八飛署へ向かう。やがて当時取り調べを担当した刑事に会って話を聞くが、冤罪の可能性がますます強まっていき……。

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【エルピス】3話のあらすじ

死刑囚3人の死刑が執行されたが、松本良夫(片岡正二郎)ではなかった。浅川恵那(長澤まさみ)は一旦は安堵するが焦りを感じていた。弁護士の木村卓(六角精児)から新聞記者の笹岡まゆみ(池津祥子)を紹介され、岸本拓朗(眞栄田郷敦)と共に話を聞く。

彼女が持っていた資料をもとに、12年前に事件の捜査をした八飛署へ向かう2人。平川勉(安井順平)という刑事に会って話を聞くが、犯人は松本で間違いないの一点張り。当時取り調べを担当した刑事はすでに退職し、所在をたずねても教えてもらえない。

拓朗は地道な作業で所在を探し当てる。担当刑事の山下守(谷川昭一朗)のインタビュー映像を撮影するが、松本の手紙に書いてあったように自白は曖昧なものだった。

そうして集めた映像を編集していると、斎藤正一(鈴木亮平)が遺族側にも話をきくようアドバイスをくれた。だが、遺族は12年前のマスコミのある報道に対して怒りを覚えていて取り合ってくれない。恵那はマスコミがした過ちを正す使命感を覚えて手紙を書くが、やはり会ってはくれなかった。

やがて、被害者の姉である井川純夏(木竜麻生)から連絡が入り……。

←2話4話→

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【エルピス】3話のネタバレ

事件当時、松本に対してだけでなく被害者に対してもマスコミが酷い報道をしていたことが分かります。そして、恵那は1人で突っ走ってしまいます。

焦り

ニュース速報で死刑囚3人の死刑執行があったと報じられ、浅川恵那(長澤まさみ)は気が気でなかった。弁護士の木村卓(六角精児)にきいても、続報で発表があるまで分からないという。やがて執行された3人の名前が判明し、その中に松本良夫(片岡正二郎)の名前はなかった。

一旦は安堵した恵那だが、改めて急ぎたいと焦った。木村に会いに行くと、紹介したい人物がいると言われる。後に恵那は局で岸本拓朗(眞栄田郷敦)と一緒に、紹介された新聞記者の笹岡まゆみ(池津祥子)と会った。まゆみは事件を取り扱う社会部ではなく、政治部の記者だった。なぜ政治部の記者なのに事件を調べているのかというと、出身が八飛市だったからだという。

そこで、八頭尾山で新たな事件が起きたのをきっかけに、社会部に調べに行ったという。彼女もまた松本が逮捕されたというのが引っ掛かり、真犯人が他にいるのではないかと感じていた。まゆみは新聞社にある事件に関する資料を渡してくれた。

新情報

恵那は手に入れた資料をもとに、事件に関わった八飛署の刑事に会ってみることにした。新聞社の資料は細かいところまで調べられており、恵那たちが知らなかった情報もあった。それは事件当時、松本の犯行のいきさつについてのものだった。

松本は午後6時ごろ、下校中の井川晴美(葉山さら)に、1万円で下着を買わせて欲しいと声をかけた。2人は人目を避けるため、八頭尾山の山道に入って行く。そこで晴美が下着を脱ぐのを見た松本は、衝動が抑えられなくなり乱暴しようとしたが、抵抗されたため首を絞めて殺害した。というものだった。

恵那は八飛署に向かい、平川勉(安井順平)警部補に松本が冤罪ではないのかという話をする。しかし、平井は「結論としては、松本良夫が犯人で間違いありませんので」と一点張りだった。拓朗はそれでも食い下がるが、解決済みの事件だと相手にしない。

当時取り調べを担当した山下という刑事は既に退職していたため、現在の居所を教えて欲しいと頼むが、個人情報を教えるわけにはいかないとあしらった。そんな拓朗の空気の読めなさが逆に浅川は羨ましくもあった。

結婚式と墓参り

拓朗は学生時代の友人の結婚式に参加していた。本当は特に好きでもない友人だが、それでもこういうときは祝福をするものだと言い聞かせる。同じく参加した友人の悠介(斉藤天鼓)と、母親の陸子(筒井真理子)と一緒のテーブルで遠巻きに新郎新婦を見ていた。

