ドラマ【歪んだ波紋】4話ネタバレと感想|垣内の伝えたかったこととは?

歪んだ波紋 2019秋ドラマ
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NHKBSプレミアムで11月24日に放送したドラマ【歪んだ波紋】の4話「共犯者」のネタバレと感想などを詳しくまとめました

垣内が相賀に伝えたかった事とは何か?相賀は調べていくうちに、垣内が関わっていた事件が自分の過ちだったのではないかと気づきます。その裏側にはもっと深い闇が隠れていて…

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ドラマ【歪んだ波紋】4話のあらすじ

垣内(イッセー尾形)の自殺の真相を追う相賀(長塚京三)は、赤西峰子(キムラ緑子)に辿り着く。火事で死んだ峰子は、垣内が記者時代に出した誤報の被害者だった。

垣内(イッセー尾形)の自殺の真相を追う相賀(長塚京三)は、赤西峰子(キムラ緑子)に辿り着く。先頃の火事で死んだ峰子は、垣内が大日新聞記者時代に出した誤報の被害者だった。誤報のせいで峰子は教師を辞めていた。その垣内の誤報のネタ元は相賀だった。己を責める相賀は、垣内のスマホの中に、峰子とのやり取りを見つけ出す。一方、政彦(松田龍平)は峰子が焼死した事件は放火の疑いが強いことを掴む。

公式HPより
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ドラマ【歪んだ波紋】4話のネタバレ

  • 後輩記者の能見から連絡をもらいある音声を効かされる。それは垣内が紙面に載った被害者の名前の間違いを指摘するものだった
  • 相賀は火事が起きた現場へ向かう。赤西峰子という女性がこの火事で亡くなっていたが、近所の人は誰も彼女のことを知らないばかりか、人が住んでいたことすら知らなかった
  • 過去の取材メモを見て、相場は元刑事の戸崎のところへ向かう。そこで見せてもらった記事は垣内が書いた記事で、誤報だと戸崎は言う
  • 調べていくうちにこの誤報が原因で、峰子が転落していたことを知る
  • 峰子は教師をしていたが、誤報で兄が犯罪者扱いされたせいで教職を追われる
  • 新たな職に就くが体調を崩し辞めてしまう。生活に困窮し闇金から金を借りるまでになっていた。そこで紹介された男に言われ、他人に成りすまして銀行口座を開設していたところを逮捕される
  • 誤報だと分かった時、垣内は上に訂正記事を出すよう掛け合うが相手にされずそのままだった。その結果、峰子は転落してしまったのだった
  • 垣内は罪の意識を感じて峰子に面会を求めるが、峰子は全て断った
  • 政彦は垣内がなぜ誤報を出したのか不思議に思う。すると相賀が元々担当していたネタを垣内に渡したと言う
  • 垣内はきっと自分に「共犯者」だと言いたかったに違いない。相賀はそうつぶやく
  • 敦子はスーパーのバイト先で親しくなる人物が現れ、親切にしてもらい気持ちが少し楽になっていた
  • 垣内のスマホのパスワードのヒントを能見と話している際に気づく。それは垣内が相賀につけたあだ名“ゲルマン”だった
  • スマホの中身を見ると峰子とのメッセージのやり取りが見つかる。最初は困惑していた峰子だったが、次第に親しくなっていく過程が残っていた
  • 垣内はがんに冒され残された時間がなかった。それを峰子に言って一度だけでいいから会って欲しいと願う
  • 直接会った後のメッセージはまるで恋人同士のようなやりとりに変わる。やがて峰子は金の無心を垣内にする
  • 垣内は借金をして峰子に金を渡す。垣内に借金があったのは、峰子への贖罪のためだったのだ
  • 火事をあった日を境に峰子から連絡が途絶える。垣内は火事が発生した21時よりも前に峰子の身を案じるメッセージを送っていたことが分かる
  • 峰子が焼死した火事は放火ではないかと相賀と政彦は考える
  • 政彦が調べたところ放火が濃厚だと警察は見ていた。借金はそもそも峰子のものなのか?垣内を騙してそのお金を誰かに渡しているのではないかと政彦と相賀は考える
  • 垣内は恐らく騙されているのを分かっていて、金を渡していたに違いないという
  • 政彦は相賀に垣内が伝えたかったのは、赤西峰子がなぜ死なねばならなかったのか、調査を引き継いで欲しかったのではないかと言う
  • 相賀はその言葉に奮起して、自分が調査を引き継ぐ意思を固める
  • その頃敦子の勤めるパート内で親しくしていた従業員が、みんなにひき逃げ事件の話をしていたのを耳にしてしまう。それを聞いた敦子は店を飛び出してしまうのだった
  • メイクニュースに新たな動きがあった。「メイクニュースプレス」という名前のニュースサイトが公開され、SNSで拡散されていたのだ
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ドラマ【歪んだ波紋】4話の感想

