2025年7月9日からテレビ朝日系で放送開始した、【大追跡~警視庁SSBC強行犯~】Episode1「殺意は映る」のネタバレと感想をまとめています。
ベンチャー企業の社長が何者かに殺害され、防犯カメラ映像を分析した結果、犯人にたどりつく。しかし、彼は闇バイトで依頼を受けただけで、指示役は誰か不明だった。一方、捜査一課でも容疑者を捕らえる。真犯人は誰なのか?
【大追跡】1話のあらすじ
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— 『大追跡 警視庁SSBC強行犯係』【公式】 (@daitsuiseki2507) July 9, 2025
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警視庁捜査支援分析センター、通称SSBCに新設されたSSBC強行犯係。凶悪犯罪を担当する捜査一課の別班として、内閣官房長官・久世俊介(佐藤浩市)銃撃事件の犯人検挙に多大な貢献をした。
そこへ国家公務員総合職中途採用試験に合格した、キャリア組の名波凛太郎(相葉雅紀)が配属される。係長の葛原茂(光石研)は伊垣修二(大森南朋)を名波の教育係に任命した矢先、SSBCに臨場要請が入る。
ベンチャー企業・プレイヴァージ社長の桐生聡史(窪塚俊介)が刺殺体で発見され、周辺の防犯カメラ映像を集めるはずだったが、名波は勝手に現場に立ち入ってしまう。そこへ捜査一課の主任・青柳遥(松下奈緒)が現れ
るなり激怒して2人を追い返した。さらに副社長の玉井涼介(中村俊介)も昨夜何者かに襲撃され、病院に運ばれていた。
SSBCで防犯カメラを分析し、犯人の行動をさかのぼり人物の特定に成功すると、名波は伊垣を誘って犯人を直接捕まえようとするが……。
2話→
【大追跡】1話のネタバレ
名波と伊垣はなんとか桐生社長を襲った斉藤を捕らえる。しかし彼は闇バイトで、何者かに雇われていた。SSBCとしてはできることは全てやった、ここから先は捜査一課の仕事だと思っていた矢先、名波はみんなを鼓舞してSSBCは独自に捜査を始める。
その頃捜査一課はプレイヴァージ創業メンバーの1人・川瀬を容疑者として話をきく。一方名波たちは副社長の玉井が姿を消したのを知り、彼のことを追った。
SSBCで水没した桐生のスマホを発見し復旧したところ、玉井の横領が発覚する。玉井は一度は川瀬に罪を着せて事なきを得たが、とうとう桐生にバレて会社をクビになるところだった。そこで玉井は桐生の殺害を計画し、弟を使って闇バイトの指示役をさせ、斉藤を使い桐生を殺害し、自身に疑いが向かないように自作自演でケガをした。
危うく川瀬を容疑者として逮捕したと八重樫は発表しそうになったが、伊垣が青柳に連絡し玉井が犯人だと発表した。
新捜査員加入
内閣官房長官・久世俊介(佐藤浩市)が選挙の応援演説に駆け付けた際、銃撃を受けた。捜査一課は犯人逮捕へ向けて捜査を開始し、防犯カメラ映像を収集して犯行につながる映像を洗い出した。やがて犯人が特定され、捜査一課の追跡の末に青柳遥(松下奈緒)が確保した。
その結果を報告する記者会見が開かれたが、SSBCは冷めた視線でテレビを見守った。その後、SSBCに現れた青柳は、形ばかりの表彰状を係長の葛原茂(光石研)に手渡し、そのまま立ち去った。
国家公務員総合職中途採用試験に合格した、キャリア組の名波凛太郎(相葉雅紀)が紹介された直後に新たな事件が発生し、一同は現場へ急行した。
名波が現場内部へ入ろうとすると、名波の教育係である伊垣修二(大森南朋)が機動分析の任務は防犯カメラ映像の収集だと制止した。名波は機捜の刑事・源晋太郎(矢柴俊博)に被害者の身元を尋ね、そのまま中へ進入したため、伊垣が慌てて追い掛けて制止を試みる。遺体を目にした瞬間、名波は吐き気を催すが、伊垣は冷静に状況を観察して判断した。そこへ青柳が現れるなり激怒して、2人を現場から追い出した。
捜査開始
事件現場近くの住人・川内恵(梅沢昌代)の自宅で防犯カメラ映像を確認する名波たち。恵は映像を眺めながら近隣住民への不満を次々と口にし、その中に見覚えのない人物が映り込んでいることに気づく。午後11時12分、死亡推定時刻に近い時間帯だった。映像はその場でコピーして持ち帰った。
