【相棒20】6話のネタバレと感想|恐怖のマイルール

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【相棒20】6話「マイルール」のネタバレと感想をまとめています。

ベストセラー作家が最終回を目前に殺害される事件が発生。小説家の過去にまつわる事件が題材とされる物語で、現実と話がリンクしていることに右京が気付くが……。

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【相棒20】6話のあらすじ

ベストセラー作家の福山光一郎(菅原大吉)が自宅で刺殺体として発見される。常に大金を財布に入れて持ち歩いていると豪語していたことから、物盗りの犯行かと捜査一課の面々は推測していた。しかし右京(水谷豊)は福山が連載していた小説の最終回の原稿もなくなっていることが気になっていた。

かつて福山は『運命の来たる日』は事実を元にした完全なフィクションと言い、「この完全なフィクションが完結した時、失われた事実があぶり出されるだろう」と謎の言葉をエッセーに記していた。

冠城(反町隆史)が福山の過去を調べた結果、当時14歳の娘が殺害されていたことが判明する。『運命の来たる日』も同様に最初に殺害されるのは14歳の少女だった。

フィクションが現実とリンクし始めた時、失われた事実があぶり出され始める。

←5話7話→

【相棒20】6話のネタバレ

被害者の本に出てくる登場人物の名字をたどると、恐ろしいことがわかります。そして最終的には人情話になる回です。

事件発生

ベストセラー作家の福山光一郎が自宅で刺殺された遺体で発見されます。死亡推定時刻は昨夜の10時から午前0時の間で、腹部をナイフで一刺しされたのが致命傷で亡くなりました。

福山はテレビなどで「財布の中にはいつも100万円入っている」と日頃から豪語していました。その後、金を抜き取られた財布が発見されたため、物盗りの犯行と捜査一課の面々は考えます。家政婦の話では福山は執筆に集中すると、戸締りもおろそかになってしまうそうです。

右京さんと冠城も現場に何気ない顔をして臨場します。右京さんは福山の連載小説『運命の来たる日』の結末が気になっていました。しかし、原稿は何者かに持ち去られていたのです。

犯人は金と一緒に原稿も持ち去ったと右京さんは考え、事件の謎を解くために捜査を開始します。

小説の内容

『運命の来たる日』は月刊誌の『ジャパン・ミステリー』に1年にわたって連載中でした。物語は14歳の少女がコンビニの帰り道に何者かに殺害され、その犯人を名乗るアンノウンから警察に挑戦状が届きます。

主人公は捜査一課の老刑事で、正義感に燃えて執念の捜査を続けますが、同じ手口で連続殺人が起こってしまいます。アンノウンは老刑事の仲間や身内までも襲い、心身に傷を負いながらやがて刑事はアンノウンの潜むカルト集団を突き止めます。

そこに単身乗り込んで、ある人物を指差しながら「アンノウンはお前だ!」と叫んだところで話が終わっていました。

その続きである最終回の原稿は盗まれてしまい、結局誰がアンノウンなのか分からない状態です。

そこで『ジャパン・ミステリー』編集部の福山の担当者に話を聞きます。元々連載は自分の出版社とは別の出版社で連載するはずでした。しかし、そこの担当者がある指摘をしたことに福地は激怒し、棚ぼたで連載を掲載することになったそうです。

ある指摘とは小説の中に登場する人物に、同じ川上という苗字の人物が2人登場することでした。事件に何の関係もない登場人物なのに、川上が2人出てくるのは福地のミスに違いないと怒られた編集部員は語ります。

福地は寄稿したエッセーに「次回作『運命の来たる日』は、事実を元にした完全なフィクションを書く」「しかしこの完全なフィクションが完結した時、失われた事実があぶり出されるだろう」と意味深な言葉を残していました。

小説家の過去

福地は大学在籍中に文壇デビューをしましたが、当初は純文学で極めて難解なものを書いていました。小説は売れず結婚と就職を機に筆を折り、20代30代は普通のサラリーマン生活を送っていました。

22年前の44歳の時、当時14歳の一人娘のしおりが、自宅近くのコンビニの帰り道で殺害されます。犯人は17歳の少年で金目当てで襲い、騒いだ際に口をふさぎ窒息死させてしまいました。

