【相棒シーズン18】11話のネタバレと感想|2つの事件が1本の線になる

2020冬ドラマ
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2020年1月1日に放送した元旦スペシャル【相棒シーズン18】第11話「ブラックアウト」のネタバレと感想、ロケ地などをまとめました。

右京さんたちが地下駐車場に閉じ込められた裏側に隠された真実とは?スペシャルだけに真相に辿り着くまでいくつもの謎が出てきました。

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【相棒シーズン18】11話のあらすじ

年の瀬。右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、山奥のゴルフコースで開かれる警視庁主催の親睦ゴルフコンペに、“準備係”として駆り出される。コンペには、副総監の衣笠(杉本哲太)をはじめとする警視庁上層部のほか、警察庁OBの蓮見恭一郎(長谷川初範)や、その息子で組織犯罪対策3課の係長・蓮見誠司(浅香航大)らが参加していた。コンペ終了後、参加者たちがそれぞれ帰路につこうとした矢先、ゴルフ場の地下駐車場で大爆発が発生! 出入り口が完全に塞がり、居合わせた人間が、地下空間に閉じ込められてしまう。さらに、爆発に巻き込まれたと思われた“被害者”の一人が突如、持っていた拳銃を発砲!! 男は、暴力団の構成員で、その場にいた人々を人質に、「収監されている会長と7人の組員を釈放しろ!」という要求を突きつけてくる。

人質になったのは、右京と恭一郎のほか、恭一郎の秘書を務める雨宮紗耶香(瀧本美織)ら計8人。男は、この時点ですでに、指示に従わなかった人質の一人を射殺しており、状況は切迫していた。いっぽう、地上では、亘をはじめ警視庁の面々が、人質救出に向けて動き始めていた。そんな中、地下に閉じ込められている人数と人質の人数が合わないという、不可解な状況が判明。人質の中に犯人の仲間がいるのではないかという疑惑が浮上してくる。そうこうするうち、右京は今回の一件と、5年前に起きたある事故の符合に気づき…!?

5年前の事故と現在の爆破事件に奇妙な符合が!?
殺人も辞さない凶悪犯に監禁された右京たちの運命は?
警察OBを巻き込んだ想定外の人質籠城事件は、
やがて思いも寄らない驚がくの事実へと繋がっていく!!

公式HPより
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【相棒シーズン18】11話のネタバレ

地下駐車場爆破事件

計画者

真鍋、来島、宇津井夫妻、入江(奥村)、溝口

動機

被害者の会で知り合った入江が、トンネル事故の時に蓮見恭一郎は詐病をして先に救出してもらったと話す。薄々そう感じていた被害者たちは計画を立て、トンネル事故を再現し罪の告白をさせようと考えた

真相

入江は被害者たちとは別に溝口にも声をかけていて、警察に爆破事件の真相を早く知られないようにかく乱させるために溝口を使う。溝口は入江を射殺したように見せかけていた。

溝口が組員や親分の釈放の交渉をしている間時間稼ぎし、入江は蓮見警備会社の佐分利常務と連絡を取り、過去のトンネル事故のことや息子誠司の不祥事をネタに脅す。そして10億円の金を振り込んでもらっていた。

金を受け取った入江は現れ、薬品は本物であるという。有毒ガスが発生するためガスマスクが欲しい人はいないか問うと、我先にと恭一郎は欲しがる。その姿を真鍋はこっそり隠し撮りし、ネットに動画をアップし復讐を果たす

事件の黒幕

雨宮沙耶香

動機

恋人だった安藤浩介がなぜ殺されたのか、どうやって殺されたのかが知りたかった。そのため、蓮見警備保障の社長秘書に就職し、誠司に近づき真相を探った。

逮捕の道筋

3年前に宝石窃盗犯を誠司が射殺した事件で、亡くなっていた安藤は実は窃盗犯ではなく誤射で死亡していた。それを警察に圧力をかけて恭一郎は隠ぺいを命じる。

真相を知りたかった沙耶香は、3年前にも脅迫して金をもらっていた入江と共謀し今回の騒動を起こす。10億もの金が動けば警察が捜査しにくることを見越し、社長室に仕掛けていた盗聴器から、3年前の事件の真相を盗み聞きする

隠ぺいの真相を知った沙耶香は入江の居場所を匿名で誠司に教え、そこに来た誠司が入江を逮捕するか殺すか見守る。逮捕する誠司に向かってなぜあの時安藤を射殺したのかを問う沙耶香、誠司は真相を語り沙耶香に謝る