垣内が相賀に何を伝えたかったのか?それが分かる回でした。最初相賀は自責の念に駆られます。しかし、本当に伝えたかった事はそうでないことが分かります。垣内が生きていたら自分でやりたかったでしょう。この事件の真相はまだ分からず、闇が深そうです。

一つの誤報が人の人生を狂わせる。みんな誰かを傷つけ、そして自責します。見ていて本当に考えさせられる回です。新聞社など報道のプロですら間違えるのですから、個人が匿名でSNSで発信する情報などなおさら間違っている可能性があります。最近はデマを拡散した人も訴えられて処罰されていますが、“発信する”という行為には責任が伴うものだと改めて実感しました。

パスワードの元になる“ゲルマン”は垣内が相賀に対してつけたあだ名です。理由は仕事が細かく滅多に間違えない、ドイツの音楽ばかり聴いているから精密機械みたいになるんだと、垣内が相賀に対して思っていたのでついたあだ名でした。それをなぜ垣内がパスワードにするのかは謎です。

今回は垣内が出した誤報についてと、峰子とのやり取り、その後の火事の話などについて掘り下げます。

ネタバレの詳細となります、未見の方はご注意ください。

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垣内が出した誤報

元々相賀が追っていた闇金業者の取材を垣内に託します。その内容はどういったものだったのか?ドラマ内で出てきた記事を引用します。

【借金回収に犬猫連れ去る 都内のペット店被害30匹超えか】
5日未明、東京都中野区のペットショップ「わんにゃんショップ高田」で犬や猫が計30匹以上盗まれる窃盗事件が発生した。調べによると貸金業者のスワローファイナンスが、借金回収のためペットショップに侵入し、盗んだ犬猫を安価で売りさばいていたと見られる。
スワローファイナンスは以前から法定利息を上回る貸金を行っている業者として容疑が浮上していた。
借金は、去年神奈川県のカメラ店を経営する男性が新設した写真館の経営不振により発生したもので、今回被害に遭ったペットショップ経営者はこの男性の弟だった。男性は被害に遭ったペットショップを借金の担保にしていた。弟に返済義務はないが、業者は取り立てに連日訪れており、店先にハトの死骸を置くなど嫌がらせを繰り返し行われていた。
事件当時は訪れたスワローファイナンスの社員に対し、警察へ通報するなど旨を店員が伝えている。
スワローファイナンスの社員である赤西孝人同じアパートに住む男性は「赤西さんは両親を早くに亡くして2歳年下の妹がいる。学生時代から暴力団と関係しているようだ」と回答。また小学校の同級生だという女性は「万引きは頻繁にしていた。いつもお金に執着していたので、犬や猫を盗んでもおかしくない」と取材に応じた。
一方、借金を作った男性の経営していたカメラ店近辺の住民からは、赤西と見られる男性がよく訪れては大声や暴力で騒ぎを起こしていたとの証言を得れた。
赤西には以前から恐喝や出資法違反の疑いがある。中野東署が身辺調査を行っていたとみられる。この事件に対し同署は窃盗容疑で調べを始めた。

スワローファインアンスという闇金業者に赤西孝人は勤めていて、当時妹の峰子と2人暮らしでした。この記事が出て孝人は行方不明となり、峰子は犯罪者の兄がいるとなり教職を辞めることになります。その後、兄の孝人は北海道の海に遺体となって発見されますが、自殺として処理されます。

しかし、この記事は完全な誤報だったのです。当時担当していた刑事がハッキリと“誤報だった”言い切ります。スワローファイナンスは何の関係もなかったのです。

垣内が峰子の転落に気づいたのは、それから7年後となります。

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峰子の転落

学校を追われた峰子と次に垣内が会ったのは裁判所の法廷でした。なぜ峰子はそんな場所にいたのか?

2010.9 有印私文書偽造・同行使、詐欺の事件

【経緯】
報道被害から教職を追われる
旅行代理店に勤めるも過酷な勤務形態から体調を崩す
生活が苦しくなり、消費者金融に借金を申し込む
だが、返済できなくなり闇金業者から紹介された男に言われた通り、知らない女になりすまし、銀行で有印の文書を作成し窓口にて提出

【逮捕経緯】
不正に手に入れた通帳を闇金業者の男に渡す
闇金業者でその通帳が悪用される
そこから、峰子の私文書偽造罪が発覚し逮捕へ

教師だった峰子が犯罪者まで転落していたのを垣内は目の当たりにしてことで、何とか贖罪をしたいと思います。そこで、峰子に面会を申し込みますが、全て断りました。だが、垣内はここで諦めていませんでした。