逮捕当時少年は素直に犯行を自供します。少年自体も親にネグレクトされていたため、情状酌量で少年院に送られました。当時の少年法により、名前も住所も一切公表されることはありませんでした。

その2年後に福山夫妻は離婚をし、元妻は既に病死しています。事実を元にしたフィクションである『運命の来たる日』で、最初に殺害されるのは14歳の少女で名前はしおりでした。

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登場人物のマイルール

右京さんは福山の作品にはマイルールがあると言います。それは登場人物の名前の付け方のルールです。

  • 『死神のアルゴリズム』関が原の合戦の西軍の武将の名字
  • 『殺しの甘く芳しい香り』銀座の高級クラブのホステスの名前
  • 『薔薇の棘と毒』出版の社員名簿
  • 『消えた殺人者とカナリア』長野県の地方都市の町名と駅名

福山は出版後にエッセーやインタビューで、マイルールを明かしたりしていました。そのルールを探るのがファンの一つの楽しみになっていて、聖地巡礼でファンが押しかけたりもしています。次のマイルールは何かを推理するサイトまであるそうです。

『運命の来たる日』のマイルールは何なのか?恐らく2人出てくる川上だろうと右京さんは推理します。現実でも小説でも14歳の少女が殺害され名前はしおり。犯人は少年Aとアンノウン。この小説は22年前の事件に基づいて書かれているのです。

少年の現在

右京さんたちは少年が入っていた少年院に向かい、法務教官の三上彰に話を聞きます。少年の名前は野間口健一といい、この少年院に入っていたというところまで、元法務省だった冠城のツテで見つけ出します。

しかし、少年院を出た後の野間口がどこにいるのかまでは分かりません。なので直接話を聞こうと思いやってきました。

野間口は現在社会復帰をしていて、教えるわけにはいかないと三上は言います。そこで右京さんは福山がここに来たかを問いました。すると、2年前にすさまじい執念で「裏を取りたい」といってやってきたことが分かります。

その時の福山はテレビで見る偉そうな作家とは全然違い、藁をも掴むような思いで三上に頼み込んだそうです。ですが、三上は「お答えする事はできないんですよ!」と断ったと言います。

恐らく三上の反応から少年Aの名前が野間口健一だと、福山は確信したはずだと右京さんは推理しました。彼の現在の居場所がどうしても知りたい右京さんは、捜査一課に頼んで情報を提供してもらいます。

野間口は少年院を退院後、料理店の皿洗いから始めてフレンチの料理人になっていました。そして10前に結婚し、名字を野間口から妻の姓の村上に変更していたのです。

恐怖のマイルール

右京さんは捜査一課からもたらされた情報を元に、野間口こと村上の住む町を訪れます。すると、川上という表札が2軒見つかります。さらに最初の川上が登場する直前の登場人物の名字、豊田という家も見つけました。豊田の前には南浦という人物が登場し、その南浦の家も発見されます。

この町の住人の名字、それが『運命の来たる日』のマイルールだったのです。

そこで『運命の来たる日』をさかのぼり2人で手分けをして、登場人物の名前と表札を確認していくことにします。すべての名字をたどることができ、南北に続いていることが分かりました。

やがてアンノウンンこと村上健一の家の前にたどり着いたのです。

偶然出て来た村上に話を聞こうとすると逃げ出し、2人で捕まえて署に連行し取り調べをします。しかし黙秘をしていて何も喋りません。右京さんが導き出した推理を話し始めます。

『運命の来たる日』の登場人物名のマイルール、それは西永福駅の住宅街の表札でした。小説の中で一番最初に登場する人物は、14歳の少女の遺体を発見するコンビニの店員で名前は戸倉です。

西永福駅南側のターミナル広場で最初に飛び込んでくるのは、戸倉クリニックの看板でした。以降の登場人物の名前は登場順に、戸倉クリニックから南へ表札をたどってつけられていました。まるで読者をある場所へいざなうようにです。