悠介が「今年も行く?墓参り」とたずねると、拓朗は行くよと答えた。それは同級生のカイという人物の墓参りのことだった。明王2015年度卒業生ははっきりと2種類に分けられると悠介は言う。カイの墓参りに行く派と行かない派の2つだ。

いまだに墓参りに行く自分や拓朗は残念ながら出世はしない。行かない派である新郎のあっくん(小野翔平)とその仲間は人生に勝っている。いじめを苦にして自殺したやつがいたことなど、1日も早く忘れたもん勝ちなのだと。拓朗は何も言うことができなかった。

疑惑

拓朗は電話帳の山下姓の人物にしらみつぶしに電話をかけていた。そうしてようやく1週間後、144軒目で元刑事の山下に当たった。

恵那が家に来ることを喜んだ山下の家族は、記念撮影をしたり大はしゃぎだった。ファンサービスを終えた恵那は、当時松本の取り調べを担当した山下守(谷川昭一朗)に話をきく。顔を映さないのを条件に、インタビューを撮影する。

実際の取り調べは及川という刑事がメインで、自分の他にあと3人ぐらいいたという。松本は最初否定していたが、最終的には罪を認めたという。どういう風に認めたのかを恵那が問うと、「許してくれと。こう、土下座して床に頭こすりつけて、わんわん泣いてね」と答えた。

松本は自分がやったと認めたのかときくと、「許してくれと言ったんだから、まあ、そりゃあ、やったということですよ」と山下は言う。恵那は拓朗の顔を見る。しかし、拓朗は特に何も言わなかった。

後日、撮影した映像を編集している時、なぜ恵那はあの時こっちを見たのか拓朗は不思議だった。恵那は空気を読まない拓朗にきいて欲しかったのだ。「その許してくれは、もう勘弁してくださいっていう、意味だったんじゃないですか」と。自分で聞けば良かったのではという拓朗だが、怒らせたら取材が終わってしまうから無理だと恵那は反論した。

助言

斎藤正一(鈴木亮平)がたまたま編集しているところにやってきた。映像を見せると、「で、これどうすんの?」という。フライデーボンボンでどうやって放送に持っていくのか、戦略はあるのかという意味だった。内側の味方をまず増やしていこうと思うと恵那が答えると、「被害者遺族へのインタビューは?」と突っ込んだ。

斎藤の筋書きはこうだ。松本が犯人じゃないなら、真犯人はどこにいるのか。真相の追究を被害者遺族こそが望んでいるという構図にする。それが一番強いという。恵那は頭では分かっていても、遺族は今さら掘り返されても迷惑なのではと戸惑っていた。

どっちにしろ恵那がやろうとしていることは、遺族にとっては迷惑だ。しかし、そうしなければ先には進めないと斎藤は恵那を説得する。そんな2人のやり取りの傍らで拓朗は、路チューの写真を検索して見ていた。

被害者遺族

被害者遺族の家を探すのは、退職した刑事の家を探すより簡単だった。遺族一家は事件後も同じ家に暮らしていたからだ。恵那と拓朗は家を確認した後、すぐに帰ろうと思っていた。そこへ父親が現れ、恵那たちにホースで水をかけて追い返す。

びしょ濡れになった2人は近所の喫茶店に逃げ込んだ。店主(小野了)が言うには、マスコミはあの辺をうろつかないほうがいいという。なぜなら、事件当時マスコミはめちゃくちゃだったからだ。連日被害者宅を取り囲み、記者がインターホンを押して娘が下着売っていたといううわさをどう思うか、などとたずねたりしていた。

話を聞いた恵那は作戦を変更することにした。

謎の店

恵那はふと被害者と同じくらいの年齢の制服を着た少女たちが、はしゃぎながら走って行く後を追いかける。薄暗い商店街に迷い込み彼女たちを見失ってしまう。そこはシャッターが閉まった店ばかりだったが、一軒だけ明かりがついている店があった。

恵那は恐る恐る店に近付き、奥にいる店主に声をかけ事件のことをきく。すると「その話をするなら、僕はまず、この店を閉めなければ。シャッターを下ろして鍵を閉め、この電気を消し、そしてあなたが聞くというのなら話しますよ」と答えた。

妙な答えに警戒する恵那はそれでも何か知っているのかと問いかける。男はよく分からないことを言った後、「そもそも、あなた誰なんです?」と逆に問い返した。すると拓朗から連絡が入り、恵那は一旦店から離れて戻る。

