【相棒シーズン22】10話「サイレント・タトゥ」のネタバレと感想をまとめています。
甲斐亨と笛吹悦子の間にできた息子の学芸会を、右京たちは見に行くことになった。劇が始まるとふらふら出てくる担任教師、その背中には包丁が突き刺さっていた。誰が何のために行ったのか?犯人の真の狙いとは……?
【相棒22】10話のあらすじ
杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は妻の美和子(鈴木砂羽)と一緒に、甲斐亨(成宮寛貴)と笛吹悦子(真飛聖)の息子・結平(森優理斗)が学芸会で演じる劇を見に行く。
甲斐峯秋(石坂浩二)は孫の舞台を楽しみに、社美彌子(仲間由紀恵)と娘のマリア(土方エミリ)と一緒に観劇する。
劇が始まり進むにつれてふらふら出てきたのは、出演予定のない担任の姉小路仁(福澤重文)だった。背中に包丁が刺さった状態で現れ、やがて舞台中央で倒れて死亡する。劇はその場で中止になり、関係者たちが事情聴取のために残された。
右京が聞き込みをしていると、亨の兄である甲斐秋徳(新納慎也)が、姉小路と劇が始まる前に揉めていたという証言を得る。
本人に確認してみたところ、姉小路が悦子に言い寄ってきたどころか、結平の父親が亨だということで脅迫してきたという。
右京の推理により、殺害のトリックはすぐに明らかになった。さらに同僚教師の小川原楓(皆本麻帆)の話では、姉小路と婚約をしていた栗原志津子(美村里江)が婚約を破棄され、強い恨みを持っていたという話を聞かされる。
すぐに伊丹憲一(川原和久)らは志津子を逮捕し、取り調べを始める。凶器も見つかり志津子は殺害も認めた。動機は婚約破棄による強い恨みからだった。事件は早期解決したかに思えた。
黒須真士(阿佐辰美)という青年に指示し、悦子に接触を図る志津子。彼女の真の目的とは……?
【相棒22】10話の見逃し配信
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【相棒22】10話のネタバレ
謎の投函物
逮捕前、栗原志津子(美村里江)は、ポストに郵便物を投函していた。杉下右京(水谷豊)が亀山薫(寺脇康文)と一緒に面会に行き、荷物の内容と宛先を尋ねると笛吹悦子(真飛聖)宛てに送った詫び状だと供述する。
右京たちは悦子のところに行き、郵便物の内容を確認する。中には探偵からの調査報告書があった。手紙には姉小路の家から持ち出したと書いてあり、あの男の不始末については、私なりに決着をつけましたとあった。
その後、悦子の家に宅配業者の黒須真士(阿佐辰美)がやってきて、志津子から言付を預かってきたという。
悦子は志津子に面会に行って話を聞く。息子の結平(森優理斗)の父親のことは内緒にするから、1つ頼まれごとをしてくれないかと彼女は言う。
札幌の父母に持って行って欲しいものがあるという頼みに、悦子は戸惑いながらも承諾した。
悦子が甲斐秋徳(新納慎也)に経緯を話すと、嫌がらせどころか脅迫だと心配する。悦子は志津子の言う事を聞かないと、結平に迷惑がかかると思って断れなかった。
再び悦子は黒須を通じて志津子に呼び出されて面会に行く。これっきりのお願いだと言うので、渋々悦子は志津子の願いを聞くことになった。
謎の青年
右京は土師太(松嶋亮太)に頼み、志津子の後ろに映る宅配業者のことを調べてもらう。恐らく彼が共犯者だろうと思った右京は、検察に行き階真(辻本祐樹)と取引をして、直接志津子と会話させてもらう。
志津子に黒須との関係性を聞いたところ、彼はかつての教え子だという。出会いは12年前、黒須が小学1年生の時だった。
黒須は身寄りがないため、卒業まで志津子が何かと面倒をみてあげた。中学に入ると自宅から通わせたという。高校に入って1人暮らしを始めるが、関係性は以前と変わらなかった。黒須とは擬似的な親子の絆が構築されていたと証言する。
黒須の居場所を聞き出した右京が自宅に行くが、既に行方が分からなくなっていた。実は右京たちが来た後、志津子は黒須との面会で姿を隠すよう命じていた。
秋徳から黒須が金を持ってきて、悦子に物を買わせているという話を聞いた右京は、伊丹憲一(川原和久)らに黒須を窃盗容疑で逮捕するよう頼む。
しかし黒須はもう東亜民主共和国のシャンリエンに旅立っていた。
真の目的
悦子が志津子から頼まれた事は、シャンリエンに行って青磁を買って来て欲しいというものだった。黒須もシャンリエンに向かっているということから、右京は悦子に身の危険が迫っていると察する。
伊丹たちも一緒に向かうことになり、さらに美和子(鈴木砂羽)も一緒についてきた。
シャンリエンについた悦子は、右京たちと一緒に青磁を買いに行く。そこに黒須がやってきて、志津子から品物を選ぶ手伝いをしろと言われたという。緊張が走る中、黒須は悦子の買い物を手伝うとその場で別れた。