捜査会議では被害者の概要が共有され、凶器は未発見で腕時計とスマートフォンも持ち去られたと報告された。そこへ一課の刑事・中津川一樹 (宮地真史)が現れ、副社長の玉井涼介(中村俊介)も昨夜何者かに襲われたと告げる。
病院で玉井から事情を聴くと、駐車場で襲撃され犯人の顔は確認できず、刃物は脚を負傷させただけで腹部への一撃を空手の動きで防いだと語った。桐生が死亡した事実を伝えると、玉井は動揺を隠せなかった。
SSBCでは映像解析を進めたが、犯人は逃走後に行方をくらませていた。木沢理(伊藤淳史)は逃走経路を「後足」、現場へ向かう経路を「前足」と呼び、後足は迅速かつ直線的で追跡が難しい一方、前足は犯行前で警戒心が薄く追跡しやすいと名波に説明した。
まさかの関係
SSBCに久世が礼を述べに訪れ、名波に親しげに話しかけたことで、名波が久世の甥だと判明し一同は驚いた。態度は一変し、名波への接し方が急に丁重になる。青柳と八重樫雅夫(遠藤憲一)は名波の配属理由や班の特別性を推測し、これまでの無礼を帳消しにしようと取り繕った。
伊垣は3年前まで捜査一課に在籍していたが、取り調べ中に被疑者を殴ったため左遷されたと名波に語る。名波は映像から犯人の前足を特定し、一課へ連絡しようとする伊垣を制してさらに映像を遡る。2人は部署を飛び出して捜査に向かい、タコス屋のデリバリーバイクのドライブレコーダーを確認。映像に映った男について店長の北口亮太(米良まさひろ)が配達先で文句を言われたことを思い出し、住所と氏名を入手して容疑者の居宅を突き止めた。
突入して逮捕
伊垣は犯人が部屋にいるのを確認し、捜査一課に連絡しようとしたが、名波は連絡している間に逃げられると反対した。SSBCには捜査対象者と直接接触してはならない規定があると伊垣が示すと、名波は「僕たちだってデカだ。悪いやつを捕まえるために転職した」と責任を負う覚悟を示す。暴走を防ぐため、伊垣は自分が突入するので待機するよう命じた。
ドアを開けた瞬間、伊垣は犯人を抑えようとしたが振り切られた。階下の名波に確保を命じるも、名波は殴られて倒れる。追いついた伊垣が犯人を取り押さえ、最終的に逮捕に成功した。
別班のカラー
伊垣たちは署に戻るなり青柳に叱責された。名波が始末書を書くと言い出すと八重樫が制し、処分は見送られた。
屋上で名波と話していると青柳が現れ、犯人の斉藤竜二(佐野岳)が桐生社長殺害を自白したと告げた。斉藤は報酬200万の闇バイトを受け、前金50万を新宿駅トイレの仕切り越しに封筒で受け取ったというが、指示役の顔は見ていなかった。
自宅から現金が押収され、桐生社長のスマホと凶器のナイフは東京湾へ投棄したと供述した。連絡は24時間で消えるアプリを使用しており、SSBCで光本さやか(足立梨花)が履歴を復元したが発信元は特定できなかった。
話を聞いた捜査一課は手がかりがないと退出し、SSBCの面々も自分たちの任務は終わったと落胆する。そこへ名波が「悔しくないのか」と問い、係長に追加捜査を迫った。SSBC強行犯係の意義を問われた葛原は「別班なりのカラーを出そう」と考え直し、捜査続行を許可。隊員たちは歓声を上げ、士気を取り戻した。
新たな容疑者
青柳は再び玉井を訪ね、恨みを抱いている人物として川瀬浩一(浜野謙太)の名が挙がる。青柳は川瀬から事情を聴取した。
3年前に玉井がプレイヴァージへ入社し、川瀬は昨年6月に同社を退職している。退職理由は会社資金の横領で桐生社長に解雇された。川瀬は犯行を否定し、実際に資金を使い込んだのは玉井で、自分に罪を着せたと主張した。
一方、SSBCは新宿駅のトイレで封筒を受け渡した人物を洗い出そうと、出入りした人々を確認したが特定には至らなかった。
伊垣らは玉井が刺される瞬間の映像を検証していた。男が刺傷後すぐ逃走した理由や地下駐車場を選んだ動機は不自然で、伊垣は仕組まれた演出と考える。一方、木沢たちはナイフとスマホを東京湾の海底から捜索していた。