拓朗と一緒に再び店を訪れようとした恵那だが、シャッターを下ろしてしまったのか、店がどこにあるのか分からなかった。仕方なく2人は東京へ戻った。

マスコミの罪

恵那は被害者遺族に手紙を書くことにした。1通目は返事がなく2通目もなかった。しかし6通目になって遺族の父親から電話がかかってきた。返答は話す気はないから、二度と手紙を送ってくるなというものだった。拓朗は諦めて別のネタに力を入れようと励ます。恵那は「嫌。諦めたくない」と断った。理由はいくつもあった。

  • 悪いのはマスコミ
  • 自分たちの過ちは自分たちで挽回するしかない
  • 冤罪を晴らしたいと言っているのに、自分たちの過ちは諦めますはおかしい

冤罪を晴らしたいのなら、まずは当時の過ちを正さないと先には進めない。恵那には確固たる思いがあった。拓朗は恵那の気持ちは分かるが、どうすればいいのかは分からなかった。やがて恵那の携帯に井川純夏を名乗る女性から連絡が入る。彼女は被害者の井川晴美の姉だった。

諦められない思い

純夏(木竜麻生)と喫茶店で話を聞く恵那たち。彼女がなぜ連絡してきたのかというと、事件があった日にどうしても諦めきれずにきたことがあったという。それは、晴美が犯人と一緒になぜ山に行ったのかという理由だった。警察は下着を売ろうとしていたというが、絶対そんなことをしない子だと思った。両親は半分信じてしまっているが、自分は何が何でも信じるわけにはいかないと思ってきたという。そうじゃないと、妹と一緒に生きて来た14年間までなくすことになってしまう気がしたからだった。

両親は恵那の手紙に怒っていたが、自分は救われる気がしたと純夏はいう。「やっぱり晴美には何かもっと、全然違う理由があったんだって。そう思えた瞬間に、やっと私の知ってる晴美が戻ってきてくれた気がしたんですよね」と純夏は涙ながらに語った。

恵那は失礼を承知でインタビューを撮らせてくれないかとお願いする。自分たちの声だけでは足りない、もっと味方を集めなければならない。何よりも純夏の姿と声で伝えることに勝るものはないと、インタビューを願う。純夏は承知してくれた。

場所を移してインタビュー撮影は行われた。事件の日、しし座流星群が見れる日だった。この場所で夜に一緒に見る約束を姉妹はしていた。「だけど…帰ってこなくて」と純夏は思い出して涙を流す。「はるちゃん。はるちゃん」と涙ながらに呼びかける声、拓朗は純夏が座っているシートへカメラを動かす。そこには「すみか」とひらがなで書いてあるのを二重線で消して「はるみ」と書かれていた。姉のお下がりのシートだった。

帰りのバスの中で拓朗は思う。自分がどれだけとんでもないことに、首を突っ込んでいるかようやく理解した。その日撮ったものは、もう死んでもお蔵入りさせるわけにはいかないものだったと。

却下

恵那は純夏の「救われた」という言葉に自信を持った。「私はね、もう迷わない。これからは、正しいと思うことだけやるの」と宣言する。そうして黙々とやるべきことを片っ端から片付けていった。やがて完成したVTRをフライデーボンボンの若手スタッフに見せることにした。

顔出しで大山さくら(三浦透子)や純夏はインタビューに答える。逆に元刑事の山下は顔出しではなかった。それらを見終えたスタッフたちは、口々に応援すると言ってくれた。このVTRを引っさげ恵那は月曜の定例会議に挑む。

見終えた後、プロデューサーの名越公平(近藤公園)は、映像はよくできてるが番組でやるのは違うという。しかし、若手スタッフからはやる価値があると反対意見が出た。ディレクターの山崎倫也(小林博)は番組に合っていないと言って反対した。業を煮やした恵那は「もう、そういうの良くないですか?」と口火を切る。

番組の姿勢自体を見直すべき時期に来ていると主張する恵那だが、山崎は根拠は何だと譲らなかった。やがてチーフプロデューサーの村井喬一(岡部たかし)が「まあ、いいんじゃない?」と言い出す。なぜなら、遺族とさくらは顔を出しているのに、当時の刑事が顔を出さないのは相当えぐくて面白いという理由だった。

名越は仕方なく局長に相談して最終的な判断を仰ぐという。上に上げたら却下されるから、今決定して欲しいという恵那だが名越は聞く耳持たなかった。その結果、局長に放送不適切と却下された。