その後、右京たちが駆けつけ沙耶香を説得し銃を下ろさせる。その隙に今度は入江が銃を手に取り発砲しようとし、沙耶香は仇である誠司の前に立ちはだかりかばう。右京が機転を利かせライトで入江の目をくらませ、ひるんだところを冠城が取り押さえた。

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【相棒シーズン18】11話の感想

毎年恒例の正月2時間スペシャルの回です。今回は話が2つに分かれているような、そんな構成となっています。

過去に起きた2つの別々の事件と事故、そのどちらにも悔しい思いをした被害者がいました。恨みを買ったのは蓮見親子ということで、全く接点のなかった人たちが繋がって加害者を追い詰めます。特権階級の思い上がりが善良な一般市民の思いを踏みにじります。

右京さんは相変わらず何でも知っていますし機転がききます。今回も危機的状況を打開し、最悪な状況を回避するのに活躍しました。正月の番組なので後味が悪い終わり方はしません。

5年前のトンネル事故、3年前の宝石窃盗事件、登場人物のその後についてまとました。

ネタバレの詳細となります。未見の方はご注意ください。

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【相棒シーズン18】11話の登場人物

2時間スペシャルなため、登場人物がいつもより多いです。簡単にまとめました。

  • 蓮見恭一郎…長谷川初範
    • 蓮見警備保障社長
    • 元警察庁刑事局長
  • 蓮見誠司…浅香航大
    • 警視庁組織犯罪対策部第三課係長
    • 恭一郎の息子
  • 雨宮沙耶香…瀧本美織
    • 蓮見警備保障社長秘書
    • 3年前に死亡した安藤浩介の彼女
  • 入江良文…河相我聞
    • 偽名「奥村悟」
    • 元弁護士事務所所員
  • 溝口正吾…螢雪次朗
    • 関東儀陽会組員
  • 真鍋克彦…川口力哉
    • 元レスキュー隊員
    • トンネル事故の救出にも参加
    • 同僚のレスキュー隊員を亡くしている
  • 宇津井将史…瀬口寛之
    • トンネル事故被害者
    • 母親を亡くしている
  • 宇津井亜紀…桜木梨奈
    • 将史の妻
    • トンネル事故被害者
    • お腹にいた子供を亡くしている
  • 来島篤郎…棚橋ナッツ
    • トンネル事故被害者
    • 息子を亡くしている
  • 佐分利俊明…迫田孝也
    • 蓮見警備保障常務
  • 安藤浩介…松澤傑
    • 沙耶香の恋人
    • 誠司に射殺されている
  • 田村功…崔哲浩
    • 元警官
    • 誠司と一緒に犯人に遭遇した
    • 事件後退職してタクシー運転手に
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5年前のトンネル事故の詳細

5年前に起きたトンネル事故とはどういうものだったのか?

  • 乃江木トンネルが崩落
  • 真冬に発生
  • トラックにあったドラム缶が破損し有毒ガスが発生
  • 20人ぐらいが中にいた
  • 救出に2~3日かかった
  • 崩落から2日後に恭一郎が救出された

という事故でした。この時、恭一郎を救出したのが真鍋でした。真鍋はこの後、レスキュー隊員を辞めてしまいます。理由は「人を救う資格がない」というものでした。具体的にはこうです。

  • 救出のために小さな穴が開けられた
  • 子どもや女性から救う予定だった
  • 気管支喘息を患っていた恭一郎を先に救出
  • 救出に時間がかかった
  • その後、また落盤があり残りを救出するのに半日遅れる

恭一郎一人にかけた時間で、何人の子どもや女性が救出できたか。と、他のレスキュー隊員は嘆きます。しかも後で入江が被害者遺族の会で、恭一郎の健康診断書を取り寄せて本当に恭一郎が喘息だったのか見せます。その結果、“病歴:無”となっていました

恭一郎は自分が先に助かるために詐病をしたのです。これに被害者たちは怒り、今回の復讐計画を思いつきました。

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3年前の宝石窃盗事件の詳細

3年前に起きた宝石窃盗事件の内容はどういうものだったのか?その当時の内容と事実の差を比べてみました。

当時の発表

  • 港区宮ヶ丘宝石窃盗事件
  • 窃盗犯の安藤浩介を射殺
  • 誠司が田村と巡回中窃盗した安藤と遭遇
  • ナイフで田村を切りつけたので、誠司が一度威嚇射撃する
  • 安藤がひるまず田村を殺害しようとしたので、誠司が発砲し射殺
  • 同僚警官を助けた人物として手柄話になっている

