NHKBSドラマ【歪んだ波紋】の第2話は垣内の死から始まり、16年前に大日新聞であった桐野のねつ造により出してしまった記事についての詳細が分かりました。
また、メイクニュースについても追い始め、少しずつ解明されていきます。
ドラマ【歪んだ波紋】2話のあらすじ
垣内(イッセー尾形)の死に不審な点はないため、警察は自殺と判断する。しかし、元同僚の相賀(長塚京三)は納得できず、死の真相を政彦(松田龍平)と一緒に調査することにした。
ファクトジャーナルの三反園(松山ケンイチ)は、政彦が出した誤報記事に“メイクニュース”という闇サイトが関わっていることを知り調べ始める。
かつて桐野(筒井道隆)は大日本新聞で証拠を捏造した過去があった。その時、桐野はクビではなく新神奈川日報へ左遷された。政彦の父・一平(角野卓造)はその場で倒れ救急車で運ばれ、そのまま亡くなってしまった。
美沙(山口紗弥加)はメイクニュースについて何か知らないか、メディアに詳しい吉川教授(安井順平)のところへ取材に行くが手がかりはなかった。
メイクニュースとはなんなのか?
ドラマ【歪んだ波紋】2話のネタバレ
- 垣内の死は不審な点がないため、自殺として警察は判断した
- 三反園は森本の妻敦子のところへ取材に行き話を聞く
- 美沙はメイクニュースのサイトを探し当てる。同じ頃、三反園のファクトジャーナルもメイクニュースを追っていた
- 相賀は垣内の別れた妻のところへ行って死を伝える。遺品整理をして欲しいと頼まれ、垣内が借りていたアパートへ向かう
- 政彦も垣内のアパートに行って手伝っていると、相賀が16年前に起きたことを話し始める
- 銀行の不正融資疑惑を掴み記事にしようと、桐野と垣内は取材をしていた。しかし、物証がないため部長の一平は許可しない
- そこに桐野が念書を持って来たため、大日新聞の一面で不正融資のことを記事にする
- 相賀は桐野の机に行きたまたま目にした付箋に書かれていた文字を見て、念書の署名に似ていることに気付く
- 一平にそれを話し桐野と垣内を呼び出す。桐野にその場で署名と同じ名前を書けと迫ると、桐野は自分が書いたことを認める
- 局長のところへ行って処分が決まるが、桐野はクビではなく新神奈川日報に左遷されることになった。その処分に憤る垣内だったが、一平はその場で倒れ救急車で運ばれる。そしてそのまま亡くなってしまった
- 美沙はメディアに詳しい吉川教授の所に取材に行って、メイクニュースのことを何か知らないか聞くが分からなかった
- 後に美沙へメイクニュースの元ライターと接触したと、吉川から連絡が入り取材に行こうとする。しかし、美沙は過労で倒れそのまま病院に運ばれる
- 過去に美沙と付き合っていた政彦が付き添い、記者を辞めようかと言っている美沙の話を聞く。ファクトジャーナルにメイクニュースの件が先を越されてしまったのだった
- 美沙の夫の新一が来たので政彦は帰宅する。その途中、通りがかった弁当屋で敦子が働いていたのを見かけるが声はかけなかった
ドラマ【歪んだ波紋】2話の感想
桐野が過去にいた大日新聞でやらかしていたことが分かります。
明確な物証がないため、自ら証拠をねつ造してしまいます。前回の時と同じようなことを、16年前にもやっていました。
それがきっかけで政彦の父、一平は倒れてそのまま帰らぬ人となります。
政彦はどうやら過去に美沙と付き合っていたことが分かります。
病院で付き添う際に手を握ったりしますが、夫が来ると離して帰宅します。
また2人は接近しそうな怪しい雰囲気もあります。それぞれ相手がいて子供もいる2人ですがどうなるのか、今後に注目です。
三反園が実は敦子の夫が後輩だったという、嘘か本当か分かりませんがそんなことを言って取材します。
実は登場人物が色々な所で絡み合っていて、物語が複雑化しそうな予感です。
今回は16年前のねつ造についてと、メイクニュースについてまた少し分かったことを掘り下げます。
ネタバレの詳細となります、未見の方はご注意ください。
16年前のねつ造について
相賀、一平、垣内、桐野は同じ大日新聞の記者でした。
桐野は新神奈川日報に来た理由、垣内とどこかよそよそしい関係だったこと、それらの理由がこの16年前にありました。どういった内容かまとめました。
桐野のところに東都銀行の常務である小牧定晴という人物から内部告発のようなものがあり、録音したテープを聞かされます。その内容はこうでした。
「東都銀行の頭取さんよ、あんたが勝手にこの土地の価値を高く評価して担保にしたんじゃないですか。そもそも回収の見込みがないのに融資されたのはそちらですよね、頭取さん」
「いや、しかし5億8千万返済して頂きたい」
「では一応2億の手形を置いていくので、そちらで勝手に回収してくださいな」
録音の出所は専務が内部調査のために作った特別チームだそうです。
ただ、頭取を更迭したいがため、新聞社に持ち込まれたのではないかと考えはします。
頭取の話し相手は素人とは思えない感じの人物で、後に記事に出て分かりますが相手は暴力団系企業です。
この手形というのは不渡手形で、これで帳消しをするという話となります。
この音声を聞いた桐野と垣内は記事にしようとしますが、当時社会部部長だった一平は物証がないから駄目だと言います。
