【相棒22】16話のネタバレと感想|過去に逮捕した落語家が復帰

2024冬ドラマ
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【相棒シーズン22】16話「子ほめ」のネタバレと感想をまとめています。シーズン1の3話「秘密の元アイドル妻」に登場した落語家が、出所して再登場する回です。

橘亭青楽が出所後の復帰公演を見に行った右京たちだが、突如失踪してしまい会は中止になってしまう。その後、ある男の遺体発見現場に青楽の手ぬぐいが落ちていたことが判明する。再犯か、それとも……?

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【相棒22】16話のあらすじ

以前杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)が逮捕した落語家・橘亭青楽(小宮孝泰)が出所し、落語家として復活するための一席をクラブのオーナー速水(瀧川鯉斗)が設けてくれた。

右京と亀山は招待され、青楽の妻の倉本美奈子(大西結花)に楽屋で挨拶をする。青楽は右京に後で相談があると言い、会が終わった後に話をするつもりだった。

しかし青楽の落語がいつまでたっても始まらず、速水は会の中止を告げる。美奈子に事情を聞いたところ、出番直前に青楽が姿を消してしまったという。

一方、伊丹憲一(川原和久)はバーで発見された遺体の現場に来ていた。遺体の側に落ちていた手ぬぐいを見た伊丹は、右京に青楽のものだったことを伝える。

被害者の目黒徹(大賀太郎)は元受刑者で、生前に青楽がボランティアで刑務所で落語を教えていた時の生徒だった。

右京は南多摩刑務所に行き、刑務官の今戸良輔(西本竜樹)に授業の様子を録画した映像を見せてもらう。するとその中に、熱心に落語を学ぶ根津幸作(菅田俊)という人物に右京は目を留める。

目黒は何かと言うと根津につきまとっていたという。右京は根津と面会して、目黒が殺害されたことと青楽が被疑者になっていることを伝えるが、「やるわけねえよ」と一言残していってしまう。

青楽はいったいどこへ消えたのか?落語の演目「子ほめ」が事件を解く鍵に……?

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【相棒22】16話のネタバレ

23年前の事件

失踪した橘亭青楽(小宮孝泰)は刑務所で落語を教えていた。その中で熱心に教わる根津幸作(菅田俊)は特別目をかけていた。

根津が『子ほめ』という話の中で子供の手を握る時の手つきが、本物の親の手だったと青楽は感心していた。

強盗殺人事件を起こして無期懲役だという根津だが、一線を越えた人間特有の匂いがないと青楽は思っていた。

青楽は根津が23年前に起こした事件について調べていたと、刑務官の今戸良輔(西本竜樹)は杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)に語る。

右京たちもまた根津が起こした事件について、当時の捜査資料を調べてみることにする。

23年前、鉄工所の社長である百川賀津夫(石井浩)が殺害され、金庫から800万円が奪われた。現場に残された名前入りの作業帽が決め手となり、当時従業員だった根津が逮捕される

現場には被害者の血がついた手形や足形が、至るところに残されていた。逮捕までの2日間に根津は元妻に200万円を送金している。残りの600万円はギャンブルに使ったと証言していた。

凶器は逃げる途中に川に捨てたというが、その川は水深30センチ程度の川で、流されたとは考えにくいのに見つかっていない。

右京はあまりにも真っ黒過ぎると思っていた。普通は多少証拠隠滅するものだが、わざと証拠を残したのではないかと考えていた。

誰か共犯者がいるのではと思い、当時の従業員リストを見ると、そこには殺害された目黒徹(大賀太郎)の名前があった。右京は共犯者かは分からないが、無関係とはいえないと考えていた。

角田六郎(山西惇)の話だと、亡くなった目黒は元半グレの幹部で、ゆすりたかりを専門にしている。その目黒が最近デカいネタを掴んだと、周りに話していたという。

根津の過去

亀山の携帯に刑務官の今戸から、根津が倒れて医療刑務所に移送されたという連絡が入る。根津は末期のすい臓がんだった

健康診断でがんが見つかった時、根津に治療を勧めたがこのままでいいと彼は断った。その事を青楽も知っていた。

根津に面会に来る者は一人もいないが、定期的に雑誌や日用品を差し入れてくれる根津福太郎と名乗る人物がいた

右京と亀山は根津の元妻・高尾紺子(小野沢智子)に話を聞きに行く。根津が逮捕される前に電話があった時、「ふくに立派な墓を立ててやってくれ」と言ってきたという。

ふくとは亡くなった息子、福太郎のことだ。遅くにできた子供で、根津はふくちゃんと呼び凄くかわいがっていた。

ある日、川で釣をしていた時に、根津はビールを飲んで眠ってしまう。目を離した隙に福太郎が川に入り、そのまま流されて亡くなってしまった。福太郎が死んでから根津は荒れた。

