悪の波動第3話目は野木と吉佳の幸せな時間が流れます。しかし、それも一時のもので、野木の残虐性がとうとう顔を覗かせてしまいます。野木がなぜ衝動を抑えられなかったのか?その理由は吉佳にありました。
【悪の波動 殺人分析班スピンオフ】3話のあらすじ
取り調べで野木の容疑は晴れ、新たに“カナ”という人物が参考人として浮上。全体の捜査は井口とは異なる方針へ舵を切られ、次なる被害者が出るのではないかと焦燥に駆られる井口。なんとか野木の尻尾をつかむべく、相棒の矢島(深澤辰哉)もあきれる中、執拗に尾行を続ける。そんな井口の監視の目に気付いた野木は、吉佳を使いながらうまくカモフラージュし……。そんな中、聞き込みをしていた井口は新たな証言を手に入れる。
公式HPより引用
【悪の波動 殺人分析班スピンオフ】3話のネタバレ
- 吉佳に誘われて育てた花につぼみがついていた。落ちていた野木の携帯を手にした吉佳は勝手に中をいじり始める。気付いた野木が奪い去ると、実は吉佳は自分の携帯番号を登録していたのだった
- 警察は野木を容疑者から外し、高倉という男に容疑者を絞る方針を固める。納得のいかない井口だったが、上の命令に従わざるをえなかった
- 廃墟を撮影して回る野木についていく吉佳が、「もしかしてお母さんのこと探してる?」と問い、だったら辛いだけだよと言った
- その帰りにたまには自分にも付き合ってと、吉佳は野木と一緒にスーパーへ行き食材を買う
- 吉佳が料理を作り野木と一緒に食事をする。だが、野木は食事というものは面倒なだけだとしか認識していなかった
- そんな野木に吉佳はゆっくり食べようと言い、野木も食事というものが少し分かるようになる
- 吉佳は野木に対して好意を持っていたため、キスをしようとするが野木は顔を伏せてさせず、部屋から出て行ってしまう
- 花を好きな人には悪い人がいないという話を聞いた野木は、自分の父は花屋だったが酷い人だったと言う
- 吉佳から花が咲いたというメールをもらい野木は見に行く。遠慮がちながらも手を繋ぐ吉佳、そこへ兄がやってきて無理矢理吉佳を連れ去ってしまう
- 隣の部屋では相変わらず叫び声が聞こえ、野木が部屋に入っていくと吉佳は目の周りが殴られて酷く腫れていた
- 4人目の犠牲者の住んでいた近所の人に聞き込みをしていた井口が、住民に野木の写真を見せると被害者はその男といたと証言する
- 井口は吉佳の勤める店へ行き、野木が首くくり事件の重要参考人であることを伝える
- 野木は剛志を拉致しスタンガンで脅す。二度と吉佳に近づかないよう言うが逃げ出す剛志、手に持っている凶器でアキレス腱を切断し、ロープで首を絞め始める
- 逃げ惑う兄にさらなる追い討ちをかける野木、吉佳にしたことと同じことをすべく、最後は目に凶器を突き刺したのだった
【悪の波動 殺人分析班スピンオフ】3話の感想
このまま2人で幸せになってしまえばよいのにと、見ていて和やかな部分もある回でした。一時的な幸せを壊すのはやはり吉佳の兄である剛志です。ほんとどうしようもない人物で、吉佳に寄生し暴力をふるいまくります。
野木が吉佳のことを好きになり始めたのか、それははっきりとは分かりませんが、吉佳をいたぶる剛志に怒りが爆発します。その怒り方が普通ではなく、残虐性があるものなため恐ろしいです。
また、一旦は容疑者から外れる野木ですが、証言を得られたことで容疑者に再浮上しそうです。吉佳との関係はどうなるのか?そして井口はどう動くのか?幸せな時間が短いだけに、余計に切なく見えます。
今回は吉佳と野木の幸せな時間について掘り下げます。
ネタバレの詳細となります。未見の方はご注意ください。
野木と吉佳の幸せな時間
中学時代に野木こと八木沼に言われた言葉で救われた吉佳は、どんどん彼に惹かれていきます。ミステリアスで不器用な八木沼の魅力もありますが、ましてや恩人のように一方的ながら慕って吉佳です。好きにならずにはいられなかったのでしょう。
吉佳のアタックは成就するのか?主にこんな行動に出ました。
- 八木沼の携帯電話に自分の番号を登録する
- スーパーで買い物デートに誘う
- 食事を作ってあげる
- 食事をする楽しさを教える
- キスをしようとする
- 花が咲いたとメールする
- どこか遠いところに行きたいと願う
- そっと手を繋ぐ
中々積極的な吉佳です。好きという気持ちを抑えられなかったのか、自ら進んでキスをしようとします。これにはさすがに八木沼も驚いたのか、顔を伏せてしまいました。
八木沼にも好きという感情が徐々に芽生えているのではないかと思われるのが、次に会った時、吉佳が八木沼の手を握りますがそれは拒みません。
また、八木沼は食事というものに対して、生きるための必要最低限のもの、ぐらいにしか考えていないことが分かります。
- 箸の持つというより握る
- ハンバーグに箸を突き刺す
- それをご飯の上に乗せてかき混ぜる
- そのままガツガツと流し込む
- 食べるのって面倒なだけ
人間らしい生活をしてこなかったのかなと思えるような、ちょっと変わった食べ方をします。食事に対して興味がないだけでなく、ちょっと汚らしい勢いです。吉佳はそんな食べ方をする八木沼に、食事の楽しさを語ります。
お腹いっぱい食べてウトウトしている時が気持ちいい、何も考えなくて。といい、ゆっくり食べようと言います。すると、八木沼もゆっくりと噛み締めるように食べて「おいしい…おいしいなって」と呟きます。誰かと一緒に食事をゆっくりと食べる、それだけで心が和らいできました。
しかし、八木沼の“好き”という感情の表し方は、恐ろしい方向へと行ってしまいます。それは、吉佳がまた兄剛志により暴力をふるわれたことが引き金となります。
怒りに火がつくとどうにも暴力が制御できないようです。確かに吉佳に手をあげる剛志はクズです。ですが、八木沼はただ殴るとかそういうやり方で制裁しません。ネチっこく吉佳にしたことを全て、剛志の記憶や体に刻もうとします。いや、それ以上の報復です。
八木沼が首くくり事件の犯人なのか?この残虐性があるのでそう思わせます。
【悪の波動 殺人分析班スピンオフ】3話のまとめ
野木と吉佳の二人の幸せなひと時が今回はメインの話でした。しかし、番組終わり近くになり話が不穏な方向へ行きます。剛志への制裁と、野木が容疑者として再び浮かび上がります。
野木が首くくり事件の重要参考人だと聞かされた時の吉佳は、少し驚いているようにも見えました。今後、怯えて離れてしまうのか?そうだと知ってもそばにいて離れないのか?2人の関係は終わってしまうのか、そして野木は警察に逮捕されてしまうのか、今後の展開に注目です。
次回第4話は10月27日放送予定です。