その後も何もなく安心した右京たちは帰国をするため、空港に行き手荷物検査を受ける。するとどこからともなく現地警察がやってきて、悦子を連れて行ってしまう。右京が必死に止めるが彼らは聞く耳も持たなかった。
悦子のスマホから撮影不可となっている、軍事施設や発電所などの写真が多数見つかったことから、スパイ容疑で拘束されてしまったことが分かる。右京は急いで甲斐に事情を説明した。
美和子が隠し撮りしていた映像を確認したところ、黒須が悦子の鞄にスマホを入れている場面が映っていた。
志津子の真の目的は、悦子をスパイ容疑で拘束させることだった。
実は黒須は現地の人を雇い、悦子がスパイ活動を行っていると警察にタレコミさせていた。黒須は既に出国していた。
この国で容疑をかけられたら無罪放免はない、スパイ認定されれば即死刑だと伊丹は語る。出雲麗音(篠原ゆき子)は婚約者の心を奪った女への復讐だろうとつぶやいた。
右京も麗音の意見に賛同する。なぜなら、復讐の方法が婚約者の姉小路仁(福澤重文)にしたものとは、比べ物にならないぐらい残忍だったからだ。
悦子が首都へ移送される前に奪還するため、右京は社美彌子(仲間由紀恵)へ電話した。
大脱走
右京は社にイリーガルな手段を、善良な市民のために使ってもバチは当たらないと説得し、日本領事館を動かす。
やがて領事館員から麗音に電話が入り、そばにあるバッグを回収するよう言われる。中には悦子を出国させるための、偽パスポートや変装のための衣装が入っていた。
右京はそれを美和子に渡し、亀山と一緒に首都ペイリョウ行きの飛行機に搭乗する。警官に連れられて移送される悦子の後ろの席に座ると、袋を警官の頭に被せてその隙に悦子を奪還した。
すぐに追っ手が来るが、伊丹たちが彼らの妨害をして時間を稼ぐ。麗音に悦子を預けると、右京たちは領事館員からもらった地図を見ながら走った。
悦子は美和子と落ち合い、トイレで変装すると日本行きの飛行機に搭乗した。
右京と亀山は用意された車に乗り、日本領事館を目指して走る。追っ手が迫る中、無事領事館へ逃げ込んだ。
領事館に駆け込んだ右京たちだが、無事日本に帰れるかはまだ分からなかった。現地警察は身柄を引き渡すよう要求していたからだ。
甲斐峯秋(石坂浩二)が日本からやってきて、右京たちの当面の着替えなどを用意した。甲斐は身柄を渡すつもりはないと言うが、帰国には時間がかかるという。
右京は志津子は恐らく今回の件が失敗したので、結平の父が甲斐亨(成宮寛貴)だと公言するだろうと話した。甲斐は近々父親のことを話そうと思うといい、結平と仲良くなった社の娘のマリア(土方エミリ)が力になってくれるという。
婚姻届を頑なに出そうとしない亨には、家族が面会に行って説得するしかないと甲斐は語った。
【相棒22】10話の結末
検察の聴取を受ける志津子と、右京はリモートで話をする。今回の件が失敗したことや、黒須も日本で逮捕されたことを伝えた。
取り調べを受ける黒須は「栗原先生のためなら、人殺しだってしますよ、僕は」と語っていた。
志津子が「もうちょっとであの女を地獄に陥れてやれたのに」と言うと、右京は悦子に何の罪もないと答えた。
「あの女は存在自体が罪!あの女が現れたから、私の人生は狂って…」と言いかけるが黙った。そして「罪のない人間なんていない」と反論した。そこで右京は悔い改めるまでの時間は十分に用意されていると告げた。
志津子は「供述に追加があります。全てお話します」と言い出す。それを聞いた右京は覚悟は出来ていると告げて供述を促すと、志津子はノートPCの画面を閉じた。
亀山と右京は東国で新年を迎え、互いに挨拶を交わす。美和子は女将(森口瑤子)とこてまりで年越しをしていた。
領事館員からカイトを渡された亀山は空に揚げる。その様子を見た右京は「君、カイトは初めてですか?」と尋ね、逆に亀山から尋ねられると「僕は以前に」と答えた。
【相棒22】10話のまとめと感想
婚約破棄になったことを恨んだ女性が婚約者を殺害し、逆恨みして心奪った女性にも復讐しようとしたという話でした。
久し振りに悦子が出てきたと思ったら、カイトとの間に出来た子供も登場しました。右京さんとカイトの交流は、形を変えて今も続いていたと今回初めて分かります。
最後に右京さんが「カイトは以前に」と答え、以前からの見てる人へのファンサービスも忘れません。
今シーズンの第5話「冷血」でも、子供が親のことで脅されるという話がありました。その時にも思いましたが、当人が違うと言えばいいだけのような気がしますが、なぜかみんな激しく動揺してバレます。
もしかして父親の欄を不明にしていないからかもしれませんが、探偵が戸籍の第三者請求できるとも思えません。正直者がどうも多いようです。
今後、右京さんたちは東国から指名手配される話でも出てくるのか?ちょっと「VIVANT」チックな話でした。