自宅に貼ってあった絵に右京は目を留める。福太郎が描いた絵で、きつねの絵と祠があり“ふくちゃんのおうち”と書いてあった

そこがどこなのかを紺子にたずねるが、男同士の秘密だといって教えてもらえなかったという。そこに福太郎はいつも大事なものを隠していた。

先日、青楽も紺子の所を訪ねに来たと言う。やっと分かったと言いながら青楽は絵を手に取り、「あの人の落語にはふくちゃんが生きてる」と何かを確信した。

23年前の事件の真相

右京たちは再び根津に会いに行く。そして差し入れを送ってきている人物こそが、23年前の事件の共犯者だと指摘する。

なぜそこまでかばうのかが分からず、右京たちは当時の工場の元同僚という人物に話を聞いてきていた。

根津は当時、瀬尾福一という名の若い子をかわいがっていたという。生きていれば福太郎と同じ年頃な上、瀬尾もふくちゃんと呼ばれていたので、根津は瀬尾に息子を重ねていた。亡くなった息子の代わりに、瀬尾を守ろうとしていたのだ。

瀬尾は事件後に工場を辞めて行方が分からなくなっていた。右京は病床の根津に問う。「今、あなたが守るべきなのは誰ですか?」と。

息子の名を騙って罪を償わずに逃げおおせている男か、身の危険を顧みることなく懸命になっている青楽のどちらを守るべきなのかと。右京が根津に迫ると「刑事さん、助けてくれ…師匠を」と頼んだ

根津は23年前の真実を語り始める。ある日根津は、瀬尾に母親に心臓の手術を受けさせるための金が必要だと、泣いて頼まれる。

乗り気でない根津だったが、社長は脱税した金を貯め込んでいる、見張っているだけでいいからと言われ協力することにした。

社長が留守の時を狙うはずだったが、事務所にいた社長を瀬尾はナイフで刺し殺してしまう。騒ぎに気付いた根津が駆けつけ、「もういい、分かった」とパニックになる瀬尾に告げる。

そして金庫から札束を取ると「いいか?全部俺がやった、それでいい」と言って金を渡して逃がした

その後、瀬尾がそこにいた痕跡を消すように、現場にわざと自分の痕跡を残して凶器を持ち去った

ふくちゃんのおうち

瀬尾の罪を被って服役していた根津は、青楽と出会い落語を学び始める。

ある日、目黒が紙に「覚えてるか。巣鴨の工場で一緒だった目黒だよ」と書いて見せる。そして「俺は知ってる。瀬尾をかばったな?」とさらに書いた紙を見せてきた

驚いた根津に目黒は「あいつ自慢してたよ。アホなおっさんに罪かぶせたって。あいつ顔も変えてシャバでしれっと調子良くやってんだぜ」と教える。

目黒は瀬尾を脅すためのネタを得るため、根津に凶器をどこに隠したのかたずねる。すると根津は怒って目黒に殴りかかったが、刑務官たちに止められた

目黒に凶器を見つけられてしまうのではないかと不安になった根津は、青楽を頼る事にした。青楽は「わかった。私が預かろう。凶器どこだい?」と引き受けた。

そこで青楽は“ふくちゃん きつね”とノートに書き込んだ。それがなんのか右京はようやく分かった。

根津は瀬尾を逃がした後、いつの間にか思い出の場所に向かっていた。それは公園にあるお稲荷さんの祠で、ふくちゃんのおうちだった。そこに根津は凶器を隠した

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事件の真相

根津から話を聞いた右京たちは、速水(瀧川鯉斗)のクラブに行き、青楽の行方が分かったと話す。

当初速水は右京に目黒から青楽に電話があったと言っていたが、電話会社に確認したところ青楽の電話には、その時間誰からも発着信の履歴はなかった

つまり目黒と青楽が揉めて、自らが失踪したという印象を与えようとしていたと指摘する。さらに、手ぬぐいを遺体の側に置く事で、青楽が目黒を殺した印象も与えようとしていた。