そこで桐野が物証として“融資取引の念書”を持ってきます。そこには署名と社印が押されてあり、内容はこんな内容でした。
- 当行は、貴社が保有する株式会社鷹山工業発行の平成15年7月15日付約束手形(券面額2億円)を譲り受けた。
- 当行が、平成13年4月から同年9月にかけて貴社に対し融資した金5億8000万円については、上記1の譲渡をもって、その全額につき、代物弁済されたものと扱う。
- 以後、当行は貴社に対し、その名目を問わず、上記2の融資金に関しては、返還その他一切の請求をしない
なぜこんな念書が?と問われ、専務が脅しに負けて書かされたもので、頭取が後で知って破棄するよう言われていたが、常務が持ち出していたと言います。
この物証に一平もゴーサインを出し、新聞の一面に記事を載せてすっぱ抜きます。
【東都銀行 不正融資を隠ぺい】不渡手形で帳消し同意
暴力団系企業に便宜図る
しかし、相賀がたまたま桐野のデスクに行った時に見かけた付箋の文字で気付きます。
あの念書の署名と筆跡が似ていると。
そこで一平と相賀は桐野と垣内を呼び出し、桐野に署名と同じ名前を書かせようとします。
ですが、桐野は自らねつ造したことを認めて土下座して謝ります。
なぜ桐野は署名を書いたのか?それは、常務が社印を押して「君にも背負ってもらう」と言われて書いたと言います。
これには垣内も怒り「お前は俺達を裏切ったんだよ」と言います。
その後、局長の所へ一平と一緒に桐野は向かいます。事の顛末を正直に話すためにです。
当然桐野はクビになると待っていた垣内と相賀は思っていました。
戻って来た一平が伝えたのは、桐野は新神奈川日報に行くことになったということでした。上の決定でそうなります。
これに納得がいかない垣内でしたが、ここで一平が倒れてしまい救急車で運ばれ、そのまま帰らぬ人となります。
なぜ桐野をクビにしなかったのか?その理由はこうです。
問題が明るみに出ていないのに辞められると、他紙に嗅ぎ付けられるかもしれない。だからクビではなく左遷にした。
要するに証拠はねつ造だったけど、誰も気づいていないならいい。事実、不正融資をしていたのだからとの判断ということです。
桐野はこれで味をしめてしまったのか?結果オーライなら証拠なんて作ればいいと。
だから、前回のことも適当な写真を持って来たのかもしれません。
事実に基づいて書くのではなく、怪しい時点で証拠を適当に作り記事を出す。危険なやり方です。
メイクニュースは存在した
美沙がメイクニュースのサイトを突き止め、そこにアクセスしてみます。
そこは多岐に渡ってニュースの作り方の項目があり、とても素人が作ったとは思えないサイトでした。
基本
- ネタの出し方
- 見出しの立て方
- 言葉の選択
- 虚像を描く
- 逆三角形スタイルで書く
- 読みやすく推敲する
- 真実味を高める
と、まず書き方の指南の“基本”があります。
それ以外に各記事ごとの書き方なのか、沢山項目がありました。
記事の内容
- 政治:選挙、失言、闇献金、不明朗会計、贈収賄、天下り、虚偽公文書
- 経済:談合、インサイダー取引、リコール隠し、脱税、横領、不正会計、後継者問題、偽装請負、不正融資、産業スパイ
- 社会:裏口入学、得点操作、食品偽装、交通事故、保険金詐欺、パワハラ、セクハラ、不正入試、医療ミス、異物混入
- 国際:暗殺、盗撮、機密漏洩、外交密約
- 災害:危険物流出、義援金詐欺、安否情報、暴動、動物脱走
- 文化:闇営業、薬物、反社会的勢力、枕営業、熱愛、不倫、経歴査証、盗作、ゴーストライター、審査員買収
- 科学:データ捏造、論文盗用
- スポーツ:八百長、ドーピング、トレード、現役引退、チームの確執
日々、どこかで流れているニュースの数々です。
それも一般市民が興味がありそうな、不正や人の不幸といった内容のものばかりとなっています。
これらを作り出すためのテクニックを教えているのか?まだ謎です。
メイクニュースは普通にインターネットで検索をしていたのでは、引っかからないサイトだと言います。
いわゆるダークウェブ系のサイトのようで、運営者を探しだすことは難しいそうです。
そんなメイクニュースを美沙とファクトジャーナルは共に追い、元ライターという人物に接触しようとします。
残念ながら美沙よりも先にファクトジャーナルが記事を出してしまいました。
その内容がどんなものかは今回分かりません。
ドラマ【歪んだ波紋】2話のまとめ
過去に大日新聞であったこと、それが現在へ繋がっているのか?
桐野の目的は一体何なのか、あの当時は“幼い正義心”でねつ造をしたと相賀は言いますが、現在は何のためにしているのか分からないと言います。
根底にあるのは正義なのか、それとも売り上げや注目といった利益を求めてなのか、まだ謎です。
美沙と政彦がどうやら元恋人同士という関係らしく、あなたと結婚しなくて良かったとか、離れたのはそっちだというようなことを言い合います。
そして病室で手を握ったり、夫が来るの見て離れたりと何だか怪しい関係です。
美沙の夫も大日新聞の記者らしいので、何かしらまた関わってくるのかもしれません。
垣内の死の真相についても、自殺ということですが動機が不明です。
また新たに何か過去の話が出て来るのか、動機解明を相賀がするのだと思います。
次回は11月17日放送予定です。