そして最終回の小説の冒頭に出てくるはずの犯人、アンノウンの名前はそのルールに乗っ取ると村上の家の表札でした。右京さんは言います、このマイルールの恐ろしいところは今の村上の名前だけでなく、今住んでいる場所も暴露していることだと。

ただでさえ福山のファンはマイルールを推理して楽しむ読者が多いです。最終回を書き上げた後にこのマイルールを世間が知れば、聖地巡礼よろしく村上の住む町にファンが押しかけます。そして多くのファンが最終的に村上の家にたどり着きます

福山がその頃合を見計らって小説に登場する被害者のしおりは、実際に殺害された自分の娘だと言ったとします。つまり、しおりを殺したのは村上だと、確実にファンへ意図が伝わるだろうと右京さんは言います。

この小説は福山の村上に対する復讐だったのです。村上が22年間積み上げてきた今の生活と、これからの未来を破滅させることを目的としたものだったのです。

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ペンで人を殺せるのか?

村上は『運命の来たる日』の連載を読んでいないと一度は否定します。しかし、村上の家の近くの防犯カメラに毎月25日頃、福山がポストに『ジャパン・ミステリー』を投函している姿が映っていました。

本人の目に『運命の来たる日』が留まるよう、どうやっても目を背けられないように仕組んでいたのです。村上は証拠をつきつけられて読んでいたと認めます。

作家はかつて自分が手にかけた娘の父親、連載をしている最中に登場人物の名前がすべて近所の表札であると村上は気付きます。そしてそれが着実に自分の家に近づいてきているのを知りました。福山はペンで村上をなぶり続けていたのです。

連載は最終回を残すのみとなり、自分の名前が出てくると分かり、原稿を奪いに福山の家に押しかけて殺害したのでは?と伊丹が問うと、村上は殺害を認めます。最終回の原稿はどこかに捨てたと供述しました。

自分の名前が出るのを阻むための犯行なのに、肝心の原稿はどこかに捨てたというのは中途半端だと右京さんは気になります。そこで、夫のアリバイを証言している妻に話を聞きに行く事にしました。

妻は夫の犯罪を結婚前に聞かされていました。なのになぜ殺しを今認めているのか?きっと22年前の報いだと諦めたのだろうと妻は言います。遺族の怒りや憎しみは変わらないとあの日思い知ったのでないか。それは福山が店を訪れた時のことでした。

福山は村上の店を見つけ出して、1ヶ月前くらいに客として来店します。最終回を残すタイミングで来たのです。福山が食事する脇で村上は怯えて立っていました。すると福山は持っていたナイフを見せて「「ペンは剣より強し」というが、実際のところペンで人を殺せると思うか?私は殺せると思う。次はいよいよ…最終回だ」と言います。

それを聞いた妻は御代は結構だから帰ってくれと願いました。弁護士に小説の差し止めができないか相談しているとも告げます。すると福山は「先に殺したのはこいつだ!」とキレます。22年前の謝罪の手紙に名前も住所もなかった。そんなの謝罪にならないと福山が怒ります

村上はひたすら謝り続け、妻も一緒に謝ります。そして「この人の罪を私も一生背負います!」と妻は言い、何とか帰ってもらいました。その晩、村上は離婚して死ぬしかないと言っていたそうです。以来、目を離さずに見ていたので、福山が殺害された日は本当に家にいたのだと証言します。

事件の真相

右京さんは村上以外にも『運命の来たる日』の連載完結で、破滅する危険におびえていた人物がもう一人いたことに気付きます。それは少年院で村上を指導し退院させ、社会復帰を果たしていたことを知っていた人物、法務教官の三上です。

『運命の来たる日』は執筆するために2年前に出版社にコンタクトを取りました。つまり、少年Aの名前と居所を突き止めたのは2年前ということになります。時同じくして2年前に福山は三上を訪ねています。

三上は福山の20年以上消えない被害者家族の思いにほだされて、服務規程に違反して村上の情報を福山に教えてしまったのです。ただし、名前も住所も教えていません。結婚して妻の名字になり、小さな料理店を開いているとだけ教えました。