速水が青楽をさらい、目黒を殺した張本人だと右京は言う。速水の手を亀山が見ると、手のひらに古い切り傷があった。実は速水の正体は強盗殺人の真犯人・瀬尾福一だった

瀬尾には当初から不審な点がいくつもあった。青楽が姿を消した後、なぜ服を着替えていたのか。さらにその後会った時、自身のアパレルブランドの広告塔だと言う割には、靴が汚れていたことを指摘する。

やがて伊丹たちから連絡が入り、祠から凶器が発見されたという。

公園の防犯カメラを調べれば、凶器を見つけられずにふらふらしている瀬尾の姿が映っているだろうと右京。ナイフからもDNAがたっぷり取れるだろうと亀山が証拠を突きつけた。

「犯した罪を人に着せるのみならず、あなたは多くの人を傷つけ命を奪った。瀬尾福一。あなたが、これから払わなければならない代償は、とてつもなく大きなものですよ」と右京は告げ、青楽はどこにいるのか声を荒げる。

観念した瀬尾は青楽を監禁していた場所を教える。楽屋をカーテンで仕切った向こう側に、青楽は監禁されていた

青楽はぼこぼこに殴られていたが、それでも隠し場所は吐かずにいた。いったら用済みで殺されると思っていたからだった。

復活公演をするはずだったあの晩、演目が終わったら右京に相談して凶器を委ねようとしていた。青楽は事前に祠で凶器を確認していた。

右京が刑事だと分かった速水は、警察に何を話すつもりなんだと言って来た。そして目黒に何を聞いたんだと襲い掛かる。抵抗した際に瀬尾の服が破れてしまい、それで瀬尾は着替えた

青楽を監禁後、手ぬぐいを持って瀬尾は目黒に会いに行く。そこにあった包丁を手に取ると「知ってるやつ、全部消せばいいんだよ」と言って目黒を刺し殺した。そして持っていた手ぬぐいを遺体のそばにわざと置いた

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【相棒22】16話の結末

速水は凶器の場所を聞き出そうとして、青楽に近付いてきただけだった。見抜けなかった自分が情けないと言う青楽に、一番弟子の事を見抜いていたと右京は告げ、根津のいる医療刑務所に青楽を連れて行く。

病に倒れた根津に青楽は力になれず申し訳なかったと謝罪する。そして明日寄席に出ると報告をした。根津は「俺は…、師匠の落語で救われた…」と感謝した。

最後に自分の落語を根津に聞いてもらいたかったという青楽に根津は、「最後じゃねえよ…、俺に取っちゃ門出だ。やっと…息子に会える…」と語る。「そうだな」と青楽が答えると、根津は息を引き取った

青楽が復帰する日、寄席の入るビルの屋上にいる青楽に右京たちは声をかける。「師匠、根津さんはあなたと落語に出会った事で、人生をやり直しました。今度はあなたの番ですよ」と。

青楽は気持ちを入れて舞台に向かう。復帰後、初めて披露した話は『子ほめ』だった。観客は笑い、妻の美奈子も嬉しそうに舞台袖で見守る。

話が終わると観客席からは拍手が鳴り、亀山は「おかえりなさい!橘亭青楽!」と大きな声で声援を送った。

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【相棒22】16話のまとめと感想

亡くした息子の面影を重ねていた青年の代わりに服役していた男が、落語の師匠に出会い救われたという話でした。

本放送の前に夕方の再放送で、青楽が初登場の回が放送されました。懐かしいと同時に、みんな若くて時間の経過を感じます。

今回の話はどこかで見た事がありそうな話ですが、落語を絡めることで『相棒』っぽい話にします。また、根津役の菅田さんがいい味を出してくれて、昭和のドラマのような泥臭さがありました。

息子を亡くして以来荒れて、自分を罰するように服役してきた根津ですが、落語が彼を救います。そして人生が終わる間際に、全ての真相を告白してようやく自由になりました。

青楽は根津の今わの際に立会い、今度は自分の番だと心に誓い、復帰の恐怖を乗り越えました。

実際に落語家の瀧川さんが出ているので、落語を披露するシーンがあるかと思ったら、とんでもないクズ野郎の役でした。

シーズン1では落語指導で春風亭昇太さんの名前がありましたが、今回は特に誰も指導は入っていませんでした。もっとも、瀧川さんが指導するなり、どうとでもなるからかもしれません。

過去の話に登場した人が、今シーズンはよく登場します。また誰か新たなゲストが登場するのか楽しみです。

【相棒22】16話のいいセリフ

犯した罪に飲み込まれてしまう者もいれば、再び立ち上がれる者もいる。

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