【相棒21】8話のネタバレと感想|伊丹刑事の恋と“えつ”の謎

2022秋ドラマ

【相棒シーズン21】8話「コイノイタミ」のネタバレと感想をまとめています。

伊丹刑事が刑事の身分を利用し強引に部屋に立ち入ったとして、監察に聴取を受けるが完全黙秘を貫き何も語らない。その理由は一体何なのか?その背後にあったのは“恋”だった!?

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【相棒21】8話のあらすじ

監察官の大河内春樹(神保悟志)伊丹憲一(川原和久)が刑事の身分を利用し、強引に部屋に立ち入った件について聴取する。しかし伊丹は完全黙秘を貫いて何も語らない。

事の発端は不動産投資会社勤務の大久保雅也(イワゴウサトシ)が殺害された事件に始まる。臨場した伊丹たち捜査一課は、床に“えつ”と書かれたダイイングメッセージから、前科のある篠塚悦男(檜尾健太)という男を被疑者とした。篠塚の行方を追い、男の自宅に張り込んでいたところ、伊丹がいきなり自宅に踏み込んだという。

芹沢慶二(山中崇史)出雲麗音(篠原ゆき子)は、どうやら伊丹が篠塚の妻である由香子(霧島れいか)といい仲だったという。由香子に夫と子供がいることを知り、伊丹は逆上したのかもしれないと考えていた。2人は杉下右京(水谷豊)亀山薫(寺脇康文)に何とかしてもらえないかと頼んだ。

果たして本当に伊丹の恋の暴走なのか?伊丹の黙秘には切ない真実が隠されていた。

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【相棒21】8話のネタバレ

伊丹刑事の切ない恋物語と同時に、ダイイングメッセージの謎があります。伊丹刑事ファンには堪らない回です。

殺人事件発生

伊丹憲一(川原和久)は大河内春樹(神保悟志)に聴取される発端となった殺人事件の詳細を、芹沢慶二(山中崇史)と出雲麗音(篠原ゆき子)が杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)に語る。被害者は不動産投資会社勤務の大久保雅也(イワゴウサトシ)で、自宅で何者かに殺害される。周辺には凶器と思われる陶器の欠片が散らばり、カーペットに“えつ”と血文字で書かれていた。

被疑者として浮かび上がったのが、前科6犯の男・篠塚悦男(檜尾健太)だった。篠塚は2年前、ひったくりで服役していた。その際、取り押さえたのが被害者の大久保だった。刑期を終えて4日前に出所したばかりの篠塚が、大久保を殺害したのではないかと捜査一課は考えた。

そこで篠塚のアパートの前で張り込みを開始する。伊丹は突然車から出て行き、篠塚のアパートに強引に入って行った。後に分かったことだが篠塚の妻である由香子(霧島れいか)と、伊丹はいい仲だったという。由香子が勤める弁当屋に伊丹は出入りしていた。夫と子供がいることを知った伊丹が逆上したのではないか、芹沢たちはそう考えていた。

右京と亀山は2人に助けて欲しいと頼まれ、さっそく捜査を開始した。

聞き込み

右京たちはまず2年前のひったくり事件の被害者に会いに行く。水城はつ(東山明美)はいわゆる富裕層の高齢女性で、近所を散歩していた際にひったくりに遭ったという。逃げた篠塚を偶然居合わせた大学生と一緒に大久保が捕らえた。その後、感謝したはつは大久保の顧客となったという。大久保がその場に居合わせたのは、近所に顧客がいたからだったそうだ。

次に2人が行ったのは衣川誠(樋渡真司)の家だった。衣川はリゾートホテルを経営している人物で大久保の顧客の1人だ。部屋で話を聞こうとする右京たちだが、衣川は理由をつけて2人を上げなかった。再度アポを取るよういわれ、右京たちは一旦家を後にした。

その次に右京たちは大久保の職場へ向かう。そこで同僚の沼田利一(大下源一郎)に話を聞くことにした。沼田は遺体の第一発見者で、会社に言われて見に行ったという。その時玄関の鍵は開いていて、発見後に通報したそうだ。

大久保の営業はトップクラスだというが、衣川の話ではローリスクローリターンだという。それなのになぜ顧客がそんなについているのか右京が不思議に思って問うと、尻尾を振る犬だからだと沼田は大久保を蔑んだ。どうやら大久保は顧客に対して非常にマメな男だったらしい。

意外な接点

部署に戻った右京たちの元に芹沢からある情報がもたらされる。篠塚と大久保が実はひったくり事件以前から、顔見知りだった可能性が出てきたのだ。大久保は宮城県出身で、篠塚も同じ町に住んでいたことが分かった。