真相

  • 窃盗犯は安藤ではない
  • 通行人の安藤浩介を間違えて射殺
  • 誠司が田村と巡回中窃盗した犯人と遭遇
  • ナイフで田村を切りつけたので、誠司はひるむも追いかける
  • 見失ってビビっていたところに、安藤が通りがかり間違えて射殺
  • 安藤にナイフを握らせ犯人に仕立て上げた

誠司は意図的ではないものの、無関係の安藤を射殺してしまいました。このまま真相を報告すればいいものを、恭一郎が圧力をかけて事件を隠ぺいしてしまいます。そのため、安藤は宝石窃盗犯となったまま死亡です。

当然、安藤の恋人だった沙耶香は納得いかず、真相を探るために蓮見警備保障の社長秘書となりました。

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登場人物のその後

出てきた人たちがその後どうなったのか?わかった範囲で記載します。

  • 蓮見恭一郎:犯人隠匿及び証拠隠滅の疑いで逮捕
  • 蓮見誠司:殺人容疑で逮捕
  • 雨宮沙耶香:逮捕
  • 入江良文:逮捕
  • 溝口正吾:逮捕
  • 真鍋克彦:逮捕
  • 宇津井将史:逮捕
  • 宇津井亜紀:逮捕
  • 来島篤郎:逮捕

雨宮以下は何の容疑か分かりませんが全員逮捕されます。入江は恐喝と逃亡、雨宮は銃刀法違反や恐喝か、溝口は右京さんを撃っているので傷害か?不明です。

被害者組はなにげに真鍋は爆破をしているので罪が重そうです。他の人たちは来島が危険物取締りなんちゃらあたりで、宇津井夫妻が一番軽いのか?なんともやるせない結果です。

最後、廊下で沙耶香と被害者組がすれ違い、沙耶香は深々と頭を下げます。被害者組の人たちは語るような目で見て、彼女を責めるどころか感謝か同情しているような雰囲気でした。蓮見親子の不正を暴いてくれたこと、そして沙耶香も被害者だったことに共感したのかもしれません。

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【相棒シーズン18】11話のロケ地

東松山カントリークラブ

ゴルフコンペのゴルフ場
公式HP

ホテル メルパルク東京

ゴルフ場の地下駐車場
公式HP

酒蔵 あっけし

入江と溝口が話していた店
食べログ

信金中央金庫 京橋別館

蓮見警備保障
公式HP

としまえん

入江が潜伏していた遊園地
公式HP

日東生花

沙耶香と安藤が行った生花店

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【相棒シーズン18】11話のその他気になったこと

  • ゴルフコンペの商品をラッピングする右京さんと青木
  • 「おっさんは朝早く目覚めるからゴルフする」という冠城
  • 右京さんが「暇なときに」というと、「じゃあいつでもできる」と突っ込む青木
  • 額に“猛打賞”を貼られる青木
  • ゴルフの成績がふるわず不機嫌な内村刑事部長
  • そんな部長といるのは息が詰まるので、帰りは車乗せてくれと冠城にねだる中園参事官
  • 内村刑事部長の腰をマッサージする中園参事官
  • 右京さんがゴルフバック持ちを指名される
  • 犯行声明を警視庁のホームページの問い合わせに送る
  • 助けに来た中園参事官に「遅い、馬鹿者」とツンデレな内村刑事部長
  • 力さえあれば過去も変えられるらしい恭一郎
  • 「たらたらしないでくださいよ」と入江に文句言われる
  • 右京さんに初日から運を使い果たすのかと言われる冠城
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【相棒シーズン18】11話のまとめ

事件としては全て解決し、悪者もちゃんと逮捕されます。悪者の蓮見恭一郎が何とも感じの悪い人物で、完全に自分は特別だと勘違いしています。自分が生きていたら役に立つ、だから他の人たちとは命の重さが違うと言います。しかし、被害者たちにしてみれば、そこにいる家族やまだ見ぬお腹の赤ちゃんのほうが大事です。

みんな誰かの特別です。よって命の重さは一緒となります。そんなことも分からないのは、逆に残念な人だなと思いました。命に代わりはありませんが、立場の代わりなど誰でも構いません。そんな中で救出の優先順位をつけねばならない、レスキュー隊員の苦渋の決断を“詐病”でスキップするとかありえません。

正月早々からそんな人物の話でしたが、ちゃんと勧善懲悪だったのでスッキリしました。

次回は1月15日21時から放送予定です。青木が拉致られる話のようです。

今回のいいセリフ

人の心というのは、もっと深くて複雑なものです。

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