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峰子と垣内の関係

垣内のスマホのパスワードが分かり、中を見てみると峰子と垣内がメッセージのやり取りをしていました。どんな内容だったかまとめました。

  • 垣内から峰子のFace book的なSNSへメッセージを送る
  • 何も話すことはないと峰子が返信
  • 垣内が再びメッセージを送る
  • 峰子が友達リクエストを承認する
  • 一度会って話したいとメッセージを送る
  • そんな気になれないと返す
  • せめてやり取りを続けさせてくれないかと願う

垣内がそこから家族の話や季節のこと、他愛もないメッセージを峰子へ送ります。峰子もそれに応えるよう返信を続けます。垣内はがん宣告をされ余命があまりない状態です。自分に時間がないことを告げて、改めて一度でいいから会って欲しいとメッセージを送ります。そしてようやく2人は直接対面します

その後の垣内と峰子のメッセージのやり取りは、まるで恋人同士のような内容へと変わっていきます。しかし、峰子が垣内に金の無心をしてきます。そこで垣内は借金をしてその金を峰子に渡します。感謝する峰子はいつか垣内に話したいと思っていることがあるとメッセージを送り、それからしばらく連絡が途絶えます。

娘にこのメッセージを見せたところ「父は幸せだったんじゃないんでしょうか。自分の償いのため、お金を使う事ができたんでしょうから」と言います。騙されていると分かっていても渡した垣内、確かに幸せだったのかもしれません。

相賀はこのメッセージのやり取りに疑問を抱きます。それは、垣内が峰子が死ぬ前に危険を察知してメッセージを送っていたのです

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火事の謎

垣内が匿名で大日新聞に電話したのがきっかけで、この事件が相賀の目に留まります。なぜ垣内は電話をしたのか?垣内が峰子に事件前何を察したのか?そしてこの火事はなぜ起こったのか?謎に迫ります。

【アパートで火事住人の58歳女性死亡】
25日午後9時ごろ、横浜市鶴見区の木造二階建てアパートから出火し、全焼した。火は6時間後に消し止められたが、隣接する住宅の壁や網戸が焦げるなどの延焼もあった。この火事でアパートに住む女性1人が死亡した。
鶴見西署などの調べでは、火事があったアパートは全部で6部屋あり1階に住む赤西峯子さん(58)と連絡が取れていない。遺体は赤西さんとみて、同署は身元を確認している。赤西さんは一人暮らしとみられる。
近隣住民によると「焦げ臭いにおいがして外に出ると黒い煙があがっていた。火事にも驚いたが、あのアパートに人が住んでいる事に大変驚いた。誰も住んでいない廃墟だと思っていた」という。出火当時、赤西さん以外の住民は住んでおらず、延焼があった近隣住民は被害の恐れがあったため、一部住民が避難しけが人はなかった。
また、火はアパート1階の赤西さんの部屋から出たとみられることが同署への取材でわかった。
同署は遺体の身元確認を急ぐとともに、詳しい出火原因を調べている。

峰子の文字が峯子になっていたことで、垣内は匿名の電話を新聞社にします。この火事は午後9時ごろに発生します。そして出火原因は峰子の部屋からとなります。火事が起きる前に垣内はこんなメッセージを峰子に送ります。

2019年8月25日15:03
峰子さん、どうか返事をしてくだい。伝えたいことがあります。

2019年8月25日16:22
峰子さんに話さなければいけないのです。連絡ください。

2019年8月25日17:51
お願いです。峰子さんを助けたいのです。

2019年8月25日21:48
どうか返事をしてください。

垣内は21時より前の15時にはメッセージを送っています。垣内は峰子の身に危険が迫っていることを事前に知っていたのです。しかし、それが何かまでは今回分かりません。

相賀はこの火事が放火ではないかと推察します。政彦が調べたところ、放火の可能性があると警察は考えていることが分かりました。

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ドラマ【歪んだ波紋】4話のまとめ

垣内が伝えたかったこと、それを探っているうちに思わぬ展開となりました。相賀は最初自責しますが、政彦はそうじゃないといい再び記者魂に火がつきます。そして新たな謎として峰子の死んだ火事に行き当たります。今後この謎を追っていくのだと思います。

敦子はスーパーに勤めましたが、再び心無い噂を立てられ職場を出て行ってしまいます。親しげに近づいてきた人物が、敦子の名前をネットで検索しひき逃げ事件の話を他のパートにします。もちろんデマだったとは言いますが、敦子のことを知らなかった人にまでわざわざ知らせる悪質な人物でした。あつこは今後どうなるのか?こちらも気になるところです。

今回のいいセリフ

誤報に時効はない。

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