2年前の事件もわざとはつに近付くため、2人が仕組んだことなのではないか。そして服役した篠塚が共謀した事をネタに大久保をゆすっていたのかもしれないと、芹沢たちは推測をする。だが、右京は疑問に思っていた。

こてまりに行った右京は、小出茉莉(森口瑤子)に現場に散らばっていた陶器の欠片を見せる。恐らく数百年前のものではないかと右京は考えていた。写真を見た女将は文様を見て、櫂象仙という陶芸家のものに似ているという。右京はそこである人物の元を訪ねることにした。

伊丹への思い

亀山は1人で由香子の勤める弁当屋へ話を聞きに行った。夫がどこにいるのか、心当たりはないという由香子。亀山は単刀直入に伊丹のことをどう思っているのかきいた。由香子は「伊丹さんは優しい人です。多分とっても」と答えた。

伊丹が弁当屋へ行った時、息子の祐(佐藤遙灯)が九九の勉強をしていた。伊丹はその面倒をみてあげた。親しくなった由香子と祐、伊丹の3人で上野の博物館へ向かう。祐は連れて来てもらったことを非常に喜びはしゃいでいた。

伊丹は夫のことで悩んでいる由香子に、相談してもらえれば力になると告げる。夫は堅気ではないからと言うと、伊丹は「得意分野です」とあっさり答えた。すると夫から連絡が入り、すごい剣幕で由香子を叱咤した。怯える由香子はすぐさま自宅に帰ろうとし、伊丹は再度自分に連絡をするよう念を押して別れた。

凶器の手がかり

右京が凶器の手がかりを求めて行ったのは、慶明大学日本史学教授である磯部昭夫(真山章志)のところだった。櫂象仙の文献と研究書を見せてもらうためだった。見て行くとそこに凶器の欠片の文様に似た壷が見つかる。それは櫂象仙の中でも逸品で“フェルメールの壷”と呼ばれているものだった

文献によると男壷と女壷の2つでワンセットになっている。2つそろって盗難に遭い、男壷はヨーロッパで10年前に発見され、オークションで12億の値がついたという。しかし、女壷は未だに行方知れずだった。右京は資料を借りて改めて部署で考えることにした。

亀山が“えつ”は絵付けの“えつ”ではないかといい、トールペインティングを趣味とするはつが怪しいと言い出す。そこに芹沢から電話が入り、大久保が殺害される前日、沼田と大喧嘩をしていたという情報が入る。様々な容疑者が浮上するが、右京はどうしても“えつ”に繋がらないため疑問に思っていた。

当時の文献を何度も見ていた右京はひらめく。そしてダイイングメッセージの意味が分かったという。

伊丹の苦悩

伊丹は由香子とのやり取りを思い出していた。由香子が指にケガを負っていた日、彼女は法事に行った際に爪を剥がしてしまったと語った。やがて夫から電話がかかってきて、また由香子は怯えているようだった。由香子は電話を切り終えた後、「ダメ人間なんです、私。伊丹さんに気にかけてもらうほどの、値打ちないですから」と言ってまるで別れのように去って行った。

右京から真犯人が誰か聞かされた亀山は伊丹の所へ行く。犯人が誰か教えてやる代わりに、なぜ黙秘を続けているのか教えろと亀山は迫った。伊丹は何も答えずその場を去った。

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事件の真相1

右京と亀山の2人が向かった先は衣川の家だった。相変わらず自宅に上げようとしない衣川に右京は、大久保殺害に繋がるものが部屋にあるからではと切り出す。そしてダイイングメッセージの謎について話し始めた。

殺害現場にあった“えつ”の文字の意味、それは衣川のことを示していた。“えつ”はひらがなでもカタカナでもなく変体仮名だった。漢字の形を崩した変体仮名は、古文書や古美術を納めた箱や書き付けなどにも使用されている。衣川は古美術品のコレクターで、中でも櫂象仙には目がなかった。

右京は明かす、大久保の資産運用は魅力がないにも関わらず、なぜ次から次へ富裕層が顧客になったのかを。それは大久保が表沙汰にできない古美術品を富裕層に売りさばく仲介者だったからだ。つまり大久保は故買人だった。

衣川は大久保の仲介で櫂象仙の女壷を入手した。しかし、右京が現場にあった破片を磯部教授に鑑定してもらったところ、贋作だと判明した。衣川は大久保に騙されたと知り、あの晩壷を持って訪れる。そしてその壷で大久保の頭を殴って殺害した