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3話の結末

恵那は自宅で1人、飲めもしない酒を飲んで酔いつぶれていた。そこに着信が入るがだるくて起きられない、やがてインターフォンが鳴りやってきたのは斎藤だった。「俺には俺で落ち着かなきゃいけない事情があってさ」と言いながら煙草を吸い始める斎藤。冤罪事件の話を切り出すと、恵那は局長判断でダメになったとすかさず言う。

驚く斎藤を尻目に、恵那は気持ち悪くなってトイレに吐きに向かう。ふらふらになって出てきた恵那は、口をゆすぐと床に座り込んだ。悔しさからか泣き出す恵那、衝動に駆られて斎藤にキスをする。斎藤も彼女を抱き締めキスを返した。

その朝、恵那は裸でシーツに包まっていた。着替えて出かけようとする斎藤に「用事って何でしたっけ?」と今さらたずねる。「いや、いいんだ。もう」と言って斎藤は部屋を後にした。

恵那は局に行き、自分のコーナーのVTRを録り直したので、こっちのVTRと差し替えて欲しいとスタッフに言ってテープを渡す。いつもと同じように番組は進行し、CMが明けて恵那のコーナーになった。恵那はいつもの決めポーズをしないで「まずはこちらをご覧ください」と進行する。

そうして映し出されたのは冤罪事件を取材したあのVTRだった。驚くスタッフたちを尻目に流れるVTR。山崎が止めるように指示をする中、映像は生放送で流れ続けた。

拓朗は恵那1人で正しさに突っ走っていってしまったと、唖然としながら見ていた。

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犯行時の新たな情報

今回、新聞社の資料から新たな情報が分かりました。ドラマ内で映った資料を基にまとめています。

殺害現場について

現場はあまり人が立ち入らない場所で、2002年、2005年の事件以来、ハイキングで来る登山客は激減した。元々、山桜がきれいで地元の人問わず、観光客で有名になった。事件が立て続けに起きたことで、地元では「神隠し」と言われている。

遺体発見現場は足場が悪く、夜は街灯もないため、1人でいることは不可能。雨が降ると土砂崩れもあるような場所。

作業着を着た男(松本)とセーラー服を着た少女(晴美)が、山に入って行く姿を見かけたという目撃証言もあり。

事件詳細

午後6時頃、松本良夫は八頭尾山沿いを下校途中だった被害者・井川晴美さん(14歳)に「1万円で下着を買わせて欲しい」と声をかけた。二人はその後、人目を避けるため八頭尾山山道に入って行った。そこで晴美さんが下着を脱ぐのを見た被告は、衝動が抑えられなくなり、乱暴しようとして抵抗されたため、首を絞めて殺害した。

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【エルピス】3話のまとめと感想

事件の被害者遺族や担当刑事の証言をまとめた映像を、反対を押し切り放送してしまうという話でした。

奇数回が拓朗、偶数回が恵那で進行していくのか、今回は拓朗のモノローグで物語が進行していきます。冤罪事件について調べていくうちに、弁護士に続き新聞記者の協力を得ることができました。さらに被害者遺族のインタビューも撮れますが、上の判断は放送しないという決断でした。

恵那はヤケ酒を飲んで悔しがっていましたが、斎藤と関係を再び持ったことで勢いづいたのか、勝手に突っ走って放送してしまいます。生放送の番組なので、途中で遮られたとしても話題にはなるだろうと思ったのか、とにかく流します。

斎藤が恵那のところに来た理由は恐らく、事件を探られるのがマズイということに気付いたからでしょう。恐らく元警視庁長官である副総理がらみのことだろうと想像がつきます。ボツになったと聞いて安心したのも束の間、勝手に放送されたことでどうなるのか楽しみです。

同時に紹介された新聞記者が政治部の記者だというのも、なんだかきな臭いです。政治がらみのスキャンダルを知っていて、あえて恵那たちに調べさせようとしているのではないかと勘繰りたくなります。

このドラマはどうにも脇にいる人たちが、普通のドラマならもうちょっと出てきてもおかしくない人が配役されています。今回は雑貨店店主で永山瑛太さんが登場しました。今回だけのゲスト出演なのか、今後再び出てくるのかは謎です。

次回は11月14日に放送予定です。

【エルピス】3話のいいセリフ

でも本当に、これが正しいことなら勝手に味方はついてくるし、道は開けていくんだよ。多分。

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