その後、伊垣らは玉井を再訪し、伊垣が次期社長就任の可能性を質問し、名波は空手の段位を尋ねた。返答をきいて名波は伊垣の推理が正しいと確信する。やがて桐生のスマホが海中で発見され、SSBCへ回収・復元された。
被害者が失踪
青柳は上司から「川瀬を落とすのがお前の仕事だ」と指示され、取り調べに集中する。その最中、伊垣から電話が入り、玉井が病院から姿を消したと知らされる。伊垣は桐生と玉井の関係を調べるよう求めるが、青柳は「川瀬を確保している以上、余計なことはするな」と反発した。
一方、玉井は新幹線で軽井沢の別荘へ向かおうとしていた。木沢はSNSに投稿された写真から目的地を特定する。また、川瀬が闇金から50万を借りていた事実が判明し、事件当日のアリバイも存在しなかった。
証拠がそろい、名波は玉井の逮捕を主張するが、伊垣は動機の不明を指摘する。車を走らせながら伊垣はふとひらめき、「逃げ切れると思うなよ」と低くつぶやいた。
事件の真相
玉井の別荘で対峙した伊垣と名波は、玉井こそ闇バイトの指示役であり、斉藤を雇って桐生を殺害し、会社資金を横領した張本人だと断定した。
玉井はまず川瀬に罪を着せて追放し難を逃れたが、桐生に真相を見破られたため、解雇される前に社長を排除したと伊垣は指摘。脚の刺傷も自作自演であることを暴き、「そこまでできるのは相当な悪人だ」と言い放った。
玉井が証拠を求めると、名波がタブレットをテレビに接続し、防犯カメラ映像を提示した。刺傷事件直後に逃走した男の行方を追跡し、成田空港の映像で同一人物と判定、耳の形で照合した結果、その男がフィリピンへ逃亡していた事実を示した。
斉藤に報酬を手渡したのも同一人物であり、玉井のSNSに写る隣の男──弟の玉井慎二(野崎亨類)──と一致していた。複数の映像で耳の形が一致する決定的証拠を突きつけられた玉井はなお否認し逃走を試みたが、負傷した脚が災いして逃げれず、悔しさを噛み締めた。
【大追跡】1話の結末
八重樫が記者会見の壇上に立とうとした直前、伊垣が青柳に連絡し、川瀬は犯人ではないと伝えた。会見は土壇場で修正され、玉井が真犯人と発表された。
戻ってきた伊垣は八重樫に経緯を説明した。桐生のスマホには、玉井が5億を横領した証拠データと、それを追及するための記録が残っており、玉井も事実を認めたという。
名波が「冤罪を生まずに済んだ」と安堵を口にすると、八重樫は「まだわかっていない」と返す。すると名波はいずれ自分が上司になる未来を語ると、八重樫は立場を理解してどんどん捕まえちゃってと言い残して去った。また、伊垣は青柳に川瀬に渡してほしい物を託した。
渡されたのは桐生社長のスマホに未送信のまま残ったメッセージだった。川瀬を会社から追い出したことへの謝罪と、もし許してくれるなら戻ってきてほしいという内容で、川瀬はそれを読み「桐生さん…」と涙をこぼした。その隣で青柳は彼を疑ったことについて頭を下げて詫びた。
川瀬が借りた50万は母親の手術費だったことも判明。さらに課長から、フィリピン警察が玉井の弟を逮捕したとの報告が入る。任務を終えたメンバーは充実感を噛み締め、名波は「やはりSSBCは現代の犯罪捜査の要だ。選んでよかった」と静かにつぶやいた。
2話→
【大追跡】1話のまとめと感想
横領がバレたので闇バイトを使って社長を殺害したという話でした。
主演が3人という異例なドラマで、どんな感じになるのかと思っていたら、水曜21時のテレ朝らしい安定感のあるドラマでした。
話自体は主に伊垣が牽引していくように見えますが、そこに名波の空気を読まない感じや、青柳の嫌味な感じが絡み合います。
名波は『警視庁ゼロ係』シリーズの冬彦のようであり、青柳は『相棒』シリーズの伊丹刑事を思い起こします。また、時折八重樫が名波に対して恐縮する様は、浅見光彦シリーズでの警察と光彦の掛け合いを彷彿とさせます。
レギュラーキャストが多いので、それぞれの特徴がちゃんと出てくれば、より面白いドラマになる可能性はあります。あと劇中の音楽が妙に昔の刑事ドラマっぽいなと思いました。
SSBCの技術を前面に出す『科捜研の女』のようなドラマになるのか、それとも事件の推理をメインにする『相棒』のようなドラマになるのか?はたまた『遺留捜査』のような人情系になるのか?今後の展開が楽しみです。
2話→