小さな料理店のオーナーシェフ、年齢は17歳プラス22年、旧姓は野間口、結婚して名字が変わった男。これだけ条件が揃えば十分だと右京さんは言います。

そうして福山が連載を開始した時、三上はすぐに気づきます。何か恐ろしい事を始めていると。自分はもうすぐ定年なのに、個人情報を漏らしたことが明るみに出たら自分の人生が台無しになると三上は考えました

連載が進むに連れて不安になり、アンノウンの名前は村上かもしれないと居ても立ってもいられなくなります。そこで三上の家に直談判しに行きました。

福山は「心配要らんよ。三上さん。私が持っているのはナイフでも拳銃でも毒薬でもない。ただのペンだ」と言います。しかし、怯えている三上は意味が分からず、必死にやめてくれと頼み込みました。すると福山は「あんたが心配しているのは…彼の事じゃなくて、自分の事かな?」と言いました。

すると三上はキレて揉み合いになり、ぶつかって落ちたペーパーナイフを手にし福山を刺してしまいました

ドラマの結末

奪った原稿はどうしたのかと右京さんが三上に聞きます。すると三上は家にあると答えました。犯行の動かぬ証拠となる原稿をなぜ隠しておいたのか?これは燃やしちゃいけないと、自宅に戻って読んだ三上が判断したからでした。

その原稿は最後、アンノウンはアンノウンのままだったのです。村上とは表記されていませんでした。物語ではアンノウンは全ての罪を認め、カルト集団の本部に火を放ち自らもその火に飛び込んでしまいます。そして主人公の老刑事もまた、アンノウンの犯した罪と一緒に自らも燃え尽き死んで行くというラストでした。

ミステリーというより最終回は途方もない文芸作品だったと右京さんは語ります。

なぜ福山はアンノウンのままで終わらせたのか、右京さんが推理します。ペンで人を殺すために始めたが進めていくうちに、ペンで人を殺してはならないという思いに至ったのかもしれないと。

22年の歳月で少年Aは更生して家族までできた。福山の憎しみは『運命の来たる日』を生み出し、やがて長い葛藤と執筆の末、その憎しみすら飲み込んで別次元に昇華させたのだろうと。福山は最後の最後に憎しみよりもっと強いもの、安寧の祈りを最終回に込めたのだろうと右京さんは想像しました。

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【相棒20】6話のまとめと感想

娘を殺された父親が復讐のために小説を書くが、保身に走った情報提供者に殺害されてしまうという話でした。

被害者家族と加害者家族、その2つの相容れない家族が、お互いに胸の思いを隠さずぶつけたことで少しの安らぎを得ます。憎しみは絶対に消えない、そう思っていたはずの福山は、村上が更生した姿とその妻の存在に感情が揺らぎ始めます。

村上とその妻に会ったことで気持ちが変わり、小説でアンノウンの名前を書かず敵も自分も焼けて死ぬ、一種のカタルシスを感じさせるラストを福山は用意していました。もちろん村上と手を取り合って笑顔で語り合うなどはしないでしょうが、憎む心を置いて一歩前に進もうと考えていたのではないかと思います。

しかしそうして前を向いた時に限って、保身しか考えていない男の手により殺害されます。福山の性格を思うと因果が巡ってきたとも感じますが、最後に誰かを少しでも許せたのは良かったのかもしれません。

何気にこの復讐方法は結構酷い手口で、ましてやベストセラー作家などがやった日には、確実に村上の人生は狂わされたでしょう。それをあと一歩のところで踏み止まってくれたことは、やはり村上が本当に更生したからこそだと思います。

料理の味も美味く独立して店を持てたこと、罪を一生半分背負っていってくれるような伴侶ができたこと、更生していなかったらこれらを得ることはできなかったはずです。

被害者家族にとって加害者の何が一番イラっとさせられるかといえば、刑期を終えて罪を償ったつもりになっていることです。刑期が終わったとしても罪は消えず、人生に常について回るものだと理解せず、なかったことにしようとするのがイラっとさせるのでしょう。

ミステリー作家に少しのヒントを与えたら、多くのことが分かってしまうと思わない、三上の想像力のなさが招いた悲劇でした。

次回は11月24日21時から放送予定です。

【相棒20】6話のいいセリフ

人間、業の究極は殺しですからね。

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