大久保は死の直前、床に自分の血で“えつ”と書き残す。“え”は漢字の“衣”を崩したもので、“つ”は漢字の“川”を崩したものだった。すなわち“えつ”とは衣川のことだった。衣川はその後、やってきた警官に逮捕され連行された。

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事件の真相2

右京はもう1つの事件を解決しに取調室へ向かう。そこには由香子の姿があった。篠塚が出所したのは大久保殺害の4日前だった。その日は由香子も休みで伊丹も非番だった。2人は息子を連れて上野の博物館へ行った。その後由香子の足取りを追うと、彼女は1人で新宿の廃ビルへ向かった。

防犯カメラにはほぼ同時刻に篠塚も入って行く姿が映っていた。1時間後、出てきたのは由香子だけだった。2日後、由香子は法事だと行ってパートを休み、再び廃ビルへ向かう。その後、丹沢方面に向かい、早朝に東京へ戻った。警察はすべて位置情報で裏取り済みだった。今朝、丹沢の山中から遺体が発見され、篠塚だと判明した。検視によると出所したその日に死亡していた。

由香子と息子は長年、篠塚から暴力を振るわれていた。その関係を終わらせたく由香子は廃ビルに夫を呼び出し、その場で包丁で殺害した。死体をいったんビルに隠しておき、後日山中に埋めに行った。穴を掘っていた時に爪が剥がれてしまった。

由香子隠ぺいするために小細工をしたと右京は指摘する。なぜなら伊丹を利用しようとしていたからだ。伊丹にまだ篠塚が生きていると思わせるために、由香子はタイマー機能を使って電話を鳴らした。まるで夫から電話がかかってきたかのように偽装するためだった。だがその時、伊丹はスマホの画面が夫からの通話の画面でないことに気付いていた。

伊丹がまさか警察の人だとは思わなかったが、自宅に踏み込んだ時、伊丹は自分の嘘を見抜いていたと分かったと由香子は言う。伊丹がなぜ無謀な家宅捜索をしたのか、それは事件が発覚する前に由香子に自首して欲しかったからだ。他に方法はなかったのか、右京は非常に残念だと告げた。

由香子は泣きながら伊丹が犯罪を暴いてくれたのかと問う。芹沢が伊丹は謹慎処分を食らってもなお、弁解どころか完全黙秘を貫いたと教えた。麗音が伊丹に何か伝えたいことはあるかと問うと、「いいえ…」と涙を流すだけだった。その様子を伊丹は別室で見ていた。

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8話の結末

伊丹は特命係にやってきて今回の件で、査問委員会は見送られたが、減給処分は食らったと言いに来る。いつ由香子の犯罪に気付いたのかと右京は問われると、伊丹が令状も取らずに彼女の家に押し入ったと聞いた時からだと答えた。

なぜなら伊丹は根っからの刑事だからだと右京は言う。暴走の裏側にはきっと重大事件が潜んでいるのだろうと直感していた。もし発覚していない事件だとすれば、被疑者は由香子で被害者は篠塚だろうとまで読んでいた。

ただ、大河内の聴取に口を閉ざしたのはまずいと苦言を呈す。早く伊丹が話していたら、篠塚と大久保の殺害事件はもっと早く解決していたはずだと。

そこに亀山がやってきて伊丹は互いに憎まれ口を叩き合う。そしてこの借りは必ず返すと約束して立ち去った。いつもの伊丹に戻ったことを亀山は喜んだ。

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【相棒21】8話のまとめと感想

伊丹刑事の恋はアリバイ作りに利用されて散ったという話でした。

久し振りの伊丹刑事の恋話は案の定実らずに終わります。篠塚のような男が結婚できて、伊丹刑事が独身というのも何だかやるせない話です。由香子は夫殺害をバレないようにするため、伊丹をアリバイ作りに利用するあたり、本当に恋心はなかったのかもしれません。

もう1つのダイイングメッセージの解明は、変体仮名で犯人を示していたというオチがつきます。“えつ”という文字が誰を指しているのか、様々な容疑者が出てきては消えていきました。もっとも、右京さんはかなり前から誰を指しているのか、何となくあたりはつけていたような気がします。

亀山と伊丹の友情、そして右京さんと伊丹の信頼関係。そのどちらもが垣間見える回でした。長らく相棒を視聴してきたファンには堪らない回だったと思われます。亀山が戻ってきてからは、ファンサービスが多いです。

【相棒21】8話のいいセリフ

他の刑事ならば恋愛感情から、そういう暴走も全くないとは言えません。しかし、あなたは伊丹さんです。根っからの刑事です。あり得ない。

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